ふたご・ざ・ろっく!   作:餡 子太郎

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続きです!(ドンッ!)

やんメモ終わったのでまどマギと交互にあげる予定です!


ひーちゃんと僕の初めてのライブハウス!の巻

 

「出演するライブハウス私の家だから緊張しないで!」

 

「そうなんですか!?珍しいですね!」

 

「アッハイ」

 

「うちのお姉ちゃんが店長してるんだ〜最近オープンした下北沢スターリーってとこなんだけど、私もドリンクバイトしてて〜」

 

「お姉さんが居るんですね!バイトしてるって事お姉さんのはお手伝いしてるって事ですよね!とても偉いです!」

 

「えへへ〜そうかな〜」

 

「アッハイ」

 

ひーちゃんが伊地知さんと出会ってから数分後、僕とひーちゃんは伊地知さんに連れてこられて下北沢付近にやってきました。初めての街の風景なのもあって少し緊張してるけど、伊地知さんが僕とひーちゃんが向かうライブハウスについて説明して貰ってるので、自然と緊張感は薄くなっていった。

 

僕は伊地知さんの話を聞いては返事をしてるけど、ひーちゃんは顔を見せず、適当に返事してスタスタと早歩きで行ってしまう。

 

んも〜、ひーちゃんったら恥ずかしがり屋さんなんだから〜

 

「達也くん!さっきからひとりちゃんが全然こっち向いてくれないんだけど!?」

 

「ひーちゃんは初対面の人と話すのがちょっと苦手なんですよ、もうちょっと長い時間側に居れば話せるようになりますよ」

 

「その割にはスタスタと行っちゃうんだけど........。もしかしてひとりちゃんって運動出来る?」

 

「イエ...あっでもドッジボールだけは何故かいつも最後まで残ってました........」

 

「そ、そっか........。ちなみに達也くんは?」

 

「出来る方ですよ!あ、でも僕もドッジボールで狙われた時によくクラスの子に守られてました」

 

「あっ(察し)」

 

振り返ると、僕がドッジボールとか鬼ごっことかで狙われた時によくクラスメイトの子に助けて貰ってたんだよね。どうしてなんだろう...(無自覚)

 

「ひとりちゃんギター持ってるけど、達也くんもギター弾けるの?」

 

「はい!ひーちゃんに影響受けて僕も始めたんです!でもひーちゃんより上手くないですけどね」アハハハ

 

「ワタシハブドウカンヲウメタオンナ...」

 

「!?」

 

伊地知さんと会話してたらまたひーちゃん自分の世界に入ってた。ひーちゃんの顔可愛い!けど伊地知さんがなんか引いてる!

 

「(頼む相手間違えたかなぁ?)そういえばひとりちゃんはバンド組んでないの?」

 

「へうっ!?」

 

伊地知さんの言葉にひーちゃんは変な声を上げて振り返った。変に警戒しなくてもそのまま言えば良いと思うけどなぁ〜

 

「あっ、バンドはずっと組みたいと思ってるんですけど、なかなかメンバーが集まらなくて...トイウカアツメラレナクテ...」

 

ひーちゃん、台無しだよ。最後のは言わなくても良かったと思うよ。

 

でも安心して!僕がひーちゃんをサポートするよっ!

 

「普段はバンドのカバーをネットであげたり、たっくんと一緒に弾いたりして........」

 

「へー何弾くの?」

 

「けっ、結成した時すぐ対応出来るようにここ数年の売れ線バンドの曲は全部弾けます...」

 

「執念が凄まじい........」

 

伊地知さん、それだけひーちゃんがバンド組みたがってる証拠ですよ。自慢の妹ですからね!(ドヤ顔)

 

「達也くんは何か得意な曲はあるの?」

 

「アニメと特撮ソングの主題歌と挿入歌とBGM、ボカロとゲームの主題歌とBGMが得意です!」

 

「おー!男の子ものばっかりだね!」

 

「僕だって男の子ですからね!ちなみに、ルーティンでよくロックマンのBGM弾いてますよ!」

 

「ごめん!ロックマンはあんまり分かんないんだ!」

 

えぇー!?ロックマン知らないの!?「思い出はおくせんまん!」なんて良い曲じゃないか!もしかして皆んなボスステージ決定曲しか知らないの!?皆んなもっと聞くべきだよ!特にXシリーズは最高だよっ!

 

まぁ僕はゼロとエグゼが好きなんですけどねっ!

 

「あ、カバーといえば気になる人がいるんだよね」

 

「だっ誰ですか?」

 

おっ、珍しくひーちゃんが反応した。僕も気になる人が気になる。

 

「ギターヒーローって名前で、数年前から動画投稿してる人知らない?滅茶苦茶上手いって一部で話題だよ!しかも途中から双子さんも飛び入り参加してさらに話題が出てるんだよ!特にギターボーカルの子の声最高だよ!」

 

 

........................ン?

 

それ、僕とひーちゃんの事じゃん!!?

 

 

 

「でもネーミングセンスはちょっと痛いけど一緒に演奏してみたいな〜」

 

「え〜そうですか〜?僕はかっこいいと思いますよ〜?」

 

「達也くんも見てるんだね〜」

 

「偶にしか見ませんよ?僕あんまり動画とか見ませんし、ずっと家事しかしてませんから」

 

「へぇ〜家事出来るんだね。もしかして今流行りの主夫系男子ってやつ?」

 

「流行ってるんですか?小学校から家のお手伝いしてますからよく分かんないんです」

 

「小学校から!?スペック高過ぎない!?」

 

「た、たっくんは昔から物覚えが良いんです...ふへ」

 

ありがとうひーちゃん!そんな事言って貰えるだけでも嬉しいよ!今日のお夕飯はひーちゃんの好きなもの作ってあげるねっ!

 

 

〜数分後〜

 

「着いた!ここだよ〜」

 

伊地知さんに案内されて僕とひーちゃんがやって来たのは、上にマンションがあって、その下へ続く階段の先のお店だった。成る程、一階にお店があるんじゃなくて、地下にお店があるって事か...。まるでバーテンダーみたいな雰囲気だね!

 

そして階段を降りて、お店の中へ入ろうとすると、お店側から自動ドアのように扉が開いて、見知らぬ女の子が姿を現した。

 

「やっと帰ってきた」

 

「リョウ〜!この子はベースの山田リョウだよ!」

 

「こんにちは」

 

「初めまして!後藤達也と言います!」

 

「ごごごごごごごごごとうひとりでひゅ」

 

ひーちゃん!?緊張し過ぎだよ!?なんか僕の持ってる漫画みたいな感じだよ!?

 

「........男?」

 

「そうなんだよ〜、所謂男の娘ってやつだよ」

 

「納得した」

 

「リョウは表情が出にくいの!変人って言ったら喜ぶよ」

 

いや流石にそんな事は........。

 

「嬉しくないし」テレッ

 

喜んでるーーー!?

 

失礼だけど伊地知さんの言う通りだ...。山田さんは自分でも変人だって事が分かってるんだ...。あのひーちゃんですら『うっ、うれしそう?』みたいな顔してるよ...。

 

でも喜んでる顔可愛いっ!

 

「まだ時間あるからスタジオ入って練習しよう。あと勝手に抜け出して店長が怒ってたよ」

 

「ひいっ!も〜早く言ってよばかばか...あほ〜」

 

「語彙力なさすぎる」

 

(か、可愛い...っ!)

 

ポスポスと山田さんの叩く伊地知さんの姿に可愛いと思ってしまった。なんて言うのかな...母性って言うのかな?あれ、この場合父性なのかな?

 

........どっちでもいっか!(思考放棄)

 

「ほらひとりちゃん!達也くんも!」

 

「あっはい」

 

伊地知さんと山田さんが店内へ入っていく中、ひーちゃんはまだ緊張してる所為か、一歩も踏み出そうともしてなかった。

 

「ひーちゃん、行こっ?」

 

「たっくん........」

 

「大丈夫!僕が側に居ててあげるから、ね?」

 

「........うん」

 

僕がひーちゃんに手を差し伸べて、それをひーちゃんが手に取ってお店の中へ入っていく。

 

「おはようごさいまーす」

 

伊地知さんが元気な声で挨拶すると、僕は初めて入るお店の空間にドキドキしていた。

 

この薄暗い感じの空間、まさにライブハウスって感じだね!

 

(初ライブハウス...暗い...圧迫感...おっ、落ち着くぅ...!)

 

「ひとりちゃん大丈夫?」

 

「私の家!(迫真)」

 

「違うでしょひーちゃん!?」

 

「ここあたしの家なんどけど!!」

 

んも〜ひーちゃんったら、いくら好みの空間とはいえ人様の家を我が家認識しちゃダメだよ〜

 

「あれが照明さんで、あっちがPAさんだよ」

 

「???ぴーえーさん?」

 

僕は初めての言葉に首を傾げると、伊地知さんが優しく教えてくれた。

 

「PAさんはね、音響担当とミキサーを操作する人の事だよ」

 

「ほぇ〜、ならPAさんって必要不可欠なんですね〜」

 

「おはようございます」

 

「あ、おはようございます!」

 

「いいいいイキってすみません...」

 

「なんで謝ってるのひーちゃん!?」

 

PAさんが挨拶してきたので、僕も挨拶を返したら何故かひーちゃんが謝り出した。原因は多分、PAさんはひーちゃんと同じ人だと思ってたけど、PAさんは思ってた以上にイケイケな格好してたから自分が思い上がってた事に気がついて謝っちゃったのかな?

 

それから僕とひーちゃんは練習する為、スタジオに訪れると、セットリストと楽譜を受け取って、ひーちゃんは伊地知さんと山田さんと練習してる中、僕はセットリストと楽譜を見ていた。

 

僕もギターを弾いてるからなんとなく分かる。この曲はインストバンドで、そこまで難しくない譜面だから、ひーちゃんなら簡単に弾けると思う。

 

ジャラ〜ン

 

「........ド下手だ(君は最高のギタリストだ!)」

 

「虹夏、逆逆」

 

「!?」

 

演奏が終わると、伊地知さんの言葉にひーちゃんは固まってしまった。

 

あれれれのれー?(レレレのおじさん)

 

おっかしいなぁ〜いつものひーちゃんの弾いてるギターの音が微妙に違う気がするぞ〜?それにひーちゃんだけ突っ走ってる感じが........。

 

........あっ!(閃き)もしかしてひーちゃん、今日会ったばかりの伊地知さんや山田さんの前だと本領発揮出来ないのか!

 

どっどうもプランクトン後藤です...

 

「売れないお笑い芸人みたいな人出てきた!?」

 

「ちなみにひーちゃん。ミジンコさんの真似してるけど、プランクトンっていっぱい種類あるの知ってた?」

 

「えっ、ミジンコしか知らない...」

 

「達也くん!?なに便乗しようとしてるの!?」

 

「そうだよ。プランクトンってのはね?アオミドロとかを沼とかでよく見かけたり、ミドリムシとかケンミジンコとかいっぱいあるんだよ?」

 

「結構博識だった!?」

 

じゃ、じゃあミジンコひとりでーす...

 

なら僕はミドリムシ達也でーす!!

 

「双子漫才やらなくていいよ!」

 

「なら私はクマムシ山田で」

 

「リョウもやらなくていいから!!」

 

おー、意外と山田さんってノリが良いんだねー。これなら直ぐにでも仲良くなれそうだ。って思ってる隙にひーちゃんが可燃のゴミ箱の中へ入ろうと移動していた。

 

「ちょっとちょっとちょっとひーちゃん!?なにゴミ箱に入ろうとしてるの!?」

 

僕は慌ててひーちゃんの背中に抱きついてゴミ箱から距離を離す。

 

「む、むりだよたっくん...演奏もMCも全く役に立たないよ...」

 

「だ、大丈夫だって!あたしだってそんなにうまくないし!」

 

「私はうまい」

 

「「山田さん(リョウ)はちょっと黙ってて!!」」

 

折角伊地知さんがフォローしてくれたのに、山田さんが余計な事言っちゃったからさらにひーちゃんが凹んでるじゃないか〜もう〜!!

 

「あははは私の命をもってハラキリショーでも...ばっ、バンド名ぐらい覚えて帰って貰える筈...」

 

「ロックすぎる!?」

 

ひーちゃんのおバカ!!そんな事言っちゃあいけません!!

 

なんでライブでハラキリショーやる必要があるのさ!?逆に怖がって覚えてくれないでしょ!?

 

「ひとりちゃんが野次られたら私がベースで『ぽむ』ってするから」

 

「え?ベースってそんなファンシーな音だったっけ?」

 

「流血沙汰もロックだからね!」

 

「ロックだからしょうがない」

 

「「ロック免罪符過ぎる...」」

 

「それにうちのバンド見に来るの多分私の友達だけだし!普通の女子高生に演奏の良し悪しとか分かんないって〜」 

 

「それ外で言ったら怒られちゃいますよ!?」

 

「私はわかる」

 

「分からなくていいよ!」

 

うぅ〜こんなので本当に上手くいくのかな〜?それにひーちゃんがまだあんな状態だし...仕方ない。

 

僕が一肌脱いじゃうよっ!!

 

........今えっちな考えが出てきた人、後でお説教ですからね。

 

「伊地知さん!」

 

「ん?どうしたの達也くん?」

 

僕をボーカルとして参加させてください!!

 

「「「........え?」」」

 

僕がボーカルに参加させて欲しいとお願いした所、伊地知さんと山田さんは兎も角、ひーちゃんも驚いたまま固まってしまった。

 

「多分このままだとひーちゃんの調子が上がらないと思ったので、僕が側に居てくれれば、多少はマシな気がするんです!あと、お客さんの前に立つのもダメだったら、視界を塞げば良いんです!ですから、サングラスとか何かありますか?」

 

「成る程!サングラス掛ければ視線を外れててもお客さんからは全くバレない!達也くん頭いい〜!」

 

「でもサングラスないよ?」

 

「PAさんだったら持ってるのかな〜?」

 

ん〜どうしようっか。サングラスが無いとなると、代わりの物ってなんだろうか...。頭を悩ませてる時に、山田さんがある物を持ってきた。

 

「達也、これならどう?」

 

そう言って山田さんが見せてきたのは、完熟マンゴーと書かれた段ボールだった。

 

えぇ........(困惑)もっとマシな物は無かったのかな...。

 

「いっ、いつも弾いてる環境と同じです!」

 

「ひーちゃん入るの早過ぎ!?全然気づかなかったよ!」

 

「どんな所に住んでんの?」

 

「みっ、皆さん下北盛り上げていきましょう!」

 

ひーちゃんの気が少し大きくなった...。なんかよく分かんないけど、これで行こう!うん、そうしよう!(ヤケクソ)

 

「そう言えばひとりちゃんってあだ名とかないの?本名でライブ出る?」

 

「あっ、ちゅっ、中学では『あの〜』とか『おい』とか...」

 

「それあだ名じゃなくない!?」

 

「今までそんな事言われてたの!?」

 

「なんで達也くんが知らないの!?」

 

「初耳ですよ!」

 

誰なのひーちゃんにそんな事言ったのは!?お尻ペンペンしますから手を上げてこっちに来なさい!!

 

「なら僕が言ってる『ひーちゃん』でいいんじゃない?」

 

「むりむりむりむり!ファミリーネームはたっくんの特権だから!」

 

僕、だけの........ふへへへへへ〜

 

「達也くんが壊れた!?」

 

「ひとり、...ぼっち、ぼっちちゃんは?」

 

「デリケートな所を...!」

 

「ぼぼぼぼぼっちです!」

 

「なんか涙出てきた...」

 

はっ!いけない、自分の世界に入ってた!?

 

「たっくん!私初めてあだ名付けて貰ったよ!」

 

「そうなの?なんて言うの?」

 

ぼっち!(迫真)

 

それあだ名というより悪口じゃない!?

 

僕が知らない間に何があったんだ...。それよりひーちゃん、あだ名付けて貰ったのは嬉しいのは悪くないけど、もう少し中身気にしようよ........。将来が心配になってくるよ...。

 

「なら達也の事はたっくんで良い?」

 

「はい!それで良いですよ!」

 

「ならあたしは虹夏って呼んで良いよ〜」

 

「私もリョウでいい」

 

「分かりました!虹夏ちゃん!リョウちゃん!」ニパー!

 

「「ぐふっ」」

 

え"っ!?なんで血を吐いたの!?もしかしていきなりちゃん付けは不味かった!?

 

(リョウ...今のどう思った........?)

 

(初見殺しなんてレベルじゃない。寧ろあれが男なのか疑問に思う)

 

なんかヒソヒソ言ってるけど、やっぱり怒らせちゃったのかな...。

 

「あっ、まだバンド名聞いてなかったです」

 

「うっ」

 

あ、そう言えばそうだった。虹夏ちゃんが何やら言いたくなさげな雰囲気を出している。何か問題があるのかな?

 

「結束バンド」

 

「え」

 

リョウちゃんが代わりに答えると、思わず声に出してしまった。

 

結束バンドって、よく電源コードとかまとめるアレだよね?もしかしてダジャレ?

 

「傑作...」

 

「ダジャレ寒いし、絶対に変えるから!」

 

あーうん、とても楽しそうだね!(思考放棄)

 

「結束バンドさん、そろそろ出番ですけど〜」

 

「あ"ーーーっ!」

 

「可愛いよね?」

 

「可愛いと思います!!(ヤケクソ)」

 

スタッフさんに呼ばれると、頭を抱える虹夏ちゃん。ってかそれ女の子が出しちゃいけない声だよね?リョウちゃんに関しては何言って良いのか分かりません!取り敢えず肯定しておきます!(自暴自棄)

 

「とっ、兎に角下手でも怖くても楽しく弾く事だけは心掛けて、音ってもの凄く感情が表れやすいから!演奏技術を求めていくのはこれからで全然いいよ!」

 

「そうですね!ひーちゃん、こう言う時こそ目一杯楽しむんだよ!だからひーちゃんも楽しもー!おー!」

 

「おー!」

 

「おー」

 

「お、おぉ........」

 

うわぁーい、幸先が不安だなー。でも時間が無いからこのまま行っちゃおー!

 

 

つづく!!




たっくんの名前の由来

ぼっちパパ「双子!?しかも男の子と女の子一人ずつ!?男の子だったらかっこいい名前にしないとね!」


五年後

たっくん「パパ〜!」←男の娘の出来あがり

ぼっちパパ「どうしてこうなった?でもまぁいっか!(ヤケクソ)」

こんな感じ
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