取り敢えずこの作品は5巻まで書いてみようと思います。
その後は........、臨機応変にって事で........。
新年を迎えて数日後、僕達はいつも通りにライブハウスでアルバイトをしてる中、最近リョウちゃんがアルバイトに来てないという事態になりました。虹夏ちゃんの情報では、学校にも来てないそうです。
お陰様で店長さんが鬼のような面構えをしてます........。リョウちゃん、早く来ないと怒られちゃうよ...?
「あっ、おはようございます...」
「あ、ひーちゃん!掃除当番ご苦労様!」
「ぼっちちゃんおはよ〜」
すると、掃除当番で遅れたひーちゃんがやってきました。お疲れ様ひーちゃん!
「もう新学期なんて早いね〜、冬休みはどっか遊びに行った?」
「えっ?あ、いや冬休み何か記憶がはっきりしなくて........」
「記憶がはっきりしない?」
「確か喜多ちゃんにたっくんと初詣に連れてかれて........、其処からの記憶が........」
「たっくん、何があったの?」
「えぇ〜と、初詣に行ったら、喜多さんのクラスメイトと鉢合わせして、その後に新年カラオケ大会になって........」
「っ、そうだ........。『後藤さんもバンドやってるから歌上手いでしょ』って無茶振りされてから記憶が........」
「ボーカル以外も歌上手そうって思われるの何だろうね」
「その後に倒れちゃって、僕の膝枕で休んでたんだよね」
「膝枕!?」
「あっ、とても心地よい時間でした........」
あの時皆んな仏様の顔になってたよね、なんでだろう?でもその時のひーちゃん、とっても可愛かったよ!まるでちっちゃかったジミーみたいで!
「そういえば喜多ちゃんの姿が見えないね、一緒じゃなかったの?」
「......喜多さんならすぐ側に居るよ」
そう言って僕はテーブルの下に指を指すと、
「生きるのしんどいわ...」
「ぼっ、喜多ちゃん!?」
喜多さんがひーちゃん化してました........。
「どうしたの!?何かぼっちちゃんみたいになってるけど!?」
「あっ、多分リョウさんが最近バイトに来ないから落ち込んでるみたいで........」
「........あ、でも喜多ちゃんイソスタ更新してる!SNSやってるうちはまだ大丈夫だね!」
虹夏ちゃんがイソスタで喜多さんのアカウントを調べたら、最近の更新がジュースとお菓子の写真に『もう無理、まじ無理、病む...(´・ω・`)』と投稿されていた。ほんとに病んでる........。
「富士の樹海...、へー映えそうね」
喜多さんがあんなに落ち込んでるなんて........、なんか喜多さんがひーちゃんみたいになってるのを見るのはなんか新鮮だね。
「喜多ちゃんは最近リョウに呆れる事が多かったけどやっぱり憧れてるんだね。今日も何一つ連絡もないし、学校にも来てないし........」
「イヤーーーーーッ!!」
すると喜多さんがいきなり悲鳴を上げ始めました。
「それは絶対恋!男だわぁぁぁぁぁ!!」
「いや、リョウちゃんに限ってそんな事は........」
「悪い男に引っかかったに違いないわ!女が突然変わる時、其処には大抵男の影があるのよ!!」
「だからリョウちゃんに限って恋愛は違うような........」
「こんなに女子が居るのに誰一人浮かれた話しがないから、何か見えない大きな力が働いてるんじゃないかと思って安心してたけど...、そんな事無かったのね〜〜〜!!」
「........」グスッ
「喜多ちゃん、たっくんの話し聞いてあげて。たっくんが泣き出しちゃったから(陽キャはすぐに恋バナに持って行きたがるなぁ...)」
(に、虹夏ちゃん........、無意識にたっくんの頭撫でてる........。羨ましい)
べ、別に泣いてなんかないんだからね........っ!話し聞いて貰えないからって、そんなんじゃないんだからねっ!(強がり)
「バンドマンかしらね絶対そうよね同じベーシストかしら先輩好きになるんだから多分よっぽど実力のある人なんでしょうね将来は安定してるのかしら老後には二千万貯蓄がないといけない時代なのよ先輩の浪費家だから当てに出来ないしちゃんとお金のやりくりが出来る人じゃないとバンドマンにお金がある筈ないわ絶対ムリ、え?もしかして先輩の実家の財産を!?とんでもないわ!これだからベーシストは........。でもまぁいいですよ、先輩が決めた事なら........」
喜多さんのような陽キャの人が此処まで病んでる瞬間を見るのは今日が初めてだと思う........。
「みっ、皆んなでリョウさんの様子を見に行きませんか?」
なんと、ひーちゃんの口からそんな事を言い出すとは!僕ちょっと感動!ひーちゃんも心配なんだね!
「う〜ん...、大丈夫だと思うけどね〜」
「私も行きたいです〜〜〜!!けどもし彼氏ができてたら、明日だけバイト休みます!先に言っておきます!!」
「こりゃ喜多ちゃんを静かにさせる必要もあるな、よし行こう」
という事で、僕達は早速リョウちゃんの家に向かう事になりました。
〜山田家〜
バーンッ!!
「凄いねリョウちゃんの家........」
「豪邸なんて初めて見た........」
「リョウのご両親、病院やってるからね〜。今家に居るのかなぁ?」
僕達がリョウちゃんの家にやってくると、僕とひーちゃんは初めて見る豪邸に驚きを隠せないでいた。虹夏ちゃんは慣れてる様子だけど、何回かお家に入った事があるのかな?
「あっ!先輩あんな所に居た!」
すると喜多さんがある所に指を指して、驚き叫ぶと、其処にはキャンプに必要なテントに寝袋に入ったリョウちゃんの姿だった。
いやどう言う状況!?
「おっ、皆さんお揃いで」
「ちょ、こんな所で何してんの!?」
「遠くに旅に出ようと思ったけど、準備してるうちに遠出するのダルくなって庭でキャンプしてた」
それキャンプの意味なくない!?
「ってかテントの中にパソコンも持ち込んでるし!ご飯もケータリングしてる!?」
「これぞゆるきゃん」
「原作者様に謝りなさい!キャンプをなんだと思ってるの!」
「もー!何で急に旅なんか!心配したんですよ〜!(男の趣味に染まったんですか!?)」
「........別に」
「リョウちゃーん!!」
すると、リョウちゃんのご両親らしき人物がお肉やらお野菜、はたまたケーキを運んで来た。んん〜?何かのパーティでも始めるのかな?
「リョウのお父さんとお母さん!?」
「あら〜虹夏ちゃん久しぶり〜!他の子はバンドの子かな?」
「「「ど、どうも........」」」
「君達も参加するかい?花火もやるよ〜〜〜!!」
「えっと........、お仕事は大丈夫なんですか?」
「「リョウちゃんがずっと家に居るのが嬉しくて、今病院は休業してるんです!!」」
「おい社会人!!」
何考えてるのこの人達は!?過保護にも程があるでしょ!?リョウちゃんが引きこもってるのを嬉しがってるのってどうなのさ!?この二人の間にリョウちゃんが生まれたなんて考えられないよ........。
〜リョウちゃんの部屋〜
「...入って」
「「「「お邪魔しまーす」」」」
それからリョウちゃんの部屋に行く事になり、リョウちゃんの部屋に入ると、広い部屋に周りには沢山の楽器が並んでいた。すごーい!色んなギターもある!あ、バイオリンも!昔習ってたのかな?
「あ、先輩!わたしが使ってた6弦ベースって何処にありますか?大切にしてくれてます?」
あ、そっか!最初に持ってたベースってリョウちゃんが買い取ったんだっけ?
「これ」
そう言ってリョウちゃんは6弦ベースを見せてきた。
「えっ、なんか違くないですか...?」
「これになった」
「買い取ったからって何売り飛ばしてんだコラ」
「ゴメンナシャイ........」
全く........、もっと人の物を大事にしないと!!そう言って泣き出しそうな顔をしてる喜多さんの頭を撫でながら、心の中でそう呟く。それとさっきの声、なんとなくコツが掴めてきたよ。
「あっ曲...、作ってたんだね」
「あっ、まぁ.......。未完成だけど」
「ちょっと聞かせて下さいよ!」
「やだ」
「そう言わずに!」
「やだって言ったらやだ」
「お願いします!」
「やだぁぁぁ!!」
駄々っ子!?幼児退行してない!?
「ならそのパソコン貸してください!」
「困ります!!困ります!!お客様!!困ります!!あーっ!!困ります!!お客様!!」
喜多さんがパソコンを取ろうとすると、リョウちゃんはパソコンを抱えて、かつてない程の敏捷性でフンフンとディフェンスし始める。
凄いその動き........!バスケでもやってたのかな?
「な、なんでそんなに隠すんですか〜...」
「...さっきも言ったでしょ。未完成だし、作りかけで微妙だから...。まだ聴かせたくない」
「リョウちゃん........」
「今までの曲のクオリティなんかじゃ通用しない、こんなつまらない曲じゃ絶対にデモ審査で落とされる。もっといいの作れるから...、それまで待ってほしい」
........いつもマイペースのリョウちゃんでも、プレッシャーを感じてるんだね...。僕達、お邪魔だったのかな........。
そう思っていたら、床にはくしゃくしゃになってる紙が大量に散らかっていた。これは........、作りかけの譜面?
「................」
同じ曲を何度も没にしてる...........。ん?此処の部分........。
「〜〜〜♪ 〜〜〜♪」
「........たっくん?」
僕が譜面に書いてあるリズムを鼻歌で歌ってると、横からひーちゃんが声を掛けてきたけど、僕は自分の世界に入っていて全く気が付かなかった。
あ、此処の部分をこうしたら........。僕は咄嗟に思いついたリズムを、近くにあったギターで弾いてみる事にした。
ジャンッ チャカチャカ ジャカジャカ
「あっ、そのフレーズカッコいい........」
「でしょ?この譜面とその譜面を合わせてみたんだ。中々いい感じでしょ?」
「さっすがたっくん!じゃあドラムはこんな感じかな?」
そう言って虹夏ちゃんは、ティッシュ箱を並べてドラムのように叩き始めると、ひーちゃんと喜多さんが顔を見つめ合って、お互い頷いて微笑むと、近くにあったギターを取り出して掻き鳴らし始める。
〜〜〜♪ 〜〜〜♪ 〜〜〜♪
「................」
「あっ、リョウさんもセッションしませんか?」
「................やる」
ひーちゃんのお誘いにリョウちゃんもベースを取り出して、僕達は暫くセッションする事になった。
「リョウさん........、いっ、今のいい曲だと思いませんか...?」
「........うん、中々いい感じだった」
「ほらーっ!だから私言ったじゃないですか〜!もう一回皆んなで合わせましょーよ!」
「それはいいけど、そのギター40万円するからぶつけないでね」
「勝手に借りてすみませんでした...」
セッションを終えて、喜多さんがもう一度セッションしようと言い出すと、リョウちゃんが喜多さんの使ってたギターの金額を言うと、そのまま固まってしまった。んも〜う、リョウちゃん意地悪なんだから〜。
「それとバイト勝手に休んでごめん」
「あたしはいいけど、ちゃんとお姉ちゃんに明日謝るんだよ?でもあたしもリョウがそんなになるまで気づかなくて...、ごめんね」
「別に...、私が勝手にスランプなってただけだし。...皆んなこのフェスに賭けてるから、結果がダメだったら皆んなバンドやめるんじゃないかって不安になった」
「何言ってるのリョウちゃん!!」
リョウちゃんの理由に僕は思わず大声を上げてしまった。
「確かにフェスは今の僕達にとって大事だけど、だからって結果が悪いぐらいで解散する訳ないでしょ!それともリョウちゃんは、僕達の事が信用できないの?」
「そ、そんな事は........」
「だったら大丈夫だよ!僕達は5人で結束バンドでしょ?だったら手を取り合っていくのもバンドでしょ?」
「そーゆー事!このメンバーで音楽やってると楽しいから、バンド組んでるんでしょ?これからはちゃんと皆んな頼るんだよ。バンドなんだなら...」
「........じゃあ早速、欲しい機材があるんですが一人5000円程度........」
「「調子にのるな山田ァ」」
「はいすみません、イキってすみませんでした........」
........でも、いつものリョウちゃんに戻って、良かった良かった!
「まさかリョウが其処まで結束バンドの事を思ってたなんてね〜、素直じゃないな〜。いっつもどうでもよさそうにしてるのにね〜たっくん」
「そ〜だよね〜、リョウちゃんって意外と天邪鬼さんなんだね!」
「いや、どうでもよさそうなのはずっとだよ?知らなかったの?」
「「借金の事、親にバラして倍にして返して貰うぞ山田ァ........」」
「それだけはご勘弁を!!」
今気づいたけど、虹夏ちゃんもその声の出し方マスターしたんだね。僕びっくりだよ。
「それじゃあさっきのセッションのやつ、形にしたいからもう帰ってくれる?」
「........はぁ、せめて店長さんに一言言っても良かったんじゃ........。店長さん?」
あれ?僕達って店長さんに一言言ったっけ........?
〜一方その頃〜
「なんで他の奴等まで消えてんだ........、私いつの間にか嫌われてたのか...?」
「そ、そんな事ないですよ〜!........タブン」
ちなみに大学生編書くとなると、『ぐらんぶる』になって、たっくんが色々やばい事になるのと、その他、普通にネタがないので没にさせて頂きます。
........マジで完結するネタが思いつかん........。