ふたご・ざ・ろっく!   作:餡 子太郎

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続きです!!(迫真)

今回はオーディションです!!でもめちゃくちゃ改変します!!不安しかないっ!!(混乱)

あとリョウちゃん後半キャラが壊れます。注意してね♡


ライブ出る為にオーディションに挑むんだよっ!!の巻

 

すっかり七月になって、夏の季節がやってきました!!ひーちゃんの歌詞とリョウちゃんの曲も完成出来たので、来月にやる予定のライブに向けて、今は暇さえあれば練習の日々が続いています。

 

「イッショウツユガヨカッタ......」

 

ひーちゃんは現在進行形でぶつぶつ言ってます!恐らく夏ってなんでも人も街も活発になって着いていけなくなり、気が滅入ってるんだろうね!

 

「いや〜、でももう7月も終わるねぇ〜」

 

「伊知地先輩はライブ以外に夏休みの予定ってあります?」

 

虹夏ちゃんと喜多さんが楽しそうに夏休みの予定について話し合ってるのに対して、ひーちゃんは表情をコロコロと変えながら転がっていました。

 

恐らくライブも近くなって焦ってるんだろうな...。

 

「大丈夫ひーちゃん?ずっと一人で百面相ごっこしてるけど」

 

「たっくん........、私って変われてるかな...」

 

?何の話し?変われたってどういう事?もしかして昔よりも変われたって言いたいのかな?

 

それは勿論変われてるよ!中学の時より成長してるよ!

 

「はい!一回お喋りは此処まで!来月のライブについて話しするね!」

 

「あ!やっとですね!」

 

「今からお姉ちゃんに頼みに行ってくるね!」

 

「えっ? それって大丈夫なんです?」

 

「だいじょーぶ!この前もすぐ出させてくれたもん!」

 

喜多さんは懸念の声を上げるけど、虹夏ちゃんはえらく楽観的だった。でも来月のライブに急に参加するなんて結構な無茶をしないといけないから普通は無理なんじゃあ......。それを言おうとしたけど時既に遅し、虹夏ちゃんは店長さんの元へ行ってしまった。

 

 

 

「は?出す気ないけど?」

 

店長さんの無慈悲な言葉に虹夏ちゃんの頭にハテナマークを浮かべている。

 

「集客できなかったときのノルマなら払えるよ?」

 

「お金の問題じゃなくて実力的に。出たいならまずはオーディションな」

 

「この前そんな事しなかったじゃん」

 

「あれはお前の思い出作りの為に特別にな。普段はデモCD審査とかしてんだよ。4月のライブみたいなクオリティだったら出せないから、一生仲間うちで楽しく放課後やっとけよ」

 

「店長ストップ、たっくんの頭がキャパオーバーしてる」

 

「???????」←頭から湯気が出てる

 

「ああああああ!!達也くん大丈夫!?」

 

僕は店長さんの口から発さられた単語に頭を傾けていた。

デ、デモ審査........?オーディション.......?どう言う事ですか........?

 

「あー........、たっくんは初めて聞くのか........。いいか?ライブってのはざっくり言うと、色々な審査する必要があるんだ。それらの審査をクリアして、初めてライブが出来るって訳だ」

 

な、成る程........。音楽って審査があるのは分かってたけど、デモCD審査なんて聞いた事がなかったから分からなかった........。

 

「つまりライブに出たいならまず、審査の前にオーディションに合格すれば良いんですよね?」

 

「まぁそうだな」

 

「それっていつなんです?」

 

「ん?一週間後だな........」

 

ふむふむ、成る程、一週間後か........。

 

いよぉしっ!!一週間後のオーディションに向けて特訓だぁ!!

 

「え?ちょっとたっくん!?」

 

僕は大声で叫んで気合いを入れてスタジオへ向かうと、虹夏ちゃんが僕の肩を掴んで止める。

 

「虹夏ちゃん!ライブ出たいんでしょ?だったらまずオーディション(中ボス)をクリアしないと先に進まないんだよ?」

 

「オーディションをRPGゲームみたいに言わないで!?」

 

「つまりライブがラスボスか」

 

「リョウちゃん、メジャーデビューになる事がエンディングになるんだから、ラスボスがライブってちょっと変じゃないかな?」

 

「なら魔界村みたいに二周構成のn周版にすれば良い」

 

「成る程!リョウちゃんゲームに詳しいね!」

 

「二人で盛り上がるなぁーー!」

 

さっきまで涙目でぷるぷると震えていた虹夏ちゃんが、僕とリョウちゃんとのやりとりにツッコミを入れる。うん、いつもの虹夏ちゃんに戻ったね!

 

「よし、行くぞたっくん。私達の戦いはこれからだ」

 

「おー!」

 

「それ打ち切り漫画の最後に言うやつ!」

 

「リョウ先輩!私もお供させて下さい!」

 

「喜多ちゃんも仲間に入ろうとしない!」

 

「あっ、えっ........あっ........」

 

「大丈夫だよひーちゃん!一緒に冒険(練習)しよう!」

 

「なら私が勇者、たっくんが戦士、郁代が魔法使い、ぼっちは遊び人で」

 

「あたしが入ってないじゃん!役職決めてたなら仲間入れてよ!」

 

「なら盗人で」

 

「盗人はある意味リョウの方でしょ!?あと遊び人も!」

 

「リョ、リョウ先輩に郁代って呼ばれた...!」

 

「あ、遊び人........。私の役職........、うぇへへへ........」

 

「二人も喜ばない!!」

 

うんうん!いつもの結束バンド(?)になってきたね!よーし!此処は僕がガツンとミカン!決めちゃうよ!

 

さぁ行こう皆んな!!僕達で魔王(オーディション)を討ち取って平和(ライブ出演の切符)を掴み取ろう!!

 

「「「おーー!!」」」

 

「結束力あるけど思ってたのとなんか違う!!」

 

まぁ良いじゃないか♪それよりも1秒でも早く練習してオーディションに備えないとね!という事で僕達はスタジオを向かって、ひたすら練習する事にしました。

 

よーし!頑張るぞー!!

 

 

 

 

 

 

 

〜オーディション前日〜

 

「今日は此処までしよっか!お疲れ!」

 

「お疲れ」

 

「お疲れ様です」

 

「お疲れ様です!」

 

「おっ、お疲れ様です........」

 

オーディションを前日に控えた私達は、最後の仕上げていた。虹夏ちゃんと掛け声で皆んなが其々の楽器をしまって、帰る準備をしてる中、私だけはまだ帰る準備をしていなかった。

 

「ひーちゃん!帰ろっか!........どうしたの?元気ないけど」

 

「え?あ、うん........。あ、明日の事でちょっと........」

 

「そっか........。緊張してるのは分かるけど、あまり抱え込まないでね?出来る事が出来なくなっちゃう時があるからね」

 

そう言って私の頭を優しく撫でるたっくん。たっくんは緊張してないのだろうか........。

 

そして、私とたっくんは帰りの電車に乗って、帰宅してる途中、思いきってたっくんに聞いてみる事にした。

 

「あ、あの........。たっくん........」

 

「ん?どうしたのひーちゃん」

 

「た、たっくんはさ........。バ、バンドとしての成長ってどう思う...?」

 

「バンドとしての成長?」

 

そう言ってたっくんは腕を組んで頭を悩ませる。

 

成長........。バイトを始めたのも、人の目が偶に見れるようになったのもバンドとしての成長ではない気がする。

 

ミジンコから人間としてのスタートラインにやっと立っただけ...。私はこの4ヶ月何してたんだ........。

 

「う〜ん........。難しい質問だね...、簡単な考え方だと、結束バンドのメンバーの心が一つになるって事だと思うなぁ...。一致団結ってやつだよ」

 

「一致団結........」

 

「うん、ひーちゃんはちやほやされたくてギター始めたよね?僕はひーちゃんの夢を応援する為に、ひーちゃんの後を追いかけた。多分、虹夏ちゃんも、リョウちゃんも、喜多さんも皆んなが色んな目標があるから必死に練習して、バンドを結成してメジャーデビューしようとしてるんだと僕は思うよ?」

 

「目標........」

 

「目標無かったら、バンド組む必要性なんてないと思うんだ。一人でも十分に出来る訳だし、でも一人でやるより大勢でやった方が楽しいと思わない?ひーちゃんは一人でギター弾くのと、結束バンド皆んなでセッションするの、どっちが楽しい?」

 

「それは........」

 

そんなの、答える必要が無い........。

 

皆んなと弾く時が、一番楽しいに決まってる...。

 

「................ひーちゃん、無理に声に出さなくても分かってるよ」

 

そう言ってたっくんは、私の頭をたっくんの胸に押し付けるように優しく抱きしめる。

 

「大丈夫、明日はきっと上手くいくよ」

 

「........どうして、笑っていられるの...?」

 

 

 

 

 

 

 

「僕は何事も全力でぶつかる勇気だけは捨てないって決めてるからだよ」

 

 

 

 

 

 

 

 

〜翌日・オーディション当日〜

 

遂にやって来てしまったオーディション当日...。皆んな楽器の調子や短い時間で軽い練習する。でもスタジオ内は重い空気が漂っていた。虹夏ちゃんは手が震えてるし、喜多さんは思いっきり顔に出ていた。リョウさんは相変わらず無表情で良く分からない...。でもたっくんだけは違った........。

 

「〜〜〜♪」

 

たっくんだけは笑いながらギターのイメトレをしていた。とても楽しそうに........。

 

「あっ、皆さん!円陣組みましょうよ!」

 

「「「「え?」」」」

 

突然たっくんが円陣を組もうと言い出した。........たっくん?何考えてるの?

 

「こういう気合いを入れる時には円陣を組むって相場が決まってるじゃないですか!」

 

「運動会じゃないんだよ!?」

 

運動会........、小学校........うっ、頭が........。

 

「ん〜じゃあこうしましょう!もしこの後のオーディションに合格したら僕の本気の手料理フルコースをご馳走するって事にしましょう!」

 

「ん?今フルコースって言った?」

 

「勿論!リクエストがあるならご希望にお応えしますよ!」

 

「勝ったッッッ!第3部、完ッ!」

 

うおっ!?リョウさんの大きい声初めて聞いた...。

 

「リョウ!?」

 

「リョウ先輩!?」

 

「ちなみに、もし失敗したら当然フルコースはなしですからね♪」

 

「行くぞルーキー共ッ!暁の水平線に勝利を刻むぞッ!」

 

「なんか今日すっごいカッコいいよリョウ!」

 

「素敵ですリョウ先輩!一生着いて行きます!」

 

「あっ、待ってよ〜!」

 

気合いが入りまくったリョウさんがステージに向かうと、虹夏ちゃんと喜多さんもステージに向かい、たっくんも慌ててステージに向かう。

 

........円陣、組むんじゃなかったの?

 

 

 

 

 

 

「じゃあ、『ギターと孤独と蒼い惑星』って曲、やります!」

 

ステージの上に立った私達は、喜多さんの掛け声と共に、昨日たっくんに相談に乗って貰った事が頭によぎった。

 

........そうだ、最初は人気者になって自分がちやほやされたかったからだ。たっくんはそんな私の夢を馬鹿にする事なく、支えて来て貰った。

 

そうだ、私だけのことじゃない。このメンバーで人気者になりたい...。

 

これが........、私の中で変われた事ッ!

 

だから、こんなオーディションなんかで落ちる訳にはいかないんだ...!

 

(たっくん!)

 

「ッ!」

 

私はたっくんの方に視線を向けると、たっくんは既に私の方へ視線を向けていた。そして、たっくんはまるで少年漫画のような笑顔で返してくる。

 

流石私の双子のお兄ちゃん...、私の伝えたい事を直ぐに理解出来てる...。

 

(いくよッ!たっくん!)

 

(やろう!ひーちゃん!)

 

そして私とたっくんは、息の合ったリズムでギターを弾き始める......。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「........いいよ、合格」

 

「はぁ......、はぁ........。や、やった.......」

 

演奏を終えた僕達は、店長さんの口から合格と聞くと、息を整えながらゆっくりと笑顔を作る。

 

「や、やったね........!ひーちゃ........!?」

 

「タッ、タックン......」

 

僕がひーちゃんの元へ駆けつけると、ひーちゃんは四つん這いになった状態で顔が青ざめていた。まずい......!慣れない事した所為でひーちゃんの身体が限界が来たんだ...!

 

僕は慌ててポケットに入れておいたエチケット袋を開いて、ひーちゃんの口の元へと持って行く。なんでエチケット袋を持ってるのかって?万が一に備えての備品の一つだよ♪

 

「オロロロロロロロロロロロロロロ........」

 

案の定、ひーちゃんはリバースしちゃいました......。でも良く頑張ったねひーちゃん!偉い!

 

 

 

 

「ふぅ........」

 

「はい、お水だよひーちゃん」

 

「あ、ありがとう........」

 

オーディションが終わって、僕はひーちゃんにお水の入ったペットボトルを渡すと、ひーちゃんの隣に立って壁に寄り掛かる。すると、店長さんが心配そうな顔で声を掛けてきた。

 

「お疲れ、ぼっちちゃん大丈夫?」

 

「あっ、はい........。少し落ち着きました......」

 

そう言って店長さんは、何故かひーちゃんの顔を見ていた。ひーちゃんの顔に何か付いてるのかな?

 

(やっぱりこの二人、かなり上手いな...。ぼっちちゃんはチームプレイの経験不足で自分の実力を発揮できてないのか...?逆にたっくんは...、ぼっちちゃんに合わせていたのか?だとしたら演奏中にぼっちちゃんの方をチラチラ見てた事に納得がいく.......)

 

たっ、たっくん...!さっきから見られてるんだけど........。怒ってるのかな......

 

そ、そんな事ないよ......!さっきひーちゃん吐いちゃったから心配してくれてるんだよ!

 

「ぼっちちゃん。お前の事、ちゃんと見てるからな」

 

「アッハイ...(完全に目をつけられてる...)」

 

店長さんがひーちゃんに励ましての言葉を送ると、ひーちゃんは絶望し切った顔になっていた。

 

違う........!違うよひーちゃん!店長さんはひーちゃんが思ってる事とは違う意味で言ってるんだからね!?

 

 

 

 

〜数十分後〜

 

「さっ!皆んな出来たよ!遠慮なく食べてね!」

 

「「「「頂きます!!」」」」

 

約束通り、オーディションに合格したので僕お手製の料理を振る舞っていた。ちなみに店長さんとPAさんも呼んでいる。折角だし、皆んなに食べて欲しいからね!

 

「美味しい!!達也くんお料理出来たのね!!」キターン!

 

「何これ!?たっくんプロレベルじゃない!」

 

「うっ........、美味い...!」

 

「〜〜〜ッ!」←あまりにも美味すぎて声に出せない

 

皆んなが僕のお料理を一口食べると、喜多さんは今日までにない強いオーラを放ち、虹夏ちゃんはぐぬぬ、と少し悔しそうな顔しながらもお料理を口に頬張る。店長さんは小さく美味しいって言ってる中、PAさんは一言を話してないけど、美味しそうに食べていた。

 

あっ、ひーちゃんは食べてません。お家に帰ったら一緒にお夕飯食べるからね!

 

「たっくん、おかわり」

 

「んも〜う、リョウちゃん食べるの早すぎだよ〜」

 

「殺人的な美味さを作ったたっくんが悪い」

 

「あ、リョウちゃん口にケチャップ着いてる。ちょっと動かないでね♪」フキフキ

 

「「!?」」

 

僕がリョウちゃんの口に付いていたケチャップを拭いてあげると、何故か虹夏ちゃんと喜多さんに驚かれた。えっ?僕何かやったかな?

 

「ん、ありがとうたっくん」

 

「どういたしましてだよ!」

 

(た、たっくん........。なんて男らしい...!)

 

(し、しまった!私としたことが!?早く気がついていれば私がリョウ先輩の口を拭いてあげたのに!)

 

えっと.......。虹夏ちゃんと喜多さんが何か言いたそうな顔をしてるけど、まぁ大丈夫でしょう!

 

それにしても、オーディション合格出来て良かったっ!!

 

つづく!!




ちなみに今回の『ギターと孤独と蒼い惑星』のボーカルは喜多ちゃんだけなので、たっくんは歌ってません。

たっくんとひーちゃんのアイコンタクトだけで意思疎通するってカッコよくないですか?
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