ふたご・ざ・ろっく!   作:餡 子太郎

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ギーツの映画観に行きました。

ツムリちゃん可愛かった...、あとミッチー面白かったです。

皆んなも観に行こう!(宣伝)


SIRODESのつっきーちゃん!の巻

 

名前の知らない記者さんが現れた日から一ヶ月経ち、12月を迎え、東京の街はすっかりクリスマスの準備をしていました。

 

「もう12月か〜すっかりクリスマスムードね〜」

 

「そうだね〜」

 

「アッハイ」

 

僕とひーちゃん、喜多さんはバイトとスタ連が終わって帰路に就いていると、喜多さんからクリスマスの話題を持ちかけてきました。あとちょっとで二学期も終わりだもんね〜、今年もあとちょっとか〜。

 

「冬休みまであと少しだし、待ち遠しいわ〜」

 

「今年は色々あったもんね〜、初めてのライブとか文化祭ライブとかいっぱいあったもんね」

 

「振り返ってみると、とても充実してたもんね〜。ひとりちゃんもそう思うでしょ?」

 

「アッハイ、そうですね...」

 

「早く冬休みにならないかな〜、達也くんも待ち遠しいわよね?」

 

「そうだね〜........」

 

待ち遠しいけどひーちゃん程じゃないかな?部屋の壁に『正』って16個程掘ってあったから、僕以上に待ち遠しいんだと思うよ?あ、ちなみに壁に掘った件はしっかりとお説教しました!長期休日の時に限って何か重みが違うんだよねひーちゃんは...。

 

「そういえば、リョウ先輩新曲が出来たのかしらね?」

 

「そういえば、難航してるみたいって言ってたね」

 

「うん...、でも〆切は春までだから、まだ大丈夫........。大丈夫だよね?」

 

ひーちゃん、もうちょっとはリョウちゃんを信じてあげようよ...。リョウちゃんだってやる時はやる子なんだからきっと大丈夫だよ!........まぁ、リョウちゃんの事だからのんびり作ってるとは思うけど。

 

「冬休みもバイトと練習漬けだけど、クリスマスにはパーティしましょ!あと店長の誕生日と一緒みたいだし」

 

あ、そうだったんだ!なら僕が手料理をご馳走しなくちゃだね!

 

「あっ、今度こそ必ず場を盛り上げてみせます!」

 

そう言ってひーちゃんは星形のサングラスを掛けて宣言する。

 

「普通でいいよ!そのサングラスいつ持ってきたの!?」

 

すると、誰かの携帯に着信が入ってきました。僕のじゃないので、ひーちゃんか喜多さんのどちらかと思われます。

 

「?伊知地先輩からだ」

 

どうやら喜多さんから着信があったようだ。

 

「なになに........12月24日に新宿FOLT SICK HACKのワンマンライブに...ゲスト出演?」

 

........ゲスト出演?新宿FOLTで?

 

 

 

 

〜翌日〜

 

「いらっしゃいませ〜!」

 

新宿FOLTのゲスト出演が決まって翌日、今日はライブがあるけど、ギリギリまで接客のお仕事をする事に。すると眼鏡を掛けた女性のお客さんがやってきた。

 

「今日はどのバンドを見に来られましたか?」

 

「結束バンドです...」

 

おぉ!僕達のバンドを見にきてくれたんだね!とっても嬉しい!そして僕はお客さんにチケットを渡すと、丁度いいタイミングでPAさんと交代すると、先程のお客さんが女子大生のファン1号さんと2号さんに声を掛けられていた。

 

「あの〜、今日初めてライブきた感じですか〜?結束バンドを見にきたんですよね?」

 

「名前なんて言うの〜?」

 

「えっっ、大つ...........ツッキーデス...」

 

「つっきーちゃんって言うんだ!可愛い名前だね!」

 

「よろしくねつっきーちゃん!今度から一緒にライブ行こうよ〜!」

 

「あっうん...」

 

つっきーちゃんと呼ばれてるお客さんは、女子大生のファン1号さんと2号さんとのやりとりに、何故かキラキラと輝いてるような感じがした。もしかしてつっきーちゃんって、ひーちゃんと同じタイプの人かな?

 

「つっきーちゃん、ライン交換しよ!」

 

「あっ、えと........。した事がらないから分からない....、じゃなくて!わっ、私は別にファンじゃない...」

 

え?そうだったの?じゃあなんで今日見にきたんだろう........。

 

「初めてライブ映像を見た時、凄い(酷い)衝撃を受けて...。考えたくなくてもずっと結束バンドの事ばっかり考えて...。ネットでメンバーの事とか色々調べてちゃって........、今日だって気が付いたら衝動的に来てただけ!」

 

それもう完全にファンって事なのでは??

 

........おっといけない!こんな所で話しを聞いてる場合じゃない!僕はライブの準備をする為に、慌ててひーちゃん達の居るスタジオへと向かった。

 

 

 

〜数分後〜

 

「お疲れ皆んな〜!」

 

「お疲れ様です!」

 

「あ、お疲れ様です...」

 

「たっくん、お腹減ったからなんか作って」

 

「残りのお仕事終わったら作ってあげるからね♪」

 

ライブが終わり、僕達は残りのお仕事をしようと戻ってきたら、女子大生のファン1号さんと2号さんが、先程のつっきーちゃんを連れてやってきた。

 

「皆んなお疲れ〜!今日もライブよかったよ!」

 

「ちなみに新しいファンの子連れてきました!」

 

「えっ、ちょ...」

 

「え〜〜!嬉しい!ありがとう〜〜!」

 

虹夏ちゃんは喜んでる様子だけど、つっきーちゃんは少し嫌がってる様子だった。やっぱりひーちゃんと同じタイプの人みたいだね...。

 

(あ、まったく目を合わせようとしない...。この人もしかして私と同じタイプかな...?あぁ........、親近感を感じるぅ〜)

 

あ、ひーちゃんが喜んでる。喜んでる顔可愛い!!

 

「じゃ、じゃあ私はこれで...!」

 

「皆んな!つっきーちゃんにサイン書いてあげてよ!」

 

いやちょっと待って!?明らかに嫌がってるよね!?ひーちゃんみたいに『もう帰りたい!』って感じか凄く伝わるんだけど!?

 

「え〜、サインなんて考えてないなー」

 

「えっ、あっ私も...」

 

それもそうだよね、僕も決めてないんだもん。と言いつつも僕達はCDディスクにサインを書いてあげる事に。

 

ちなみに皆んなのサインは........。

 

つっきーちゃんへ

にじか!

きた・▽・

山田

Bocchi☆

たっくん♪

 

いやリョウちゃん以外皆んなちゃんと作ってるじゃん!?

 

「もう皆んなサイン決まってたの!?」

 

「と言っても簡単なものだよ?このサインだと、将来大量に書く時に疲れるかなって...」

 

もうそこまで考えてたの!?僕なんて一つも考えてないのに!

 

「?貴女、何処かで見た事がある気が........」

 

すると、リョウちゃんがつっきーちゃんの顔を近付いて見る。もしかして知り合いなのかな?

 

「きっ、気のせいでは?」

 

「みんらぁ〜!!此処にいたんだね~!!」

 

なんてタイミングで来たんだ........。まさかこんな時にきくりさんが現れるなんて...、やっぱりお酒くさい........。ちゃんとご飯食べてるのかな?

 

「今日もライブよかったよ~!あの~あへ~4曲目エモの塊!!」

 

絶対今来ましたよね?今日は3曲しかやってないですよ?

 

「あっ、ゲストで呼んでくれてありがとうございます。今沢山ライブしたかったので助かります!」

 

「いーのいーの!気にしないで~」

 

「でも、どうして私達を?」

 

「あ、それ?朝起きたら何故か送信履歴に入ってたんだよね~、怪奇現象みたいもんなのかね?」

 

それ酔っぱらって誤送信したからだよ!?じゃあゲスト呼んだのは偶然だったってわけ!?やっぱり適当だったんじゃないですか!!

 

「きくりさん!いい加減お酒は控えなさい!!早死にしますよ!」

 

「心配性だな~、酒飲んだだけで死ぬ事ないって~」

 

「早死にしますよ!?(二回目)」

 

「オニコロ入った棺桶で眠るのも悪くないね~...、ん?もしかして大槻ちゃん?」

 

きくりさんの飲酒具合に心配していると、きくりさんはつっきーちゃんの顔を見ると、大槻ちゃんと問い掛けた。え?知り合い?

 

「えっ、いや違います」

 

「絶対大槻ちゃんだって!なに変装してるの?そんな趣味あったっけ?」

 

「そんなわけないでしょ!?......ッ、そうですよ!私が大槻ヨヨコよ!」

 

「「「「「誰?」」」」」

 

「知らないの!?あ、この格好だからか...。ちょっと着替えるから...」

 

つっきーちゃん改め、大槻ヨヨコさんは上着を脱いでは眼鏡を外し、髪の毛をツインテールにすると........、あ”っ”!?

 

「思い出した!!SIRODESの大槻ヨヨコ!あ、だからつっきーちゃんなんだね!」

 

「分かってくれたのは有難いけどつっきー呼びはやめてくれる!?」

 

でも可愛いじゃん!

 

「わ、私と全然同じタイプじゃない........?裏切ったな........!私の気持ちを裏切ったな!私と同類と見せかけて裏切ったんだ!」

 

何急に叫び出したのひーちゃん!?ってかそれってシンジくんのセリフだよね!?

 

「と、とにかく結束バンド!特に後藤姉妹!私と姐さんのライブを台無しにするのだけは許さないからね!」

 

なんだろう...、セリフ的にツンデレさんに見えちゃうんだけど...。あ、だからツインテールにしてるんだね!漫画とかってツンデレさんはツインテールの女の子が多いもんね!(偏見)

 

................え、姉妹?

 

「ちょ、ちょっとつっきーちゃん?」

 

「だからつっきーちゃんって言うな!」

 

「僕達は姉妹じゃなくて、兄妹なんだけど......」

 

「は?双子って聞いたけど?」

 

「双子は双子ですけど、僕がお兄ちゃんとひーちゃん...、ひとりちゃんが妹なんですよ」

 

「..................................は?」

 

あ、これまた間違われてるみたいだね。

 

「初めまして!僕の名前は後藤達也と言います、こう見えて正真正銘の男の子です!」

 

「......は、はあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!??」

 

今までの中でつっきーちゃんが一番叫んでるかもしれないね!(たっくん調べ)

 

「え、う、嘘でしょ...?ほ、ほんとに男...?womanじゃなくてman?♀じゃなくて♂...?イブではなくアダム...?」

 

すっごい混乱してる!?こんな様子見たの初めてだよ!?

 

「え........、じゃあ動画に出てた双子ちゃんって........」

 

「はい!僕の事です!」

 

「ば、馬鹿な........!こんな可愛い子が男な訳ないじゃない!!」

 

「そうは言うけどね大槻ちゃん、目の前の現実に向き合ってみなよ?居るでしょ?男の娘が」

 

逆にきくりさんはお酒の事を見つめ直して下さい。

 

「あ、頭がバグりそう...。兎に角!24日のライブ、忘れるんじゃないわよ!私は帰るから!」

 

そう言ってつっきーちゃんは捨て台詞を吐いてライブハウスを出て行ってしまった。

 

「........あ!つっきーちゃん!お荷物忘れてるよ!!」

 

僕はつっきーちゃんが持ってた荷物(サイン入りCD)が置き忘れていたので、慌てて届けに行きました。僕も近いうちにサイン考えておこっと♪

 

 

 

〜ライブ当日・リハーサル〜

 

「じゃあドラムさん、キックお願いしますー」

 

「はい!」

 

遂に迎えた12月24日、クリスマスイブにして新宿FOLTのゲスト出演の日、僕達結束バンドは本番に向けてリハーサルをしていました。それにしても、あと少ししたら色んな人が一杯やってくると思うと少し緊張するな...。

 

「もしかしたら今まで以上にお客さんが来るかもしれないよ、ひーちゃん!」

 

「う、うん........。でもフェスだともっと大勢の前で演奏しないといけないとなると、プレッシャーが........」

 

「大丈夫だよ!すぐに慣れるよ!」

 

「........たっくん、アレ使っていい?」

 

「アレ?........あぁ、アレだね!でも本番前までだよ?」

 

そう言ってひーちゃんは折り畳まれた段ボールを次々と着けていき、まるでロボットアニメで出てきそうな鎧となりました。ちなみにこれ考えたのは父さんで、デザインは僕が考えました!(ドヤ顔)

 

「完成、ギター仮面キタサンBLACK RX-78-2!!」

 

「完熟マンゴーが進化してるー!?あと名前長いし、色々ごっちゃ混ぜしてるし!?」

 

カッコいいでしょ!特撮(仮◯ラ◯ダー)とアニメ(ガ◯ダ◯)と車(RX-7)のクロスオーバーだよ!もうロマンの集合体だね!あ、あとなんでキタサンBLACKなのかは、馬さんの名前でキタサンブラックっていたからね!それを採用しました!決して喜多さんの事じゃないからね!

 

「凄いよたっくん!これ防護力高いし、寒さも若干防げてるよ!」

 

「寒さが防げてるのは暖房がついてるからだよ、それともう活動限界時間だからそろそろ脱ごうね?」

 

「それ活動限界時間あったの!?」

 

「ちなみに稼働時間は1分間です!」

 

「エ◯ァより動かない!?」

 

だってエ◯ァ◯ゲ◯オ◯って汎用人型決戦兵器だからね、このギター仮面キタサンBLACK RX-78-2はコスプレ衣装みたいなものだからね。

 

「ボーカルさん、ギターお願いします」

 

「あっ、はーい!」

 

どうやら僕の出番が来たようなので、喜多さんと一緒にリハーサルをする。先に僕がギターを鳴らして、次に喜多さんがギターを鳴らす。そして今度はボーカルをお願いされたので、僕から先に歌を歌い出す。

 

「〜〜〜♪ 〜〜〜♪」

 

うん、大丈夫そうだね!

 

「たっくん今日も絶好調だね!」

 

「じゃあもう一人のボーカルさんもお願いします」

 

「あっはい...、ゲホ、ゴホ、ヴェホ」

 

口の中がカラカラになってるー!?

 

「大丈夫喜多さん!?喉飴あるけど!?」

 

「あ、ありがとう達也くん........」

 

僕は念の為持ってきた喉飴を喜多さんに渡す。冬は乾燥しやすいからね、ちゃんと水分は補給しておかないと!

 

「ってかひーちゃん、次はひーちゃんの番だよ?」

 

「た、たっくん........。この状態だと全然動かせない........」

 

そりゃそうだよね、カッコいいけどギター弾ける訳じゃないからね。それじゃあキャストオフしましょうね〜。

 

 

 

 

〜リハーサル終了・楽屋〜

 

「皆んなリハ少し走ってたから、本番では気をつけてね」

 

「「「はーい」」」

 

僕達のリハーサルを終えて、楽屋で軽い反省会をしたら、今度はSIDEROSとSICK HACKに着いて話し合っていた。

 

「SIDEROSとSICK HACKのリハ凄かったわね...、私あの二人に比べたら歌上手くないし...」

 

「あっ、私のギターも全然...」

 

「ライブパフォーマンスをド派手にするしかないわよね...」

 

ひーちゃんと喜多さんが凄く落ち込んでる........。な、何か言わないと........。

 

「........じゃあ、じゃんけん負けた方のギター叩き壊すって事で...」

 

「アッハイ」

 

「会場ドン引きするよ!!あと危ないからやめなさい!!」

 

それもうロックじゃなくて迷惑行為だよ!

 

「だ、大丈夫だって!お客さんはきくりさんのファンだし、温かく迎えてくれるよ!きっと!」

 

「達也くん、考えてみて?廣井さんのファンだから余計怖くないかしら?」

 

........................否定できないのが悔しい。

 

「へっ、今日の客は荒れてるぜ、気をつけろ」

 

なんか急にリョウちゃんがそんなに歓迎されてない発言をする。どうしてそう思うのかな?

 

「考えてみて?態々クリスマスイブにロック聴きにくる奴なんて恋人の居ない負け犬の暇人に違いない」

 

偏見が過ぎる!!カップルとかで来たり、クリスマスデートでライブ観に来る人だっているでしょ!?

 

「分かってないな〜、今日は私達が皆んなのサンタさんだよ!素敵なライブプレゼントしようよ!」

 

「虹夏........、私達の音楽がカップルを盛り上げるBGMになってしまうのか!?」

 

「ぐはっ(吐血)」

 

そもそも僕達の曲にクリスマスソングなんてないでしょ?だからリョウちゃんが思ってる雰囲気にはならないと思うよ?

 

「ちっ、何でこんな日まで幸せな人間の為に演奏しなきゃいけないんだ...。クリスマスなんて無くなればいいのに」

 

「この歌詞を共有したいのに........、クリスマス滅ぶべし」

 

取り敢えず二人は今すぐキ〇ス◯様に謝ってきなさい。ちなみに、キ◯ス◯様の誕生日はクリスマスの日だったり無かったりという噂もあります(博識)

 

「ていうか、ぼっちちゃん家はクリスマスとか楽しそうじゃん!たっくん居るし、手料理食べられるし!」

 

「そ、そうなんですけど........。12月はギターヒーロー宛てのリクエストがクリスマスソング、ラブソングとかばっかりで...。10曲くらい弾いたあたりで耐えられなくなって...」

 

(病んでる...)

 

「其処で僕とバトンタッチしてやったら、暗い部屋でお経を流して仏教に囲まれながら『私は仏教徒、私は仏教徒...』って唱えてたよね、去年はそんな事してなかったけど」

 

「え、いつの間に怪談になってるの?」

 

でも昔と比べれば大分マシになった方だよ?僕が目を離してる隙に色んな事してたから........。

 

「................」

 

うわぁ...、つっきーちゃんがこっちを睨んでるよ........。なんかこのアウェイな感じ...、初めてライブを思い出すなぁ...。って今はそんな事は置いといて!

 

「ど、どうしよう虹夏ちゃん........」

 

「う、うーん........。何か励ます言葉........!またたっくんの手料理を振る舞うとか!」

 

「また僕を出しに使おうとしてない!?」

 

「あ、そんな心配しなくて大丈夫っすよ〜」

 

すると楽屋から、僕達と近い年齢の女の子がやってきた。もしかしてSIDEROSのメンバーの人かな?

 

「えっと、それはどういう........?」

 

「簡単っすよ、自分らがどんなライブをしようが最後には滅茶苦茶になるんで。なんなんっすかね?ベースでファンを殴るとか」

 

ロック通り過ぎて警察沙汰じゃないか!?きくりさん本当に捕まりますよ!?

 

「あ、そういえばちゃんと挨拶してなかったですよね。自分、長谷川あくびです」

 

「私は本城楓子です」

 

「内田幽々です」

 

「あ、よろしくお願いします。私、結束バンドのドラム担当の伊知地虹夏です」

 

「僕は結束バンドのギターボーカル2号の後藤達也です!こう見えて男の子です!」

 

「あ〜!ヨヨコ先輩が言ってた双子のお兄ちゃんですね!ほんとに女の子そっくりですね!」

 

「あはは、ありがとうございます!」

 

つっきーちゃんと違って、この三人はとても良い人だね!すぐに仲良くできそうだよ!

 

「あっ、自分結束バンドの曲聴いたんっすけど、めっちゃ好きっす!同世代のバンドと出会う機会少ないんで仲良くしましょう!」

 

「こちらこそ〜、メンバーの入れ替わりが激しいって聞いてたからもっと殺伐してるのかと思ってたよ」

 

「あ〜それは...」

 

「結束バンド」

 

虹夏ちゃんの質問に、あくびさんが返答をしようとしたら、つっきーちゃんが割って入ってきた。割って入ってきたって事は........、知られたくない事があるって事なのかな?

 

「ゲストだからって、SIDEROSと同じ土俵に立ったと思わない事ね、言っとくけど私のトゥイッターフォロワー数は1万人だから」

 

なんか突然カーブして謎のマウント取ってきた!?ってかトゥイッターのフォロワー数ってなんの関係があるの!?

 

「そのくらい人を惹きつけるって事よ、幕張イベントホールと同じなの」

 

「え?それなら私もイソスタなら最近、人気投稿に入ったみたいで1万5000人居るんですけど...」

 

わぁーお、それってつっきーちゃんより多いって事だよね?

 

「......バ、バンドマンなら演奏技術で勝負しなきゃダメでしょうが!!」

 

「先に言い出したのつっきーちゃんだよね!?」

 

「こんな感じで大槻先輩がコミュニケーション下手なので、人間関係が上手くいかないだけです」

 

成る程........、ほんとひーちゃんにそっくりだね。

 

「うちの先輩が迷惑かけてすみません」

 

「いえいえ♪お陰様でリラックスできましたし♪それにしても、僕達より落ち着いてますね?慣れてるんですか?」

 

「いや〜、自分達も毎回緊張してますよ。でも自分達よりあがってる人見ると冷静になってくるんですよね、特にヨヨコ先輩は」

 

え?

 

「怖そうな顔してますけど、毎回先輩が緊張で3日くらい寝てこないんですよ」

 

睨んでた訳じゃなかったの!?ってか寝てないの!?

 

「ダメだよ!ちゃんと寝ないと僕みたいになるよ!?」

 

「たっくん、文化祭でライブ終わる直前で寝不足で倒れちゃったもんね」

 

僕にとって初めて黒歴史が出来たかもしれないよ...。

 

「........善処するわ、けど上を目指してバンド活動続けるなら、絶対一生緊張し続ける。その不安を少しでも無くす為に寝る間を惜しんで練習してるの」

 

「だからってちゃんと睡眠は取らないとダメだよ!気のせいで無ければリハーサルの時、目が半分しか開けてなかったよ!?」

 

「マジで!?」

 

ほんとだよ!なんかひーちゃんみたいな感じだったよ!

 

「と、兎に角!辛気臭い空気で私達の士気を下げられたくないから言うけど、さっきのリハ、今までに見た貴女達の演奏よりも更に良くなってた...。認めたくないけど、いつも通りやれば上手くいくわよ」

 

認めたくないって........。

 

「んも〜う、つっきーちゃんは素直じゃないんだから〜」

 

「うっさいわね!ま、まぁ?私に追いつきたいなら1日6時間は練習しないと........」

 

「それぼっちの日課じゃん」

 

「え?それほんとですか?」

 

「うん、ネットでも活動してるし。ほら」

 

そう言ってリョウちゃんはスマホを取り出してSIDEROSの皆んなに見せる。

 

「再生回数えっぐ!?」

 

「チャンネル登録者数も多っ!?」

 

「ちなみにたっくんも一緒にやってる」ドヤッ

 

なんでリョウさんが得意げな顔するの?

 

「................ドーム3個分!?」グハッ

 

「さっきからその単位はなんなの!?」

 

幕張イベントホールとか武道館とかよく分からないんだけど!?

 

「........ってそろそろ時間だよ皆んな!」

 

「........まぁドームと武道館なら大丈夫でしょ、確信した」

 

「決め手の理由が酷くない?」

 

「まぁまぁ、それじゃあ僕達は行ってきます!」

 

「「「頑張ってくださーい」」」

 

勝利の栄光を君に!と言う事でいざ出陣!!僕達は初めての新宿FOLTでのライブを始めるのでした。

 

つづく!!




つっきーちゃんが吐血したシーンですが、原作だとドーム2個分ですが、この作品ではたっくんがいるので3個分に変更してます。

次回のR-18は喜多ちゃん(NTR)の予定です。
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