狼っぽいのになった…タスケテ   作:富竹14号

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 誰も主人公だけをめちゃくちゃにするなんて言ってない。


オイテカナイデェ

 

〇月〇日 雨

 

 昨日、俺に付いてきた水っぽいの――ずっと水っぽいのじゃあれだからミナと呼ぶことにする――が今外でわいのわいのとはしゃいでいる…ように見える。

 

 だって動作とかが完全にはしゃいでるんだもの、雨が降ってるのが分かったら急に身体を震わせて外に飛び出していったんだもの、はしゃいでないという方が無理がある。

 

 因みにこの後、俺の方を向いてじ〜っと見つめてきたので俺も外に出ることにした。

 

 出たらなんか無茶苦茶嬉しそうに近寄ってきてまた水の触手を絡ませてきた、しかも今度は絡ませるだけじゃなくて自分の身体? を俺に寄せて触れさせてもきた。

 

 その時に見えた三角の物体は、多分アイツのコアか何かなんだろう、触ろうとしたら嫌がられた。

 

 まぁ、何がなんだか良く分からないけど、とりあえず懐かれてるなら別に良いかと付き合うことにした……それはそれとしてなんだか可愛いなこいつ。

 

追伸

 

 寝てたらミナがなんかコア? だけの状態になって俺の所にコロコロと転がってきてグイグイと俺の懐に入り込もうとしてきた、一緒に寝たいらしい。

 

 お前遊んでた時に触ったら無茶苦茶嫌がったのになんで今はそんな無防備に近付いてくんの? 言っとくけど俺達出会ってからまだ一日と少ししか経ってないからね?

 

 

 

 

〇月水日 雷

 

 今日はぼけ〜としてた、俺もミナもずっとぽけ〜っとしていた。

 

 今日のミナは特に何をしているわけでもない、強いて言うならコアの状態で俺の足元にいる。

 

 二日過ごして分かったけど、多分ミナは物理的な食事を必要としないタイプの生き物なんだと思う、だって昨日の帰りに水から何かを吸い取っていたから。

 

 まぁ十中八九、元素吸い取ってたんだろうけど。

 

 まぁ、そんなのはどうでもいいとして…何もせずにぽわぽわと呑気に外を見ていたら、唐突にミナが何時も通りの姿になって、何やら拳大の水の塊の様な物を俺に押し付けてきた。

 

 押し付けられるがままに手に持って、暫くそうしていると急にミナがその水の塊から手を離した。

 

 ミナの手を離れた水塊は俺の手の中でぷるぷると震えていたけど、また暫く経つとゆっくりと溶けるように俺の手の中で崩れていった。

 

 俺としては訳が分からなかったけど、ミナは露骨にガーンッ! とショックを受けたように見えた、だって纏ってる水がこれでもかってくらいピキーンとトゲトゲになってんだもの。

 

 その後、暫くコア状態のまま草むらの方で何もせず活動を停止していた、大丈夫かあれ?

 

 

追伸

 

 寝ても寄って来なかった本当にショックだったらしい、マジで動かない。

 

 明日も動かないようだったら、ちょっと一人で動いてみますかね。

 

 

 

◎月◎日 晴れ

 

 

 朝になってもミナが動かなかったから、今日は一人で動いてみようと思う。

 

 とりあえずのんべんだらりとぶらぶら動き回っていたら、珊瑚のやべー奴がいる場所の向こう側に古びた神社があった。

 

 色んな所が壊れてるし、多分誰も使ってないんだろう。

 

 今の住処を見つけてなかったら、この神社を住処にしていたかもしれない。

 

 どうせだからと、金――こっちではモラと言うらしい――を賽銭箱に投げ入れてみる。

 

 因みに金はあれだ、最近編み出した新しい技で取り出している。

 

 具体的に言うと門を作って特定の場所に繋げる技だ、サユが獣域ハウンドは次元の向こう側から来るという話を聞いて考えついた技で、ぶっちゃけ瞬間移動と違って大分練習が必要になった。

 

 自分で次元ぶち破ってこっち来るのと特定の場所に行く様に次元開いて物を取り出すのとではやっぱり難易度的なそれが大幅に違う。

 

 実際問題、設定というか目印的なそれを置いた場所にしか開けないし大きさも精々俺が半分入れる程度だから大きな物とか早々入れられない、なんだったら開いていられる時間も少ない。

 

 まぁ、そういうわけで金を取りだして賽銭箱について投げて、そのまま住処に帰った。

 

 

追伸

 

 住処に帰ったらミナに飛びつかれて水の触手で抱きしめられた、いや今回のは触手というよりも腕っぽい。

 

 抱きしめられた後は俺が動けないレベルで抱きしめられた…というか雁字搦めにされた、触手じゃなくてちょっとにょろにょろとした人の手っぽいのでずっと抱きしめられた。

 

 

 

 

 

〇月✘日 晴れ

 

 ミナが全然離してくれない、昨日置いていかれたことが余程嫌だったらしい。

 

 何処に行くにもずっと引っ付いたままだし、なんだったら俺の毛にコアの状態で食い込んでるし、お陰で俺が水元素使ってるみたいになってるし。

 

 

 俺、こいつにそんなに懐かれる様なことしたかなぁ?

 

 

追伸

 

 離れてくれたけど、無茶苦茶付いてくる…夜の散歩に出かけようとしたら上記の状態を意地でも維持しようとしてくる、いやまぁ別に良いけどさぁ。

 

 俺、雷元素使うから危ないんだよ?

 

 

 

〇月△日 晴れ

 

 

 ミナが何か翼みたいなのを生やしてもの凄いスピードで何処かへ飛んでいった、速いなぁ。

 

 何をしたいのかは知らないけど、とりあえず行ったからには待っといてあげますか、一昨日はミナが待つ側だった訳だし。

 

 というわけで、今日は肉を焼きまくって食うことにしましょうそうしましょう。

 

 

追伸

 

 ミナが帰ってきた、何か雷元素バチバチさせながら。

 

 おかしいなぁ、お前雷元素使えたっけ? 水元素じゃなかったっけ? コアの色も何かアジサイっぽくなってるし、何かあった?

 

 

 

〇月✚日 晴れ

 

 アジサイっぽくなったミナが帰ってきてから一日、分かったことがある。

 

 こいつ、雷元素が効かなくなってる。

 

 俺がミナを背負った状態でミスって雷元素が纏った時、こいつ全く効いてなかった。

 

 むしろ何時も以上に俺に引っ付いてくる始末、こいつさては俺が雷元素展開しても大丈夫な様に何かしらして雷元素に対する耐性付けてきたな?

 

 出来るかどうかは知らないけど、実際こいつがやってんだからそうと受け取るしかない。

 

 まぁ、こいつ喋らないから実際どうかは知らないけど。

 

 

追伸

 

 寝ようとしたら雷元素の触手で抱きしめられた、そこから朝までずっと離してくれなかったからその状態で寝た。

 

 なんというか、アジサイっぽくなってから妙に抱きしめてくる、本当に何かあったのかな?

 

 

 





主人公
 
 ミナが来てから寂しさが和らいでいる、多分ホタルちゃんもパイモンが居なかったらこうなってる。

ミナ

 実はモンドのとある場所に行ってきた。

 感情とか無いはずの無相がなんでこんなことになっているのかはマジで作者にも分からない。
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