TS魔法少女イッチと掲示板と人外系美少女   作:餅持

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予約投稿です、今週の暗号学園次第でタヒに絶えるので墓には鵺の陰陽師と暗号学園の単行本を添えて下さい。ヘケッ(遺言)


怪物、怪物、怪物、怪物

 

 その異音は、意識を失って倒れていたはずの魔法少女から響いていた。ぐちゃり、という内臓を掻き回すような気味の悪い音は、果たして誰に届いたのか。

 

「ぅぶっ゛...ぁ゛、ぁ゛?」

 

 その少女の幸福は、あくまで自分の信念に基づいて戦ったこと。その少女の不幸は......そんな想いは、誰にも尊重されずに踏み躙られること。

 

 

「んん、アイツら......何をしているのだ? まぁ別に良いか、『放電』っと」

 

 

 ()()に先に気付いたのは、実際に暴れ回るイナの代わりに周囲の警戒をしていたテンプだった。街を守ろうと果敢に立ち向かった魔法少女達が、気絶しながら体を不自然に跳ねさせているのを目撃した。

 

 死に際の自爆技を警戒しつつも、トドメを刺す為に電撃を放つ。これで全員感電死は免れない。

 

 

 

「はいはい終わり終わり、──ッ!?」

 

 

「險ア縺輔↑縺�ィア縺輔↑縺�ィア縺輔↑縺�」

 

 

「おいおい、何言ってるか分からないけど......いつから魔法少女ってのは第二形態が実装されたのだ?」

 

 

 

 始末は完了したと想いテンプが背を向けた瞬間──その顔の横を何かが掠めた。自然と後ろを再確認、そこにいたのは魔法少女とは言い難い生物だった。

 

 例えるならば、ゲームに出てくるような異形。でも組織の怪人とはまた違う......強いて言えば『魔物』か?

 

 どう見ても人の形を保っていない獣型のシルエットを前に、テンプは思わず笑みを浮かべる。そして、よく見ればその影は次第に数を増やしている......

 

 

「あんまりワクワクさせるなよ、今回はイナが主役なのに──そんなことされたらさぁ、私も遊びたくなっちゃうのだよ?」

 

 

 テンプはそう言って配信カメラを揺らし、目前の変わり果てた怪物をシャッターに収める。どちらが正義なのかは、最後に決まるだろう。

 

 

 ▼

 

 

 歯医者で施術中に流されたアニメが退屈だった時のように、すでに終わった退屈な話ばかりが目の前を過ぎていく。12話分のクソアニメを流し続けるようなセンスのない拷問で、心は冷え切っていた。

 

 ボクのせいであの二人は死んだ、守るべきモノなど無い。考えれば、そもそも未練なんて──諦めても、

 

 

『寝坊するにしてはちょっと幕間が足りないと思うよ、寝起きは鬱になるタイプなのかいナナシくん?』

 

『......ノア、か?』

 

 

 嫌な記憶を流し続けるだけの空間に、異常を告げるノイズが走る。蹲るように過去から逃げようとするボクを見下ろすように、虚空からノアは現れた。

 

 ......嫌な顔だ。全てを見透かすように舌を見せて、ここで蹲るボクを糾弾しようとしている。

 

 

『そうだよ、大体全ての元凶たるノアさんだ──詳細は省くが、いつまでそうしているつもりだい?』

 

『......るっせーよ』

 

 

 

 

 

『わお辛辣、確かにこりゃ不快だが......

 

たかたが目の前で恩人が死んで、

 

魔法少女になっても何も守れず、

 

恩人に託された妹ちゃんは呪詛吐きながら死んで、

 

信じようと思った大人は腐っていて、

 

変身アイテムを奪われた挙句に拷問、

 

ぐちゃぐちゃの妹ちゃんの遺体を拷問に使われて、

 

組織と協会に良いようにされて空回り......

 

命からがら逃げた先に、派手な活動を控えて、

 

でも自棄になって、テロを起こした?

 

()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

 

 

 

 

 

『っせーよッ......うるさいうるさいうるさいんだよ! ああそうだよ、この程度でキレたんだよボクはッ......』

 

 

 その程度......ははははっ、ボクが体験してきた地獄をその程度と申すか。よし分かった、やっぱり潰そう。

 

 もう疲れた、何かを忘れている気がする......もういいや、ノアを倒して、考えるのを止めればいい。

 

 

『殺る気かい、悪夢を見て自殺を図ろうとする奴は止めるのが私なりの流儀だが』

 

『......』

 

『さっきまで動けなかったくせに......ヘラった女なんて面倒なだけだよ? それこそ.....化け物(怪物)みたい★ってね』

 

 

 これもある意味、過去との決別なんだろう。何を忘れたままに、召喚した歯車を揺らす。

 

 




気付いたらナナシくんがヘラってノアと戦い始めてる......なんで......?

テンプ
・裏方担当は今日も忙しい
・殺しに躊躇いはない
・魔物との戦い、ファイッ!

魔法少女の成れの果て(魔物)
・原材料→魔法少女
・数→いっぱい
・特徴→尊厳破壊

ナナシ
・悪夢の連続で鬱状態に
・過去拡張の余地アリ、お好みの曇らせをどうぞ
・なんでこんなことに......(作者)

ノア
・自身の一部をナナシの意識に溶け込ませて侵入
・大体ハガレン106話のアレと一緒
・鬱病患者と化したナナシと精神世界でバトル

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