ふたご・ざ・ろっく!   作:餡 子太郎

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出張から帰ってきました(満を持ちして)

いや〜、寒かった...(泣)地元に着いた時の第一声が「北海道よりあったけー(棒)」でした(汗)

まだ今年中になんとか書けました...。

仕事での出張が増えて執筆時間が足りない...。

クリスマスとか大晦日とかに特別編出したいのに書けるかな...。


ひーちゃんの天国(?)と地獄(?)の巻

 

おはようございます!後藤達也です!突然ですが、学校に来たら大変な事になってました!

 

「喜多先輩!サイン下さい!」

 

「後藤先輩!握手して下さい!」

 

「私と写真撮ってください!」

 

「も〜、皆んな大袈裟過ぎよ〜」

 

そう言って喜多さんは余裕で対応していく中、ひーちゃんだけは何がなんだか分からないって顔をしています!僕も何が起こってるのか分かりません!

 

「写真部です!学校案内の冊子の表紙、喜多さんにしたいので一枚いいですか〜!」

 

「んも〜う、しょうがないな〜」

 

遂には写真部の人がやってきて、パシャパシャとカメラに収めていってます!ちなみに学校の屋上には『結束バンド喜多さん後藤兄妹、ロッキンジャポン大トリおめでとう!』と書かれた横断幕が吊るされています!本当に何でこんな事になったんでしょうね!?

 

 

〜事の発端は前日〜

 

「「最終順位25位〜〜〜〜!?」」

 

この日は最終順位が発表され、なんと僕達は25位まで上がっていました!急に順位が上がったのはびっくりしたけど、審査通過出来て本当に良かった!

 

「最後まで皆んなが諦めなかったからですよぉ!」

 

「そーだねっ!廣井さん達も投票してくれたしね〜!」

 

よっぽと嬉しかったのか、涙を流しながら喜ぶ虹夏ちゃんと喜多さん。そんな中、リョウちゃんだけはスマホを片手に何かを検索していました。

 

「何かぼんらぼってサイトの次にバズる若手バンドって記事に取り上げられたっぽい。MVのコメ欄に此処から来たって書いてある人が居た」

 

それってネット記事?そんなのがあったんだね〜。虹夏ちゃんと喜多さんも気になったのか、リョウちゃんのスマホを覗き込む。

 

「メンバーが若くて勢いがある。楽曲にも年齢には見合わない深みがある」

 

「バンド名がカッコ悪い........」

 

「リードギターのパフォーマンスが時々突拍子もなくて怖い........」

 

「あっ、あはは........。あはははははははは........」

 

「ひーちゃんがショックで『あ』と『は』しか言えなくなっちゃっあ!?」

 

「あと酔っ払いの客が居てファンの民度が低い」

 

「よし、あの人出禁にしよう」

 

喜多さんがネット記事に書かれたコメントを読み上げると、酔っ払いという単語が出て来た瞬間、虹夏ちゃんはきくりさんの目を隠してるポスターを壁に貼り付け始めました。それいつ用意したの!?まるできくりさんが指名手配されてるみたいじゃないか!

 

........よく見たら左下に小さく懸賞金書いてある!?イタズラだよね!?

 

「あと『ギターボーカル2号くんきゃわいい〜!』『バンドの中のオアシス』『結束バンドのアイドル』とか載ってる」

 

「ひーちゃんとの温度差が激し過ぎない!?」

 

なんか僕だけベタ惚れなんだけど!?そのコメントを皆んなにもしてあげてよ!

 

それから僕達は、審査通過おめでとう会を開いて、この日は終えました。

 

 

 

 

 

審査通過して、昨日はライブハウスの皆んなや家族に祝って貰えて楽しかった...。何故かお母さんが残念そうな顔で私の制服をしまったのは謎だったが、なんだか今日は学校頑張れそう...。

 

「ひとりちゃん、達也くん!お〜はよっ!」

 

すると後ろから喜多さんが抱きついてきた。

 

「おはよう喜多さん!」

 

「あっ、おはようございます...」

 

朝の挨拶をすると、喜多さんは珍しく欠伸をしていた。それに気がついたたっくんが喜多さんに声を掛けた。

 

「喜多さん、もしかして寝不足?」

 

「そうなの、昨日クラスのグループロインで皆んなに報告したじゃない?」

 

「あっはい」

 

「その後皆んなから個別ロインでもお祝いメッセージが来て、返信してるうちに朝になっちゃった〜」

 

「えっ...、私の所には来てない...。たっくんは来た?」

 

「うん!主に去年同じクラスだった子から!」

 

あ、あるぇ........?なんで私だけ来ないの........?ロイン壊れてるのかな........。

 

そして学校に着いたら、屋上から謎の横断幕が垂れていて、喜多さんとたっくんのサインやら握手やら写真やら撮られていたのだ。いや本当に何がどうなってるんだ!?

 

それから教室に入って、朝のHRが始まる前に喜多さんが教卓の前にたって説明を始める。

 

「という訳で、皆んなの協力のもと、結束バンド審査通過〜!」

 

「「「三人共おめでとう〜!」」」

 

なんでだろう........。クラスの人達に歓声貰ってる筈なのにちっとも満たされない。それから一時限目が始まる。

 

「へ〜、10代バンドフェスの審査通ったんだ〜。喜多ちゃん達凄いわね〜」

 

「クラスの皆んなで投票頑張ったんだよ〜」

 

と国語の女性教師に言われ........。

 

「何か夏フェス出るんだろ?人気なんだな〜、先生もロッキン(※日本最大の野外ロックフェス)には毎日行くよ!」

 

「いやまだ出れるかは分からないんですけど...」

 

「絶対出れるよ〜!大トリだって!」

 

と、二限目に社会の男性教師に言われ........。

 

「喜多ー!ロッキンジャポンに大トリで出るって本当か!?」

 

(((尾ひれがつきまくってる!?)))

 

と、三限目に英語の男性教師(見た感じ音楽ガチ勢)が勢いよく教室の扉を開けて入って来ては大声で言った。

 

えっ、これ大丈夫だよね?なんか盛り上がってるけど誤解してる訳じゃないよね?

 

「後藤〜、審査通過出来て良かったね〜」

 

「あっささささん!?」

 

休み時間に背後からささささんが、私の背中を突っついて話し掛けて来た。

 

「一緒に声出し練習とかした甲斐あったね、はいこれ。頑張ったご褒美に飴ちゃんあげる〜」

 

「あっ、ありがとうございます...」

 

そう言ってささささんは飴玉を差し出す。ささささん、他の人とは違って何かと親切にしてくれるんだよね...。

 

「何か後藤が頑張ってる姿見ると、うちで飼ってるトイプーが初めてお手出来た時の事思い出して嬉しくなるわ〜」

 

いや違った、これは餌付けだった........。私はささささんの飼ってる犬だった...?

 

 

そして昼休み、ベストプレイスでお弁当食べ終えた私が教室に戻ったら案の定、今朝みたいな状況になっていた。

 

「喜多ちゃーん!うちのクラスまで話しきてんだけどぉ〜!」

 

「サイン今のうちににちょうだいよ〜♡」

 

「ごとー!審査通過したんだってな!俺は信じてたぞ!」

 

「やっぱりお前は俺達の誇りだー!」

 

分かる通り、たっくんと喜多さんは色んな人達の相手にしてる為、話し掛けられない状態にいる。いや、いっつもたっくんと喜多さんから話し掛けてくれるんだけど........。だからっておかしい、晴れ舞台なのにいつもより惨めな気持ちになる...。

 

........よし、夏には学校辞めてやる(鋼の意志)

 

「後藤さーん」

 

すると誰かに話し掛けられた。どうせたっくんの事だろう........。

 

................後藤さん?

 

「去年同じクラスだったけど覚えてる〜?」

 

「えっ、あっ!」

 

それって私の事だったの!?あっ、でもよく見たら見覚えが........。

 

「なんかバンド結構凄いらしいじゃん。学校全体に広まってるよ〜」

 

「私聞き専だけど、バンド好きだからずっと話してみたかったんだよね〜。何が好き?」

 

「えっ、あっ」

 

「あっ、ギター持って来てるんだ。なんか今弾けないの〜?」

 

「あっ、いっ今はアンプないから無理なんですけど........。ギター触りますか?」

 

........私は何か勘違いしていたようだ。私の事なんて見てくれてないと思ってたけど、見てくれてる人が居たんだ........。学校も悪くないかも...。

 

自分が楽しくなると手のひら返す陰キャである(CV:作者)

 

 

 

「お邪魔します!新聞部です!」

 

すると教室に新聞部と名乗る人が入って来た。もしかして私のギターを聴きに来たのかな?い、いや〜弾きたいんだけどな〜!アンプがあれば弾けるんだけどなぁ〜!残念だなぁ〜!!

 

「喜多さん、話題になってるので取材にきました〜!全校生徒に向けて一言お願いします!」

 

「今年の夏はステージの上から私達が日本中を熱くします!」

 

................................全校生徒に一言?日本中を熱くする?

 

「お次に後藤くん!」

 

「はい!此処まで応援してくれた皆んなの為に、この秀華高校に伝説を残します!!」

 

「ありがとうございます!あっ、後藤さんも一言!」

 

たっくんがレベルの高い宣伝すると、今度は私にマイクを向けて来た。

 

ちょ、たっくんも喜多さんも何言ってんの!?って言うかネット審査通っただけでファイナルステージに行った訳でもないのに...。何でこんな大事に!?大きな事言ったら、後のプレッシャーが........。此処は謙虚に...、謙虚に........。

 

「あっ、ロッロックの歴史は今日此処から始まります!」

 

私のバカァァァァァァァ!!口が勝手にィィィィィィ!!

 

いや、でもネット審査でこれなら、優勝した暁には熱血大陸やカンボジア宮殿に取材されたりして...?

 

 

テーテッテーレッレー テレレテレレレレレンレン♪

 

熱血大陸

 

ロックの新時代を切り開いた天才ギタリスト 後藤ひとり

 

Q:いつからギターを?

 

A:物心ついた時にはもう弾いてましたね。母が言うにはギターを抱いて生まれてきたとか...

 

 

Q:いつもどのようにフレーズが?

 

A:う〜ん、気づいたら其処に"在る"んですよね音が

 

 

Q:貴女にとって音楽とは?

 

A:O2...、酸素

 

 

くぁわっこい〜〜〜!!

 

そんな天才肌後藤だが休日地元の公園で童心に帰り無邪気に土を弄る姿があった...。『この木の下にくると昔から気持ちが落ち着くんですよね、ぼーっと蟻の巣を観察したりらしてます』って...。その目は優しかった..。

 

「ひーちゃん!校長室に来てだって!」

 

自分の世界に浸っていると、たっくんが校長室へ来いと言ってきた。多分私達、結束バンドの事だろう。そしてたっくんと喜多さんと共に校長室へ。

 

「いや〜、私の所まで君達の活動の話しが伝わってきてね。私も昔はバンドをしてたんだよ。君達を見てると、あの頃の気持ちが蘇ってきてねぇ。これからも頑張ってくれたまえ」

 

「「「はいっ!!」」」

 

エヘヘヘヘへへへへへへへ........。これは夢なのか?今日は褒められてばっかでいい日だなぁ........。毎日褒めてくれればいいのに...。

 

「そんな訳で今日放課後、臨時で全校集会開くから皆んなの前で一曲演奏頼むよ」

 

「はい!二人共いけるわよねっ!」

 

「勿論!」

 

「あっは................」

 

はぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!?

 

 

 

〜放課後〜

 

「え〜、結束バンドのお三方、ロッキンジャポン出演おめでとう!結束バンドはうんぬんかんぬん、その栄誉を讃え此処に表彰致します」

 

(あれ...、ロッキンの事本気にとられてるわ...)

 

(どうするの喜多さん!?やっぱり大事になり過ぎだよね!?ひーちゃんなんて蟹さんみたいに泡吹いてるよ!?)

 

「」ブクブグブク

 

遂に訪れた放課後の全校集会。私達は体育館のステージに謎の表彰されている中、たっくんと喜多さんはアイコンタクトで何かを伝え合ってるが、私はただただ後藤蟹になっていた。本当に収集がつかなくなってしまった。

 

「じゃあ全校生徒に向けて何か一言どうぞ!」

 

「えー、今日は皆んな集まってくらてありがと〜。あ〜〜〜えっと、一応訂正なんですけど、ロッキンジャポンではないん...」

 

「アキレス腱ドロスのサインよろしく〜」

「ロックの申し子!」

「よっ、無形文化財!!」

 

「〜ッ!この夏はひたち海浜公園で会いましょうね〜〜〜!」

 

喜多さん........!若干ヤケクソになってるけどノリを優先した!?流石は陽キャの鑑...!

 

(いい?ひとりちゃん...、盛り上がってる所を訂正してしらけさせる方が不味いのよ...。陽キャにとって『空気読めない=』なのよ!)

 

そんな重たい設定だったの!?陽キャ怖い!!恐ろしい!!

 

(流行ってるドラマや芸能人のトレンドに乗り遅れたら死!!この前まで香水の話してたかと思ったら今は口を開けばうるせぇばっか!)

 

喜多さんなんかキャラ変わってません!?

 

(トイレに行こうと言われたら一緒に行かないといけないし、欲しくなくても皆んなが欲しがればお揃いにしないといけないし、皆んなが可愛いと思ったら可愛いと言わなきゃいけないのよ?)

 

陽キャってそんな面倒くさい設定だったの!?私には到底無理!!

 

(陽キャだってね...、陽キャなりの苦労ってものがあるのよ〜〜!)

 

いつも被害者ヅラしてすみませんでしたっ!!

 

(と言う訳でひとりちゃん!何かやって〜!ギターソロッ!)

 

そう言ってギターを指す喜多さん。まさか一発ギャグしろって事!?

 

「あっじゃあモノボケを!相撲の審判が持ってるやつ!はっけよーい、のこったぁ!」

 

「「ちっがぁぁぁぁぁぁうっ!!」」

 

私がモノボケをやったら、たっくんと喜多さんが大声を上げてツッコミを入れてきた。えっ!?何がいけなかったの!?

 

「だからなんでギター持ってやるのがそれなのよ!?」

 

「誰も一発芸をしろなんて言ってないよ!?」

 

「だ、だって喜多さんがギターで何かやれって........」

 

「それはギターソロやってって意味よ!」

 

「ってかひーちゃん、前にそれで大恥かいたの忘れたの!?」

 

 

 

「後藤妹やばー、これもうロックバンドって言うより、お笑いバンドじゃん」

「後藤妹ェ........、お前がナンバーワンだっ...」プルプル

「おい、笑い堪えろ」プルプル

「お前も笑い堪えてんじゃねぇか...」プルプル

「後藤も大変だなー(すっとぼけ)」プルプル

 

 

「........はいっ、じゃあね、少々アクシデントもありましたが、ライブに事故はつきものです!気を取り直して一曲やりまーす!喜多さん、ひーちゃ........、ひとりちゃん!いくよ!」

 

たっくんが私のギャグ(失態)を事故扱いされ、そのまま一曲演奏する事になったのだが........、それはもうお通夜状態だった。その後どうなったのかは記憶が曖昧で定かではなかったが、ただ台風ライブの時よりも冷え切った会場だった事だけは覚えていた........。

 

それ以降、結束バンドがロックバンドではなく、コミックバンドとして認識してしまったのはまた別の話し........。

 

 

熱血大陸

 

––––––終––––––

 

 

 

本編はまだつづく!!





原作では審査順位は28位ですが、この作品はたっくんが加入してる為、原作より順位が高めです。

次回と特別編を投稿したら今年のふざろは終了とします。

まどマギも進めないといけないので..。
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