北国のとある一帯で、一年中吹雪の止まぬ山郷があるという。なにぶん嵐のように強い風と視界の悪さで、立ち入るものは愚か住う人などおらぬ。だがある場所を境にその雪もぴたりと止まる。
一基の白い鳥居。
雪に打ち据えられてそうなったのかは知らぬが、霞むほどの白さを誇るそれに阻まれるように、吹雪はそこで止んでいた。
その吹雪のなか、目を凝らしてみると、わずかに明かりが漏れている。
これは哀しい物語。そして細やかな恋の物語。
一基の白い鳥居。
雪に打ち据えられてそうなったのかは知らぬが、霞むほどの白さを誇るそれに阻まれるように、吹雪はそこで止んでいた。
その吹雪のなか、目を凝らしてみると、わずかに明かりが漏れている。
これは哀しい物語。そして細やかな恋の物語。