この作品は基本、漫画経由で行くのでアニメ版とは違いがあると思いますのでご了承を...。
ちなみに自分は昨日秋葉原のアニメイトでぼっちちゃんサインが描かれた白黒Tシャツ(それぞれ一着ずつ)と「イキっててすみません...」Tシャツを購入しました(出費9000円)
「お前等、お待ちかねの給料日だぞ」
「「「「「やった〜〜〜!!」」」」」
店長さんが給料と書かれた封筒をひらひらと揺らしながら見せびらかすと、僕達はおもちゃを買って貰ったかのように大はしゃぎする。
やった!今日は初給料だよ!
「はい、ぼっちちゃんとたっくんの分。来月も頼むよ」
「ありがとうございます!」
「あっ、ありがとうございます...」
店長さんから給料を受け取ると、ひーちゃんは涙を流していた。よっぽと嬉しかったんだね!分かるよその気持ち!
「ひーちゃん嬉しそうだね!何か欲しいのがあるの?」
「あ、うん...。やっぱり漫画とか機材だよね〜...、あとケーキでも買って.......。へへへ.......」
そっか〜、ひーちゃんは既に使い道決めてるんだね〜。僕は今のところ欲しいのは無いからこのまま貯金だね〜。
「はーい!これから一人一万円ライブ代徴収しまーす!」
え?ライブ代?............あ"っ"!?忘れてた!!
「聴いてください...、新曲『さよなら万札』」
「ごめんね!私だって心苦しいんだよ〜!」
「だ、大丈夫だよひーちゃん!次に渡すお小遣いちょっと増やしてあげるから!だからまたゴミ箱に入ろうとしないで!!」
そう言ってひーちゃんはまたゴミ箱に入ろうとするのを阻止する。うん、決めたよひーちゃん。僕の給料はひーちゃんのお小遣いの当てにするよ!
「たっくん、私にもお小遣い欲しい」
「リョウちゃんは親御さんから貰ってるでしょ〜?」
「ケチ」
「ケチじゃありません!」
「守銭奴」
「リョウちゃんにだけは言われたく無いよ!!」
全く失礼しちゃうなぁ!僕はリョウちゃんのATMじゃないんだから!!
「え〜〜〜!アルバム作るのってそんなにお金が掛かるんですか!?」
ん?何か喜多さんが驚いてるけど何を話ししていたのかな?アルバムが作るのにお金が掛かるって言っていたけど.......。
「そうだよ〜。あとMV撮影も結構お金掛かるよ〜」
「じゃあ夏休みは別のバイトも増やさないとですね」
ほぇ〜、そう言う事か。僕が予想以上にお金が掛かるんだね...。もしかして100万円は軽くいくのかな!?
「............たっくん」
「ん?どうしたの?」
「肝臓売るにはどうしたら良いかな?」
「その前に人間の臓器売るのは犯罪だよ?」
まさかとは思うけど、肝臓売ってライブ代に変換する気!?そんな事させません!!僕が絶対許しません!断固反対です!!
「あ、私曲作って来たんだけど」
「え!?もう作って来たの!?」
そう言ってリョウちゃんの手にはUSBメモリがあった。それからノートパソコンにUSBメモリを差し込み、リョウちゃんの作った曲を皆んなで聴く事にした。
〜〜〜♪ 〜〜〜♪
「おー!いいじゃ〜ん!」
「流石リョウ先輩!」
うん!僕もこの曲とっても良いよ!リョウちゃん凄いね!見直したよ!
「作詞は簡単に思われがちだけど、意外と難易度高いから音楽経験豊富な人に向いてる」
「じゃあ後藤さん凄い仕事任されてるのね!」
あっ、そっか!作詞担当はひーちゃんだったね!でも喜多さん、そんなに褒めちゃうと調子に乗っちゃう........。
「あっ、作詞なんて朝飯前...、ちょちょいのちょいですよ...」
やっぱりこうなったか〜。ひーちゃん、作詞した事ないのに大丈夫なのかな...?そんなすぐにと思い付くものじゃないのに........、僕も一応考えておこう、何かあった時に役に立つかもしれないし。
〜一週間後〜
「たっくん........」
「どうしたのひーちゃん?」
「な、何一つも思いつかないよぉ........」
あっははー、見事なフラグ回収だね!(白目)
まぁ分かってたというか、当然と言うか........。
でもどうしよう........。僕も一応考えてみたけど、やっぱり何かしらのきっかけが無いとやっぱり難しい過ぎる......。作詞って一筋縄じゃいかないんだね......。
何か........、何かヒントがあれば良いんだけどな........。そう思った僕は何かないかは、ひーちゃんの押し入れを探ってみると、段ボールの中に何冊かノートを発見した。確かこれ、ひーちゃんが中学の時にバンド組みたいって言い出した時に書いてた作詞ノートだったような........。
もしかしたら、何かヒントがあるかもしれない...。なんかひーちゃんの日記を読むような感じになっちゃうけど許してねひーちゃん......。
僕は思い切ったひーちゃんの作詞ノートを開く。
ーーー藁人形の材料買ってきた
ーーー今日丑三つ時自決するんだ
ーーー五寸釘 白装束 藁人形
ーーー金槌もって準備は万端
ーーー七日なんかで終わらせない
ーーーコンコンコンコン打ち付ける
ーーーコンコンコンコン深夜二時
ーーーコンコンコンコン打ち付ける
ーーーコンコンコンコンただ一人
ーーー毎日一人呪っていくね
ーーー怯えて震えろラルラルラ〜
「ひぃ!?」
僕は慌てて作詞ノートを閉じてすぐに段ボールにしまう。
なに........、今の........。呪詛?もの凄く憎しみとか復讐心が満載な歌詞だったけど......。
ひーちゃん!過去に何があったのさ!?
「........?たっくん?」
「へっ!?な、何!?」
「どうしたの?顔色悪いよ?」
「だ、大丈夫だよ!そ、それよりも僕、ご飯の準備してくるね!あまり無理し過ぎてると、良いのが思いつかないからね?」
「う、うん........」
そう言って僕は逃げ出すかのように、ひーちゃんの部屋を後にした。ごめんねひーちゃん、僕には作詞は向いてないみたいだよ........。お詫びの印に今日はビーフシチューにしてあげよう...。
〜数時間後〜
「ひーちゃん!ご飯出来たよ!今日のお夕飯はビーフシチュー........」
「うぇ〜〜〜い!いっき!いっき!皆んなバイブスあげてこぉ〜!おにーさんテキーラ追加ぁ!」
「!?」
ご飯の準備が出来たので、ひーちゃんを呼びに部屋へ向かったら、ひーちゃんがハートの形をしたサングラスを掛けてパリピみたいなリズムで踊り歌っていた。
え........何?何が起こったの?
するとすぐに静かになったと思ったら、今度は喜多さんになりきってるのか、よく分からない事を言い出した。
「今日渋谷行く人この指とーまれっ♪此処は有名なイソスタ映えスポットらしいわ♪あと10分後に花火が打ち上がるから皆んなで写真撮ろうね♪」
「ぁ........、ぁぁ........」
あまりにもひーちゃんの奇行にドン引きしてしまった僕は、腰が抜けて糸が切れた人形のように倒れ込んでしまった。
「ひ、ひーちゃん........」
「う"ぇ"!?」
「ひーちゃん........、今日はご飯食べたらゆっくりお風呂に浸かって、早く寝よう...?ひーちゃんこの一週間ずっと作詞作業やっていたから疲れてるんだよ......」
「ち、ちがっ........!」
「大丈夫だよひーちゃん、明日リョウちゃんに正直に言って謝ろ?僕も力になれなかったから、一緒に着いて行ってあげるから。不安があるなら今日一緒に寝てあげるよ?」
「違うって!誤解だよ誤解ぃ〜!」
〜翌日〜
「たっ、たっくん........」
「ん?どうしたのひーちゃん?」
ひーちゃんの暴走(奇行)から翌日。外は雨が降ってる中、僕は洗濯物を部屋干しにしてる時にひーちゃんはスマホを片手にやって来た。
「あ、あのね........。さ、歌詞が完成したからリョウさんにロイン送ったんだけど........」
「歌詞完成したんだね!良かったぁ!でもどうしたの?」
「え、えっと........。リョウさんが此処のカフェに居るらしくて........」
そう言ってひーちゃんはスマホの画面を見せると、オシャレなカフェが映っていた。成る程、ひーちゃん一人じゃ心細いから僕が着いて来て欲しいって事か!
「分かった!それじゃあ一緒に行こっか!」
と言う事で、僕はひーちゃんを連れてリョウちゃんが居るであろうカフェに向かいました。それにしても雨、一向に止まないなぁ......。
「雨、止まないね」
「で、でも暫くしたら止むって天気予報が........」
「そっか!........でもこうして見ると、なんかデートしてるみたいだね!」
「うぇ!?デ、デデデデート!?」
「うん!」
「デート........、たっくんと........。あいや私とたっくんは双子であって兄妹であるから別にデートって訳じゃあ........。あっ、でも男女二人一緒に居るだけでそれはもはやデートなのでは?いやでも血の繋がった兄妹だから普通のお出掛け?でも兄妹でお出かけデートってやつもある訳だし、そう言ったら私は既にリア充の人間の仲間では?つまり私は既にリア充!隠キャリア充!だってたっくんと一緒に居るだけで充実してる訳だし、うん、リア充だ!私は既にリア充だったんだ!そうだよ、なんで気が付かなかったんだ!別に身内の人間以外で充実しなくても良かったんだ!あ、でも家族以外の人とも充実したい........」
「んも〜う、ひーちゃんったらまーた変な事考えてるぅ〜。あ、着いたよ!此処みたいだね!」
ひーちゃんが一人で何かを言ってるけど、目的地に着いたので僕達はカフェの中へ入っていく。
「ぼっち、たっくんもこっち」
「あ、リョウちゃん!」
「あっ、へっへい大将やってるぅ?」
「へいらっしゃい」
ひーちゃんそれ居酒屋さんでお店に入る事だよ!?それとリョウちゃんもノリ気だね!僕達がリョウちゃんの隣に座ると、リョウちゃんは既に頼んでおいたカレーを黙々と頬張っていた。
「ねぇひーちゃん。折角来たんだし、何か頼もっか!」
「え、あっうん........」
折角来たので僕はカフェ・オレを、ひーちゃんは紅茶を頼んで、僕から本題に入る事にした。
「ひーちゃんから聞いたんだけどさ、先に歌詞見ちゃいます?」
「うん、さっさと終わらせてカレー楽しみたい」
そっちが本音か!雨の日でもリョウちゃんらしいね!
「そ、それじゃあ........。お願いします......」
「うむ、拝読致す」
そう言ってひーちゃんはリョウちゃんに歌詞ノートを渡すと、リョウちゃんはノートを受け取って開く。
「お、おぉ....」
あれ?リョウちゃんが珍しく狼狽えてる........。初めて見たかも......。
「これでいいんだ?」
「えっ、あっはい。傑作です」
「個人的にこのサインはロックバンドにしては子供っぽい気がする」
「ちょっと待って!?なんの話してるの!?」
「そのページじゃないです!!」
どうやらリョウちゃんが開いたページは、昨日書いた歌詞の所ではなく、ひーちゃんが密かに書いていたサインのページだった。
あっ、でもそのサイン可愛い........。僕も書いてみようかな...。
それからリョウちゃんは、ひーちゃんの歌詞を見つけて指でなぞっていく。途中、僕とひーちゃんが頼んだカフェ・オレと紅茶がやってくる。それから更に暫く歌詞を読み込んでいたリョウちゃんが、ふと顔を上げてひーちゃんを見た。
「ぼっち的にはさ、この歌詞で満足?」
「えっ...、あっそれは...」
「……私、昔は別のバンドにいたんだけど、そのバンドの青くさいけど真っ直ぐな歌詞が好きだったんたけど、でも売れる為に必死になって、どんどん歌詞を売れ線にして、それが嫌になったからやめたんだ」
リョウちゃん........。まさかリョウちゃんにそんな過去が........。
「バンドそのものが嫌になってた所を虹夏が誘ってくれて、もう一度頑張ろうって今バンドしてるんだ。個性を捨てたバンドなんて死んだのと一緒だよ、前のバンドも結局解散しちゃったし、私このバンドには死んでほしくないな」
個性を捨てたバンドは死んだとの一緒、か........。......とても重い言葉だな...。
「だから他人のことなんて考えないで自分の好きに書いてよ。皆んなぼっちが良いと思ったから頼んでるんだ。バラバラな個性の人間が集まって、それが一つの音楽になるんだよ」
「........成る程、とても勉強になったよ。ありがとうリョウちゃん」
「わ、私も勉強になりました...」
既にバンド組んでる人から教えられる経験、か........。やっぱりバンドは辛い事もある分、楽しい事も、大切にしたい事もあるのか........。そう思いながら僕はカフェ・オレを一口飲む。
「それにぼっちの作った歌詞をリア充っ子に歌わせたらおもしろそうじゃん」
「そんなに酷い歌詞にさせないから大丈夫だよ!」
もしそんな事があったら僕ならまだしも、喜多さんが歌う事になると........。
(か、考えただけでも恐ろしい........!)
「そろそろ出ようか」
「そうだね、お外も晴れた事だし!」
そう言って僕は窓の外を見ると、先程まで雨だった天気が嘘のように晴れて、太陽の光が輝いていた。
「それじゃあひーちゃん!帰ったら一緒に歌詞作ろうね!」
「う、うん!頑張る!」
さて、僕達はお会計を済ませてお店の外へ出ようとしたけど、リョウちゃんはまだ席に座ったままだった。
「........リョウさん?」
「........」ジー
「........まさか、リョウちゃんお金無いの?」
「ごめん、奢って?」
やっぱりかーい!!
そうだと思ったよ!前に虹夏ちゃんが言っていた通り、リョウちゃんは金銭感覚が狂っていたんだ!
「........リョウちゃん、お外で待ってなさい。今日は僕がお金出すから」
「ありがとうたっくん、君なら分かってくれると信じていた」
「お金払ったらお説教ですからね♪」
「え」
「ひーちゃん、リョウちゃんと一緒にお外へ待っててくれる?」
「あっうん........」
「待ってたっくん、話せば分かる」
リョウちゃんの言葉を無視して、僕はアイコンタクトでひーちゃんにリョウちゃんをお外へ連れて行くよう指示する。そして、僕がリョウちゃんの分のお金を払い終えて、お外で待ってる二人の元へ向かう。
「それじゃあリョウちゃん、其処に正座」
「え、でもたっくん此処濡れて........」
「正座しなさい」
「いやだから」
「正 座 し な さ い !」
「お、お手柔らかに........」
それからリョウちゃんに10分程お説教しました。
〜おまけ〜
「たっくん、小腹が空いた」
「さっきカレー食べたでしょ!?」
「成長期だから物足りない。オムライス食べたい」
「オムライス!?小腹で済む量じゃないでしょ!?」
「リョウだけに?」
「喧しい!」
※結局作ってあげました。
「はい!これ食べたら自分のお金の管理を見直しなさい!もしまたお金借りるような事があったら僕が管理します!」
「ありがたや、頂きます........!美味っ!」
たっくんの料理でリョウの胃袋を掴まれました。
ちなみにひーちゃんの作詞ノートに書いてあったラルラルラーの所の前の歌詞ですが、震えろの前の部分が隠れていたので、其処のところは自分の妄想です。
実際あれなんて書いてあるんですかね...(アニメ未視聴な為、其処の部分が映っていたのかは不明)