なのでちょくちょく書いてストック増やしますので、ひと段落したら投稿しようと思います。
「今日もライブ良かったよ!ご飯食べて解散しよっか〜」
「「「さんせ〜」」」
今日も最初にやった所で路上ライブを行って、先程終わって後片付けをしてる時に、虹夏ちゃんがご飯を食べようと誘ってきました。最初の頃よりもお客さんの数も増えて、僕達もだいぶ路上ライブも慣れて来ました。ひーちゃんも人前であがらなくなったのはいいものの、ライブが終わった後は動けなくなっちゃうのは相変わらずでした。でも一番頑張ってるのはひーちゃんだからね!一息つくと全身に力抜けちゃうもんね!それと一緒にだよ!それで今は虹夏ちゃんのキャリーバックの中に入ってます。それを僕が持って運んでるので、腕に筋肉がつき始めました!雑コラみたいな感じじゃないけど、ちょっとだけ着きました!
大事な事なので2回言いました!
ピロンッ!
「........?メールだ」
すると虹夏ちゃんが携帯を手に取ってメールを確認する。
「結束バンド様。初めまして、音源聴かせて頂きました。私〜........」
?一体メールに何が書かれてるんだろう?
「もしかしてライブの誘いですか!?」
「また廣井さんじゃないの?」
「違う!全然知らない箱!」
なんと!まさかのお誘いとは!これも路上ライブとMVの効果だね!こう言うお誘いが来たって事は、少なからず僕達の名が広まってるって事だよね!
「でもそれ詐欺メールとかかもよ?ちゃんと確認した方がいいんじゃない?」
「そんなまさか........。あれ?あたし達ハードロックじゃないけど........」
ハードロック?それってなんだろう........?ジャンルの一つかな?
「まぁただの誤字でしょ!それにジャンルの定義なんて人によって変わるし!それじゃあ出演の返事しておくよ!」
「私は告知しておきますね!」
そう言って虹夏ちゃんは出演の返事を打ち込み、喜多さんはSNSでライブすると投稿し始める。大丈夫かな........、リョウちゃんの言ってる事も一理あるから怖い...。
(あ、新しい箱........。萎縮しちゃう........)
前言撤回します。怖いのはひーちゃんでした........。ってかひーちゃんアスペクト比がおかしいよ!!何そのシュッとした身体!?
「ブッキングライブって方向性の近いバンド同士を組み合わせて相手効果狙ってくるものだし、新しい箱でライブすれば新規のファンと出会えるかもしれないからね!」
「ほぇ〜、そういうのがあるんだね」
虹夏ちゃんが説明を僕は黙って聞いていた。まだまだ知らない事ばかりだから、こうやって教えてくれるのは嬉しいね。勉強になるよ!
「それに此処の箱が推してる人気バンドが沢山出演するっぽいし、上手く行けば一気にファンが増えるかもよ!」
「おぉ!」
「楽しみねっ!ひとりちゃん!」
「えっ嫌........(拒否)」
「嫌なの...?」
「た、楽しみですっ!(ヤケクソ)」
良かった〜!ひーちゃんも楽しみなんだね!さっきの拒否した時の声が本気みたいだったけど、きっと気のせいだよね!
「ライブの日には美容室でセットして貰った方がいいですよね〜、人気急上昇中のボーカルだし♪あ、タクシーで現地入りします?」
「急に天狗にならないの、それとタクシーは使わないから」
「でもタクシーとか乗って現地入りするの憧れるよね〜」
「そうよね!そして降りたら『キャー!結束バンドー!』って手を振って出迎えてくれるファンが居てくれるなんて最高よね!」
「うんうん!それから僕達の名前を叫んでくれるんだよね!『喜多ちゃーん!』とか『虹夏ちゃーん!』とか!」
「それと私の名前を様付けで呼んで万札投げ渡してくれれば更によし」
「わ、私は天下無双のギタリストとか...、結束バンドの奇々怪界とか言われたりして........」
リョウちゃんは相変わらずだね!それとひーちゃんもそう言うのは憧れるもんね!奇々怪界は違うと思うけど!!
「もー!その話しは終わり!ご飯食べて帰るよ!」
そう言って虹夏ちゃんが先頭にお店を入ろうとしたのは『JOJO苑』と看板が書かれた焼肉屋さんだった。
一番浮かれてるのは虹夏ちゃんじゃん!
でも焼肉屋さんで食べるのは賛成です!いつもは家族皆んなでホットプレートで使っての焼肉だったからね!それからJOJO苑じゃなく、もっと安い焼肉屋さんでご飯を食べてから解散しました。
それからずっと路上ライブをやってはスターリーで練習しての繰り返し、あっという間に新しい箱のライブの日を迎えました。
「よーし!未確認ライオットに向けての前哨戦だよ!今日は頑張ろー!」
「おー!!」
「先輩と達也くん、やけにテンション高くない?何かあったの?」
「えっ?さ、さぁ...。朝からこの調子で.....」
ライブハウスの扉の前で、喜多さんは僕と虹夏ちゃんのテンションが高い事に驚いていた。そりゃそうだよ!初めて来る箱でのライブだよ!?好奇心が止まらないよ!ワクワクするよ!
「さぁ行こう!ステージが私達を待ってるよー!!」
「レッツゴー!」
テンションが上がりまくりな僕と虹夏ちゃんは、ライブハウスの扉を開けて入って行くと、まず中に居る皆さんに大事な挨拶をする。
「「おはようございまーす!!結束バンドでーす!!」」
「あっ、はよっす...」
.................................あれぇ?
なんか思ってた反応となんか違う......。
「あ〜っ、えーとどちらさんでしたっけ?輪ゴム?バンド?さんっすね〜」
「結束バンドですっ!!」
「あ〜!!そうそう!そんな名前!出演頂きありがとうございます。ブッキングマネージャーの柳です。そんじゃリハやるんで、準備お願いしまーす」
「あ、ちょっと!」
適当な挨拶をして、手を振って何処かへ行ってしまったブッキングマネージャーさん。もしかして、あんまり歓迎されてない...?虹夏ちゃんはポカンとしてるけど、ひーちゃんは何故かホッとしていた。いやひーちゃんホッとしてる場合じゃないよ!
「あの〜、これってバンド名覚えられてなかったですよね...?」
「わ、分かりにくいバンド名だし、そんな事もあるでしょ!」
虹夏ちゃんと喜多さんが先程のブッキングマネージャーさんの事でヒソヒソと話し合っていた。確かに虹夏ちゃんの言ってる事も一理あるけど、僕はどうしてもそう思えなかった。
なんか...、僕達の事は数合わせで入れられてるような感じがした...。そう思うとなんだが腹だたしい。
「そ、そんな事より、どんな人達が出るのかな?」
虹夏ちゃんが話題を変えて、他の人達を視察しようと動き始める。今はブッキングマネージャーさんの事で気にしてても仕方ない。そう思った僕は虹夏ちゃんの後を追いかける。
「あ〜、おはようございます!地下アイドルの『天使のキューティクル』です!今日はよろしくお願いしまーす!」
「デスメタルバンド『屍人のカーニバル』デス。定年退職したからこの機会に弾き語りを始めみようと思ってねぇ...」
今日ってハロウィンの日だったっけ?
「今日のイベントのテーマって仮装大会でしたっけ?」
「いや違う筈...」
大丈夫かなこのライブ...、色々とコンセプトがよく分からないんだけど......。
気になる点はいっぱいあるけど、考えてる暇はない。ライブが始まってしまったので僕達の順番が来るまで他の人達の演奏を聞いて待つ事にしました。トップバッターは色々と苦労して新しい人生を始めようと思ってギターを始めたおじさんが務め、憂愁の歌を聴いて心に染みたり、地下アイドルさんの掛け声に合わたり、僕が知らない独特な盛り上がり方で楽しんでいたら、ひーちゃんとリョウちゃんがお地蔵様になってたりと、僕と喜多さんはお祭り感覚で楽しんでいた。
とは言え、このお客さんが僕達のバンドに興味持ってくれるかどうか...。今までのライブの中で、こんなにジャンルがバラバラじゃあ新しい箱で演奏する意味がない...。一体ブッキングマネージャーさんは何を考えてるのだろうか...。気になって僕はブッキングマネージャーさんの方へ向くと...。
「zzz......」
涎を垂らして寝ていました。
まさか......、適当に呼び集めただけ!?最初から僕達の事は眼中にない!?
そう結論に至った時には、僕の身体はブッキングマネージャーさんの方へ歩き出していた。
「ブッキングマネージャーさん!!」
「んあ...?は、はい何か...」
「そこに座りなさい!!」
「え?」
「いいから座りなさい!!お説教です!!」
「は、はい!?」
「人が真剣に良いライブやってるんだからちゃんと見なさい!!貴方此処の責任者さんでしょ!?何なんですかその態度は!?碌に調べもしないで適当に此処に呼び寄せて、自分は呑気に涎垂らしながらだらしなく寝るって、社会人として恥ずかしくないんですか!?やる気がないなら、こんな仕事辞めてしまいなさい!!此処に居る人は音楽に打ち込んでる人が集まってるんですよ!遊びでやってるんじゃないんですよ!!全て音楽に捧げてる人だって居るんですよ!!適当にやるんだったら今すぐ此処から出て行きなさい!!どうなんです!?やるんですか!?やらないんですか!?」
「す、すみませんでした...」
「たっくん、もういいよ...」
「でも虹夏ちゃ......!?」
僕がブッキングマネージャーさんにお説教してたら、背後から虹夏ちゃんが僕の肩を掴んで止めてくると、僕は振り返ったら......。
虹夏ちゃんは涙目になっていた。
「に、虹夏ちゃん...?」
「悪いのはその人だけの所為じゃないよ...。私が勝手に結束バンドが期待されてたのかと思ってただけで、ブッカーさんはスケジュールを埋める為に偶々目についた人達を呼んでただけ...。前にお姉ちゃんも此処がそういう箱だって知ってて遠回しに止めてくれてたのかなって、なのにお姉ちゃんに当たっちゃって...。私...、バンドのリーダーなのに皆んなに良い所全然見せられてない........。私がちゃんと確認せずに出演を承諾しちゃって、皆んなを散々のせられちゃったから...。皆んな気持ちが萎えちゃったかなって...」
「それは違うよっ!!」
虹夏ちゃんが涙を流しながら説明している中、僕は声を上げて虹夏ちゃんの両肩を掴む。
「虹夏ちゃんが責任を感じる必要はないよ!僕達はそのぐらいぇ萎える訳ないじゃん!」
「で、でも...」
「だったら此処に居る客を全員ファンにするライブをしてやりゃいいんでしょ?上等」
「そうですよ!別ジャンルのお客さんもファンに出来たら凄いですよね!ひとりちゃん、頑張るわよ!」
「は、はい!」
「皆んな......」
皆んなが虹夏ちゃんに励ましの言葉を送ると、虹夏ちゃんは溢れ出ている涙を拭き取る。
「よーし!超盛り上げてこのライブハウスをぶち壊そう!!」
笑顔を取り戻したのは良いものの、とても物騒な事を言い出した。いや其処まで思ってないからね!?結構恨みあるの!?気のせいか握ってる左拳なんか力んでない!?なんか店長さんみたいだね!
「こんばんは!!結束バンドですっ!私はドラム担当の伊知地虹夏です!よろしくっ!!」
そして遂に、僕達の番がやってきました!!
「次はロックバンドか」
「ロック聴かないしな〜...」
「このライブ何でジャンルがバラバラなの?」
おおっと、お客さんも薄々気がついてしまったようだね。そりゃそうだよね......。
「今日は来てくれてありがとう!いきなりだけど、メンバー紹介いきますっ!まずはベース、山田リョウ!」
虹夏ちゃんがリョウちゃんの自己紹介を始めると、リョウちゃんは華麗にベースを弾き始め、お客さんを魅了する。
「ベースってあんな音出せるんだ〜...」
「スラップかっけー」
「あの人かっこいいかも...」
おぉ!?リョウちゃんの評判は良いみたいだね!リョウちゃん心なしか嬉しそうだよ!
「今日は私達の演奏で疲れた心を癒やし安らぎのひと時をお過ごしください...」
「何言ってんだこいつ?次、リードギター、後藤ひとり!」
次にひーちゃんの紹介が始まると、ひーちゃんもギターで圧巻なパフォーマンスでお客さんを更に魅了する。かっこいいよひーちゃん!
「ギターやばくね?」
「生粋のメタラーの俺まで痺れさせるとは一体何者...」
(あっ、うっ注目が...。ダメだ、耐えられない...!)
流石にお客さんの視線に耐えきれなくなったのか、ひーちゃんはクルっと回ってお客さんに背中を向けてしまった。
「お客様さんに背中を向けないの!」
「違うよ虹夏ちゃん!リードギターは背中で語るんだよきっと!」
「そ、そうです!」
「背中で語るの使い方間違ってる!次、ボーカル1号の喜多ちゃん!」
「はーい!」
ひーちゃんの自己紹介を強制的に終了させると、今度は喜多さんの自己紹介が始まる。
「不思議なライブだけどこれも何かの縁!今日は皆んな一緒に楽しみませんか!東武?西武?池袋〜!」
す、凄い...!さっきの地下アイドルさんみたいな挨拶をして、ロックバンドに苦手意識を持っていた人達の恐怖心を和らげた!流石だよ喜多さん!
(よし!追撃でもっと盛り上がるぞ!)
折角良い空気が、ひーちゃんの歯ギターで台無しになってしまいました。
「やめなさいひーちゃん!怪我するでしょ!?」
「す、すみません!」
全く!ひーちゃん前に歯ギターやってふーちゃんを怖がらせて泣かせたちゃったでしょ!僕は覚えてるんだからね!
「そして最後!ボーカル2号、後藤達也!」
「はーい!」
ラストは僕のターン!という事でいつも通りにシンプルな自己紹介をする事に!
「皆さん、初めまして!結束バンドのボーカル2号の後藤達也です!女の子みたいな格好してますが、名前の通りに正真正銘の男の子です!皆さん、よろしくお願いします!」
「「「ええええええええ!?」」」
「あれで男!?」
「どう見ても女の子じゃん!」
「こんな可愛い娘が男な訳ないだろ!」
うーん、久しぶりに聞いたようなセリフだねー!なんか懐かしいね!
「それじゃあ一曲目、行きまーす!」
全員のメンバー紹介が終わったところで、虹夏ちゃんの掛け声と同時に早速一曲目が始まった。不安な顔をしているお客さんも緊張している様子だけど、一曲目を聴いて不安要素が薄れ始めていった。よしよし、出先は順調だね!そして二曲目、これも良好。徐々にロックバンドの音楽に慣れてきたのか、お客さんの顔が笑顔になっていき、無意識にリズムをとり始めていた。いいねいいね!盛り上がってきたよ!
そして迎えたラスト曲の新曲、先に虹夏ちゃんがドラムを叩き始めると、リョウちゃんのベースも徐々に走り出していた。チラッと二人の方を見ていたら、隣に居たひーちゃんを気づいたみたいで、少し微笑みながら二人の音を合わせていく。そうだ、これで良い!楽しいが伝わっていく...!
今の僕達なら...、どんな場所だって怖くない!
「ギターかっこよかったです。これからも応援してます」
「天キュルと一緒に推していきます!」
「「「ありがとうございます!」」」
無事にライブは成功して会場は大盛り上がり!新しいファンも増えて、物販も順調に売れて成果は上々でした!
「いや〜、結束バンドさん初めて聴いた曲だけど凄い良かったです〜」
「初めて...」
「やっぱり適当ブッキングだったんだ......」
「今度からはちゃんと招待する時は、その人の曲聴かないとダメですからねっ!」
「は、はい...」
ブッキングマネージャーさんも今回の件で懲りたでしょう。これで改心してくれればいいね!
「話し変わりますけど、その子のパフォーマンスめっちゃウケましたよ〜。SNS上げていいっすか?バズりますよ〜」
(私真面目にライブパフォーマンスやったつもりなのに!?)
実を言うと、さっきの演奏の最後に皆んなで飛んで〆る筈なのに、ひーちゃんだけが運動音痴が原因で、直立なまま飛んでしまった為に、ある意味お客さんにとってウケてたみたいです。だからお散歩とかしよーって言ったんだよひーちゃん!!
「ぼっちちゃん...、これからギター弾く時は一歩も動かないでね......」
遂に動く事すら許されなくなった!?ひーちゃんの努力を認めてあげてよ!!
「ライブ良かったです〜。あの〜、良かったらこの後皆んなで打ち上げしませんか?」
「それ良いですね!」
「やった〜!やりましょう〜!」
地下アイドルさんからの打ち上げしようとお誘いを受けました!やった!嬉しい!!
「色々お聞きしたい事があるんですよ〜、特に彼に!」
「「「「「へっ?」」」」」
彼...?それって僕の事!?
「本当に男の子なんですか〜?とても信じ難いです〜」
「え、あ、ちょっと!?」
「もしかして女子力高い系男子ですか〜?色々と教えて欲しいです〜」
「ま、待って!そんなにグイグイ来たら......」
「.................ネトラレ」ドサッ
「ひとりちゃんが倒れたーーー!」
「メディィィィィィィック!!ニシカメディィィィィィィック!!」
「何なのさ折角お姉ちゃんと話してたのに......、ってぼっちちゃんが床に染み込んでる!?何があった!?」
「達也くんが天使キューティクルさんと話してたらひとりちゃんが倒れました!」
「またなのたっくん!?」
「僕の所為なの!?」
「へぇ〜、たっくんって言うんですね〜」
「可愛いあだ名ですね〜」
そう言って地下アイドルさん達は僕に抱きついて、頬を撫で始める。
や、やめて...///恥ずかしい...///
「ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア".........」
「床に染み込んだ状態で叫び出した!?何処から声が出るの!?」
「先輩!やっぱり打ち上げやめましょう!」
「タダ飯が...」
「そんな事言ってる場合か!」
と言う事で、僕が揶揄われた事で打ち上げは断念しました。ちょっと残念でしたが、まさか初めて会った人に弄られるなんて...。もっと男らしくならなくちゃ、そう思った僕はトレーニングを始める事にしました。
ちゃんと男として見て貰う為に、僕、頑張ります!
パリ五輪予選のバレーが白熱してて興奮止まらねぇ...!(バレーボール経験者)