TS魔法少女イッチと掲示板と人外系美少女   作:餅持

66 / 68

 ランスで一通り楽しんだので初投稿です、最近ようやくP炎炎lightで森羅万象が見れました(2700発終了)

 にしても、また二ヶ月も間隔が空いとるやん……早く時間作ってどうにかしないと(焦り)


シロとクロ

 

 

 三度目にもなる『天災』達のテロ、その効果の程は火を見るよりも明らかだった。

 

 そもそも発端からして、魔法少女狩りなんて過激なデモから始まったのだから。世間の目がどこに向かおうとしても、収束するように事態は加速する。

 

 疑心暗鬼の種は土壌に根付いて、ふとした切っ掛けでいとも簡単に破裂する。例えば……

 

 

それこそスポンサーが()()()()()()()……あ、余計なこと言っちゃったかァ?

 

 

 こんな、馬鹿みたいな戯言だろうと、虚言混じりの薄っぺらい言葉でも、()()()()()()()()()()()()()()()、誰もハッタリだと無視することはできない。

 

 ナナシからすれば、魔法少女狩りも、協会も、政府も、あのデカブツロボットも、()()()()()()()()

 

 

 魔法少女狩りという集団がいて、それらは少々過激なデモ活動をしていて、今回は池袋を舞台に何かをしようとしている?

 

 協会はスパイを派遣したり、独自に動いているようだが……暗部も込みで、どうせ何かあるだろう?

 

 そして、あのデカブツロボット。出所はノアのタレコミによって組織の第一席の土産だと把握出来ているが──あれこそ何故、今になって現れたんだ?

 

 

 確かに、ナナシがそれぞれの思惑を……真実を推察するには情報が足りない。だがそれは、他の立ち位置に立っている連中も同じ。

 

 虚言の中に本当のことがあっても、適当にぶち撒けた嘘でも、その全ての真偽は誰にも分からない。

 

 

──()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()……あり得ないもんなぁ、きゃははっ!!

 

 

 政府が魔法少女狩りに一枚噛んでいるかも、協会の解体を自然に行う為のシナリオという話も、本当のことは何も分からない、根も葉もない出まかせだ。

 

 だがその情報を受け取る側には、この情報が真実であるかどうかを見極める情報が足りないのだ。

 

 一度不信感が芽生えた土壌を前に、真偽不明の情報の洪水……疑いながらも、人は可能性を考察する。

 

 

『魔法少女狩りって、あれを政府が主導だって言うなら──』『スポンサーが政府って……あんな兵器で何をしようって言うんだよ!?』『あのテロリストがいるから──』『日本終わったな』『魔法少女が──』

 

 

 特に名指しされた魔法少女狩りにとっては、言ってもその背後にいるだろう、本当のスポンサーにとってだが……中々に手痛い一撃だろう。

 

 政府の子飼い扱いをされたどころか、構成員の大多数を占めるデモ隊が、不意の情報に踊らされる。

 

 当然、魔法少女狩り以外の行動にも少なくない影響が出ているだろう。

 

 政府と協会は疑心暗鬼の煽りを受けて、組織の第一席はご自慢のロボット単騎に全勢力のヘイトが向く。

 

 犯人探しは、当の犯人がいなくても行える。疑わしきは……まぁご愁傷様、というやつだ。

 

 

「さぁて……後は好きに足掻けよ、派手にな?」

 

 

 そうして配信を終えたナナシは、息を吐いてその場を後にした。まるで他人の作った砂の城を、思い切り蹴り飛ばした子供のような顔を浮かべながら。

 

 

 ▼

 

 

 バン! とそれなりに大きな音を立てながら、ファミレスのテーブル席が衝撃に揺れる。犯人はわなわなと肩を震わせているが、対面の少女は涼しげにコーラを口に含んでいた。

 

 

「ふざっッ……!! あ゛あ゛あ゛っ゛!?」

 

「──手痛いわね、あと、騒がしいから台パンはやめなさい(かなで)

 

「本名呼びはやめてくれないかしらロータスゥ……こんなの想定外なんて生易しいモンじゃないわよ!?」

 

 

 開戦の狼煙を上げたのは自分たちだというのに、何もなかったかのように盤面がひっくり返った。ただの配信ひとつで、いとも簡単に。

 

 彼女達は魔法少女狩り……と言っても、悪意によって扇動された一般人ではない。むしろ矢面に立っていないだけで、今回の事件を引き起こした黒幕である。

 

 

「今からでも、私達が──」

 

「"さっきの『天災』の配信は全部デタラメで〜、魔法少女狩りは政府子飼いの(イヌ)じゃありませ〜ん。だから皆さん私達の手のひらに戻って踊ってくださ〜い"

 

 なーんて……アホらしい。腹立たしいけれども……大多数が信じれば、()()()()()()()()()()()()()

 

「ぐぐぐ……ぐ、ぐぐぐッ」

 

 

 本当は魔法少女狩りに政府との関わりなんて無いとしても、それを周囲は認めない。弾けた憎悪は、真実を認めることを許さない。

 

 もう誰が否定しようとも、()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()。この現状が何よりも重く、高い障壁として目の前に立ち塞がる。

 

 

「どうすんの……こんな機会に二度はないわよ?」

 

「これだとクラウズが先発切ったのも悪手か、ほんっとうに最悪……死んでないと良いのだけれど」

 

 

 ロータスと呼ばれた少女は深いため息をこぼしながら、この場にいない三人目の仲間の身を案ずる。

 

 他人を害する以上、覚悟はしていた。自分達の計画が阻まれ、何もかも失った虚無へ身を焚べることも。

 

 だが、現実はそんな最悪の妄想すら甘い想定に過ぎなかった。ただの一手、小さいが致命的な蟻の一噛みで、積み上げた城壁は崩れ落ちたのだから。

 

 痛手を負うのは確定、ならばどうするのか……どれだけ醜くとも足掻くのか、それとも。

 

 

「やれるとすれば、敗戦処理──まずクラウズを回収するわ、罠かもしれないけれど……この導線で行くなら、()()()()()()()()()()()()()()()()

 

 

 この瞬間、民間人の憎悪を煽り、池袋での暴動を裏で糸を引いていた少女達……『本当の魔法少女狩り』の計画は失敗に終わった。

 

 黒幕であった彼女達の糸すらも、舞台に手繰り寄せた真犯人──ナナシ達の敷いたレールは、何処へ。

 

 





そろそろデカブツロボットくんとドンパチやるからよ……(投稿)止まるんじゃねえぞ……

ナナシ
・こいついっつもテロか配信してんな
・ウソとハッタリは使いよう
・一旦休憩入りまーす

奏/???
・『本当の魔法少女狩り』の余裕が崩れた方
・台パンはみんな……やめようね!
・内心焦りと吐き気でぐっちゃぐちゃ

???/ロータス
・『本当の魔法少女狩り』のまだ冷静な方
・切り替えが早い
・計画は失敗、敗戦処理へ
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。