生徒会役員共 ー桜才学園生徒会補佐・不知火リントの日常ー   作:明智ワクナリ

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頑張って更新していこうと思います!


シノ「桜才学園生徒会会則、第1条第1項」

スズ「ピッピッピッ、ピッピッピッ」

アリア「ドンッドンッドンッ、ドンッドンッドンッ」

シノ「『使用済みのティッシュはトイレに流さずゴミ箱へ。』トイレに流したら詰まるからな!よーく覚えておくんだぞ、津田、不知火!」

タカトシ・リント「「いや、何を覚えとくんだよ」」


第1条『桜と才女と二人組』

新しい日常に心を躍らせるのは必然だと俺は思っている。

幼稚園の遠足や小・中学生の修学旅行、その前日というのは決まって寝付けないものだ。いわゆる気持ちが高ぶって脳が興奮状態になるという現象だが、それはみんなも経験したことはあるだろう?

そして俺は昨日そのハイな状態に陥っていまい――――

 

「い、急げタカトシ!遅刻だ遅刻!!」

 

「分かってるけど朝からキツイよこれ!」

 

高校登校初日にして遅刻しそうになっていた。

ここから約20分程度で高校に着くとはいえ急がなければ確実に遅刻コース確定。入学早々に遅刻をやらかすなど言語道断、問題児というレッテルを貼られかねない危険な状態だ。

…………くっ、そんな事態だけは絶対に回避しなくては!!

 

赤信号を歩道橋で華麗にパスし歩道を独走、そして正門に滑り込みセーフ。朝から全力疾走というハードなランニングで体を温めた俺たちはその場で息を整える。

 

「いやー危なかった危なかった」

 

「ホント危なかった~。それにしても珍しいよね、リントが寝坊するなんて」

 

手でシャツの中に風を送る俺の隣で津田タカトシは不思議そうに首を傾げていた。

が、その疑問は確かに問いかけられて当然だ。俺は遅刻というモノをしたことがないし、寝坊だってしなかった。ちなみにそれを知っているのはタカトシが中学からの同級生だからだ。

 

そんな俺が高校に入学して間もないこの時期に寝坊するとはまず考えられない。タカトシはそれを疑問に思ったのだろう。故に俺には答える義務がある。つまりそれは―――――

 

「目覚ましかけ忘れた」

 

「あっれ~、最初の前置きと全然違うじゃん」

 

「ほら、一応4月ってエイプリルフールだし、1ヶ月通して嘘つき放題って俺の中で決めてるから」

 

「うわ~ちょーメンドくさ」

 

とりあえずどうしようもなく普通の理由だったということだ。

 

 

 

 

 

 

私立桜才学園。

今年の春から通うことになった俺の新しい母校の名だ。

さすが元女子校というだけあってやはり女子の姿は多い。ざっと見ても俺とタカトシくらいしか男子が見当たらない。

それもそうか、なにせ女子の人数が3桁に対して男子は2桁しかいないんだから。同性が少ないってのもなんだか寂しいよなあ。

 

ならば何故そんな学校を選んだのか!?と聞かれれば単に家から近かった、という夢も希望もなく面倒臭がり屋な性格が表面に出たのが理由だ。

だって徒歩で20分だよ。普通なら自転車で駅まで向かって電車に揺られながら通学、っていう非常に面倒臭いことしなくていいし、ノーマネーでついでに健康にも良いんだから一石二鳥じゃん。

まあ、とりあえず言いたいことはハーレム望んできたわけじゃねえ、ってことです。

 

「それにしても暑いな」

 

「そりゃそうだよ、朝からあれだけ走れば」

 

朝っぱらから汗だくで登校とはまた最悪だ。だがその代わりとして遅刻がナシになったと思えば安いものだろう。

とりあえずネクタイを緩めて中に風を――――と、タカトシと二人揃ってネクタイを緩めていた時だった。

 

「こらそこの男子二人っ!ネクタイが緩んでいるぞ!」

 

凛とした声が俺たちを呼び止めた。

何事かと後ろを振り向くと、そこには腰まで届く綺麗な黒髪の女子が俺たち二人に指をさしているではないか。

腕には腕章、つまり朝の制服検査に捕まってしまったということだった。

…………くっ、ここでやったのは逆に迂闊だったか。

 

「すみません、走って来たものでつい…………」

 

「そうか。まあ、確かに4月の陽気で走って来れば暑いだろうな。事情はわかった。だが規則は規則だ、なあなあにしてしまっては示しがつかんのでな」

 

「「すみません」」

 

俺とタカトシは素直に謝ることにした。厳しいには厳しいがこの人の言うことは最もだ。事あるごとに特例を出していていたら周りに示しがつかない。

品行方正という言葉が似合うであろうその人は、優しげに微笑みながら俺たちに近づいてくる。

 

「どれ、私がネクタイを直してやろう」

 

「そんな、悪いですよ。そのくらい自分で出来ますから」

 

「遠慮するな、私とて注意するだけの規則の鬼ではあるまい」

 

「………は、はあ。それじゃあお願い―――――」

 

「だが校則違反に対する罰則は別だ」

 

「グエッ!?」

 

鬼がいた。

タカトシのネクタイを締めるついでに首を絞めるとは、必殺仕事人も驚きの手際の良さだ。

―――――この人、出来る!!

 

「さて、次はそっちの番だ」

 

ぐったりとするタカトシをボロ雑巾のように捨てると、その瞳を俺の方へと向けてきた。

ど、どうする!?ここは戦力的に撤退するべきか!?けど、それじゃあ犠牲になったタカトシは何にも報われねえじゃねえか!!

 

「―――――――ふっ」

 

「ほう、今の光景を見ても逃げ出さんとは、中々肝の据わった男と見受ける」

 

「いや、そんな大層な男じゃないさ。でも―――――」

 

「でも?」

 

「男には逃げられない戦いもあるんだぜ」

 

「いい覚悟だ。では罰則を受けるがいい!」

 

そして鬼は俺に微笑んだ。

 

 

 

 

 

 

「ってなに、この茶番劇」

 

校則違反の制裁を受けている俺を横目にタカトシは半眼でその光景を見ていた。

茶番とは何だ茶番とは!折角盛り上げてやったというのに!

 

と、そこで女子生徒さんはようやく手を放してくれた。

 

「ふう、これで君たちも少しは反省したか?」

 

「スミマセンでした」

 

「まあ一応は「もう一度制裁を加えようか?」いやー校則の重みが骨身に染みましたよ姐さん!」

 

「そうかそうか」

 

満足そうに頷く女子生徒さん。よく見るとこの人は風紀委員ではなく生徒会の人だったらしい。腕章には生徒会会長と記されている。こんな朝からきっちりと仕事をこなすなんて見た目通りの真面目な人なんだなあ。

 

「でもこういう検査って結局目につかないところだと元に戻っちゃうんですよね」

 

「そうか、ではそうならないようにもっときつく締めてやる」

 

「グオッ!?」

 

自業自得でさらに首を締め上げられるタカトシ。相変わらず余計なひと言を言う性格だけは変わってないみたいだな。

お、自力で抜け出せたか。

 

「…………し、死ぬかと思った」

 

「今回はお前の勝手な自爆だな。おつかれさん」

 

「すまないな、これも規則を守ってもらうための行為だ。きちんとした服装で臨めば勉学も捗るだろう?なにより――――」

 

「「なにより?」」

 

「しまりの悪い女だと思われたくないからな!」

 

「「…………は?」」

 

急に何を出だすんだこの人は。

何を言いたかったのかは分からないが、言い切ったと言わんばかりに清々しい顔で胸を張っている。

と、そんな光景を二人して『?』を浮かべたまま見ている時だった。

 

「なによアンタたち、朝から締まりのない顔してるわね。もっとこうシャキッとしたらどうなの?」

 

背中の方から声をかけられた。

俺の背後を取るとは何奴!?という冗談はさておき後ろの方を向いてみるも。

 

「あれ?誰も居ない?」

 

俺の視界には誰の姿も映ってはいない。おかしいな、今確かに声が聞こえたんだけど、もしかして空耳だったのか?いや、それにしては随分とちゃんとした言葉だったけど……………ハッ!こ、これはまさか。

 

「怪談話に出てくる幽霊さんに話しかけられたのか!?」

 

「ここに居るわボケェ!」

 

「どわああっ!?」

 

突如として前方から怨念の塊のような声が発生し、視界の下から靴がすっ飛んできた。俺は間一髪でそれを躱してみせ、素早く体勢を立て直す。そして視界を下の方へ向けてみると。

 

「今の嫌味か!?身長が足りないあたしへの嫌味か!?どうかって聞いてんだよ答えろゴルアアアアアアアアアアアアアッ!!!」

 

ちっちゃな女の子が金髪のツインテールをフワフワ揺らして地団太踏みながらものすっごい勢いで呪詛を撒き散らしまくっていた。怒りのせいか顔は真っ赤でどことなく可愛らしいが、口から出ているのはうら若き乙女が出してはいけない完全NGな声だ。

 

「ちょ、なにこの子!?凄い怒ってるんだけど!?」

 

突如として起こったアクシデントにタカトシも仰天していた。かくいう俺もかなり驚いているが、まずは事態の収拾をしなくては。

 

「えっと、あ、あのこのお子さんは誰かの妹さんですか?」

 

「があああああ!キサマ~言ってはならないことを口にしたなあ!!死ねぇ!!」

 

怒りを通り越して憤怒の形相を浮かべたツインテール少女は片足を軸に回転し、見事な平衡感覚でその回転を維持したまま、もう片方の靴を俺に向けて発射した。

ドリルのように見事な螺旋を描いて襲い来る靴。

だがしかし!

 

「二度も同じ手が通ると思ったら大間違いだぜ!」

 

そう、この攻撃は先のやりとりで既に見抜いている。俺は体を逸らすことで軌道上から逃れることに成功し、

 

「グハッ!?」

 

代わりにその靴が俺の後ろに居たタカトシの顔面にクリーンヒットした。

俺はそこらで転げ落ちている靴を拾い、裸足ニーソとなってしまったツインテール少女に渡す。

 

「ほらよ靴。なかなかいいシュート打ってくるじゃん」

 

「ん、ありがと。今の躱すなんてアンタもやるわね」

 

靴を手渡し俺はツインテール少女と固い握手を交わした。そこには悪意などなく、代わりにあったのは芽生えた友情と互いを称え合う笑顔だった。

 

 

 

 

 

 

「いやさっきから言ってるけど何なのこの茶番は?」

 

とりあえずツインテール少女と仲直りしたところで、またしてもタカトシが半眼でこっちを見ていた。

もう、わかってないなあタカトシ君。ノリだよノリ。

 

「えーと、なんか大事になっちゃったけど。私は萩村スズ、アンタたちと同じ1年生よ」

 

と、紹介してくれたツインテール幼女―――もとい萩村スズはそのまま指を立てて続けた。

 

「ちなみに私はIQ180の帰国子女で、もちろん海外で生活してたから英語はペラペラ、10桁の暗算だって朝飯前だし、その才能を買われて1年生という立場ながら生徒会の会計職まで任されてるの。だから私のこと子供だと思ってると痛い目見るわよ」

 

捲し立てるように言い切った萩村はフフンッ、と誇らしげに手を腰に当ててえばっている。

というより、今のセリフでどこに痛い目を見る要素があったのだろうか?『どう、私凄いでしょー。悔しいでしょー』的なオーラが出てるけど俺には子供が自慢してるようにしか見えない。ちなみにタカトシも同じような目で見守っている。

と、そこで萩村に会長さんが水を差した。

 

「でも9時には眠くなるんだ」

 

「「子供だ…………!」」

 

「うわーん!コンニャローコンチキショー!」

 

と泣きながら俺とタカトシを交互にポカスカと殴るが、さして痛くもなく駄々をこねる子供を見るような温かい目で見守ることにした。

 

「こ~ら2人とも、新入生を困らせたりしちゃ駄目よ」

 

と、本日3人目となるお方が声をかけてきた。

 

「なんだ、アリアか」

 

慣れ親しんだように声をかける会長さん。

お嬢様のような気品を兼ね備えた上品な人だ。ふんわりとした長い髪と大きな二つの膨らみを持つその人の腕にはやはり生徒会の腕章がついている。

 

「ごめんなさいね、足止めしちゃって」

 

「い、いえ、そんな。ありがとうございます」

 

「あらあら、別にお礼なんていいのに」

 

謙遜するように微笑む美人さん。見た感じいいとこのお嬢様っぽいし、会長さんとはまた違った綺麗な人だなあ。俺もタカトシに習ってお礼を言っておくことにしよう。

 

「ありがとうございました、助けに来て頂いて」

 

俺がお礼を言うと美人さんはうんうんと嬉しそうに頷いて。

 

「いいのよ~。そこの木の陰から面白いもの見させてもらってたから」

 

「ヤッベ~、何も助かんないや~」

 

とんでもない爆弾を落としやがった。そしてすかさずタカトシがツッコミ、流石だぜ我が友よ!

と、美人さんは悩ましげな顔とポーズでさらに続けた。

 

「でも残念、携帯で動画を撮ろうしたら容量が一杯だったのよね。あとでじっくり鑑賞しようと思ったのに~」

 

「余計にタチ悪いなおい!」

 

前言は撤回させてもらおう、この人も大概おかしいわ。

するとそこで今度は会長さんが話になだれ込んで来た。なんとなく嫌な予感がする。

 

「なんだとアリア。この前データを整理して容量を増やしたんじゃなかったのか?」

 

「そうなんだけどね。ちょっと色々あって」

 

「ま、まさかまた迷惑メールか?気をつけろとあれだけ注意していたのに」

 

「ううん、違うのよシノちゃん。男の人の仕組みについて調べてたら画像資料で一杯になっちゃったの」

 

「な~んだ、それなら仕方ないなあ」

 

((………どこが仕方ないんだろうか………))

 

女子校ってこうもっと清楚な感じじゃなかったっけ。もしかして俺の想像って時代遅れの産物だったのかなあ。目の前でキャッキャッウフフしてる人たちを見てるとそう思えてくる。

そこで美人さんが思い出したように俺たちへと声をかけてきた。

 

「そういえばなんで2人はこの学校に入学したの?」

 

「単に家が近かった、っていうのが理由ですね」

 

「俺も同じく。電車で通学とか面倒だったんでこっちにしたんですよ」

 

と、ここで会長さんが過敏な反応を見せてきた。

 

「な、なんだと!?朝のラッシュアワーでJKと密着、そして〇漢から始まるラブストーリーを起こす場を自ら捨てたというのか!?」

 

「そんな汚れたラブストーリーなんていらねえわ!電車を何だと思ってるんだ!つかいい加減、話の腰折るのやめてもらえませんかねえ!!」

 

電車内をコンパ会場と勘違いしてるんじゃないのかこの人。というより色々とダメだろ、法に裁かれるぞ。

 

「そうなんだ~、2人とも真面目なのね。てっきり私はハーレム要因を求めて来る男の子ばっかりだと思って」

 

「「あー、そりゃあないですね」」

 

「なるほど、ハーレム要因か。酒池肉林、奴隷に調教に飼育。男の子は多感だな!」

 

「そこまで酷くないし多感なのはアンタだ」

 

と会長さんの暴走にタカトシが半眼でジャブを食らわせた。話の腰を折るじゃなくて言葉の意味を折ってくるんだなこの人。非常にめんどくさい人だ。

 

「とりあえずそこまで心配するようなヤツは居ないと思いますよ」

 

「そう、でも………もしそういう人がいたら可哀想ね」

 

「え、可哀想?」

 

突然、顔を曇らせる美人さん。どうしたんだろう、何かまずいことでも言ったんだろうか?

 

「無駄なのよ。ここにいる娘たちはみんな女の子にしか興味がないから」

 

どーしよー、男子よりこの学校に通ってる女子に方が心配になって来たー。

 

「おほん、すまないな。彼女は重いジョークが好きなんだ。ちなみに私はノーマルだぞ」

 

スズヘッド↓「私も同じく」

 

異議を唱えるように挙手して2人が答える。うん、この人たちは心配ないな。ということはあの美人さんも「女の子同士っていうのも意外といいかも~」彼女の今後の行く末が僕はとっても心配です。

 

―――――――キーン、コーン、カーン、コーン

 

おっ、鐘が鳴ったか。そろそろ教室に行かないと。…………ってあれ、確かこの鐘ってHRが始まる時間のヤツじゃあ。

慌てて校舎の時計を見てみると。

 

「結局遅刻しちゃったよー!!」

 

「あれだけ全力疾走してきたのに……………」

 

「ああ、すまなかったな。私たちのせいで遅刻させてしまったか。お詫びと言っては何だが、生徒会に君たちを迎えよう」

 

「「「ええっ!?」」」

 

俺とタカトシ、萩村の声が大きく響く。

え?なんなんですかこの展開。話に脈絡がないにも程があるでしょーが。

そして最初に口を開いたのは萩村だった。

 

「会長!こ、こいつらを生徒会に入れるんですか!?」

 

「そうだ。前々から思ってはいたのだが、今年から桜才学園も共学化となって男子が入学した。今までは我々の常識でこの学校を取り仕切ってきたが今後はそうもいかない。そこで私は考えたんだが、生徒会に何人かの男子が役員として入ってもらうことで、男子の意見などをこの学校に取り入れていこうと思うんだ。それだけじゃなく純粋に男子もこの学校の一員として迎え入れる、というのも込みでだがな」

 

「そ、それは確かにそうですけど、男子ってなんだか不衛生っぽくて汗臭そうだし。それに暴力的な人もたくさんいるって聞いてますし」

 

「偏見だよー男子も清潔だし安全だよー」

 

必死にイメージを取り繕うとするタカトシ。

つか俺ら男子って女子校だと汚物か獣並の認識しかされてないわけ?

 

「大丈夫よスズちゃん。この2人は真面目そうだし、それになんだかんだでこっちの彼とはちょっといい感じだったじゃない」

 

と、俺の方を指さす美人さん。一方萩村は顔をトマトみたいにして反論する。

 

「ち、違いますよ!?アレはなんていうか場の雰囲気に合わせてみたっていうか、とにかくそういう感じなだけで他意はありませんよ!」

 

そんな必死に否定する萩村を見て美人さんは俺に微笑みかける。どうやら俺たちのことをフォローしてくれたらしい。なんだかんだで実はいい人なのかもしれないな。

 

「まあ生徒会室がイ〇臭くなるかもしれないけどね☆」

 

「なりませんよ☆」

 

もはや本能的に反応してしまう俺。

……………結局フォローになってねえし。やっぱり信用する人間は選んどくか。

 

「とにかくそういうことだ。とりあえず自己紹介からさせてもらおう。私は2年の生徒会長、天草シノだ」

 

「同じく2年、書記の七条アリアで~す。2人ともよろしくね」

 

「さっきも言ったけどアンタたちと同じ1年、会計の萩村スズよ」

 

と順番に自己紹介をしてくれた生徒会メンバー。そのままの流れで俺たちも自己紹介することになった。

 

「えと、1年の津田タカトシです。よろしくお願いします」

 

「俺も同じく1年の不知火リントです。不束者ですがよろしくです」

 

「よし、では津田には私が元居た席、副会長の座を進呈しようじゃないか」

 

「ええ!?待ってくださいよ、入学初日から副会長なんて無理ですって」

 

「いや君ならきっとできるさ。私が言うのだから間違いない。胸を張って私の右手として頑張ってほしい」

 

「あれ、普通この場合って右腕じゃないんですか?」

 

会長である天草先輩に素朴な質問をぶつけてみた。が、俺はそれを後悔する。

 

「右手じゃある意味恋人よね」

 

ははーん、そういう意味でしたか。美人さん改め七条先輩の言葉に俺はがっくりと項垂れた。

そこで天草先輩が俺に指をさす。

 

「そして君には生徒会補佐として生徒会のサポートを行ってもらう」

 

スズヘッド↓「え、でもそんな役職ないですよ会長」

 

「え~ないの~。じゃあ作ろう!」

 

おい、それでいいのか桜才学園生徒会。

 

「というわけで今日から君たちは我々生徒会の一員だ。この桜才学園をより良い学校に、そして生徒たちを開発するために頑張ろうではないか!」

 

「はーい、そこ開発とか言わなーい」

 

いい感じに締めくくられると思いきや結局最後にタカトシのツッコミで幕を閉じた。

 

これが俺―――生徒会補佐・不知火リントの日常の始まりだった。




いかがだったでしょうか?

オリ展開やアレな発言を頑張って入れていこうと思うので、よろしくお願いしますね♪

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