英雄の誕生を見届けたい(願望)   作:日彗

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最後雑になってしまった。反省。
また新スキルに関して多くの感想をいただきましたが、所詮はスキルです。あくまで本人が持つ素質であり可能性なので。神の理から抜け出せる素質ってなんだ……?


第二十三話 神会

 

 神会(デナトゥス)とは、もとをたどると一部の神々が退屈しのぎに企画した一種の集会だったものが始まりである。

 ある程度自派閥(ファミリア)の実力と基板を築き上げた神々は、同じく時間を持て余すようになった同郷の者同士で集まることを覚え、些細なことを喋り合っては暇を潰すようになったのだ。

 やがてその集会は参加する神が多くなるにつれ規模を広げ、時代を経て目的を変えていった。

 ただの駄弁は最新の情報の共有となり、また意見を交わすことで相互の【ファミリア】だけでなく、ギルドと提携して都市全体を巻き込む『催し』を企画するまでに至った。

 諮問機関として認められている神会(デナトゥス)は一定の力を有し、その影響力は冒険者達にも及んでいる。

 称号の進呈もまたその一端であり、今では恒例の行事と化していた。

 

 摩天楼(バベル)、地上三十階。

 塔を改装し一つのフロアを丸々使った大広間が神会(デナトゥス)の会場である。

 

「案外落ち着いてるわね?」

「緊張する理由もないだろ?」

 

 用意された席の上で集まった周囲の者たちを軽く眺めていたヘスティアは返答しつつ、隣の席にいる紅髪紅瞳の神、ヘファイストスを見やる。

 右目に眼帯をした女神は緩慢に肩を上げて見せた。

 

「もっと張り詰めているかと思ったわ。いつもみたいにぐぬぅ~、って顔をして」

「何かが変わるんならいくらでも呻いてやるんだけどね。だけど今回はそうもいかない。ボクには主神としてあの子達を守る義務があるんだ!」

「……あんた、なんかテンションおかしくない?」

 

 ヘファイストスの苦笑を肩で感じる間にも、いくつもの視線がヘスティアを突き刺してくる。

視線の出所である神達は、飛んで火にいる夏の虫と言わんばかりの嫌らしい笑みを作り、全く隠そうともしない。

 

「先に言っておくけど、私の発言なんて期待しないでよ。多数決の前じゃ、こっちの意見もたったの一票に過ぎないんだから」

「わかってるよっ」

 

 ヘスティアの語気が少し荒くなったところで、「じゃ、始めるでー」と間延びした声が響いた。

 ざわついていた円卓が静まり返る。声の主は立ち上がり、その朱髪を揺らした。

 

「第ン千回神会(デナトゥス)開かせてもらいます、今回の司会進行役はうちことロキや! よろしくなー」

 

 糸目がちの瞳を笑みの形に緩ませながら手を上げた。

 ヘスティアは遠く離れた位置にいる彼女ジッ、と見つめつつ、不満げそうに呟く。

 

「司会進行役はロキか……」

「自分から買って出たらしいわよ? 何でも、『遠征』で【ファミリア】の団員ほとんどがホームから出払っちゃったから、手持無沙汰らしくて」

「チィッ! 面倒な!」

 

 日頃の仲の悪さも相まってヘスティアは悪態をこぼす。

 二人の眷属に真っ当な称号を与えると誓ったにもかかわらず、ロキという悪ふざけ筆頭が最大の敵として立ちはだかっていた。

 そんな彼女の愚痴を知ってか知らずか、ロキはその細い目をちらりとヘスティア達のもとに飛ばしたが、今は無視するかのように自分の役目に従事する。

 いつもと異なりすぐ突っかかってこない彼女に、ヘスティアは少し訝し気な顔をした。

 

「よぅし、サクサクいくで! まずは情報交換や、面白いネタ報告するもんおるかー?」

 

 ロキの号令と共にやれソーマが趣味を没収されただの、やれ王国(ラキア)が攻め込む準備をしているだの、やれ眷属が腹上死しただのとふざけた内容から真剣な話まで、円卓の上を二転三転と忙しなく行き交う。

 弛緩した空気はそのまま、神達は各々の話を好き勝手に喋っては他の意見に噛み付いていった。

 目の前の無秩序な光景に、神会(デナトゥス)初参加のヘスティアはうんざりした顔をする。

 収拾などとてもつきそうもなかったが、「よし一回黙れ!」と司会が一喝すると周囲の声は嘘のように途絶えた。

 

「うっし。まとめとくと、今気にしとかなあかんのは王国(ラキア)の方やな。一応ギルドに報告しとく。まぁウラノスのジジイのことやから、独自に情報は掴んでそうなもんやけど」

 

 ロキは提供された情報を簡潔にまとめ、要点だけを抽出していった。

 その後もロキは淡々とその場を進めていき、もうあらかた話題が出つくしたことを確認すると、彼女は一拍あけてニッと口を吊り上げる。

 

「なら、次に進もうか。命名式や」

 

 緊張が走る。

 ロキのその発言を皮切りに、それまで口を閉ざしていた数名の神が一気に顔色を変えた。押し黙るヘスティアもその一人だ。

 他方、ニマァ、と。

 神会(デナトゥス)常連である一部の神々が、これみよがしにゲスな笑みを浮かべる。

 

「資料は行き渡ってるなー? なら行くでー? んじゃあ、トップバッターはセトのとこの、セティっちゅう冒険者から」

「た、頼む、どうかお手柔らかにっ……!?」

「「「「「「「「断る!!」」」」」」」

「ノォォォォォォォォォォォォォォォ!」

 

 神と下界の者たちの感性は実のところ似たり寄ったりだ。超越存在(デウスデア)だからといって人知を超えた感覚を有しているなど、そういった感受性の齟齬というものもない。

 しかしである。

 命名の感覚(センス)だけはその限りではなかった。

 神がおかしいのか? それとも子が愚かなのか?

 神々が前衛的過ぎるのか? それとも子供達の時代が追い付いていないのか?

 真偽は定かではない。だが事実として子供たちが目を輝かせる裏で神達は見悶えてしまう『痛恨の名』が確かに存在する。

 

 つまるところ、

 

「────決定。冒険者セティ・セルティ、称号は【暁の聖竜騎士(バーニング・ファイティング・ファイター)】」

『イテェエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエッ!?』

 

 神々の感性は、現代日本人のそれに酷似していた。

 

 コウスケが血反吐を吐くほど嫌がる理由。もう少し若ければそれも喜んでいただろうが、彼も既に十六の男児。それらの二つ名に対する憧れよりも羞恥の方が圧倒的に勝っていた。

 性根の悪い特定の神達が、酸欠に陥りかねない笑いの衝動を得たいがために、子供たちに畏敬さえ抱かせる二つ名を連発する行事。それが『命名式』だ。

 称号を授かり誇らしげにする子供と、悶絶する神々。彼等はその両名に指をさし、今日も床を転げ回るのである。

 

「ひ、酷すぎる……」

「あんたの気持ちはよーくわかる……」

 

 悄然と呟くヘスティアに同調するヘファイストス。

 神会(デナトゥス)、とりわけ二つ名の命名式では新参の神の扱いは大概酷いものになる。

 絶叫してはバタバタと崩れ落ちていく者達と、ゲラゲラと笑い声をあげる者達、両極端の陣営を見てヘスティアは惨いと顔を背けた。

 阿鼻叫喚の光景はしばらく続き、そして中小【ファミリア】があらかた出つくすと、今度は都市上位の【ファミリア】の出番となる。

 神友であるタケミカヅチ、ヘファイストスが続き【ガネーシャ・ファミリア】、【イシュタル・ファミリア】などそうそうたる【ファミリア】の団員名が列挙されていった。

 

「ほいほい、茶番はここまでにして話戻すでー。次の冒険者は……ぬふふっ、大本命、うちのアイズやー!」

「【剣姫】キタァー!!」

「姫は相変わらず美しいな」

「ていうかもうLv.6かよ……」

「アイズちゃんは別に無理に変えなくてもいいんじゃないか?」

 

 脱線しかけていた命名式が、アイズ・ヴァレンシュタインの名前で再び勢いを持ち直す。

 神達がギルドに請求していた資料をめくると、似顔絵の描かれている羊皮紙が現れた。

 

「変えるとしたら、【剣聖】とか?」

「え~?」

「アイズたんのイメージとはちょっと違うだろ、それ」

「まぁ、最終候補は間違いなく【神々(おれたち)の嫁】だな」

「「「「「「「だな!」」」」」」」

「殺すぞ」

「「「「「「「すいませんでしたぁぁぁ!!」」」」」」」

 

 神会(デナトゥス)にて悪意だらけの二つ名を回避する方法はいくつかある。

 手っ取り早い方法は会の始まる前から有力者達に金品を貢ぎまわることだが、これは大抵法外な額を要求されるため発展途上の【ファミリア】には厳しい。

 だが今のロキのように勢力の大きい【ファミリア】であれば恥晒しの称号を回避することもできる。

 早い話、『あの【ファミリア】に因縁を付けられたら不味い』と周囲に思わせればいいのだ。

 ロキの射殺すような眼光に、調子に乗っていた神達は全員円卓に額を擦り付けた。

 

「ったく、喧嘩売る相手は選べっちゅうに。まぁ、アイズはこのままでええやろ」

 

 手もとの資料をペラペラと捲る。

 残すところあと二枚。神会(デナトゥス)が始まる直前、最後の最後に滑り込んだこともあって申し訳程度にしか情報が記載されていない冒険者。

 ついこの間まで完璧に無名だった【ヘスティア・ファミリア】所属。

 

「本当にLv.2になったのね、あんたのとこの子は……」

 

 手に持つ資料にはベルとコウスケの似顔絵が書かれていた。

 羊皮紙には【ランクアップ】を認めたというギルドの印影が施されている。それは中立を重んじる公正機関ギルドが正式に認めた証だ。

 神友の呟きを聞くわけでもなく耳にしながら、ヘスティアは視線を周囲に走らせた。

 沢山の笑みがある。だがそのほとんどが意地汚そうで下品な笑み。

 ここが正念場だとヘスティアは己に言い聞かせる。

 誓ったのだ。どんな手を使ってでも無難な称号を手に入れると。

 普段はぐうたらで良い所などほとんどない、むしろいつも助けられてばかりの女神だがそれでもと自分と共にいてくれる彼らのために!

 そう、気概を募らせていた直後、ロキが静かに席から立ち上がった。

 

「二つ名決める前になぁ、ちょっと聞かせろや、ドチビ」

 

 周囲の反応は一切無視し、普段にはない棘を滲ませながら、彼女はその細い目をすっと開く。

 

「一ヵ月半でうちらの『恩恵』を昇華させるっちゅうのは、一体どういうことや?」

 

 バンッ、と。

 資料の上から手の平を卓に叩きつけ、ロキはヘスティアを鋭く見据える。

 

(来た……!)

 

 向けられる眼光を正面から受け止めるヘスティアは、一つ深呼吸をしてキッと見据え返した。

 

「うちのアイズでも最初の【ランクアップ】を迎えるのに一年、一年かかったんやぞ? それを一ヵ月やと? 二人同時に? なにアホ抜かしとんねん」

 

 八年前、当時八歳だった少女が身のほども弁えない異常な速度でLv.2に昇りつめた。それも他種族と並べて身体能力や叡智が遥かに劣るヒューマンがだ。

 

「うちらの『恩恵』は()()()()()()やない。一ヵ月そこそこで子供らみんなが器を一変させたら世話ないっちゅう話や。それができへんから、どいつもこいつも苦労しとるんやろうが」

 

 『神の恩恵(ファルナ)』は即席の力ではない。

 【ステイタス】はあくまで切っかけに過ぎず、その者の生涯の内で具現化することのない可能性を掘り起こし、形にすることで明確な能力として発現させる。

 アビリティも、スキルも、魔法も、全ての能力はその者の内側に潜在する『素質』。

 故に、促進剤。『可能性』という名の種を芽吹かせるものが『神の恩恵(ファルナ)』だ。

 つまりロキは『神の力(ズル)』を使ったのではあるまいな、と言っている。

 それを正しく受け取ったヘスティアは、もう一度ゆっくりと深呼吸をすると澄ました顔を装った。

 

「───それで?」

「……あ?」

「それがボクの眷属(こども)達と何の関係があるんだい、ロキ」

 

 凄みを利かせてくるロキに、ヘスティアは精一杯の虚勢を張る。

 

「おい、ふざけとんのか」

「ふざけているのは君の方だろ。確かにボク達の与える『恩恵』はこういうものじゃない。だけどここは下界だよ。ボク達の想像を優に超える『未知』に溢れた場所だ。だったらボク達の規格を超える子だっているかもしれないじゃないか」

 

 ヘスティアの言葉に、確かにと頷く者。いやいや、と首を振る者。そして笑みを浮かべながら成り行きを見守る者と三者三様の反応を見せる。

 だがロキとヘファイストスはヘスティアの変わりっぷりに目を剥いた。

 自分たちの知っている『ヘスティア』という女神はこんなに機転の利いたことを言える神ではない。むしろもっとオドオドとして流されそうになる印象だ。

 

(こんのドチビ……いったい何があったんや……!?)

(ありがとう、コウスケ君……!)

 

 何のことはない、ただのカンペである。

 コウスケが事前に用意し、ヘスティアに渡した物。その内の一つ。

 聞かれるであろう事柄とそれに対する返答を、拙い共通語(コイネー)で書き記したカンニングペーパー。それを周りにバレないよう覗きながら追撃を加えた。

 

「だいたい『神の力(アルカナム)』なんて使ったらその瞬間に強制送還じゃないか。送還されない程度だとしてもこの神の多いオラリオじゃすぐにバレてお終いだよ。そのぐらい少し考えれば分かることだろう?」

「確かに……」

「一理ある」

「ロリ神のくせに……」

 

 ヘスティアの言葉に頷く者が数名。

 そもそもロキは最初からヘスティアの事を疑ってなどいない。普段からぐうたらな駄目女神ではあるが、間違いなく善神であると天界から付き合いのあるロキは確信している。

 それはそれとして彼女にも理由があるため『念のため』鎌をかけたに過ぎない。

 過ぎない、のだが……。

 

「なんやとこんのチビ女神っ! ああ分かったわ、そないな態度取るんやったらうちにも考えがある。お前ンとこの眷属二人、うちの権限で二度と外を歩けんようなイタァ~い称号(ふたつな)付けたるからな!!」

 

 ヘスティアの口撃にムキになってしまった。

 

 視界の端でヘルメスとディオニュソスが頭を抱えているが、今のロキにはそれに構っている余裕はない。

 どかどかと豪快に足音を鳴らしながらヘスティアのもとへ歩み寄り、上から鋭く見下す。

 そんなロキに対してヘスティアは自身の胸元に指を突き刺し、コウスケから預かった『秘密兵器』を取り出した。

 

「そうか………そんな君にボクの眷属から『手紙』を預かっている。読むといい」

「ちょっと待て。お前いまどこから取り………いやもうええわ。んで手紙ィ? あんなぁ、ンなもんでうちの意見が変わることは───」

 

『拝啓 時下ますますご繁栄のこととお慶び申し上げます。

 この手紙を読んでいるということは、目下神会(デナトゥス)の最中であると愚考いたします。

 さて、神ロキに致しましては怪人(クリーチャー)闇派閥(イヴィルス)と、疑わなければならないことが多いことは重々承知しております。ですがあまりうちの駄女神を苛めないでいただけると幸いです。

 

 あと24階層での借りを返してください。どうせベートさん達から話は聞いてるんでしょう?

 ついでに無難な二つ名を付けていただけれると嬉しいなあ。

 

 長々とみすぼらしい文章をお読みいただき恐縮ではございますが、何卒よろしくお願い申し上げます。

 瀕死の重傷を負わされた【ヘスティア・ファミリア】副団長、タチバナ・コウスケ』

 

「───よっしゃみんな! コウスケきゅんのために無難な二つ名付けたろうや! なあ!」

「「「「「「「いやいやいやいや、待て待て待て待て!!」」」」」」」

 

 ロキによる盛大な手の平返しを目の当たりにした他の神々が一斉に立ち上がり、指をさす。

 

「どうしたんだロキ!? お前ともあろう者がらしくない!」

「いつもいがみ合ってるくせになんだその手の平ドリル!? びっくりし過ぎて天界に送還されるかと思ったわ!」

「弱みでも握られてんの? お前が!?」

「まさか恋文(ラブレター)!? 恋文(ラブレター)なのか!?」

「馬鹿な! いくら子供達とはいえあの無乳(ロキ)恋文(ラブレター)を渡す奴なんかいるはずがない!」

「じゃあ賄賂か!」

「その可能性が一番高いな!」

「おどれらうっさいねん! くっちゃべっとる暇あったらさっさとやれや!?」

 

 その『手紙』は賄賂ではないのか、買収されたのではないのかと次々に攻めてくる神達をロキは『大手派閥』の名を盾に蹴散らしていく。

 その豹変ぶりに呆気にとられたのはヘスティア達も同じであり、ヘファイストスは小声で隣に座る女神を問い質した。

 

「あんた一体何渡したのよ……」

「さ、さあ? コウスケ君からもしもの時はロキに渡すよう言われてたんだけど、中身は読んでないから……」

 

 やがて追及する者をすべて黙らせると、ロキが睨みを聞かせる中ぼそぼそと命名式は続けられていった。

 

「……とは言っても情報少な過ぎ。全然参考にならん」

「ギルド手抜きにもほどがあるだろ」

「【ランクアップ】したのが神会(デナトゥス)直前で、滑り込み参加らしいからな。しょうがない」

「しかし……完全にノーマークだったなぁ」

「噂も評判も入ってきてないぞ」

「…………思い出した! この黒髪の子、この間【凶狼(ヴァナルガンド)】に連行されてたわ!」

「ギクッ」

「「「「「なんだとぉーーー!?」」」」」

「そういえばフレイヤ様のホームに見覚えのない男の子が入ってくのを見たけど、どことなく似ているような……」

「「「「「な、なにィィーーーッ!?」」」」」

「え、うっそどゆこと!? なんで【凶狼(ヴァナルガンド)】に虐められてんの!? 可哀そう過ぎるだろ!」

「いやそれよりフレイヤ様のホームってなに!? どういうご関係なんですかフレイヤ様ぁ!」

「さあ、どうかしらね。ふふふ」

「「「「「フレイヤ様ァ!?」」」」」

「これって主神(ヘスティア)は知───らなかったんですね! お疲れ様で―す!」

「つかLv.1でワイバーンを討伐? なぁんか聞いたことあるな……」

「確か【剣姫】もそんなじゃなかったっけ?」

「子供たちはドラゴン好きだよなぁ。オレも好き」

「俺も」

「ワタシも」

「同じく」

「「「「だよなぁ?」」」」

「余計な事喋っとらんでさっさとせえや。潰すぞ」

「「「「「「「すんませんっしたぁーーー!!!」」」」」」」

「うーん、じゃあワイバーン倒したってことで【竜殺し(ドラゴンスレイヤー)】」

「このオラリオに竜殺しがどれだけいると思ってんだよ……」

「むしろ与えるんなら【剣姫】にだろ」

「全身黒づくめだから【黒の剣士(ブラッキー)】とかでいいんじゃね?」

「それはこっちのベル・クラネルの方が合ってる気がする。直感だけど」

神々(おれら)の直感ほどいい加減なものもないけどな」

「……【鮮血魔竜(ブラッディ・ドラグーン)】」

「おいバカ止めろっ! ロキがスゲー睨んでるぅ!?」

 

「……なにがなんだかよくわからないけれど」

 

 無難な二つ名を貰えるなら何でもいっか。

 ヘスティアは考える事を辞め、己が眷属たちに与えられる称号が決まるのをただ眺めることにした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【ヘスティア・ファミリア】団長、ベル・クラネル。称号【未完の新人(リトル・ルーキー)】。

【ヘスティア・ファミリア】副団長、タチバナ・コウスケ。称号【新人兎の影(アナザー)】。

 




要望があったためコウスケ君のLv.1最終ステイタスを公開します。
(ヘスティアはステイタスを用紙に書き写す際【英雄追走】の欄を消しています。これは万が一ベルが読んでしまう可能性を考慮してのものです。それと英雄追走は『えいゆうついそう』と読みます。特に理由はありません)

タチバナ・コウスケ
Lv.1
  力:S990→SS1052
 耐久:SSS1105→SSS1197
 器用:SS1055→SSS1120
 敏捷:SS1039→SSS1109
 魔力:SSS1126→SSS1222
《スキル》
英雄追走(えいゆうついそう)
 ・早熟する
 ・理想の丈により効果上昇
《魔法》
【スペルズ・マギナ】
 ・召喚魔法
 ・行使条件は詠唱文及び魔法効果の完全把握
 ・召喚魔法、対象魔法分の精神力を消費
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