ここだけマダラがイザナギに失敗死亡して未来転生、アスマと大親友になった世界(完) 作:EKAWARI
今回は元スレ版から1.5倍増量しましたー。
次回、最終回!!
「マダラ会いたかったんぞ~!! ……ぬ? 誰ぞ」
ウキウキとまるで遠足にでも出かけるかのような気安い調子で、生前前世のオレと殺し合いをして終わったことなど忘れたかのように登場した阿呆は、しかし偽のオレの前でピタリと足を止めると、そのクソ高ェテンションをスンっと下げた。
そして冷徹な低い声で無感動に柱間が言う。
「マダラの姿をしておるが、マダラではないな」
「……何を馬鹿なことを、オレがうちはマダラだ」
柱間にアッサリ看破されながらも、それでも自分がマダラと誤魔化そうとする偽マダラだったが、その行いはそこの馬鹿の逆鱗に触れるだけだ。
「黙れ、それ以上マダラの名を愚弄する事は許さぬ」
ズンと重いほどの殺気とチャクラ圧が周囲一帯に放たれる。
忍びの神とかつて呼ばれた戦国最強の男による殺気とチャクラ圧は、その実の弟にすら冷や汗をかかせるほどにはえげつがない。アレを受けて平気なもののほうがレアな事だろう。
それにもう誤魔化せぬと思ったのだろう、偽のオレは前世のオレの体からその黒い不気味な姿を滲ませつつ「チッ」と舌打ちをした。
そこで気付いた。
あの体自体は本物のうちはマダラだ、と。
どうやらあの黒いのは、前世終末の谷の戦いと言われているアレでオレがしくじって死んだ後に、オレの遺体を頂戴し、前世のオレを名乗っていたらしく、体自体は余分なものが混じっている感はあるがあれは間違いなく本物の前世のオレ、うちはマダラのものだ。
それにしてもおかしな話だな、確かにオレは死んだ筈なのにあの体は生きているように見える。あの黒いのが何かしたんだろうが、はてこいつは一体どういうことだ……?
等など敵の正体について分析をしていたら、次の刹那、何かに気付いたように柱間はオレのいる方角にバッと振り返り、そしてオレの存在に気付くとパァァと破顔し駆けてきた。
(……おい、この馬鹿何を言うつもりだ?)
おいおいおいおい、今までマダラの生まれ変わりとバレねェようにしてきたってのに、まさかとは思うが柱間お前……。
等と考える間にも柱間はタンと一駆けで走りより、奴は満面の笑みを浮かべて、至極楽しそうに「マダラ会いたかったんぞ!」とオレに向かって再会の抱擁をせんとばかりにバッと両腕を広げる。
って、させるか!!
「てめえ空気読め柱間ァ!!」
オレはそのまま柱間を蹴りとばさんばかりに足を振り上げるが、奴は子供の頃オレと会う度そうしていたようにそのまま懐かしそうな顔をしてそれをいなし拳をいれる。そのままオレもソレを捌き、バク転をして距離を取る。その後も二手三手とじゃれ合いのような体術の応酬が続く。
技量こそ比べものにならんが、まるで前世の子供の頃の再現だ。
そんなオレとのやりとりに、柱間のテンションがドンドン鰻登りに上がっていく。
「マダラ、久しぶりだの! なんだ髪を切ったのか? ガハハ、短いのも似合っとるぞ! そうしておると子供の頃みたいだな!!」
ウ、ウゼェ……!! 何サムズアップしてんだゴラ!!!
悪びれる素振りも見せず、ニコニコと脳天気な事言いやがって。
「うるせぇ! てめェなんか知るかぁ!!」
思わずぶん殴ろうと拳と共にオレがそう叫ぶと、柱間はなんでもないようにオレの拳を捌きつつ、ギャンギャンと喚く。
「ひどいんぞ! オレ達は友であろう?」
柱間が何か言ってるが知ったことか!!
オレはビシっと柱間に言い聞かせるように、指を突きつけ、宣言した。
「いいか、オレの親友はてめェじゃねェ!! ア・ス・マだ!!」
そう宣言すると柱間はガーンとショックを受けて、ズゥ~ンと地を這うように落ち込んだ。
「おいコラ柱間! お前まだその落ち込み癖直してねェのかよ! うぜェ……!」
前世のオレならそれでもこういう時は一応励ますんだろうが、マダラであってマダラでないオレとしては、久しぶりに味わう奴の鬱陶しさにゲンナリとしながら、柱間の落ち込み癖に思わずツッコミを入れる。
が、そこまで口走ってからはたと気付いた。
周囲から注がれる痛いくらいの視線の数々に。周囲の連中はオビトも含め、オレと柱間のやりとりを信じられないように凝視している。
そんな中、アスマが代表するように「おいゴガク? お前これはどういうことだ?」と動揺しながら柱間をチラチラと横目で見つつ言葉を放つ。
その現世の親友からの質問を前に、オレの背にタラタラと冷や汗が流れ落ちた。
……ヤベエ、どうしよ。
折角ここまで
悩んだのは一秒ほどだ。
だが今更誤魔化した所でどうにもならねェだろう。オレが否定しても柱間の奴が聞くとも思えねェしな!
嗚呼、全く頭の痛い問題を寄越しやがって。
そうは思うが、今更時が戻ることもない。
オレは覚悟を決めて顔を上げ、アスマを眺める。
アスマは……今生のオレの親友は柱間の発言に動揺しちゃいるが、それでもその目にオレを拒否する色は見えない、というのもオレの背を押した。
だからオレはチッと舌打ちを一つして、開き直ることにした。
とりあえずオレがマダラだと暴露した馬鹿に向き合い、ズビシと宣言する。
「いいか柱間、よく聞け。マダラはオレだがオレはマダラじゃねェ。オレは木ノ葉のうちはゴガクで、オレの親友はお前じゃなくてそこにいる猿飛アスマだ! オレはマダラの生まれ変わりで、その記憶もあるがオレとマダラは別人なんだよ! つまり初対面のてめェに馴れ馴れしくされる覚えはねェ!!」
そうハッキリと言葉にして、釘を刺してやった。
にも関わらず柱間は何が嬉しいのか、オレの宣言を聞いて尚満面の笑みを浮かべて「そうかそうか! ならばマダラの名誉の為にもマダラの名前を使って貶めるあの黒いのをなんとかせねばの!!」と宣言し、やる気満々にチャクラを漲らせる。
一瞬で仙人モードになった戦国最強の男は、不敵に笑いながらオレに言う。
「では、行くぞマダラよ!」
「だからオレはゴガクだつってんだろ!!」
オレの否定の言葉など聞く気もないのか、オレのツッコミを気にすることもなく柱間は飛び出す。やる気満々具合といい、いくら生前より劣化しているとはいえ、あの黒いの……終わったな。
にしても、ったく、オレはマダラじゃねェって釘を刺してやったのにマダラマダラと呼びやがって。やっぱりアイツとは噛み合わねェとゲンナリする。
と、アスマに見られている事に気付き「……なんだよ」と尋ねると、「いや……お前がマダラ様の生まれ変わり、なァ?」と肩を竦めている。
「いや、様付ける必要ねェだろ。うちはマダラは里を抜け九尾を連れて木ノ葉を襲った裏切り者の犯罪者だ。その事実は何も変わらん」
そう淡々とオレが答えると、しかしアスマは気にすることもなくこう続ける。
「だが、アイツは偽者だ。ってことは、うちはマダラの名前で始まった第四次忍界大戦なんだが、そっちは冤罪なんだろ?」
「まァな……」
ふとそこで気付いた。
アスマもまた怒っているという事に。一見いつも通りに見えるが、瞳の奥には怒りの炎がチラチラと見え隠れしている。
「うちはマダラは木ノ葉史上最悪の犯罪者でもあるが、同時に初代火影様と共に里を作り、戦乱の世を終わらせた功労者でもある。そしてお前はそのマダラ様の生まれ変わりだってな。なら、あの黒いのは、かつてのお前の名を騙り、やってもいない戦犯の汚名を着せたって事じゃねェか。転生前の事とはいえ、オレの親友の名を汚した落とし前はつけさせてもらわねェとな」
「アスマ……」
そんな風に思われるとは思ってなかったな、思わず心の中に温かい気持ちが満ちる。
「行くぜ、相棒!」
「ああ!!」
風は火を大きく燃え上がらせるという。
ならばオレとアスマが揃えばそれは最強と言うことだ。
続く
スレ主が振ったダイス
忍界大戦までにマダラの転生体かどうかバレるかのdice1d2=2 (2)
1.バレる
2.バレない
あと今回の話の元スレの元ネタ↓(以下コピペ)
二次元好きの匿名さん
記憶思い出したら、絶対に最初に思うのが元扉間小隊のメンバーに自分=あのうちはマダラって気づかれんようにしよってことですよね。
むしろ、名前まで同じで優秀だったらダンゾウなら怪しんで監視してそうで怖い
二次元好きの匿名さん
マダラばっかりクレイジーサイコホモとか言われるけど、柱間も大概マダラのこと好きだから、黒ゼツがマダラのふりしててもすぐに気づきそうだし、ゴガクに向かって、マダラ会いたかったんぞ!とか言ってきそうな雰囲気。
そして、今まで必死こいて隠してきたのに忍連合にマダラの転生体だとバレて超焦る
二次元好きの匿名さん
「てめえ空気読め柱間ァ!!」
とかって子供時代ばりの明るいツッコミ入れてきそうだなうちはゴガク君は
…穢土転マダライベントは不発に終わるのかな?この世界
二次元好きの匿名さん
一番衝撃受けるのヒルゼンやろ。
まさか自分の部下にあのマダラの転生者がいて、しかも自分の息子の大親友になってんですよ?
尚、その横で
「マダラ、久しぶりだの!」
「うるせぇ!てめぇなんか知るかぁ!」
「ひどいんぞ!わしらは友達だろ?」
「俺の親友はア·ス·マだ!!」
「ガーン 」
「まだその落ち込み癖あんのかよ!うぜぇ!」
って漫才を繰り広げてて扉間に、兄者にマダラ、今はそんなことしてる場合じゃないって起こられて、ミナトは原作通り避雷針の術でナルトの所に先に行った
二次元好きの匿名さん
柱間はマダラがゴガクとして生きていくことを喜びそうではあるけど、それはそれとしてゴガクのことを最後までマダラと呼んでいる気はする。
二次元好きの匿名さん
ゴガクが信頼を集めれば集めるほど、ゴガクがマダラの転生者ってことがバレた後、遠回しにゴガクを利用されたってガチギレする人が増えそう。
マダラの名誉を貶しめたことにキレる柱間、親友はマダラであってマダラでないがそれはそれとして名前を犯罪に利用されたことにキレるアスマ、先祖と兄貴分の想いを踏みにじられてぶちギレるうちは兄弟、先生の為に原作よりも頑張る八班、一族の汚名をすすぐために全力を尽くすうちは一族。
カカシとミナトがオビトを説得しないと悲惨なことになりませんか···