ふたご・ざ・ろっく!   作:餡 子太郎

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自分が考えた【君は完璧で究極のゲッター】

誰もが目を奪われたく〜♪

君は、完璧で究極のko☆ma☆chi Angel♪

やや乱れてYo!say heay heay!


あと何個かあるんですが、またの機会に...。


江ノ島へ行こう!の巻(後編)

 

「よーし!此処から頂上まで登りますよ〜!」

 

神社にやって来た僕達は、喜多さんが目の前の階段を見て頂上まで登ろうと行って来ました。

 

「えっ、階段!?」

 

「自力で上がって見る景色程、素敵なものはないと思いませんか?」

 

「いやそんなのはいい........」

 

僕と喜多さん以外は完全に乗り気じゃないような顔をしている。確かに段数が多いもんね、インドア派の人達にはちょっと気分が上がらないのはよく分かる。

 

「頑張りましょう!」

 

「嫌だ!!」

 

「あっ、うっ........」

 

「私もそんなに乗り気では........」

 

「................達也くん!登るわよね!」

 

うっ、そんな陽の光を浴びる事によってリミッター解除されたオーラをださないでよ...。眩しくて目がやられちゃう...、サングラスが欲しくなるよ!

 

「ぼ、僕は別にどちらでも........っ!?」

 

「................」ウルウル

 

な、なんて目で見てくるんだぁぁぁぁッ!?こ、これはまるで『拾ってください』と書かれたダンボール箱に入っている捨て犬のような目だぁぁぁぁッ!!止めて!?そんな目で見られたら断るなんて...断るなんて...!

 

「........いよぉーし!!頑張って登りきるぞぉ!!」

 

「流石達也くん!!男らしい!かっこいい!!」

 

勝てなかったよ........。あんな純粋な目で訴えられて来られたら断れる訳ないじゃないか........。僕は一生あれには勝てないよ........。

 

「た、たっくん........。大丈夫?」

 

僕が四つん這いになって敗北感を味わってる中、ひーちゃんが励ましにやって来た。ごめんね?こんな弱いお兄ちゃんで........。

 

気を取り直して、僕達は頑張って階段を登り始めました。確かに自分の足で登るって事は良いかもしれないね、バンドマンに必要な体力と肺活量だって上がるし、登り切った達成感も感じたい。僕と喜多さんは次々と階段の登っていく中、インドア三人組は既にバテていた。んも〜う!まだ三分の一も行ってないよ〜!

 

「もう無理...、登れない...。ぶっちゃけ景色とか知らんどうでも良い...」

 

「はぁ........。きつっ...、しんど........」

 

「た、たっくん........。おんぶ........」

 

ひーちゃん赤ちゃんになってて可愛い!僕がひーちゃんの所まで降りておんぶする。やっぱり大きくなったからちょっと重くなったね。成長してるって事だね!

 

「たっくん、私には抱っこ」

 

「いや流石に無理ですよ!?」

 

そんな器用じゃないし!ってか僕はひーちゃんおんぶしてるのにどうやって抱っこするのさ!?

 

「................っ!!エ、エスカレーター........!!」

 

「「何ぃ!?」」

 

「階段で登りましょうよ〜!」

 

するとひーちゃんが『江ノ島エスカー』と書かれた看板を見つけると、虹夏ちゃんとリョウちゃんは反応し、喜多さんは階段で登ろうとだだ捏ねる。よく見つけたねひーちゃん。そして三人は残りの力を振り絞ってエスカレーターへ向かう。その力を階段登りに使おうよ........。

 

「あっ、こちら江ノ島エスカーは有料となっておりして〜。そちらでチケット買ってくださーい!」

 

との事です。成る程、ズルして良いけどするならお金払って事だね!しっかりしてるなぁ〜。

 

........あれ?ひーちゃんとリョウちゃんが固まっちゃったよ?

 

「いっ、今お金が無くて...。ベース...、私いいやつ結構持ってるんですけど...。1本差し上げますから!!」

 

「いや...、あのチケットで........」

 

「2本ですか!?3本がお望みですか!?」

 

「チケット一枚の為に受付の人を困らせるんじゃありません!!」

 

必死過ぎるでしょ!?チケット一枚ぐらい買えるでしょ!?

それからインドア派三人衆はチケットを買ってエスカレーターで登り始めました。ちなみにリョウちゃんのチケット代はひーちゃんが払いました。次の給料日に請求しますからね!

 

「喜多さん!僕達も行こう!江の島エスカーよりも早く着いて自慢しよう!」

 

「そうこなくっちゃ!」

 

万が一の時は僕がおんぶだのお姫様抱っこすれば良いからね!ひーちゃん達がエスカレーターを乗り始めてから神社頂上RTAよーいドン!

........偶にエスカレーターをちらっと見たら、三人が此方の方に手を合わせて拝んでいたり、ロインで顔を寄せ合って満面の笑みを浮かべた三人の写真が送られた時は『僕に対しての挑戦状かな?』って思いました。

 

................へぇ、そんな事して良いんだぁ...。

 

「た、達也くん........?(何その恍惚な笑みは........)」

 

だったら僕もやってあげるよ........。目には目を、歯には歯を...。写真には写真だ!!

 

「喜多さん、ちょっとこっち来て?」

 

「え?」

 

僕が携帯のカメラを起動して、喜多さんの側に来るように指示すると、喜多さんは少し戸惑っていたけど、ゆっくりと近づいてきた。そして、僕は左手に持ってるカメラを目一杯伸ばして、喜多さんの顔を近づけて........。

 

パシャ

 

「え........」

 

「よし!」

 

「よし!じゃない!な、何今の!?」

 

「???」ポカーン

 

「良く分からないって顔しないで!こ、これじゃあまるで........、キ、キキキキキキキキ」

 

「キー?鍵の事?」

 

「鍵じゃない!!キ、キスしてるみたいじゃない!///」

 

そう、喜多さんの言う通り僕は喜多さんとツーショットを撮って虹夏ちゃん達に送った。

 

それはもう、彼氏が彼女の頬をキスしてるような写真........。

 

「あ、ごめんね?急にやって、でも仕返ししたかったから許して?」

 

「仕返しってレベルじゃないでしょ!?」

 

「いや、充分仕返し出来てると思うよ?横見てみて?三人とも顔真っ赤だよ?」

 

そう言って喜多さんが横のエスカレーターを見て見ると、アワアワと慌てる虹夏ちゃんに、無表情だけどほんのり赤くなってるリョウちゃん、そして溶けたひーちゃんの姿だった。

 

........ひーちゃんには仕返しってレベルじゃなかったね。ごめんね?

 

 

 

「「頂上だーーー!」」

 

「結構距離あったからエスカー使ったとはいえ疲れたね...」

 

僕と喜多さんが頂上に来た時には既にインドア三銃士は到着していました。ぐっ、悔しい...!

 

「でもいざ上まで来ると開放的になる...」

 

「あ、なんかちょっとポジティブな気分になってきました...」

 

おや?ひーちゃんとリョウちゃんの様子が...。

 

「最高の眺めと空気だね!」

 

「みっ、皆んなで写真撮りますぅ?」

 

「へいちーず!」

 

「急にハイテンションになり始めた...」

 

突然インドア派三姉妹が写真を撮り始めた。何でそれを階段登りに使わなかったんだろうね。

 

「この景色をプレゼントするぞ♡」

 

「あーん♡ たっくん大好きぃ♡」

 

おっと?側に居たカップルがイチャイチャしながら通り過ぎた瞬間、三人のテンションは氷点下まで一気に下がった。ってか彼氏さんたっくんって言うんだ........。なんか親近感が湧くね!!

 

「消去」

 

「はい」

 

「ちっ」

 

「テンションの格差ァ!」

 

「堂々と舌打ちしない!」

 

リョウちゃんががっつり舌打ちして、ひーちゃんから負のオーラを放ち、虹夏ちゃんまで人を殺しそうな目になってる。そんなに気に入らないの!?

 

「仕方ない。たっくん、ちょっと付き合って。あのリア充に対抗するから」

 

そんなにカップルが嫌なの?それに対抗する理由がよく分からないんだけど........。でも面白そうだからやってみようか!

 

「ねねねリョウちゃん!すっごく素敵な景色だね!」

 

「お前の方がすごく綺麗だよ」

 

「んも〜うリョウちゃんったら〜♡」

 

「いやいやいや逆!普通逆でしょ!?あとたっくんがやけに色っぽい!?」

 

そりゃね虹夏ちゃん、頑張って色っぽい声出してるんですよ?女の子みたいな声してるからね!

 

「リョウ先輩!結婚したんですか!?私以外の女と!!」

 

「急に割り込んできて雑な三角関係を作るな!ってか同性同士の三角関係なんて初めて見たわ!」

 

虹夏ちゃん、僕は男ですよ?

 

「大丈夫だよ郁代。郁代ともたっくんとも所詮遊びだから」

 

「ストレートなクズ発言!」

 

「そんな........!酷いよリョウちゃん!僕の初めてを奪っておいて...。そんな言い方はあんまりだよ!」

 

「まさかのたっくんがやられる側!?」

 

「た、たっくんの........、は、ははははじめて........。ああああああああああああああああああ!!!」

 

「ぼっちちゃんが頭抱えて叫び始めた!?」

 

「リョウちゃん........。失望したよ!ベースで食ってくって思ってるけど、いつまで経っても成功しないじゃないか!もういいよ!友達やめます!.....復縁したいって言っても、ご飯作ってって言っても知らないんだから...。さよならっ!」

 

「あ゛ぁ゛あ゛ぁ゛あ゛あ゛あ゛あ゛ぁ゛待゛っ゛て" え゛ぇ゛ぇ゛っ゛!゛私゛が゛悪゛か゛っ゛た゛か゛ら゛私゛の゛所゛に゛戻゛っ゛て゛き゛て゛く゛れ゛え゛ぇ゛え゛ぇ゛ぇ゛ぇ゛ぇ゛え゛ぇ゛っ゛!!」

 

「何でぼっちちゃんが反応するのさ!?」

 

「ま、待ってくれたっくん!わ、私が悪かった!!わ、私の側に居てくれ!!そして私に温かい料理とお金をいつまでも捧げてくれ!」

 

「欲望丸出しじゃねぇか山田ァ!!」

 

それから皆んな虹夏ちゃんのゲンコツを貰って、ふざけた茶番を終了して展望台へ向かいました。僕達の頭には立派なタンコブが出来ました。お揃いだね皆んな!でも痛いや!

 

 

 

「ネットでドローン映像の方が綺麗だった」

 

展望台で景色を見ていたら、リョウちゃんの感想がこれでした。

それ言っちゃったら終わりだよリョウちゃん........。

 

「生だとこんなもんか...、もう降りよ」

 

「此処に来るまでの労力と報酬が釣り合ってない」

 

「疲れた........」

 

そう言ってインドア派三馬鹿はさっさと展望台から出ていくと、僕も後に続こうとしたら、喜多さんに肩を掴まれて再び『拾って下さい』と書かれたダンボール箱に入っている捨て犬のような目で『残ってくれるわよね?』と言いだけな顔されて撃沈しました。僕は一生、あんな顔されたら断れないって分かりました。........グスン

 

 

 

「アイスうまうま」

 

「さっきも食べてなかった?」

 

「アイスはいくつでも食べられる」

 

「食べ過ぎるとお腹壊しちゃうよ〜?程々にね?」

 

その後、下まで降りてきた僕達は出店でアイスを買ってベンチに座って食べています。喜多さんも展望台から綺麗な写真をたくさん撮れたみたいで満足してました。すると、空から鳥の鳴き声が沢山聞こえ始めました。

 

「?この音何ですか?」

 

「あ、これ?トンビだよひーちゃん。江の島には沢山いるんだ、人の食べ物を狙ってくるから気を付けてね?」

 

僕がひーちゃんに説明してる最中、言った側からトンビさんがひーちゃんに目掛けて飛んできて、ひーちゃんのアイスを奪って行った。

 

「あ〜〜〜!言った側から........」

 

「ワタシノ...アイス...」

 

「ほらひーちゃん、僕の上げるから元気出して?」

 

落ち込んでるひーちゃんに僕のアイスを差し出すと、空にはトンビさんが更に増えて旋回していた。な〜んかやな感じ........。

 

すると旋回していたトンビさんの集団がこっちにやって来て........。

 

僕の前に着地した。

 

................................あの、僕にどうしろと?

 

「トンビが........、たっくんの前に...」

 

「トンビにも好かれてるのね達也くん!」

 

「意外だ、たっくんに動物を従える力があったとは」

 

「リョウちゃんが思ってる事じゃないからね?でもどうしたんだろこのトンビさん........。お腹空いてるのかな?」

 

もしかしたら、と思った僕はひーちゃんにあげたアイスのコーンの一部の上手く割って、トンビさん達に上げると、我も我もと争奪戦が始まった。今流行りの曲を変えたら、ハトハトハトハト大乱闘ならぬ、トンビトンビトンビトンビ大乱闘だね!語呂が悪い!!

 

 

 

「最後にここをお参りしていこう!此処に祭られてるのは音楽の神様らなんだよ!」

 

「私達のバンドの今後の活躍をお願いしないとですね!」

 

トンビさんの一騒動があったけど、僕達は最後に江の島神社の辺津宮にやってきました。音楽の神様...、皆んなはゲームとか聞くあの弁財天様の事だよね?一説によればその神様は嫉妬深くて、男女でお参りするとお願いが叶わないとかなんとか........。

 

........うん!念には念を入れて、僕は後からお願いしよう!

 

「?たっくん?」

 

「あ、僕は最後にお願いするから、皆んな先にお願いしてよ」

 

「ぼっちちゃん、音楽の神様は嫉妬深くてね?男女でお願いするとお願いが叶わないんだよ」

 

「あっ、そうだったんですか........」

 

この様子だよ僕が男だって忘れてたねひーちゃん。実の双子の兄として僕ちょっと悲しいよ。

 

「ならたっくんが女の子だって認識させればオッケー」

 

「それ出来たとしても何年後の話しなんだろうね?」

 

「なんなら去勢する?」

 

「物騒な事言わないでよ!?」

 

何処から取り出したのさそのハサミは!?あとハサミで切れる訳ないでしょ!?というか去勢なんてしません!!

 

「それなら性転換手術するか」

 

「そんなに僕を女の子にしたいの!?ってかそんな事したら後遺症あるの知ってた!?」

 

「........え?マジで?」

 

「何も考えなしに言わないでよねほんと!!」

 

「ほんとたっくんって博識だよね〜」

 

「私も色々教えて貰おうかしら?」

 

外野の二人はもっと他に言うべき事があるでしょ!?というかさっきからひーちゃん!『たっくんが女の子........?じゃ、私達は三姉妹........。うちの三姉妹........、私のお姉ちゃん........』って小声で言ってて怖いんだけど!?

 

それから四人は先にお願いしに行くと、僕はお願いする内容を考えていた。結成してまだまだな僕達、課題点だって沢山ある筈だ...。僕は........、どんなお願いにしようかな........。

 

すると四人が戻って来たので、僕はお賽銭箱の前に立って小銭を投げ入れて、手を合わせて目を瞑る。

 

(僕達、結束バンドが........。いつまでも一緒にバンド出来ますように........)

 

 

 

 

「疲れた........、眠い........」

 

「下北着いたら喜多ちゃん起こして........」

 

「しょうがないですねぇ!」

 

こうして、江ノ島観光は終わりを向かえました。片瀬江ノ島駅まで戻り、江ノ島線の電車に乗って帰途に就いています。今日は歩き回ったのか、虹夏ちゃんとリョウちゃんは眠り始めちゃいました。まぁ下北まで一時間ぐらいあるから、ゆっくり休ませるとしましょうか。

 

「本当は鎌倉も観光したかったし、皆んなで晩御飯したかったけどなぁ〜」

 

「仕方ないよ。僕達未成年だから、夜遅くは出歩けないからね」

 

(久しぶりに遠出楽しかったな...。私ももう少しだけ遊びたかったかも...)

 

「よ〜し!冬休みは全部結束バンドの皆んなだけで遊びましょう!後藤さん何処行きたい?毎日思い出作りましょう!」

 

「喜多さん、毎日思い出作りはひーちゃんの身が持たないよ」

 

本当は賛同してあげたいけど、そんな事したらひーちゃん冬休み中グロッキー状態が続いちゃうからね。せめて一週間ぐらいしよ?

 

「あっ、あの喜多さん...。きょ、今日はありがとうございました...。皆んなと遊べて楽しかったです...。明日から頑張れそうです...。タブン」

 

こらひーちゃん!最後のは言わなくてもいいよ!多分喜多さんには聞こえてないと思うけども!

 

「本当?良かった〜!新学期頑張りましょうね!」

 

喜多さんがそう言うと、ひーちゃんも嬉しそうに笑顔を作る。高校生活の夏休みも今日で終わり........。この夏の思い出を支えに冬休みまで乗り切っていこうね!ひーちゃん!

 

 

 

〜翌朝〜

 

「たっ、たっくん........。助けて........、筋肉痛が........。全身筋肉痛で動けない........」

 

「運動不足だからこうなるんだよひーちゃん!」

 

期待を裏切らないひーちゃん。新学期早々情けないよ!仕方ないので僕がおんぶして学校に行きましたとさ...。

 

スタートダッシュ失敗だねこれじゃあ!!

 

つづく!!




最近評価が落ちてるので極力見ないようにしてるんですけど、なんかお気に入りが600件行ってました(ありがとうございます)

そしてまた評価が下がってました。(2023/05/20時点)


...........ヤケクソになって良いですか?(闇堕ち作者)
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