ここだけマダラがイザナギに失敗死亡して未来転生、アスマと大親友になった世界(完)   作:EKAWARI

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ばんははろEKAWARIです。
今回の話は原作でいうと鈴取り合戦回。鈴取り合戦はしていないけど。確か下忍合格テストって上忍師ごとに何やるか違うらしいのでゴガクはこんな感じでお送りします。
尚、元スレ版より1.5倍くらいに文章増量でお送りします。


4.ゴガク班結成!

 

 

 上忍師と担当下忍が顔合わせする当日。

 卒業予定の下忍候補の卵共は、アカデミーの教室で上忍師が来るまで待機しているのが原則だ。

 どいつもこいつも忍びの自覚があるとは思えない暢気な間抜け面をした砂利共に、さて今年は何人残るのかと考える。

 なにせ忍者アカデミーを卒業したとして、全ての卒業生が下忍に採用されるわけではないことは、木ノ葉の忍びの中では常識だ。まあそれでもほんの10年ほど前まで卒業生同士を殺し合わせて、生き残った者のみ下忍として忍びに採用していた血霧の里……と呼ばれていた霧隠れの里に比べれば、木ノ葉隠れの里の下忍採用基準など、上忍師の胸一つで済む分甘いのだが。

 オレとて全ての砂利共を自分の部下兼教え子に採用するわけではない。

 これでも同期の中ではカカシの次に上忍歴が長いのだ。

 木ノ葉隠れの上忍師として、アカデミーを卒業した砂利共の面倒を見る為にこうしてここに足を運ぶのはこれで4度目だが、うち2回はオレが上忍師として面倒を見る価値すらないとして、アカデミー送りにして終わっている。

 だがそれは別に珍しい事でも無いのだ、現にカカシの奴とて二年連続で下忍の卵共を部下には採用せず、アカデミーに送り返している。

(だがまァ、流石に今年はアイツも採用するかもしれねェがな)

 頭に思い浮かべるのはフガクの末の息子であり、弟分であるイタチの実の弟サスケだ。オレにとっても可愛い従甥であり、実の甥っ子のように思っている相手でもある。四代目のとこの悪戯小僧と、名前も聞いたことのねェくノ一が同班なのは不安材料じゃあるが、まァあいつなら大丈夫だろ。

 オレの受け持つ予定の三人も、期待出来たらいいんだが。

 そんな事を思いつつアカデミー教師のいる所に向かい、教師をやっている中忍に空き教室にオレの担当する予定の砂利共を移動させるよう言付ける。

 そうして砂利共が空き教室に移動した5分後、オレはオレの担当する予定の下忍の卵となる砂利共の待つ教室に、そっと気配を絶ちながら忍び寄った。

 オレが受け持つ予定なのは油女のとこの砂利と、犬塚のとこの砂利と、それから日向宗家の娘だ。

 さて、オレの存在にいつになれば気付くか。

 

 最初に気付いたのは油女のとこの砂利だった。

 蟲たちから話を聞いたのかオレの方に視線を向ける。

 ついで油女の砂利の視線から何かいると気付いたのだろう、日向の娘が白眼を通してオレの存在に気付き、ついでに困惑を宿す。何故オレが何も言わずただ立っているのかわからないという顔だった。

 ……問題は犬塚のとこの砂利だ。

 奴は10分ほどオレがそうしていても気付いた素振りがない。

「だああおっせー! オレ達の先生は何をしてんだよッ!」

「……キバくん、あの……」

 日向の所の小娘は、言うべきかどうか迷うようにオレと油女の砂利をチラチラと交互に見やる。

 それに嘆息するように息を一つ吐き出すと、油女のとこの砂利は首を緩く振り、「騒ぐ必要はない。何故なら……先生は既に来ているからだ」と答えた。

「へ?」

 犬塚のとこの砂利はなんとも間抜けなツラを晒すと、「赤丸!」と自分のパートナーである忍犬の名を呼び、犬はワンとオレのいる砂利共のすぐ背後に向かって一鳴きした。それによって漸く最後の砂利もオレの存在に気付いたらしい。

「どわっ!?」

 ……と、そんな間抜けな声を漏らした。

 オレは腕を組み、そんな砂利共をじとりと睨みながら淡々とした口調で話しかける。

「遅い。確かお前たちの担任はうみのイルカだったか……お前たちは感知と探索に特化して期待が持てると聞いていたが……とんだ見込み違いだな。それとも過大評価か、どうやら生徒可愛さに目が曇っていたと見える」

「なっなっなっ」

 犬塚のとこの砂利はそんな感じの間抜けな声を上げる。日向の所の小娘は困ったように眉根を下げて、自分の服の裾をソワソワと掴んでいる。今のところ期待が持てそうなのは……まあ油女の所の砂利といった所か。

 そんな判断を下しながら、唇の端をつり上げる。

「オレはうちはゴガク。お前たちの上忍師だ。喜べ、オレがお前たちを鍛えてやろう。存分に、な」

 そう言ってオレはニヤリと笑った。

 

「テストォ?」

 アカデミーから場所を予約していた演習場に移し、お前たちへのテストを行うと宣言すると犬塚のとこの砂利はそんな素っ頓狂な声を上げた。

 見れば日向宗家の娘も戸惑いをチャクラに乗せている。

 油女のとこの砂利は予想がついていたのか、他の二人よりも冷静な態度だ。

 そんな砂利共の様子を観察しながら、淡々とオレは語る。

「そうだ……よもやたかがアカデミーの卒業試験を突破できた程度で忍となれるとでも? そんなわけがあるまい。あれは忍びとして最低限の能力を持っているかをチェックしてるに過ぎん。本当に忍びとしてやっていけるかの判断は担当上忍が行う」

 そのオレの言葉に、砂利共は互いの顔を見ながら戸惑う。

「知らなかったのか? アカデミーの卒業生の半分以上はそうしてアカデミーへと再び戻されるというわけだ」

 そうオレがクックッと笑って言うと、砂利共はゴクリと唾を飲み込む。

 どうやら自分達もそうなる可能性を、漸く認識したというわけらしい。

「だからこそ、自分たちが忍としてやっていける事を証明してみろ。ルールは簡単だ、オレはここから一歩も動かん。お前たちに対し使うのは小指一つで十分だ」

 そういって見せつけるように、右手の小指を左右に振る。

「……一歩でも良い、オレをここから動かすか一撃でもいれて見ろ」

 

 そうして、まあテストを開始したわけだが……。

「ハァハァハァ……」

「……う、く」

「……」

 1時間が経った現在、砂利共の調子としては疲労困憊といった感じだ。

 最初は威勢良く飛び出してきた犬塚の砂利も、今は犬っころとともに息を荒げている。

 ……とはいえ、最初は一人で無謀にも突っ込んでいく考えなしであったが、途中からは他の二人と連携を取るようになっただけ成長は見られるのだが。

 他の二人も犬塚の砂利共ほどではないが消耗している。

 どんな技を放っても小指一本でいなすオレを相手にどうも攻めあぐねているらしい。

 たかが一時間で体力がつきてきたのも、戦も知らぬ時代に生まれ、ぬるま湯の中で育てられた卵共であることを思えば、まあこんなものだろう。

 ……潮時か。

 

「……つまらんな」

 オレは心底失望したような顔をしながら、そう淡々と言葉を吐き出す。

「どうやらお前たちはオレが鍛える価値もないようだ」

 オレの放った言葉に、動揺が砂利共の中に広がる。

「何故お前達はそうして手を休めている? 体力を回復させる為か? だとしてもだ、一人が体力の回復に努めている間に他の二人でかかればいいだろう。弱い忍びに一体なんの価値があるというのだ。弱いなら弱いなりにするべきことがあるのではないか? そんなこともわからないのであれば、家に帰って母親の乳でもしゃぶってたらどうだ?」

 その言葉に悔しそうな顔を浮かべる犬塚の砂利と、唇を噛みしめる日向の娘。

 油女のとこの砂利は蟲を多数呼び寄せ、まだやる気はあるようだ。

 ……まあ去年の腰抜け共よりはマシか。

「オレと戦うか、逃げ帰るか、好きな方を選べ」

 そう告げてオレは殺気混じりにチャクラ圧を強めた。

 砂利共はそれにビクンと肩を跳ねる。

 足がガクガクと笑っている。

 うちはマダラは戦乱の世に生まれた。命の取り合いは日常だった。齢5つで戦場に立つのも別段珍しくもなく、子供だからって容赦されることもない。それが戦国乱世の当たり前だった。

 オレ……うちはゴガクは戦乱の世の生まれではないが、それでも丁度大戦と大戦の合間の生まれだ。

 年齢二桁になる前には中忍に上がり、戦場に投入された……まあそれでもマダラの時に比べればぬるいぐらいだったが、この砂利共ほどのぬるま湯の中で育ったわけではない。

 本物の戦場を知っている忍びの殺気は、この砂利共には随分ときついものだろう、どんなに手加減していると言ってもな。

 さて、どうするか。

 ここでチビって逃げ帰るのなら今年は採用せず、それこそアカデミーに送り返すだけのことだが。

「ほう?」

 結果として、奴等は立ち向かうことを選んだ。

 ガクガクと足を震わせ恐怖に顔を青くし脂汗をかきながら、それでもクナイを握る手に力を込めて、三人でコクンと頷き、拙い連携を頼りにオレに立ち向かう。

「たああああー!」

 小娘が恐怖を振り払うように、声を上げる。

 油女のとこの砂利が目眩ましを目的に蟲を放ち、オレの視界を奪ってからの犬塚の砂利と日向の娘の同時攻撃。

 その連携はまだまだ荒削りで、見るに堪えん出来映えではあるが……。

 

「フ……合格だ」

 それらを全て指一本でさばきながら、オレは殺気を霧散させそう宣言した。

「え?」

 一体オレに今何を言われたのかわからないかのように、小娘がきょとんと目をしばたかせる。

 犬塚のとこの砂利と油女のとこの砂利もだ。

 言われたことに感情が追いついていない。

 それを理解しながらもオレは待つつもりもなく、淡々と砂利共の感情を置き去りに言葉を紡いでいく。

「お前達に期待されている役回りは感知・探索ではあるが……それでも、忍びとしてやっていく以上、どうしても避けれない戦いなどいくらでも出るものだ。そんなときに、たかが殺気を浴びたくらいで動けぬ者に何の期待が持てる」

 引き際を弁えるのも大事な忍びの素質である。だがいつだって逃げられると思うなら、それは幻想だ。引けぬ戦いは、忍びとしてやっていくなら、いずれ必ず当たるものだ。

「立ち向かい、その中で活路を見出す気概すらない奴など、オレが鍛える価値もない。お前たちはオレの殺気を浴びて尚立ち向かうことを選んだ、三人でな。その時点で合格だとそう言った」

 オレに言われた事の意味が理解出来たのだろう。

 砂利共は互いの顔を見合わせ、最初は信じられなさそうな顔をしていたが、徐々に驚愕から嬉しそうな顔に変わっていった。

 良い傾向だ。

 班として稼働するのは今日からだが、それでも既に同じ班員としての仲間意識は出ているらしい。

「日向ヒナタ、犬塚キバ、油女シノ、喜べ。明日から八班は始動開始だ」

 そういってオレは三人の頭を順に撫で、笑った。

 

【挿絵表示】

 

 

 続く




因みにゴガクが元スレで紅班受け持ちになった経緯の流れ↓(コピペ)

>>14二次元好きの匿名さん
あの世代かあ…じゃあナルト世代の上忍師ってことじゃん どの班を持つんだ

>>15二次元好きの匿名さん
順番的にや、適正を考えたら紅班がマダラ班になるじゃない?
紅は新人だったし、写輪眼をもってるんだったら幻術も索敵も紅より上だろ

尚、ゴガクによる下忍採用テストの内容自体はEKAさんオリジナリティで適当にでっち上げた奴なのでスレの流れもダイスも関係ないゾ
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