狼っぽいのになった…タスケテ   作:富竹14号

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 ありふればかり書いてたせいで原神の書き方忘れたでござる、リハビリも兼ねてるからどうか生暖かい目で見てくれると助かりマエス。


『狼』VS『鬼』④

 

 

「アハハハハハハハハハハハハッ!!!」

 

 鬼が何だかおかしくなった、無茶苦茶笑い出した。

 

「素晴らしい! 素晴らしいなぁ狼よ!! 我は、私はお前に会えて本当に良かったぁ!!!」

 

 刀ぶんぶん振り回しながら歓喜の感情を隠そうともせずに鬼は俺へと言葉を紡ぐ…いやちょっと待って怖いんですけど?

 

 いや何なのお前? やめろよお前表情があったら絶対に他所様にはお見せできないような表情になってるだろお前!?

 

『うるさいんだよお前! というかちょっと気持ち悪いよお前!?』

 

 拳を顔面へと叩き込む…が鬼は止まるどころか衝撃を受けて仰け反ったところから唐突に刀を左右から振りかざしてきた。

 

『ッ!?』

 

 すんでのところでしゃがみ込む、しゃがみ込んだところに鬼の持つ四刀が振り下ろされ、俺はそれを岩元素で生成した盾でなんとかして受け止めた。

 

(重っ…!?)

 

 受け止めたは良いが、異常なまでに重い、少なくともさっき受け止めた時の数倍は重い。

 

 地面が沈み、それに続けと言わんばかりに上から伸し掛かる圧力が強くなっていく。 

 

 

「釣れないことを言ってくれるな我が唯一よ! 私は今この時が幸せで幸せで仕方がないのだから!!」

 

『ッ…! ガァァァァッ!!!』

 

 上から聞こえてくる鬼の言葉を無視して残り二つの元素のリミッターを完全に外し、それと同時に押し返すように草元素と雷元素を同時に展開し、爆発させる。

 

 激化反応に上乗せしてリミッター解除した二つの元素だ、その威力は並大抵のものじゃない。

 

 それも至近距離だ、当然受けるダメージは相応のものになる……はずなんだけどなぁ…。

 

「アッハハ!! 痛いなぁ狼よぉ!!!」

 

 まるで応えた様子の無い鬼が爆炎の中から突っ込んでくる、いやちょっと待って刀の色がおかしい──

 

「雲よ浮けぇ!!」

 

 鬼が刀を横薙ぎに振り切るのと同時に、風元素と()()()の斬撃が俺に向かって襲い来る。

 

 放たれた斬撃を躱し、そのまま鬼へと突っ込もうとした…のと同時に時間差でやってきた雷元素の刃が俺を襲う。

 

『ちょ!?』

 

 すんでのところで上体を反らして躱し、前に向き直る…が、またさっきと同じように時間差の刃が俺へと迫る。

 

 それを瞬間移動で躱し、更にそこから距離を取って様子を伺い、なんとなしでその正体に気がついた。

 

 いや、気がつくも何も丸分かりだ、だって俺はこの技を見たことがある。

 

 そう、当時璃月に向かってる途中に乗ったあの船で、偶然出会ったござる口調のあの人の技!

 

「ハハハッ!! そんな離れるなよ寂しいじゃないかぁ!!」

 

 鬼が叫びながらこっちに突っ込んでくる、しかもなんか刀がさっきの時間差の時みたいな感じになってる。

 

 刀が振り切られる、それと同時に風元素の緑と雷元素の紫色が入り混じった紅葉が辺りに吹き荒れ、それと一緒に斬撃が広範囲に広がっていく。

 

 そしてそれら全てを弾こうと爪を構えた時、吹き荒れていた紅葉達が一斉に弾けた。

 

 文字通り弾けた、具体的に言うとつい最近見つけた触れたら爆発する花の規模で弾けた…数えるだけで百を超える数の紅葉が、俺の周囲を、至近距離で。

 

(あ、やべ──)

 

 そう思う頃には既に遅く、俺の視界全域を紫と緑の爆炎が包み込んだ。

 

 

 

 


 

 爆炎が狼を包み込む、連鎖する爆発が周囲一帯を吹き飛ばす。

 

 数百数千という莫大な数の紅葉が、一斉に狼へと牙を剥く。

 

 紫と緑色の連鎖する爆炎、その様はまるで以前狼を探している最中に偶然見た花火とやらのようで非常に美しく感じる。

 

 

「………」

 

 刀を持つ手を緩めない、視線を決して狼から外さない。

 

 この程度で終わる訳がないのだ、この程度で終わってしまう訳がないのだ、この程度で死ぬわけがないのだ。

 

 いや違う、そうであってくれ、まだ死なないでおくれ、まだまだまだまだ、もっと私と語り合っておくれ。

 

 希う、私はまだお前と戦っていたい、まだお前と殺し合っていたい、まだまだ私は満たされていないのだ。

 

 だからどうか…生きていておくれ、私は心底そう願っていた。

 

 

 瞬間、悪寒が走った。

 

 

「ッ!?」

 

 直感的にその場から飛び退いた、そのすぐ後に地面から飛び出すようにして見慣れた白い爪が私が居た場所に突き出された。

 

 更にそこから爆発するように地面が吹き飛び、土煙を引き裂いて狼が突っ込んでくる。

 

 

「あははぁっ!!」

 

 無意識的に笑声を出していた私は半ば反射的に先程と同じように紅葉を辺り一帯にばら撒き起爆させようとする。

 

 …が、それよりも早く狼は私へと肉薄した。

 

『さっきのは本気で死ぬかと思ったよこんちくしょうがぁ!!』

 

 そう言葉を放ちながら、元素を纏った爪を私へ目掛けて突き出してくる。

 

 それを片手の刀でいなしながらもう片方と背中の二刀で斬り刻んでやると言わんばかりに刀を振るう…が特に危なげもなくあっさりと避けられる。

 

 それどころか狼は刀の間合いの更に奥へと急速に接近して私の顔面を掴み上げた。

 

 まずいと内心思った…何せこの状況は、以前に一度経験している。

 

 しかし、思った所でどうこう出来ないのは分かっていた、何せ一度は食らった身なのだから。

 

 間に合わないと知りつつも手を狼へと伸ばす…のと同時に轟音を掻き鳴らしながら私は地面へ叩きつけられ、そのまま削るように大地を砕きながら前へ前へと超高速で進み始めた。

 

 地面が砕ける音と共に、私の身体が削れるような音がする。

 

 否、ようなではなく実際削れている、たかが地面を砕きながら前に進んでいるだけのそれが、私の身体を削っている、つまりそれほどまでの速度だということ。

 

 火花が散り、身体が赤色に染まっていく。

 

 

「ぐぅ…!!」

 

 うめき声を出しながら咄嗟に右手の刀を狼へと振るおうとするが、その動きを見せた途端に更に深く、地面に叩きつけられた。

 

 衝撃が身体を打つ…しかしそれでも動きは止まった。

 

 

「…っ!!!」

 

 氷元素と風元素を収束させ、同時に爆発させて狼を吹き飛ばす、更にそこから再び背面の腕を生成しそのまま元素の斬撃を飛ばす。

 

 その攻撃に、空中に吹き飛ばされていた狼は瞬時に態勢を整え…唐突にその姿を消した。

 

「何っ!?」

 

 消えた、文字通り消えた、元素の痕跡もクソもない、本当にその場から消えた。

 

 多用していた瞬間移動ではない、アレには多少なりとも元素が使われる、一切発生しないなんてことはないのだ。

 

 ならば、一体何処に?

 

 

 

 

 

 

 

『こっちだよバーカ』

 

 背後から、狼の声がした。

 

 振り向くことすらせず背面の二刀を声のした方向へ振るうと同時に瞬時に振り向き手に持った二刀を横薙ぎに振るう。

 

 しかし当たらない、空を切る、振り返った先には誰もいない。

 

 

『大外れの残念賞、また頑張んな』

 

 そんな気怠げな言葉と共に、私は横合いから吹き飛ばされた。

 

 地面をゴロゴロと転がり、刀を突き刺して勢いを殺す。

 

 顔を上げれば、そこには何でもない様子の狼がそこにいる。

 

 その身体には相も変わらず傷が無い、私は未だにあの狼にまともな傷一つ与えられずにいる。

 

 その事実が、どうしようもないほど私を()()させる。

 

 あぁ、やはりそうだ、お前はそういうやつなんだと。

 

 底が見えない、さっきの仕掛けのタネは何だ? どうやって元素も使わず瞬時に背後へ移動した? あの声の正体は? …知りたいことは山程あるが、それでも分かることがある。

 

 こいつは、未だに全力に至っていないということだ。

 

 

「…キヒッ、キヒヒヒヒヒヒヒッ…!」

 

 これが喜ばずにいられようか、これが笑わずにいられようか。

 

 こいつは、この狼は、先程の危機を前にしてなおこれなのだ。

 

 私ほど頑丈ではないだろう、痛覚もあるだろう、疲れや消耗もあるだろう、私には無いそれらを持ち合わせても尚もこれだ、あぁやはりそうだお前ではなくてはならない。

 

 私が満たされるのは、私が満たすのは、私を満たすのは、やはり徹頭徹尾お前でなくてはならない…!

 

 あぁ、私はお前に何処までもついていけるだろうか?

 

 あぁ知りたい、もっとお前を知りたい、お前の全てを、お前の原初に至る全てを。

 

 知りたい、知りたい、知りたいぞ…! お前という存在を…!!

 

 

 愛しき愛しき、我が宿敵よ、我が宿願よ、我が唯一よ。

 

 どうか、おまえの全てを見せておくれ…!!!

 

 

 

 

 

 





主人公

 ずっと鬼に対してドン引きしてた。




 なんか作者的にも訳が分からん方向に向かおうとしている奴……シルヴァリオのクソ眼鏡とカグ○○さんのやつ見てたのがいけなかったんだろうか?


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