ここだけマダラがイザナギに失敗死亡して未来転生、アスマと大親友になった世界(完) 作:EKAWARI
今回は元スレ版より約2倍に増えました。
因みに元スレ版は約38000文字で完結したのでこの時点で元のバージョンの倍くらいになってます。
長門による木ノ葉襲撃事件は幕を閉じたが、まだ問題は解決しちゃいない。
謎の仮面の男など未だ人柱力が狙われている現状が変わらんことを思えば、やはり他の思惑で動いている奴もいたんだろう。
オレも全容を知らされたわけじゃねェが、仮面の男を追っている途中でカカシ達がイタチとツーマンセルを組んでた霧隠れの怪人と遭遇して、ガイが仕留めたり……正確には情報漏洩しないよう鮫を口寄せして自害したらしいが、そうして暁の残党も残るは仮面の男一派達を残すのみとなった。
まあその間も色々あったんだが、尾獣が狙われている現状も変わらず、八尾の人柱力だった雷影の弟が狙われたこともあり、忍び里が生まれてからの歴史上、柱間が尾獣を各国に分配した時以来疑惑もある五影会談が開かれることとなった。
オレ自身はその時、別の任務を割り振られていた為実際に見て聞いたわけではないが、その五影会談中にどこぞから入り込んだ仮面の男により「第四次忍界大戦」の宣言が行われたとの話だ。
五大国相手に一人で戦争するつもりとは、全く大した奴だ。
イタチは病が完治したわけではないが、体の具合は随分と良くなったようだ。
この調子でいけば奴が告知した日時までには回復するかもしれない。
……とはいえ、病み上がりの人間に変わりはねェし、あいつの実力を放置しているのも勿体ないとの思惑から、ガイやアオバ達と共にイタチは八尾の人柱力とうずまきナルトの護衛任務につくことになった。
オレはといえば、忍び連合軍とやらを結成する決定が下された木ノ葉隠れの里の上忍の集まりに出て、わざわざ新調した忍び連合軍用の額宛を巻きながら「犯人はあのうちはマダラらしいぞ!」「オレ達が勝つぞー!!」「旧時代の老いぼれにオレ達の底力見せてやるー!」と盛り上がっている渦中にいるわけで、周囲にあわせて適当に「おおー」って拳を上げたりしているんだが……意味が分からなさすぎて正直混乱中だ。
(??? は? え? 犯人はうちはマダラ? いやオレは死んだ筈だが、どうなってんだこりゃ)
くどいようだが、うちはマダラとは前世のオレの事である。
そしてうちはマダラは間違いなく、終末の谷の戦いと言われているあの戦いで柱間に後ろから刺されて死んだ、筈だ。
あの時オレは口の中に柱間の肉を咥えてて、イザナギを発動してその死をなかったことにして地下に潜伏、それから輪廻眼を開眼して尾獣を集め十尾の人柱力となり無限月読を発動し、世界中の人々を理想の夢の世界に引き込んで平和を実現させる、そういう予定だった。
だが、オレはイザナギに失敗しそのまま死んだのだ。
死んだからこそ、こうしてうちはゴガクとしてこの場にいるのだ。まあなんでマダラの記憶と魂を持ったまま生まれ変わったのかまでは知らんが。
そうしてやっている事だけを見たら成程、その「うちはマダラ」と名乗る仮面男がしようとしているのは前世のオレがやろうとしているそれだろう……なんでわざわざ第四次忍界大戦の開戦の狼煙を上げたのかの意味はわからんが。
しかし、断言してもいいがそいつは
なら一体そいつはどこの誰なのか。
何故前世のオレの名前を名乗っているのか。
それらは全て謎の儘、かくて第四次忍界大戦は幕を開けた。
そうして蓋を開ければ、敵の大半は穢土転生で蘇った各国の忍び達だ。
嗚呼、成程。これだけの数と質の穢土転生体を集められるなら纏めて五大国も敵に回せるか。
扉間が使ってた用途とは別の方向に特化して改良された、穢土転生体の歴戦の猛者達の戦闘力は生前とそこまで変わりないらしい。
穢土転生体はチャクラ消費を気にしなくて良いことや、体が塵で出来ている為、まあ凡百の忍びからすりゃ厄介な事この上ない代物なんだろう。
感情面でも、奴等は人格を縛られていない以上、知り合いにとってはやりにくい事この上ない。
敵の首魁は例の仮面男とうちはマダラを名乗る男だが、それより前に片付けないといけないことが多すぎる。穢土転生体相手に腕を振う中、ナルトや八尾の人柱力と同じ場所に配備されていたイタチの烏から連絡が入る。
『サスケと合流。術者の位置は特定した。これより穢土転生を止めに行く』
というシンプルな伝言に思わず、苦笑が漏れる。
まああいつが止めるというのなら大丈夫だろう。それくらいには弟分の事を信用していた。
故に他の連合軍の奴等にも「もう少し頑張れば、穢土転生は止まる」と伝言し、あらかた結界術でオレの担当した区画内の穢土転生体を無力化した後、連絡の為にもオレは仮面の男と対峙しているだろうカカシ達の元に向かい駆け、その最中にイタチの烏もオレの肩に止まった。
二回烏が「カァカァ」と鳴く。おそらくは任務完了、穢土転生は無事止まったという合図だろう。
そうして憂いもなくなり途中アスマとも合流しながらカカシ達の元に追いついた結果、遂にオレは例のうちは装束を着た仮面男と相対したわけだが……目の前に立つ写輪眼を模した仮面をつけた男を見て、オレは思わず目を疑わずにはいられなかった。
いや、だってな……。
(あいつ、オビトじゃねェか?)
オレはついカカシの方に視線を向ける。
次いで仮面男。
トビとか名乗ってた仮面男は骨格といい肉の付き方といい、年齢的にはオレ達と同世代ぐらいだろう。そして間違いなく、あれはうちはの忍びだ。何せ写輪眼が馴染んでる。
カカシを見ればわかるが、うちは以外の忍びが写輪眼を使うのは、とんでもない負担が肉体にかかるもんだ。
当然だろう。
写輪眼はうちはの血継限界だ。血族の体に合わせて進化してきたのだから、例え移植した所でうちはでもない人間が使うには負荷はそれ相応に重くなる。
だが、あいつにはそういう違和感がない。どこまでも男は自然体だ。
そして写輪眼ってのは一対で真価を発揮するわけだが……ありゃオレが見るところカカシの眼と同質のものだ。チャクラがよく似ているし、何よりあいつは右目が写輪眼でカカシは左目だ。偶然にしては出来過ぎている。
そしてオレ達くらいの年齢で死体が確認されていないうちはの忍びなぞ、うちはオビトくらいのものだ。
忍びの死体は情報の塊であるが、血継限界を継いでいるうちはは特にそこのところの管理が厳しい。誰が死んだのか、どこで死んだのか死体はどうしたのか細かい所まで管理され、記録に残される。
族長はオレの従兄弟のフガクだ。だからフガクが管理している死亡記録帳を見たことがあるから分かる。第三次忍界大戦中に死体が不明なのはオビトだけだ。
オレの兄達も父も部隊の皆もその死体は別働隊と合流した時に、遺品をいくつか回収して後はその場で焼き尽くした。誰にも利用されないために、だ。
当時、カカシ達が神無毘橋破壊任務から帰ってきた時、そこにうちはオビトはいなかった。
代わりのようにカカシの左目には写輪眼が嵌っていた。
だからオレは尋ねた。『それはオビトの眼か』と。『そうだ』とカカシは答えた。大事そうに写輪眼の嵌った左目を撫でて『これはオビトの眼だ』と。
カカシはそれ以上を話そうとしなかったが、オビトはうちはの人間だ、どうなったのか報告義務はある。故に、オビトは岩の下に生き埋めになったと、そう報告があった。死体は見つからなかったそうだ。
……見つからなかったのは、死んだと思われていただけで生きていたからなんじゃないのか?
あのトビとか名乗っている仮面男のチャクラの色は、オレが知ってたオビトのチャクラとはまるで別人レベルで変質してるが……あいつの右半身からはよく知る懐かしい奴のチャクラと似たような気配が漂っている。
(柱間ァ……)
うちはに報告に来た際にカカシは言っていた。オビトは岩に潰されたのだと。
なら、潰された半身を柱間細胞で補っていたとしたら? 恐らくオビトは柱間細胞に適合した事によって生き延びていたということなんじゃねェのか。
利用されているのか自主的なのかはわからんが、どっちにしろトビとかいうあの仮面男、ありゃ高確率でうちはオビトだ。
カカシは何も気付いていないように口上を続けているが……。
(いやいや、気付いてやれよ!)
普段からオビトの親友自称するなら気付けよ、カカシ!
大体昔のお前はオビトに突っかかられては、ツンツンと突き放して嫌味さえ言ってたくせに、なんでいきなりある日『親友』認定になったんだよ。お前そんなにオビトと仲良くなかっただろうが。同班なのは知ってたがお前とオビトが仲良さそうにしてるシーンなんて見た覚えねェぞコラ。
それがどうだ? オビトが殉職した途端、オビトオビトって親友自称し出すしなんなんだお前は。眼を貰ったからか?
わけわかんねェ、お前一体いつからオビトと親友っていうほど仲良くなってたんだよ。
いや、同班だから色々あったんだろうし、お前が無理矢理オビトから眼を取ったとは性格上思えねェから、あいつが自主的にお前に眼をくれてやったんだろうが、どっちかっていうとお前の親友はどう見てもガイだっただろうが!
それでもオビトの親友名乗るってんなら分かってやれよ!! 気付け!!! あの馴れ馴れしい口調からしてもどう見てもお前とは知り合いだろうが!!!
そんなことをオレが考える合間にも、推定オビトは前世のオレみたいなことを訥々と語りながら、昔のカカシみたいな態度を取っている。
……なんだこれ。お前がしたいのはマダラエミュなのかカカシエミュなのかどっちだ。
オレはしょっぱい気持ちになった。
「おい……オビト」
なのでゲンナリする気持ちを隠す事もせず、オレは仮面男にそう呼びかける。
「は?」
オレが仮面男をオビトと呼んだことに、カカシとガイはぎょっとした顔でオレの顔を見る。アスマも首を傾げている。
仮面男は出来るだけ反応しないようにだろう「……何のことだ」と取り繕うが、微妙に間が空いた動揺を見逃すほどオレの眼は節穴じゃねェ。
だからハッキリと言ってやる。
「いやお前オビトだろ」
「……何を証拠に言ってる」
それでもまだしらばっくれるもんだから、「分かるに決まってんだろ」と先ほどオレが脳内で取り纏めたうちはオビトである根拠を、一つ一つ丁寧に解説してやる。
背後でカカシが「え、嘘? マジでオビト? え? え? どういうこと?」とか煩いが割愛する。
これでもしらばっくれるつもりか? とジロリと睨め付けながら男の答えを待ったわけだが……。
「……オレは何者でもないのさ」
とか巫山戯た回答をしてきた。
……誤魔化すの下手くそか!
まあいい……これでも同期の好だ、これ以上突っついてやるのは勘弁してやろう。
それにしても時空間忍術系の万華鏡写輪眼とは、またレアなものを開眼したものだ。
とはいえ、ここに対となる眼を持つカカシもいるのだから、攻略法はなくもないのだが……仮面男の正体がオビトだと判明するなり、カカシの奴が使い物にならなくなったのはどうしてくれよう。
……お前敵の眼前で反省会するのいい加減やめろ、それでも上忍か。
兎も角、現時点で判明している事を纏めるが、現時点でうちはマダラを名乗っていた相手は2人いる。
そのうちの1人がここにいる推定オビトで、第四次忍界大戦の狼煙を上げたのもこいつだ。そうしてもう1人、前世のオレそっくりの姿をして五影相手に今戦っている奴もマダラを名乗っている。
イタチによって穢土転生を解呪された以上、あちらで五影相手に戦っている前世のオレを名乗る男は、穢土転生体ではないことは明白だ。例外として、前世のオレだったら解呪の印を知っているから、術者が穢土転生を解いても此の世に残ることは可能だが、でもアレは違うだろう。アレの中にうちはマダラの魂はない。故にあれは偽者だ。
まあそれはわかっていたことだ。
縛るべきマダラの魂はここにこうしてオレ、うちはゴガクとしてあるのだから、同じ魂が2つ同時に存在するということは有り得ない事だろう。穢土転生は魂に干渉する術なのだから。
遠目ながらも、あのうちはマダラを名乗る男は姿も能力も成程、マダラを名乗るだけあり一見前世のオレと酷似して見える。だが、断言するがアレは何者かは知らんが前世のオレを名乗っているだけの偽者だ。あれをマダラだと思われるのは不愉快だ。
まず戦闘センスが欠片もなく、基礎能力の高さで誤魔化しているだけで、オレを名乗るには見るに耐えん醜さだ。なんだあのへっぴり腰な戦い方は。優雅さの欠片もない。能力にかまけての力押ししか取り柄がないなど論外だ。オレがあいつの立場ならとっくに五影共は地に伏せさせているぞ。
(気に食わんな……)
そう思ってた時だった、突如とんでもなく身に覚えのあるチャクラを木ノ葉の方から感知したのは。
「ラ~……!」
「ゲッ」
生身ではなく穢土転生体だが、このオレが見間違える筈がねェ!
あの間抜けな笑顔に風に靡く黒髪、膨大なチャクラと存在感。
「マダラ~!!」
(は……柱間ァ~~~!?)
第四次忍界大戦に忍びの神にして初代火影……そして前世のオレにとって友でもあり仇敵でもあった男、千手柱間が何故か参戦した。
続く
今回の元スレ元ネタ↓(以下コピペ)
二次元好きの匿名さん
ゴガクさんが、この後の一連の首謀者はうちはマダラだ!って、なってる時、一応周りにあわせて絶体に勝つぞー!とかやってるけど、内心ははてなマークが乱舞してるやろな。
え···俺?死んだんてすけど???
二次元好きの匿名さん
自分はマダラの知識あるゴガクならトビ=オビト気付くんじゃねえかなって思ってるんだがどう思う?
理由としてはまずゴガクは写輪眼について恐らくどのうちはよりも詳しいわけでトビ見て神威発動してるの見たらカカシの眼の対だと気付きそうだなと思ったのと柱間のチャクラ感知して柱間ァフルフルニィする人の生まれ変わりだしオビトの半身が柱間細胞なことに知識と経験的にゴガクは気付いちまうんじゃねえかなって
あと単純にオビトに思い入れないが同期だったからある程度オビトのことも知っている分客観的に見れて洞察力から骨格とかからして同じくらいの年齢だしあれ写輪眼だろ写輪眼をうちは以外の人間が使う場合負担が大きいしどう見てもあれ馴染んでいるしその年齢の人間で行方が不明かつ死体が出てこない条件から考えて該当するのオビトじゃね?って突き止めそうな気がするんですよね
なにせ本家マダラが結構その辺めざといというか普通に知能指数は高いから
二次元好きの匿名さん
ゴガクならトビ=オビトって感づきそうではあるけど、このスレの感じだと絶妙にニアミスして結局初対面が大戦時になりそうな気がする。
あと原作通りにビーとナルトが隔離されたら、ガイとアオバのほかにうちは一族の人がお守り兼護衛についてそう。それこそ、病み上がりなのに戦争に参加しそうなイタチを心配したフガクさんが戦争に参加させないように隔離する意味も含めて任務を任せたとか
二次元好きの匿名さん
おーなるほど
そこから戦争編でイタチ・ビー・ナルトの三人で原作通り穢土転長門をなんとかして長門にカブトの場所を聞いて「オレが穢土転生止めてくる」って飛び出して途中でサスケと合流しうちは兄弟ツーマンセルで片目犠牲にしてカブトにイザナミするんだな
……うん死んでない生存してる以外は戦争編での役回り原作通りだなイタチ