ふたご・ざ・ろっく!   作:餡 子太郎

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オラに感想をくれぇ...(最近の悩み)

この前にあげた推しの子の作品のネタが思いついてしまったのですが...、読みたいですかね?


MV作成!の巻

 

寒さがまだ続く2月、ついに結束バンドに新しい曲が完成しました!

 

「じゃ~ん!!新曲が完成しました!『グルーミーグットバイ』」

 

「「「「いえ~い!!」」」」

 

「ぼっちちゃん歌詞ありがとね、お疲れ様!これどういう内容なの?」

 

「えっ、あ、色々...」

 

「相変わらず陰キャな歌詞だけど、サビはちょっと明るい感じになってる」

 

虹夏ちゃんの質問にひーちゃんが口を濁らせると、リョウちゃんがネタバラシをしてしまいました。ひーちゃんが作ったんだから、ひーちゃんが言わないとダメだよ!

 

「今回の曲は、なんかさわやかでいいですよね」

 

「そ、そうなんですよ!今回はインスピレーション湧いてきて、一時間くらいで書けました...。へへっ」

 

「ひーちゃん、嘘付いちゃダメでしょ?」

 

「はいすみません本当は三日三晩徹夜しました...」

 

「やっぱりそうだったか......」

 

ちなみに歌詞制作に関して、ひーちゃんが『思いつかないよぉぉぉぉぉ!!』と泣きつかれたので僕もお手伝いしました!!歌詞が明るい感じなのは僕が携わったからかもね!

 

「よーし!じゃあ次はMVを撮りたいと思いま~す!」

 

「やっとですね!」

 

虹夏ちゃんが、MVを撮る事を決めると、喜多さんが待ってましたと言わんばかりに拍手しました。MVってミュージックビデオの事だよね?さすがの僕でもわかります!!

 

「やっぱりMVがあるのとないのとじゃ、大分変るんですか?」

 

「今は動画サイトで音楽探して聴く時代だし、あった方がバンドの世界観をより伝えられるからね」

 

確かに...。今ではインターネットとかで簡単に聴けちゃうからね。

 

「ネット投票の時にもMVがあった方が拡散されやすいし、音楽配信サイトにも曲を申請しよう!」

 

おぉ!!段々と本格的になってきたね!!

 

「あれ、それってつっきーちゃんから貰ったメモに書いてあったの?」

 

「そうなんだよ...。スポチファイが無理でも、バンドキャンプゥなら審査通りやすい、とか...」

 

あれ!?思ってたより親切!?僕達ライバルだよね!?

 

「そういえば、この前にアップしたライブ映像はどうなっているのかな?」

 

急に思い出した虹夏ちゃんが、この前に投稿したライブ映像の動画を確認することに。僕もすっかり忘れてました。

 

「少なくとも10000回再生はいってるといいなぁ~」

 

そう呟きながら、虹夏ちゃんは動画を確認すると...。

 

「「「500!!?」」」

 

なんと虹夏ちゃんが思ってたより遥かに少なかったです。やっぱりなにかしらきっかけがないと厳しいよね~。

 

「あ、でも結束バンドの公式トゥイッターはフォロワーは増えてるじゃん!」

 

今度はトゥイッターに目を向けると、確かにフォロワー数は増えていました。増えてはいるんだけど...。

 

なんで喜多さんの話ししかないの?

 

「いつの間にか喜多ちゃんの美容アカになってる...」

 

「自撮り付きの方が反応多くてつい...」

 

じゃあ仕方ないね!喜多さんだって承認欲求ある訳だしね!!

 

「はい、という訳で本当はMVにお金掛けたかったんだけど、ノルマ代とかで貯められないので、自分達で撮ります」

 

「詳しくないのに僕達だけで大丈夫なの?」

 

「ちっちっち、あたしが何も考えてないと思ってた?そんな事があろうかと、ウルトラスーパー超強力ゲストを呼んでるのだ!!」

 

ウ、ウルトラスーパー超強力ゲスト!?そ、それは一体......!?

 

「どもー1号でーす」

 

「2号です〜」

 

なんと、ファン1号さんと2号さんがやって来た。ま、まさか助っ人ってこの二人!?

 

「実は私達、美大の映像学科生なんです!だから撮影の事は任せて下さい!」

 

「「おぉ〜!!」」

 

なんとも頼もしい!とても心強い!!

 

「前遊んだ時に作品見せて貰ったけど、プロと遜色ないの作ってるんだよ!」

 

「ジカちゃん褒めすぎだよ〜」

 

「凄い凄い!ひーちゃん、これは頼もしいと思うわない!?思うよね!」

 

「えっ、あっうん...(いつの間にか私よりも虹夏ちゃんと仲良くなってる...)」

 

「諦めろぼっち、これがコミュ力の差だ」

 

コミュ力の差?一体リョウちゃんは何言ってるのかな?

 

「1号さん、2号さん!ほんとにありがとうございます!このお礼はいつか必ず!」

 

「いいのいいの、好きなバンドにこうやって関われるだけで嬉しいから、気にしないで〜」

 

「大船に乗ったつもりでいてね♪」

 

なんて良い人なんだ......。1号さんと2号さんのようなファンに出会えて良かった...。

 

「ちなみにカメラとかの機材は、いつもライブハウスで使ってるやつ借りるから、結構いいやつだよ〜」

 

「えっ?店長よくそんなの貸してくれましたね」

 

「好きなだけ使っていいぞ...、他にも困った事があったら言えよ」

 

「あっ、はい。ありがとうございます......」

 

おかしい......、いつもより優しいような感じがする......。一体何があったのかな?

 

「よし、あとは臨時ボーナス付けたら完璧だな!」

 

「露骨な好感度上げお疲れ様です!」

 

※店長さんは嫌われてると勘違いしてます。なのでたっくん達はそんな事は一切知りません。

 

 

「じゃあどんなMVにするのか企画会議を始めましょう〜」

 

「「「「「はーい」」」」」

 

そう言って1号さんは、ホワイトボードに『曲、エモイ、切ない、印象的なイントロ、歌詞、病んでる?思春期、葛藤、陰鬱、少しだけ勇気でる?』と書いていき、その他に何かイメージがあるか相談するの事に。

 

「リョウって結構バンドのMVとかチェックしてるでしょ?何かお決まりのやつとかないの?」

 

虹夏ちゃんがそう言ってリョウちゃんに尋ねる。

 

「特に関係ない女が出てきて、泣くか踊るか走ってるやつ」

 

「あ〜見るわ、そんなありきたりなやつが」

 

「あと顔のいいメンバー以外、サブリミナル程度にしか映らない。特にドラムとベースが」

 

「気のせいです!!」

 

え?そうなの?そう言うのはあんまり知らなかったなぁ......。あとリョウちゃん、思いっきり虹夏ちゃんに口を叩かれてたけど大丈夫?

 

「じゃ、じゃあ皆んなで踊るMVとかにする?」

 

「私ダンスとか振り付けあまり得意じゃないですけど......」

 

「大丈夫、どのMVも一夜漬けみたいなキレのないダンスしてるから」

 

嘘でしょ!?そんな訳ないよね!?

 

「え〜、よく分からないなぁ......。こんな感じですかね」

 

そう言って喜多さんは、KーPOPみたいなダンスを踊り出す。

 

「めっちゃキレキレじゃん!」

 

「凄い喜多さん!とても上手!!」

 

「ありがとう!達也くんも踊れるのかしら?」

 

僕?う〜ん......、どうだろう?あんまり踊りとかはしないからね〜。こんな感じかな?取り敢えず僕は適当に踊り出してみる事にしました。

 

「えっと、こんな感じ?」

 

ホップ♪ ステップ♪ ジャンプ♪

 

「「「「アイドルか!!」」」」

 

なんで!!?

 

「何その可愛らしいダンスは!?やっぱりアイドル願望あるでしょ!?」

 

「そんな訳ないでしょ!?僕はバンド志望です!」

 

「男の娘でもアイドルやってる所あるよ」

 

「嘘でしょリョウちゃん!?」

 

「アニメで」

 

「現実の話ししてるんだよ!?」

 

というか話しが逸れてる!?時を戻そう!!

 

「まぁまぁ、喜多ちゃんとたっくんのダンスは一旦置いといて、ぼっちちゃんは何かある?」

 

「う"ぇ"っ''!?」

 

いきなり虹夏ちゃんが、ひーちゃんにアイデアを聞いてきたら変な声を出してしまった。

 

「(ダ、ダンスなんて陰キャから最も縁遠いのに!!)た、たっくん......。私ドジョウ掬いくらいしか分かんないよぉ.....」

 

「レパートリーの格差が酷い...」

 

「ひーちゃん、マイムマイムとかコロブチカとかやったでしょ?」

 

「小学生の林間学校でやるキャンプファイヤーか!」

 

あとジンギスカンも踊りました!!

 

「ほ、他に何かあったりしますか〜?」

 

「ぼっちとたっくんの家に犬居たよね?そいつを使おう」

 

「え?」

 

1号さんの質問にリョウちゃんがジミーを使おうと提案してきた。なんでジミーを?

 

「この世に動物程、簡単にバズるものはない!演奏シーンなんかよりずっと犬の映像流してる方が再生数稼げるはず!」

 

「やっぱり再生数狙いじゃないか!!」

 

「お前プライドってもんがないのか!?」

 

そんな理由でジミーを演出させられません!ってかバンドにジミーは関係ないでしょ!?

 

「何か一芸ないの?ギターとか弾けないの?」

 

「犬がギター弾ける訳ないでしょ!ひーちゃん真に受けなくていいからね!そんな事で再生数増やしても意味ないからね!?」

 

「え、ふ、ふたりもセットにしたらバズらない...?」

 

正々堂々と勝負する気はないの!?それでも硬派ギタリストなの!?

 

「あ、そうだ!ギターヒーローのアカを参考にすればいいんだ!」

 

すると虹夏ちゃんが、ギターヒーローのアカウントを参考にすればと思いついた。あ、そっか!少しぐらいなら参考になるよね!でもそういうのはひーちゃんがやってるから参考になるのかな?

 

「あっ、えっと、タグ付けには沢山します」

 

そう言ってひーちゃんはスマホを見せると、

 

♯弾いてみた

♯ロック

♯洋楽人

♯人気曲

♯青春

♯切ない

♯胸キュン

♯ときめき

♯恋愛カップル

♯キュンキュン

♯10代

♯ネギ塩カルビ

♯尊い

♯彼氏

♯彼女

 

と、沢山タグを付けてました。流石に多過ぎない?それにネギ塩カルビってなんの意味があるの?

 

「思ってもないような事をつらつらと...」

 

「じゃあ総合すると、サムネは動物と子供で釣って、タグも引っかかりやすいのつけて、動画タイトルは、

【神回】楽器屋さんで100万円使い切ります【プレゼント有】

にしよう」

 

「もうMV関係ないよね!?」

 

「せめて曲名だけは残して下さい!」

 

「ならロケ地は何処にする?駆け出しバンドだと、よく浜辺とかネオン街見るよね」

 

「おしゃれだし、映像映えしそうでいいですよね!」

 

ちょっと待って!?さっきの案は採用されたの!?話しがどんどん進んでるんだけど!?

 

「海なら前行った江ノ島とかよさそうだよね」

 

「あっ、私いいMV思いつきましたよ!高校生カップルが浜辺デートで喧嘩してるんですけど、私達のバンド演奏を観て、なんやかんやで仲直りしてそれで曲の終わりにキス!それを祝福する結束バンド!みたいなのでよくないですか!?」

 

ありきたり!それよくあるやつ!!ってかパクリだって訴えられるんじゃないかな!?

 

「あ、私はいいと思いまふ"ほ"ぁ"っ"!!」

 

あああああ!?ひーちゃんが吐いちゃった!?身体が正直だから全力で拒絶反応が起きてる!?

 

「わ、私そんな変な事言ったかしら...?」

 

「あっ、いやちょっとコンプの刺激......、けど恋の歌じゃないので.......」

 

それから皆んな、あーだのこーだの、と意見を出す中、僕は頭を抱えていた。

 

.............これ、もう会議どころじゃないよね?

 

「.........1号さん、2号さん」

 

「何も言わなくても大丈夫ですよ、言いたい気持ちは分かるので」

 

それなら良かった、と内心ホッとすると、僕は手を叩いて皆んなに注目するよう呼びかける。

 

「はーい皆んな!僕達はお外へ行くよー!」

 

「え?たっくん、何も決まってないじゃん」

 

「......まだ分からないの?はっきり言って、時間の無駄だよ?」

 

「「「「............」」」」

 

「折角専門家の人が居るのに、素人の僕達が一から十まで出来ると思う?こういうのは下手に僕達がやらず、専門家に任せるべきだと思うよ」

 

「そーいう事です、私が全部決めて撮るんで言う通りにして下さい。バンドマンは大人しく楽器だけ弄っとけばいいんですよ」

 

「「「「......なんか、すみません」」」」

 

それから僕達は楽器と衣装と制服を持って、外へ出る事にした。

 

 

 

 

〜公園〜

 

「皆んなはカメラに気にせず適当に、自然体で遊んで下さい」

 

公園に着いた僕達は、1号さんがカメラをセットして自然体で遊んでくれと言ってきた。う〜ん、そう言われると余計意識しちゃうな〜。

 

「も〜、皆んなちゃんとやって下さいよ〜〜〜!」キュルルンッ

 

そう言って喜多さんは両手を頬に当てて可愛くポーズする。おぉ可愛い!

 

「その不自然な手元は何!?小顔効果狙ってる!?」

 

「虫歯です!」

 

「虫歯!?歯医者さん行かないの!?」

 

「大丈夫よ、これが終わったら歯医者さん行くから!」

 

ならよしっ!(現場猫)

 

「ひとりちゃんも緊張しなく大丈夫だからね〜」

 

「あっ、私映りが悪いので撮らなくていいです...」

 

そう言ってひーちゃんは公園に生えてる木に寄りかかって体育座りしてました。いやひーちゃん、此処は大切な撮影なんだからもっとカメラ意識しようよ!

 

「ひとりちゃん、いつも猫背で俯いてるから映りが悪いだけじゃないかしら?二重顎になっちゃうから、どう撮っても可愛くはならないわよね...」

 

「別にいいですよ...。どうせ私なんて、今此処に居るダンゴムシより下なんですから......」

 

そう言ってひーちゃんは、ダンゴムシさんを突っつく。猫背なのはいつもの事だけどさ...、その嫌そうな顔はなんなのさ?

 

(ㅍ_ㅍ)←こんな感じの顔

 

よし、こうなったら奥の手を使おう!

 

「ひーちゃん、起立!」

 

「え?あ、うん..」

 

「気をつけ!」

 

「は、はい!」ビシッ

 

「顎引いて!」

 

「はい!」クイッ

 

「は〜い、ひーちゃんそのままね〜、どうかな喜多さん?」

 

「おかわわわわわわわわわわわわ!!」

 

僕が号令でひーちゃんを姿勢良くさせると、喜多さんはとても面食らっていた。恐らく普段見せないひーちゃんの顔に驚いているのだろう。それもその筈だよね!ひーちゃんは可愛いもんね!

 

「ひとりちゃん!達也くんと一緒にアイドル事務所入れるわよ!ビジュアル担当で売り出しましょうよ〜〜〜!」

 

「アイドル...、マンガイッカン...、トラウマ...」

 ↑元の無加工後藤ひとりに逆戻り

 

あ、アイドルという単語で元に戻っちゃった。もしかして今流行ってる漫画の影響かな?僕も読んでみたけどとんでもない展開に読むのを諦めました...。初めて漫画で泣いた作品だと思います。

 

「これ10秒も保たないじゃん」

 

「ひーちゃん、これも時間掛けて練習しよっか」

 

「え、する必要ある...?」

 

「頑張ったら頭撫でてあげるね!」

 

「あ、頑張ります......」

 

それから1号さんの指示に従って、僕達は公園でMVの撮影を行い、別の場所に移動してはサビの演奏シーンを撮ったりしました。

 

これは余談の話しですが、撮影後に喜多さんが歯医者さんに向かったら、予約時間が過ぎていて怒られたそうです。......撮影する日、間違えたかな?

 

後日、MVか完成して動画サイトに投稿しました。結構シンプルな映像ですが、とても完成度が高かった。

 

「あれ?ぼっちちゃん演奏シーン以外とたっくんと一緒に居るシーンしか無くない?」

 

「あぁ、ひとりちゃん単体だと全然映えないんで、全カットしました!」

 

「あっ、へへっ...」ガーン

 

つ、次があるよひーちゃん!!だから泣かないで〜!!

 

つづく!!




皆さんは小学校時代にキャンプファイヤーやった時、ジンギスカンを踊りましたか?自分は踊りました。

次回のR-18は、ハーレムで行こうと思います。
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