ちょっと最後の部分が雑かもしれない。
〇月◎日 曇
あの妖怪『素材置いてけ』に会って以来、俺は外に出れていない……わけがない。
そんなの理由にならん、誰も空腹には勝てない、俺は腹が減ったんだよしょうがないだろ肉置いてけぇぇ!!
そうして獲物を狩って帰っていた帰り道のことだ…俺は自分の飯への欲求が人間の頃とまるで変わっていないことを自覚した。
帰り道の道中、偶然目の前を歩いていた一人の男性の背負っていたリュックから、非常に懐かしい匂いがしたんだ、しちゃったんだよ。
それは俺がこの姿になる前から食べていたもの、日本人ならば誰もが食べ、誰もが…かは知らないけど愛しに愛した特産中の特産。
人間だった頃も、それを当たり前に食べたいが為に人間の頃に自炊していたと言っても過言ではないソウル・フードの中のソウル・フード。
即ち……『米』の匂いである。
……………………………。
米寄越せやぁぁぁぁぁァァァァァァァッ!!!!!
追伸
ご飯は美味しく頂きました、久しぶりの肉丼はやっぱり良い(^o^)
ただ、その過程でちょっとやべーことしちゃったのが傷だ…あの人探して何かしらお返ししなくちゃ。
〇月✚日 晴れ
今日は昨日俺が衝動に任せて米を強奪してしまった男性を探して、何かしらのお返しをしようと思う。
思うんだけど…何を渡せばええの?
金は海乱鬼達とこの前川に沈めた雷ハンマーから奪った金があるけど、こっちでの米の定価なんて俺は知らないから全額渡すしかない。
それで足りたら良いけど、問題はそれで足りなかった場合だ、米が高級品とかだと目も当てられない。
とりあえず、道端で偶然手に入れた青い…どっちかと言うと蒼か? まぁとりあえずそれっぽいのを大量に手に入れたから、それをこの前雷ハンマー達の拠点からかっぱらったリュックに詰め込んであの人に渡そう。
というかビックリだよな本当に、だってなんか桃色のナニカが浮いてる所に興味本位で近づいたら急に蒼いのになるんだもん、ビックリするでしょそりゃ。
因みに、食ってみたら意外と美味かった、優しい甘みがした。
何時かこれで何か作ってみようかな。
追伸
男の人が昨日米を強奪した場所でうろうろとしていたので、ここぞとばかりに金と蒼いのと適当に拾ったりした木の実を押し付けて逃げた。
あばよお兄さ〜〜〜ん!!
〇月逆十字日 雷
何? 何なの? なんで妖怪『素材置いてけ』が俺の住処辺りをうろうろしてるの? お陰様で一日物陰に隠れてなきゃいけなくなったじゃねぇかこの…この………かわいい子ちゃんめぇぇ!!*1
クソぅクソぅ、どうするどうすると思いながら色々考えていると……隠れている俺の目の前に同族が現れた。
黒い身体に黒い毛並み、若干先っちょが紫色っぽいけど、それ以外は件並み俺と同じ姿だ、白いか黒いかの違いでしかない。
初めての同族ということで、俺以外の奴は黒いんだなぁとか思いながら見ていると…何か目の前に瞬間移動してきて爪を振るわれた。
瞬間移動は言い過ぎだと思うかもしれないけど、何かそいつが居た場所に雷元素の痕跡残ってたし、俺が認識出来ないくらい速く動いたとは思えないレベルで攻撃が遅いし、居なくなる直前で何か瞬間移動っぽいエフェクト出してたしで、瞬間移動と断定した。
因みに、消えて現れた瞬間に首を跳ね飛ばした、襲ってきた上に鈍いお前が悪い。
んで、そんなわけで同族…というか生物を初めて殺してみたわけなんだが、いやまぁ全然何も感じないんだよなぁこれがぁ!!*2
うん、今回ので確信した、俺の性格無茶苦茶身体に引っ張られてる、多分何を殺しても何も感じない。
……やっべぇな〜これ。
追伸
あの同族が使ってた瞬間移動、俺にも使えるのかなとか思って使うことを意識してみると普通に使えた。
多分アレだ、これ本能的にどうすれば良いのかを身体が分かってるな、雷元素の時もそうだけどあっさりと使いこなし過ぎてる。
『素材置いてけ』のこともあるし、もう少し自分に何が出来るのかを知っておいた方が良いかもしれない。
〇月肉ぅ日 雨
自分に出来ることを知る? 何を殺しても何も感じない?
知るかぁそんなことぉぉ!! 何でも良いから美味いもん食わせろやァァァァァァッ!!!
あれからずっっっっっと俺の住処の近くを『素材置いてけ』が動き回ってる、お陰で家に帰れない肉を焼けない!
ふざせるなよあの……あの………美少女めぇぇ!!*3
アカン、本当にどうしよう、日記帳とか以外の大事な物は全部住処に置いてある、今はまだ見つかってないから良いけど、見つかって回収でもされたりしたら俺の今まで集めてきた全てが無駄になってしまう。
なんか燃えてた花で作った調理場とか凍ってた花で作った冷蔵庫モドキとかその他諸々が全て水の泡にぃぃぃ!?
どうしよう…どうしようぉ( ;∀;)
こ…こうなったら一か八か瞬間移動で突っ込んで回収出来るだけかいし――
――これ以上は焼け焦げていて見れない
……燃えた。
目の前で俺が書いていた日記帳が燃えた。
……………なんで?
「いたぞ! アイツだ!!」
声が聞こえる、視線を向けてみれば何時か見た雷ハンマーの仲間っぽいのが複数人居た。
そいつの中の一人、赤っぽい奴の持っている銃から赤色の元素が見える、確か赤色は炎元素だったからあいつは炎元素を使ったってことだな。
………つまり、俺の日記帳燃やしたのはアイツだ。
「行け! やれ!! 今のうちに――」
そうか、じゃあ死ね。
一気に銃を持った男に近づき、その顔面に一発拳を叩き込み、その勢いのまま地面に叩きつける。
ドクチャッという音を響かせながら、地面にクレーターを作りながら男が沈む。
その姿を、それを成した俺を、周りは何処か…何処か……なんだろ?
まぁ…別に何でもいいや。
最近はさ、本当に我慢してたんだよ俺。
妖怪のせいで家に帰れないし、吉次郎は来たかどうかも分からないし遊んでやれないし、サユはサユで来なくなったし。
本当に我慢したんだ、八つ当たりするのも何もかもを我慢したんだ。
けどさ…良いよね? だってお前達から来たんだから、お前達が先に手を出してきたんだから。
「ニック? ニック!?」
「よせ行くな!! あいつはもう――」
安心してくれ、死ねとは言ったけど殺さない、こんなことじゃ殺さない。
確かにあの日記帳は大事にしてたけど、その程度で殺すほど俺も鬼じゃない。
だから安心してくれ、絶対に殺さないし二度と歩けないなんてこともないから。
だから……ちょっとだけ……ほんのちょっとだけで良いから…………俺の八つ当たりに付き合ってよね?
主人公
この後、ファデュイ先遣隊全種複数体及びデッドエージェント並びにミラージュメイデン含む人員全てを相手にして全滅させる。
更にその後、蛍ちゃんが来たから全力で逃げた。
実は早袖や吉次郎に会えないことが予想以上にストレスになっていた為、日記帳という名の思い出を燃やされてキレた。
逆に言えば、二人に会えてればキレなかった。
蛍
戦闘音が聞こえて行ってみたら探してた白い獣域ハウンドがいた、次は逃げられないように速攻で行こうとしたけど主人公が瞬間移動を覚えていたので無理だった。
ファデュイ
運が悪いしタイミングも悪い。