砂漠と聞いたら石田彰を思い出す作者です。
○月豆日 晴れ
流石に蛍もアヌビス(仮)ももう居ないだろうと、また例の大きな街に偵察しに行ってみた。
見てみた感じからして、どうやら何かの行事の日らしい、前に来た時には無かった物が沢山あるし、屋台みたいなのも見えるし、皆楽しそうだ。
ただなぁ、なんか偉そうな青い服着たおじさんが見えたんだけど…なんでだろうなぁ、顔も名前も経歴も何もかもを知らないはずなのに…あのおじさんのことグチャグチャにして殺したくなってくるんだよなぁ、なんでだろうなぁ…。
本格的に、魔物に成りかけてるのかなぁ…けどその割には他の奴等を殺したいって気にならないんだよなぁ…不思議だなぁ。
その後、多少街に近づいて兵士っぽい人間の話を盗み聞きした結果、あの青い服のおじさんは『きょうれいいん?』とか言うところのお偉いさんらしい、大賢者…だったかな? 役職名。
道理で偉そうだと思ったよ、肩で風切って歩くのは良いし自分に自信を持つのも良いけど、ああいうヤツが偉そうにしてるとロクなことにならないんだよなぁ。
というかあの『きょうれいいん』ってとこがこのスメールの中心っぽいし、ナーちゃんが居るのも多分あそこだろ? どうやって近づきますかね〜。
追伸
ナーちゃんに『教令院』に突撃するのは無し、もう少し待ってと止められた、何をするのか全部読まれてた、少し落ち込む。
○月ナス日 晴れ
歩いていたら踊ってる子が居たからガン見した。
服装は少し露出が多かったけど、璃月に居たドスケベ三銃士みたいな感じじゃなくてビバ!踊り子! みたいな服装だったから、多分踊り子なんだろうと思う、そういう露出は良かろうなのだ。
暫く見てたら見てることに気づかれてビックリされた、可愛い。
ただ、その後が問題で、なんか名前を呼ばれたんだよなぁ……『コナタ』くん? って確かめるみたいに。
いやぁびっくりしたよねぇ本当に、だって俺の兄ちゃんの名前を俺に向けて使うんだもん、お陰でついつい詰め寄っちゃったし。
この時ほど喋れないことに苛々したことはない、だって聞きたいことも言いたいことも何も伝えられないんだから。
文字は分かるけど書けないし、伝える方法も無かったし、とりあえずその場から逃げるように俺は立ち去った。
ミナに喋ってもらえばいいじゃないかって思うかもしれないけど、ミナの声は確認した限り俺と小龍と鐘離さんにしか聞こえないから伝えられないのだ、ちくそぉ〜。
追伸
今思ったんだけど、別に文字書けなくても絵は描けるんだから、兄ちゃんの絵を描いて見せればそれで分かったのでは? ボブはそう訝しんだ。
○月ゴボウ日 雨
でっかい木の上からスメールを見渡してみたら、なんか砂漠みたいな所が見えた。
一面砂色、茶色なのか黄土色と言うべきか…恐らく後者。
ナーちゃんにスメールに突撃しないでって言われちゃったし、まだ森いっぱいのこっちの方は探索し終えてないけど、明日辺りに行ってみようかな?
どうせやることなくて暇だし、砂漠なら使わずに腐りかけてる岩元素も活躍させられそうだし、一石二鳥ってやつだな。
水は…ミナに頼みますかね。
さてさて、何がありますかねぇ〜?
追伸
ウキウキしてたら蛍が居た、逃げた。
○月ジャガイモ日 晴れ
早速今から砂漠へと探索に出掛ける! 後に続けミナリー!!
というわけで砂漠でこざいます、ふふふ……………アチィ!!?
いや待て暑い、暑いぞここ、主に俺の毛皮のせいで無茶苦茶暑いぞここ。
ミナが水元素で俺の身体を覆ってなかったら早々に狼のミイラが出来上がってた、流石ミナと褒めてやりたいところだぁ。
とりあえず、適当な洞窟に寝床を作った、涼しい。
飯は…あのデカい鳥でいいや。
追伸
寝てる途中で気配を感じて起きたらアヌビスが洞窟の入り口で仁王立ちしてた、相変わらず目はガン開き。
多分瞬間移動が使えなかったら死んでた、そのくらい殺気がエグかった、だから怖いんだって。
というか途中からなんか纏ってきて益々アヌビスって感じの形態になって追いかけてくるし、何がお前をそこまで突き動かす。
しかも何が恐ろしいって、このアヌビスも大概速かったけどさ、蛍はこれの数倍速いし怖かったってことなんだよ。
だから二人同時に追いかけられたら俺は多分泣く。
まぁ、流石にそんなことはないとは思うけどね。
○月サツマイモ日 晴れ
村っぽいのを見つけた、遠くから見るだけに留めておこうとしたら見つかったし槍ぶん投げられた。
槍を投げたのは民族衣装みたいなのを着たお姉さんだった、その隣には姉貴って言いたくなるような人が居た、北斗さんとは別タイプの姉貴さんだなきっと。
村に入る気とかないし、戦う気も無いしで帰ろうと思ったら……目の前に蛍とアヌビスの二人が居た、二人共揃って俺のことをガン見してた。
二人共、威圧感が昨日と一昨日のそれではなく、その目は不思議と光っているように見えた。
…うん、とりあえず逃げたよね、お姉さん達の居る方向に。
お姉さん達が二人に意識を割いていてくれて助かった、お陰で楽に二人を突破出来た。
いや、本当に村に入る気とか全く無かったんだよ? けど仕方がないじゃないかあんなの。
あんなのに向かって行くくらいなら後方の怖そうなお姉さん方に突っ込んで死ぬ方がマシなんじゃい! そんな感じのヤケクソ気味の状態で村の中に突っ込んじゃった俺は、適当に走って逃げた後にそのまま村の外に飛び逃げた。
だって村の物壊したら絶対に槍の方のお姉さん怒るじゃん? 絶対にあの二人みたいな感じで殺しにくるじゃん? だったらもう村の外に逃げるしかないじゃないか。
…でだ、理由とか理屈は知らないけどそれが分かってたんだろうなぁ、あの二人。
だって外に出たら蛍のヤツが普通に居たし、何だったら後ろからアヌビスが追いかけてきてたから挟み撃ちの形になってるし……計ったな! 計ったな○ャアァ!!
だがまだだ! まだ終わらんよ!! 俺の人生…じゃなくて狼生(仮)はこんな所で終わるようなものじゃない! というか終わらせたくない!! シニタクナァ~イ!!!
成し遂げたぜ(逃走成功)
追伸
なんか遠目から氷元素と風元素が飛び交うのが見えた。
氷元素の方はなんか飛んでるのが色々してるのが見えたけど、風元素の方は見えなかった。
危なそうだから近づかないでおいた。
主人公
遂に両名に追いかけられ始めた、大変だねw
自分でも理由が分からない殺意をとあるクソジジイに向けている、多分止められてなかったらバラバラにしてた。
蛍&アヌビス
主人公を追いかける際に村の家の屋根の一部を吹き飛ばしてしまった為、槍のお姉さんに無茶苦茶怒られた。
踊り子
主人公の兄の名前を偶然出してしまった人、なんで知ってるんでしょうね?
青い服のおじさん
その日、延々と殺され続ける夢を見た…スメール人の大人は夢を見ないはずなのにね〜。