ふたご・ざ・ろっく!   作:餡 子太郎

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続きです!(ドドンッ!)

お気に入りがいつの間にか350件突破!!

本当にありがとうございです!!(感謝の土下座)

評価は落ちてるけど、オレンジのままだからまだ大丈夫だよね!(ポジティブ)


ひーちゃんと僕の初めてのアルバイト!の巻

 

ひーちゃんがお風呂に氷を入れて風邪を引こうとする行為を事前に防いだ翌日、遂に僕もひーちゃんの初のアルバイトの日がやって来ました!

 

正直、僕はとても楽しみです!実は前からアルバイトには憧れていて、接客したりご注文の品を持って来たりと、一度はやってみたかったんです!!でも、さっきの例だとファミレスとかの飲食店みたいなだけど、結局は接客する事になるから変わらないよね!!

 

そんな期待を胸に、スターリーの入り口に到着した僕とひーちゃん。でも、ひーちゃんがドアノブに触れてからお店の中に入ろうとせず、ずっと渋ったまま固まっていた。

 

「着いちゃった........、入りたくない........」

 

「んも〜うひーちゃんったら〜、ここまで来たんだから頑張ろう?」

 

「うぅ........、ぼっち頑張れぼっち頑張れぼっち頑張れぼっち頑張れぼっち頑張れぼっち頑張れぼっち頑張れぼっち頑張れぼっち頑張れぼっち頑張れ........」

 

うんうん!頑張ってひーちゃん!ひーちゃんならやれる!絶対にやれる!今こそひーちゃん自身の手で扉を開けるんだ!大丈夫、僕が着いてるから安心して!どんな事があっても僕はひーちゃんの味方だよ!

 

そして、ようやくひーちゃんが扉を開けようとした時、

 

「チケットの販売は5時からですよ、まだ準備中なんで」

 

後ろから女性に声を掛けられた。振り向くと、スタッフさんなのかジーッと僕達の方へ見ていた。

 

「あっ、うぇ........、いったんおちおち........、おっ落ち着いて...?」

 

「ひーちゃん大丈夫!?凄く混乱してるよ!?」

 

「お前が落ち着け........」

 

どうやらスタッフさんもひーちゃんの事を心配してくれてるそうだ。良かった、思ってたより良い人なのかも........。そう思いながらスタッフさんを見ると、僕は少し首を傾げた。

 

あれ?この人........、金髪に小さなアホ毛........。

 

まさか虹夏ちゃん!?いつの間にこんなに大人びてる!?

 

「(なんであたしの顔を見て驚いてるんだ?)あたしはここの店長だけど、あんた達客じゃないの?」

 

「店長さん........!もしかして虹夏ちゃんのお姉さん!?」

 

そっか!確か前に虹夏ちゃん本人からお姉さんが店長をしてるって言ってたよ!成る程!そう言う事なら納得だね!

 

「あ、僕達此処でアルバイトしに来たんですけど!」

 

「バイト?........だったら中に入りって」

 

そう言って虹夏ちゃんのお姉さんがお店の中へ入って行く。やった!どうやら面接出来るみたい!一応履歴書持って来たけど大丈夫だよね!

 

「さっ!ひーちゃん行こっ!」

 

「ウ、ウン...」

 

あっ、ひーちゃんが背後霊みたいに僕の背中に隠れちゃってる。そんなひーちゃんも可愛い!!

 

それからお店の中に入った僕とひーちゃんは、二列に並んで虹夏ちゃんのお姉さんの前に立っている。

 

「ふーん、新しいバイトね。そう言えば虹夏がそんな事言ってたわ」

 

あっ、どうやら虹夏ちゃんから話しは聞いてたみたいだね。ありがとう虹夏ちゃん!

 

「あ、一応履歴書持って来ました!」

 

「あーうん、預かるよ。................ん?」

 

虹夏ちゃんのお姉さんに僕とひーちゃんの履歴書を渡すと、何故か虹夏ちゃんのお姉さんが、履歴書と僕の顔を交互に見てくる。ん?何処か誤字脱字でもあったのかな?

 

「........後藤達也」

 

「はい!」

 

「ほんとに男?」

 

「はい!ちょっと女の子みたいな顔をしてますけど、正真正銘の男です!」

 

「ま、まじか........。虹夏が双子の兄が男の娘だって言っていたけど........、まじだったのか........」

 

え?何で頭抱えてるんですか?そんなに珍しいんですか?

 

「ひとりちゃん、だっけ?確か前に段ボールに入ってライブしたマンゴー仮面だっけ?」

 

マンゴー仮面!?そんな呼ばれ方してたの!?かっこいい!!

 

「まっ、マンゴー仮面です!」

 

「えっ、本当にそんな名前なの...?」

 

あ、それは多分二つ目のあだ名だと認識してるから喜んでるんです。でも良かったねひーちゃん!

 

「にしても、何処かで見たような........」

 

「?僕達会ったの今日が初めてですよね?」

 

「........ダメだ、思い出せない」

 

「おっ、ぼっちちゃんとたっくん早いね〜。お姉さんおは〜」

 

「あっ、虹夏ちゃん!」

 

「おっ、お疲れ様です........」

 

虹夏ちゃんのお姉さんが何か言ってる途中に、虹夏ちゃんがやって来た。あれ?虹夏ちゃん、それ私服だよね?このお店って私服でアルバイト出来るのかな?

 

「此処では店長って呼べよ」

 

「えへへ〜、ごめーん。じゃあぼっちちゃん、たっくん!早速お仕事しよっか〜。このテーブル片して、それが終わったら拭き掃除........、あれ?ぼっちちゃんは?」

 

「あ、ひーちゃんならテーブルの下で寛いでますよ」

 

「ふぅ........」←暗くて狭い所が落ち着く

 

「一息付かないでよ!」

 

「あっ、ひーちゃん。お茶飲む?」

 

「あっ、うん........」

 

「水筒取り出さない!お仕事して〜!」

 

ごめんね虹夏ちゃん、ひーちゃんって何かしら作業すると精神がごっそり持ってかれちゃうんですよ。だからこうして適度に休憩させてあげないと長時間労働なんて難しいんですよ。

 

「あ、そうだ!店長さん、アルバイトの件なんですけど」

 

「ん?あぁ、二人とも採用」

 

えぇ!?そんなあっさり決めちゃって良いの!?でも店長さんが直々に言ってるから大丈夫だよね!本当は良くないと思うけど!!

 

「よし、ぼっちちゃんが復活したし!まずはドリンク覚えよっか〜」

 

「はーい!」

 

「アッハイ」

 

ひーちゃんが動けるようになったので、虹夏ちゃんがまずドリンクを覚えようと言って来たので、ドリンクコーナーに向かうと、虹夏ちゃんがドリンクコーナーのご教授が始まる。

 

「まずはトニック水が此処からで、ビールはこのサーバーからね。カクテルは後ろの棚の........」

 

「あ、虹夏ちゃん!一回写真撮って良いかな?お家に帰ったら復習したいから」

 

「おっ、熱心だねー。いいよ、写真ならね!」

 

良かった、虹夏ちゃんから許可を貰えたので早速携帯で写真を撮って、編集アプリでメモしていく。えーと、此処がビールサーバーで、カクテルが裏の棚........。

 

「カクテルは〜棚右端からてき〜ら〜うぉっか〜〜〜♪」

 

「何処から出した!?」

 

突然ひーちゃんが持って来てない筈のギターを取り出して、ギターを弾きながら歌い始めた。

 

いやいやいや何処から取り出したの!?ひーちゃん今日ギター持って来てないよね!?もしかして僕が知らない所で手品でも覚えたの!?凄い凄い!後で見せて欲しい!

 

........って今はそんな事思ってる場合じゃなーーい!!

 

「ひーちゃん待って!歌いながら覚えようとしてるのは分かるけど、他のお客様にご迷惑だよ!」

 

「たっくんの言う通りだよぼっちちゃん!」

 

「きょうは〜たっくんと〜あ〜るば〜い〜と〜........」

 

ダメだ!!ひーちゃん完全に自分の世界に入ってる!!顔がとんでもなく歪んでる!!可愛い!!

 

(........あれ?なんか何処かで聞いたような........)

 

こらーーー!いい加減戻って来てよひーちゃーーーん!!

 

(........気のせいか)

 

んも〜う!さっきから店長さんの視線が痛いよぉ〜........。

 

 

 

 

さて、ひーちゃんが元に戻ったので、次のお仕事であるドリンクスタッフの説明を受けています。虹夏ちゃんが取り出したのは、小さな三角形のチケットだった。

 

「ドリンクスタッフは注文されたドリンク注いで渡すだけだから、チケット代金とは別に500円払うと貰える、これがドリンクチケットね」

 

へぇー、こんなのがあるんだー。でもドリンク一杯で500円も取られちゃうのか........。ワンコインとはいえ、ちょっと高いんじゃないかな?それに一杯強制的みたいだし、大丈夫なのかな........。

 

「ぼっちちゃんもたっくんもぼったという顔してるな?ライブハウスは一応、飲食店って扱いなんだよ。よく分からないけど興行場で営業許可貰おうとすると飲食店に比べて条件が厳しんだって」

 

「え!?ライブハウスって飲食店だったの!?」

 

「うん!だからドリンクを店に提供して、あくまで此処は飲食店って事にしてるらしいよ」

 

そうだったんだ!初めて知ったよ!!ひーちゃんも『いつの間にかハードルの高い飲食店デビューまで........』って言いたそうな顔してるよ!

 

「お、いつの間にかお客さん入って来たね!ぼっちちゃん、たっくん!今から忙しくなるよ~」

 

そう言って虹夏ちゃんはお店の入口を見ると、徐々にお客さんが増え始めていた。

 

え?いきなり?急すぎじゃない!?最初から接客なの!?僕はまだしも、問題はひーちゃんだよ!?ひーちゃん予行練習すらしてないから何言ったらいいか分かんないと思うよ!?そんな混乱状態なひーちゃんが接客なんかしたら...。

 

「」つ『本日はありがとうございました」と書かれた看板

 

「終了しちゃった!?」

 

ほらこうなった!やっぱりひーちゃんには接客業はまだ早かったね!

 

「待ってひーちゃん!僕がお手本に見せるから、その通りにやろう、ね?」

 

「たっくん接客できる?」

 

「アドリブですけど頑張ります!」

 

そして僕が受付に立つと、一人目のお客さんがやって来た。

 

「コーラ下さい」

 

「かしこまりました!」

 

お客さんのご注文の品であるコーラを持ってきて、お客さんに渡す。そして、営業マンには欠かせない、「営業スマイル」も忘れない。

 

「お待たせしました!コーラです!」ニパー!

 

「っ、あ、ありがとうございます」

 

「ごゆっくりどうぞー!」

 

「うーんパーフェクト!大体そんな感じ!(ってか営業スマイルの破壊力高すぎぃ!)」

 

良かったぁ~!完全に僕なりのアレンジだったけど、上手くいって良かったよ!さぁひーちゃん!今度はひーちゃんの番......、

 

ってああああああああ!!ひーちゃんの顔が大変な事になってるぅぅぅ!?

 

「大丈夫ひーちゃん!?頭の中が宇宙空間になっちゃった!?」

 

「頭の中が宇宙空間って何!?」

 

「????????????????」

 

「取り合えずダメだって事は分かった!大丈夫だって!目合わせなくていいから、ちゃんと立とう!」

 

「そうだよ!初めての事なんだから上手くいかないのは誰だってそうだよ!」

 

「(完璧に接客してたのに何を言うか...)それに、ライブハウスのスタッフがお客さんと関わるのって此処と受付くらいだし、いい箱だったと思って貰えるようにいつかは笑顔で接客できるようになろうね!まぁライブ始まったる暇になるし、今日のバンドはどれも人気あるし、勉強にもなるから、よく見てね!」

 

「アッハイ」

 

「はーい!」

 

ということで、僕とひーちゃんは今やってるバンドの演奏を見る事にしました。それにしても凄い迫力だなぁ~、会場が一体になってお客さんも演奏者さん達も楽しそう...。僕達もいつかこんなライブが出来たらなぁ...。

 

「すみません、オレンジジュース」

 

おっと、いけない。新しいお客さんが来ちゃった。

 

「じゃあひーちゃん!僕がさっきやってた事をやろっか!」

 

「アッハイ」

 

遂に僕に対しても敬語するようになっちゃったよ!僕ちょっと悲しいよ!!

 

「(笑顔でお客さんの目を見る...!)ど、どうぞ........」←限りなく薄目

 

ちょっと待ってひーちゃん!!それは接客業でして良い笑顔じゃないよ!!まるでギャグ漫画みたいな顔だよ!!

 

ほら!お客さんがすっごく怖がってるよ!でも初めての接客業だし仕方ないか!(思考放棄)

 

「でも凄い!ちゃんと人の目見れたね!」

 

「あっ、頑張りました........」

 

「やったねひーちゃん!一歩前進だよ!」

 

(一歩!?一歩だと!?私は既に千歩くらい進んだつもりだったんだけど!?)

 

そしてひーちゃんの初めての接客業はなんとか上手く(?)いき、また新しいバンドが始まっては演奏を聞いて、お客さんが来たら接客する作業を繰り返していると、あっという間にライブも無事終わり、撤退作業が開始した。

 

「たっくんお疲れ〜、ぼっちちゃお疲れ様〜」

 

「お疲れ様、虹夏ちゃん!ひーちゃんもお疲れ様!」

 

「お、終わったぁ........。つ、疲れた........」

 

既に疲労困憊のひーちゃん。よく頑張ったね!初めてのアルバイト、疲れたけど楽しかったね!

 

「どうひーちゃん、アルバイト続けられそう?」

 

「う、うん........。意外とやっていける気がする........」

 

そっか!それを聞いて安心したよ!なら明日も頑張ろ........、ん?なんかひーちゃん、顔赤くない?

 

「ひーちゃん、大丈夫?顔赤いよ?」

 

「ふぇ?」

 

気のせいなのかひーちゃんがフラフラしてるような........、まさか!?

 

「ひーちゃん!ちょっとごめんね!」

 

「........ぇ? うえぇっ!?」 

 

僕はおでこでひーちゃんのおでこを当てて、体温を確かめる。間違いない........。

 

「ひーちゃん、熱あるよ」

 

「なっ........、は、初めてのバイトだったから、き、緊張してたのかも........」

 

「まさかとは思うけどさ........、水風呂以外で風邪ひこうとしてた?」

 

「っ!?そ、そんな事ないよー、さ、流石にまた怒られるような事........」

 

棒読みで言ってる時点でダウトだよひーちゃん!!

 

「ひーちゃん、正直に答えて」

 

「........え、えっと........、ギターの練習........」

 

正直に答えなさい!!

 

「ぜ、全身に冷えピタ貼って扇風機の風に当たりながらギターの練習してました〜................」

 

明らかにそれが原因じゃないか!!

 

ひーちゃんのおバカアアアアアアアアアアアアア!!

 

「ヒッ」

 

「店長さん!!」

 

「うぉい!?な、何!?」

 

「ひーちゃんが熱あるのでお先に失礼します!!」

 

「お、おう........。お大事に......」

 

「ほらひーちゃん!おんぶしてあげるから乗って!」

 

「ぇ、で、でもぉ........」

 

良いから乗りなさい!!

 

「ハイッ!」

 

僕がちょっと圧のかかった言葉を言うと、ひーちゃんは恐る恐る僕の首に手をかけ体重を預けてきた。ごめんねひーちゃん!ちょっと強く言い過ぎちゃったね!でも風邪なら急いで家に帰らないといけないからね!もう少しだけ待っててね!僕は少し息を吐いてから、一気に立ち上がる。

 

ぐぎぎぎ......、ひーちゃんのギターもあるからちょっと重い........。でも僕だって男の子なんだからね!根性見せるよ!!

 

「そ、それでは皆さん!お疲れ様でした〜!」

 

「お、お疲れ様です........」

 

「「お、お疲れ........」」

 

そう言って僕はひーちゃんをおんぶしたまま自力で入り口を開いて、スターリーを後にした。風邪治ったらお説教ですからね!ひーちゃん!!

 

 

 

「たっくんってあんな声出せたんだ........」

 

「しかもぼっちちゃんとギターを持ち上げるとは、見かけに寄らず力持ちなんだな........」

 

「「何なのあの子?」」

 

つづく!!




大変!アンケートでPAさんの票が多くてどうしたら良いか分かんないわ!(ガチ困惑)

番外編で今書いてるまどマギの秘封倶楽部三人出したいんですけど、どう思いますかね......?
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