皆さん、お待たせしてすみませんでした。
今回で3巻目は終了です。
「着いた〜!!よみ瓜ランド!!」
「下北からすぐでしたね!」
新しい箱でのライブから翌日、僕達は昨日のライブの打ち上げと、店長さん達と一緒に慰安旅行みたいな感じで遊びにきました!僕とひーちゃんはこう言った遊園地に遊びに行った事がないのでとても楽しみです!!
「あの未確認ライオットの審査の結果が来る日ですよね!」
「でもまだ来てないね...」
そう言ってスマホのメールを確認する虹夏ちゃん。まだ午前中だから直ぐには届かないんじゃないかな?でも虹夏ちゃんの顔はとても不安そうな顔をしていました。
「........よっしゃー!今日は日頃の不安吹き飛ばすくらい遊ぼーーー!」
「ただの現実逃避旅行かよ」
こら店長さん!余計な事ツッコんじゃいけません!
「お姉ちゃん達も今日も楽しんでねー!」
「しんどい」
「だるい」
「吐きそう...」
「やさぐれ三銃士!」
どうやら店長さんとPAさん(何故か着いてきたきくりさん)は乗り気では無いらしい。どうしてそんな顔ができるんですか!?
「この歳になるとこう言う所に来るのが何か辛くなってくるだよ...。自分の道が間違ってたとは思わないけど...。幸せそうにしてる同年代の子連れ見ると胸が締め付けられるんだ...」
「それはお姉ちゃんがまだ独身だからでしょ?」
辛辣!!実のお姉ちゃんに対しての発言が辛辣!!
「毎日家に帰っても一人...。おかえりと言ってくれる人も居ない、料理しても誰も食べてくれない...。添加物満載のコンビニ弁当を貪る毎日壊れていく...。身体壊れていく心...」
「私達の見てる景色って同じですよね!?」
「ちくしょ〜〜〜...、借金まみれなのも築52年風呂なし事故物件アパート住んでるのも全部バンドの所為だ〜〜〜!」
自業自得でしょうが!!もっと良い暮らししたかったらお酒控えなさい!!
「こんな天気悪い曇りの日に遊園地なんて来るもんじゃねーよ........」
「店長さん、今日は雲一つない快晴ですよ」
「何言ってるんですか達也くん...。ほら雨降ってきた...、あ、私の涙か...」
「ほらPAさん、涙拭いてください」
「すみません........」
そう言って僕はPAさんにハンカチを渡して涙を拭いて貰う事にした。落ち込んでたり、泣いてても幸せは訪れませんよ...?
「ダメだこりゃ、喜多ちゃんセロトニン持ってきて!」
「はい!」
虹夏ちゃんがこの状況を打破する為に、喜多さんにセロトニンを持ってきてと指示を出すと、喜多さんは直ぐに走り出して何処かへ行ってしまった。
ちなみにセロトニンとは、脳内の神経伝達物質のひとつで、ドパミン・ノルアドレナリンを制御し精神を安定させる働きをする事です。必須アミノ酸トリプトファンから生合成される脳内の神経伝達物質のひとつです。視床下部や大脳基底核・延髄の縫線核などに高濃度に分布しています。他の神経伝達物質であるドパミン(喜び、快楽等)やノルアドレナリン(恐怖、驚き等)などの情報をコントロールし、精神を安定させる働きがあります。セロトニンが低下すると、これら2つのコントロールが不安定になりバランスを崩すことで、攻撃性が高まったり、不安やうつ・パニック障害等の精神症状を引き起こすと言われています(ネット参照)
「持ってきました!セロトニンですよ〜!」
そう言って喜多さんは、熊さんと兎さんのぬいぐるみと、ショートケーキを店長さんに差し出してくる。
「大人はそんは単純じゃないんだよ........。あたしらは何か食べて時間潰すから、適当に遊んで来い...」
そう言って大人組はスタスタと、何処かへ行ってしまった。
「私達も大人になったら、あぁいう小さな幸せを喜べない人間になるのかしら........」
「喜多さん、全員がそうなるって訳じゃないよ!運命は変えられるんだから!」
そう、日頃から真っ当に生きていれば、あぁ言う大人には決してならない!当たり前の事だよね!
〜10分後〜
「うめ〜〜〜!昼間から飲むビールは格別ぅ〜!」
「やっぱ酒が一番効くよな」
「大人って最高ですね〜♡」
いや最低ですよ........。お昼からお酒飲む人って........。
「何だこいつ等」
「大人って単純ですね」
「................」
(た、たっくんがまるでゴミを見てるかのような目をしている...!)
ダメだこの人達........、早く何とかしないと........。
「まぁあっちはほっといて、あたし達で周ろっか!テーマパークマスターの喜多さん、進行お願いします!」
「任されました!今日は楽しい一日にしてあげます!」
「アッハイ」
店長さん達を放って、私達でテーマパークを周る事になった。皆んなと遊べるのは嬉しいけど、まさか遊園地になるなんて........。たっくんは楽しそうにしてるけど、私とっては心を抉るものが多過ぎる...。主にカップルとか子連れとか学生集団とか。
でも場の雰囲気で皆んないつも以上にテンションが高くなってる筈........。私もいつも以上に上げていかなきゃ........!
––––––––––遊園地
集団行動同調圧力
ノリの悪いやつは
村八分(字足らず)
芭蕉ぼっち––––––––––
「あっうぉしゃ〜〜〜!アトラクション全制覇いっちゃいます〜〜〜?チュロスソード!」
「ひーちゃん!!食べ物で遊んじゃいけません!!!」
「ゴメンナサイ........」
私もテンション上げてチュロスを振り回したらたっくんに怒られてしまった........。もう何もしません、大人しくチュロス齧ってます..........。
僕がひーちゃんを叱ったら、ひーちゃんはベンチに座って縮こまったままチュロスを食べ始めてしまった。ちょっと強く言い過ぎたかな...、ごめんねひーちゃん........。
「よくそんなテンション上げられるね、家でダラダラしたかった」
そう言ってリョウちゃんはひーちゃんの隣に座って背もたれに寄りかかる。
「んも〜う!リョウちゃんまで!」
「もういいよ、喜多ちゃんとたっくんと遊んでくるから!その代わりお姉ちゃん達の面倒見ててね」
「ひとりちゃん本当に来ないの?」
「あ、はい........。やっぱり私には場違いみたいで........」
そう言って本当は皆んなと遊びたいんだろうけど、無理して連れ回すのは流石にダメだよね。という事で僕と虹夏ちゃんと喜多さんでアトラクションを周る事に。
「あ!マスコットキャラの瓜ボーだ!」
すると虹夏ちゃんが瓜ボーというタキシードを着た........猪?みたいなマスコットキャラクターに抱きつく。遊園地にはマスコットキャラクターが居たんだね〜。
「ゆるかわい〜!」
「ゆるかわ〜!」
「あっ、写真撮っていいですか?イソスタにあげたいんで」
そう言って喜多さんは自分のスマホを取り出して、カシャカシャと写真を撮り始める。まずは喜多さん一人で、次に僕と虹夏ちゃんを入れて一枚、今度は僕と喜多さんとのツーショットを一枚、次は虹夏ちゃんと喜多さんとのツーショットを一枚、今度は僕と虹夏ちゃんのツーショットを一枚、そして瓜ボー単体を一枚........、と何枚も同じ事を繰り返していた。
いやそんなに撮らなくても良くない!?
「そ、そんなに撮る必要あるの........?」
「カメラ越しじゃなくて、肉眼で見る景色をもっと大切にしなよ〜」
「?加工アプリのフィルター通した景色の方がキラキラしてて綺麗ですけど?」
「これがスマホに毒された現代っ子...!恐るべし...」
「???」
カコウアプリ........?な、何なのそれ........?今時の高校生ってこれは普通なの........?もしかして僕って今の時代の波に乗れてないの!?ちょっとショックを受けながらも虹夏ちゃんと喜多さんと一緒に園内を周る事に。
「そうだ!瓜ボーカチューシャ付けましょうよ!」
そう言って喜多さんは虹夏ちゃんの頭にカチューシャを付ける。うん!とっても可愛い!
「え〜、こうゆうの付けるの恥ずかしいんだけど...」
「虹夏ちゃんとても可愛いよ!」
「そ、そっかな〜、あははは........。た、たっくんも付けてよね!」
「勿論!」
と言う事で僕もカチューシャを付けてみる。う〜ん、鏡が無いから似合ってるのか分からないなぁ〜........。
「おー、たっくんも似合ってるねぇ!」
「達也くんも可愛いわよ!」
「そ、そう...?えへへ///」
((あぁ...、すっごく尊い...))
「........ふっ、年甲斐もなくはしゃぎおって。遊園地ではしゃいでいいのは小学生までだよね、ぼっち」
「えっいや...、あっはい」
........?リョウちゃんが何か言ってたような...、気のせいかな?
「伊知地先輩、何処から行きます〜?」
「ん〜、たっくんは何処か行きたい所ある?」
「えっと........、僕此処に初めて来たからよく分からなくて........。皆んなにお任せするよ」
「よーし、取り敢えず園内一周してみよっか!」
喜多さんが何処から行こうかと聞いてくると、虹夏ちゃんが僕に何処に行きたいか聞いてくると、何があるのか分からないので二人に決めて貰う事にした。そしたら園内を一周周る事になった。
「........」
するとリョウちゃんがひーちゃんを掴んで此方へ歩み寄ってくる。
「ぼっちがやっぱりどうしても混ざりたいって」
「え?あっ、えっ!?」
「リョウちゃん、素直に遊びたいって言いなよ」
「いやだからぼっちが........」
「本当の事言わないと入れてあげないよ?」
「すみませんやっぱり遊びたいです........」
んも〜う、リョウちゃんったら相変わらず素直じゃないんだから〜!それからひーちゃんとリョウちゃんも加えて、園内を周る事になりました。
「よーし!まずは定番のお化け屋敷に行きましょ〜!」
「遊園地って感じがするね〜!」
喜多さんを先頭に辿り着いたのは、お化け屋敷だった。それから僕達はお化け屋敷に入っていく。喜多さんと虹夏ちゃんはリョウちゃんに抱きついて先頭に進み、僕とひーちゃんは後ろで着いていく。
「怖いですね〜!」
「本当に怖がってる?嘘くさいんだけど」
確かに喜多さん、怖がってるというよりリョウちゃんに抱きつけて嬉しそうな感じがするね。
「ねー、あの井戸から何か出てくるんじゃないの?」
そう言って虹夏ちゃんは井戸の方に指を指す。確かに出てきそうだね〜、そして井戸に近づくと........。
『お皿........、一枚足りない........』
「きゃ〜〜〜♡」
「やっぱりーーー!」
「........」
すると皿屋敷さんが姿を現すと、虹夏ちゃんが悲鳴を上げると、喜多さんは悲鳴というより歓声を上げながらリョウちゃんに抱きつく反面、リョウちゃんは相変わらず無表情だった。一方ひーちゃんはというと........、
「あっ、うっお皿...?すみません持ってないです...!(9д6)」
『ぎゃーーー!出たーーー!」
顔を歪ませながら素直にお皿は持ってないというと、更に驚いた皿屋敷さんは驚き叫び出してしまった。よっぽとひーちゃんの顔が怖かったんだね........、僕達は慣れてるけど........。その様子に僕は苦笑するしかなかった。
「あっ、次ジェットコースター乗りたい!」
「いいですね〜!」
「いいね」
お化け屋敷を後にした僕達が向かったのは、ジェットコースターだった。ジェットコースターか........、一度乗ってみたかったんだよね〜!
(いっ、嫌だ!怖い!でもこの空気を壊してまで反論する勇気が...。たっくんは乗り気だし、こいつノリわりーな、と思われる人ランキング第14位(日本陰キャラ協会調べ)絶叫アトラクション拒む奴!)
?ひーちゃんは怯えてるけど乗り気じゃないのかな?
「ひーちゃん大丈夫?無理しなくていいんだよ?」
「あっ、う、ううん!だ、大丈夫!私も乗ってみたいな〜って!(私のバカァァァァ!!)」
そっか!それなら問題ないね!それから僕達はジェットコースター乗り場に向かい、そして僕達が乗る番がやってきた。なんかワクワクするね〜!そしてジェットコースターはゆっくりと進み始めて、坂の頂上まで登っていく。なんかドキドキしてきた...!
そして頂上部に着いて一気に物凄いスピードで下っていく。
「きゃ〜〜〜!こわ〜〜〜い!」
「きもち〜〜〜!」
「すご〜〜〜い!たのし〜〜〜!」
「( )9 Д 6」
ひーちゃん!?風圧で顔のパーツが吹き飛ばされてる!?のっぺらぼうになっちゃったよ!?ジェットコースターで楽しんでるのも束の間に、また別のアクシデントが起きてしまって、充分に楽しめる事はなかった。
「あ...ああ...、お、大きな星が点いたり消えたりしている...。あはは、大きい...、彗星かな...?いや、違う...、違うな...。彗星はもっとバァーって動くもんな...。へへっ...」
「ぼっちちゃんが精神崩壊してる........」
ジェットコースターから降りて、僕と虹夏ちゃんはひーちゃんの介抱していた。さっきからひーちゃんが僕の大好きなロボットアニメのセリフ言ってるけど大丈夫かな........。
「あっ!ひとりちゃんの魂、頂上付近に居ます!」
「ジェットコースターの速度に着いて来れなかったか........」
成る程、僕もジェットコースターの速度には驚いたけど、ひーちゃんには耐えられなかったのか...。もっとひーちゃんの事を気にしていれば良かった〜!僕のバカバカバカ!!
するとひーちゃんの魂が僕達の位置を把握すると、フヨフヨとやってきて、ひーちゃんの身体へと入っていく。そして意識を取り戻したひーちゃんを起こすと、今度は先程から一歩も動いていないリョウちゃんの元へと向かう。
「どうしたのリョウちゃん?」
「........たっくん、手貸して」
「手を?何で?」
「腰が抜けて立てない」ドヤッ
なんで誇らしげなドヤ顔で言ってるの!?それからリョウちゃんを席から降ろして、次の場所へ向かう事にした。それからアシカショーを見てひーちゃんが何故か手を合わせて泣いてる様子にアシカさんが威嚇したり、皆んなでコーヒーカップやメリーゴーランドに乗ったりしたら、あっという間に空は日が暮れ始めていた。
「暗くなってきたね〜」
「あっ、じゃあ最後に観覧車行きましょう!」
「いいね!乗ろう乗ろう!」
僕も観覧車に乗ってみたいと思っていたので、最後は皆んなで観覧車に乗って景色を眺める事にした。観覧車に乗って徐々に高くなっていくと、景色もどんどんと良くなっていく。
「わ〜、良い眺め!あ、あれってスカイツリーですかね?」
「建物の明かりがイルミネーションみたいだね」
「すご〜い!凄いねひーちゃん!!」
「あっ、え、あっうんそうだね........(早く下りたい........)」
いい眺めだな〜、と視線を下げたら........。
店長さん達が見知らぬ子供達に弄ばれていた。
「て、店長さん達!?」
「な、何か店長達子供のおもちゃになってますけど...」
「醜い下界を見るのはやめよう........」
見捨てるの!?店長さん達を見捨てるの!?
「あ、そういえば連絡きました?もう一日終わっちゃいますけど」
すると喜多さんが思い出したかのように、未確認ライオットの審査メールが届いたかと確認する。そういえば楽しさのあまりに忘れてた........。
「いやまだ........」
「あっそうですか........」
それから誰も言葉を出さずにずっと虹夏ちゃんのスマホをただ見つめていた。1分、5分、10分と待っててもメールの着信が一向に来なかった。
................もしかして、落ちた?
「は、はは........。もしあれな結果だった、皆んなでやけ酒パーティーでもしよっか。廣井さんも一番の精神安定剤ってよく言ってるし」ウルウル
「虹夏ちゃんそれ一番参考にしちゃいけない人の言葉だよ!」
泣きたい気持ちは分かるけど抑えて!!あと僕達未成年なんだからお酒なんてめっ!です!!
ピロンッ♪
「「「「「!!」」」」」
すると虹夏ちゃんのスマホにメールが来る。そして虹夏ちゃんは直ぐにメールの内容を確認する。
「読むよ........。厳正なる審査の結果らデモ審査を........」
ごくり........。
「通過となりました........」
「「「「やった〜〜〜〜〜〜〜〜!!!」」」」
審査が受かったと分かると、僕達観覧車の中で喜びを上げると、僕達が乗ってる観覧車だけが、ぐわんぐわんと揺れ始める。
「ちょっ、緊急停止されるから!押さえて!!お願い!!ぼっちちゃんもこんな狭い所でブレイクダンスしないの!!」
(しゃああああああああああああ!!予選通過ぁ!優勝賞金100万!!高校中退できる一歩に近づいたやっふぅぅぅぅぅぅぅ!!)
ひーちゃんに関しては本音タダ漏れだけど、嬉しそうなのでヨシッ!それから観覧車から降りて真っ先に店長さんに報告すると、店長さんも自分の事のように喜んでいた。
「やったね!ひーちゃん!」
「うん........!」
これから登っていくんだ........。ひーちゃんと、結束バンドの皆んなと...、最高のバンドへの階段を!
それから皆んなでデモ審査受かったお祝いに、皆んなで焼肉屋さんで夜ご飯を食べてから、帰宅しました。デモ審査も受かったし、皆んなとの楽しい思い出も出来て、ほんっといい日になったね!!
〜おまけ〜
「「ただいまー」」
「おかえり二人共........、ってあら〜!達也とひとりちゃんそんな格好で電車乗ってきたの!」
「え?........あっ!?」
「んはっ!?(う、浮かれ過ぎてた........!)」
お家に帰ってきたら、お母さんが出迎えてくれたと同時に、僕とひーちゃんの格好を見て驚くと、僕とひーちゃんは瓜ボーのカチューシャにハートのサングラスを着用してた事に気がついた。
は、恥ずかしいぃぃぃ!!///
次回は4巻からスタートです。