狼っぽいのになった…タスケテ   作:富竹14号

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 リアルだと雷電将軍とかモラクス(ヒモ)は雷と岩元素の耐性ぶち抜いてきそうだと思う今日この頃。


スナアラシぃ

 

 

○月キャベツ日 晴れ

 

 寝てたら急にデカい音が聞こえたから外に出て確認してみたら、未だ風元素の刃と紅い元素が飛び交っていた。

 

 よくよく見てみるとグレート海乱鬼と大狼がバチバチにやり合っていた、どちらも傷だらけだった。

 

 まだやってるのかよって思いながら見てたら…何故か蛍が乱入してきた。

 

 大声で文句らしき言葉をギャーギャーギャーギャーと叫んでから剣を構えて二体に斬り掛かって行って、それを二体が迎え撃っていた。

 

 そうしてまたドカドカと始まる大乱闘、正直とても喧しい。

 

 いや、喧しいのもやり合うのも全然構わんのだけど、とりあえず流れ弾をこっちに飛ばすのはやめてもらえません?

 

 

追伸

 

 音がしなくなったな〜とか思ったら一人と二体がバチバチと暴れ回っていた場所が焦土と化していた。

 

 いやびっくりしたよね、蛍も交じっていたとはいえここまで酷くなるものかね、あそこには池もあったはずなのに無くなってるし。

 

 というか遠目から見ても分かるけど、未だに雷元素とかがバチバチしてんだよなぁ、氷元素の余波なのかは知らんけどリスとかキツネみたいなのとかが凍ってるのが見えるし。

 

 しかも何だこの赤い雨? 匂い的に血とかじゃないのは分かるし触れても問題無さそうだけど…嫌な予感するんだよなぁ。

 

 

 

○月カボチャ日 砂嵐

 

 

 こっちと元居た場所含めて生まれて初めて砂嵐に遭遇した、目が痛いです。

 

 砂は湧き上がって視界は遮れるし、音が凄いせいで音を拾って周りの状況を判断するってことも出来ないし、匂いも辿れないしで最悪だった、多分俺にとって一番相性の悪い天気は砂嵐だ。

 

 しかも外出てる途中で遭遇したから身体中砂まみれだ、肌が痛いよこんちくしょう。

 

 もう二度と砂嵐の中は歩くまいと心に決めた。

 

 

追伸

 

 なんか砂漠の一定地帯限定で時折地面から何か緑色の虫みたいなのが飛び出してくる、何こいつ?

 

 普通にうざかったので、出てきたところを鷲掴みにして引きずり出して殺した、蛇っぽいから食えるのかなって思って焼いて食ってみたら思いの外美味しかったです、まる。

 

 

 

○月オクラ日 晴れ

 

 今日は変なヤツに会った、緑と白の服を着た男だ。

 

 何かスケッチブックみたいなのを持っていて、側にはこの前会った目隠し集団の緑色verみたいなのがいた、その顔は若干疲れているようにも見えた。

 

 んで、そいつらが俺に向けて突撃してきた、より正確に言うと緑白の服を着た男が興奮した様子で俺に突撃してきて、それを隣の緑さんが羽交い締めにしてた、まぁすぐに振り解かれてたけど…そんな細い身体の何処にそんな力があるよ。

 

 そうして俺へと突撃してきたそいつは、一定距離まで俺に近づいたと思ったら唐突に急停止し、スケッチブックを広げて何やら描き始めた、奇声を上げながら。

 

 その時のそいつの顔は恍惚としていて、正直見ていてとても気持ち悪かった。

 

 多分隣の人も俺と同じこと考えてんだと思う、だって顔がめちゃくちゃ引きつってたもの。

 

 なんか色々言ってたけど、とりあえず『七聖召喚』に関係する何かをしようとしているってことだけは分かった。

 

 途中途中でポーズとってとか元素使えるなら使ってとか色々と要求されたからとりあえず言われたこと全部やってみた、そしたらまた奇声上げて描き始めてた、引いた。

 

 俺にごめんなさいごめんなさいと言いながら平謝りする隣の男性が非常に不憫に思えたから肩をポンポンと叩いておいた…ええんやで逃げたって。

 

 

追伸

 

 葉っぱの妖精を見つけた、瞬間移動でヌッと背後に移動したら無茶苦茶驚いてた、逃げたから指先で摘んでぷらーんと浮かしたら泣き始めた、下ろした。

 

 暫く泣き止んでくれなくてわたわたしたよねホント、吉次郎を思い出す。

 

 元気にしてるかな、吉次郎のやつ。

 

 

 

 

○月タマネギ日 雨

 

 細マッチョなイケメンに会った、声が何かゴブリンをスレイヤーしてそうな声だった。

 

 出会うなり俺…というか背中に居るミナに興味を持ったのかは知らないけど、ふむって言いながらミナのこと覗き込んでた、その後ミナに秒速ビンタで岩盤に叩きつけられてた。

 

 俺が慌てて近づくとピンピンした様子で岩盤から抜け出てきて、出てきて放った言葉が『興味深い』『実に面白い』。

 

 それを聞いて、こいつもしかして某子供が苦手で自分の興味のあることにしかとことん反応を示さない無茶苦茶面倒くさい性格をした例の教授*1か何かかと思った俺はきっと悪くない、だって言動がそれなんだもの。

 

 とりあえず逃げたよね、ああいうやつは基本的に自分の興味や好奇心を満たすためならなんでもする類の人間だ、絶対色々されるし絶対面倒なことになる。

 

 だから逃げる、逃〜げるんだよォ!! スモーキィィーー!!!

 

 

追伸

 

 逃げて家に帰って寝たらナーちゃんに会った、あともう少しで会えると言っていたけど、そもそもナーちゃん何処に居るの?

 

 そう聞いてみたら『スメールシティ』と言っていた…いや待ってそこ何処?

 

 

 

○月レタス日 雷

 

 何だか今日は凄く雷が落ちてくる、しかも…何だろう、特定の場所に連続して落ちてた気がする。

 

 なんか雲の様子もおかしいし、色んな元素が集中してアヌビスと踊り子ちゃんの居た街に集まってる気もするしで、嫌な予感しかしないのだ。

 

 兎にも角にも、面倒事はごめんだ、色々と気をつけなくちゃ。

 

 とりあえず、住処の補強からだ。

 

 

追伸

 

 寝ようとしたら赤い狼が来た、あとついでに虎みたいなのも来た、二匹纏めて俺に寄り添って寝始めた、なんで?

 

 起こそうと思って揺さぶってみても起きないし、瞬間移動で逃げたら赤い狼が赤い水で捕まえてくるし、虎の方はぐるぐる鳴いてよたよたと俺に近づいてまた寝始めるし、お前等本当になんなの? 警戒心というものが無いの? 特に初対面のはずのそこの虎。

 

 

 

 

 

○月肉詰め日 晴れ

 

 ナーちゃんに助けてと言われた気がして、半ば反射的に声のする方向に突っ込んだら…何かデカいロボットと全身血塗れの紅い紅い狼と我等がトラウマが居たでござる、気配的に紅い狼は俺の知ってる赤い狼とは別種族とみた。

 

 とりあえず、蛍はナーちゃんを護ってくれてたみたいだから、俺は狼を担当した…まぁ担当したっていうよりそいつ引っ掴んで建物の外に押し出しただけなんだけどね…ここから出ていけぇぇーー!!!!

 

 それでまぁ、適当な場所まで引きずって行った後に本格的に戦い始めたんだけど…なんというか微妙だった。

 

 いや、確かに強いと言えば強かったんだよ、強かったんだけど…その、なんというか今まで戦ってきた奴等が強すぎてちょっと弱く感じた。

 

 ナーちゃんがあれだけ気をつけてって言ってくるからどれだけ強いんだろうと思って警戒してみたらそこまで強くないし、タルタルヤとかよりも強いのかなぁって思ってたら全然だし。

 

 しかも何か妙な行動が目立つというか不思議さが否めないというか…なんでアイツ俺の名前知ってた上に連呼してきたんだろ?

 

 俺だ彼方! とか俺が分からないのか!? とか帰ろう! とか言ってきたりで凄く面倒だった。

 

 初めてだよ俺、初対面の相手にあそこまで馴れ馴れしくされたの、初対面の狼相手に帰ろうってどういう神経してんだよ。

 

 まぁ、そんなわけで、この後も馴れ馴れしく帰ろうだのとか意味不明なことを凄く言ってきたから十七分割した後にブレスで消し飛ばした、すっきりだ。

 

 そういうのがしたいなら相手を選べってんだ。

 

 

追伸

 

 

 ナーちゃんに所に帰ったらナーちゃんが現実で会うのは初めてねって言いながら自分の頭をコツンっと俺の頭に合わせてきた。

 

 俺も実際に触れるのも実際に見るのも初めてだからちょっと感動して思い切り抱きついた。

 

 ナーちゃんがあぷあぷしてて可愛かったです、まる。

 

 その後にナーちゃんが世界樹? を治すと言って尋常じゃないレベルの雷元素が蓄積された何かを使って…何かがあった。

 

 何があったんだったかな…覚えてないんだよなぁ…。

 

 あぁ、ただ…『あの子のことをお願いね?』って声は聞いた気がする…あの子って誰だ?

 

 気づいたら寝床の上だったし、何があったのやら…うん、謎だ。

 

 

 

 

 

 

*1
ドラマ『ガリレオ』の主人公のこと





主人公

 スケッチされたりユニコーンしたり砂嵐に晒されたりと割りと大変な生活送っている狼くん。

 日記には行ったとしか書いてないけど、実際はナーちゃんの所に行く為にその場の天井をぶち抜いて来てる。

 自分の名前を呼ぶ存在を何の躊躇もなくぶち殺した、仕方がないね、鬱陶しいんだもの。

 世界樹を治した際の記憶が一切無い。


白と緑の男

 主人公のことをアヘアヘしながら描き切った変態。

 実は七聖召喚関係者で、新しい魔物のキャラカードを作ろうとしている最中に主人公に出会ってしまい、半ば一目惚れの様な感情の中で描き切った。

 後々、普通に販売され、猛威を振るうことになる。


紅い狼

 主人公にとって非常に重要なターニングポイント的な存在であったにも関わらず無茶苦茶ドライにぶっ殺された不憫の塊。

 冗談抜きで主人公の過去に深く関わるどころか根幹に居るような存在だったが、ナーちゃんの仕込み+主人公のドライ加減が合わさって何もすることなく殺された、哀れだね。


ゴブリンをスレイヤーしてそうな男

 知識欲を満たしたいだけ、満たしたいが為に無遠慮に近づいたら吹っ飛ばされた、実に面白い。



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