プロローグ
「おい」
なんなのよ。
「おい」
うるさいわね!
「起きやがれ!この忌み子が!」
ああ。そうだった。僕は鬼滅の世界の江戸時代の初期に忌み子になって転生したんだ。真っ赤な目と白い髪。いわゆるアルビノってやつだ。まあこの時代にはそんなこと発見されていないから忌み子になってるんだけどね。ついでに言うと、痣まである。いつもながられて蹴られての日々だ。いっそのこと鬼に殺してもらいたいな。
とりあえず、「あはようございます。お父様。」
「ようやく起きたか。我が家の恥さらしが!」
名前はあったかもしれないし、ないかもしれない。うちは下級武士の家系だ。だからこそ、私が忌み嫌われている。
「飯の時間だ。」
ようやく飯か。今回は一日しか空いていないからマシかな。ひどい時は餓死ギリギリだからね。
けど、やっぱり不味いし少ない。死にさえしなければいいとおもてるのかな。
「飯を与えてやってるだけ感謝しろよ!そして、さっさと飯を食い終えて部屋に戻れ!」
早く食べ終えないとまた殴られる。一回骨折した。なんで私はこんな目に遭っているのだろうか?誰か、助けてよ。
ようやく部屋に戻れた。そういえば、私って回復の呼吸ができてなかったら死んでたのかもな。
〜その日の夜〜
さっさと寝て明日また殴られるだろうから体力を少しでも戻しておこう。
「おやすみなさい。」
『ギャ〜』
うるさい。人が寝ようとしてる時に。けど何かおかしい、変な匂いがする。まるで鉄のような匂い。違う。これは血の匂いだ。そういえばここは鬼滅の世界だ。鬼が出てきてもおかしくないだろう。ようやくこの地獄から解放される。ようやく死ねる。
「あ?こんなところに変なガキがいるじゃあねえか。屋敷の人間は全員食ってやった。テメェうまそうだな。俺の糧になれよ」
怖い。ようやく死ねると思ってた。けど、実際に会ってみたら恐怖が湧いてきた。死にたくない。死にたくない!体力がなくても私は痣持ちだ!きっと太陽が登るまで持ち堪えられる。
「痛えなこのクソガキぐあっ」
効いてる。きっとこの鬼はそこまで人間を食べていない。だから私でもなんとかなる。
「離れやがれ!」
違った。油断をつけただけだ。今の私は重度の栄養失調に加えて怪我をたくさんしている。だから普通だったら殴り続けることができたのにできなかった。本当に私は運がない。けど、逃げ回ればきっと鬼殺隊が来てくれる。きっと助かる。だから、今は逃げ回るしかない。
「手間かけさせやがってクソガキが。まあいい。女子の肉は良い糧となる。ここまで意気が良かったらきっとなおさらだ。」
やばい。キレてる。急いで逃げなきゃ。早く。早く。
「おいおい。殴ってきたと思ったら今度は鬼ごっこか?まあ、鬼役が本物の鬼で捕まったら人生が終了だがなぁ!」
あいつの言葉なんて無視しろ。ひたすらに逃げる。それが唯一の生存方法だ。
「この!クソガキ!無駄に足が早えなぁあ。」
いける。逃げ切れる!
「けどよ、足元に注意してなかったなぁ!」
足元って一体、しまった。奴の殺した女中の死体があるのか。急いで体制を立て直さなければ。いや。間に合わない。終わりなのか?ひたすらに虐げらえれて、最後に鬼に喰われて。そんなの嫌だ!
「死ねぇ!クソガキ!」
ああ。世界が遅く見える。人は死の瞬間がとても長く感じるという。きっとそれだろう。私は、何のために生まれたのだろう。
「ギリギリ生存者がいるのか。間に合わなくてすまない。」
「テメェ鬼殺隊か。だが、二十人以上を食った俺様に勝てるわけが「貴様が奪った命の重さを知れ。水の呼吸、壱ノ型 水面切り」ないだろうがぁ!?切られただと!?そんなわけがねぇ。俺は彼の方に名前をいただくんだぁ!」
「さっさと地獄に堕ちろ!」
助かった?よかった。けど、この後どうすれば…
「忌み子か。だが、鬼から逃げ回れていたのは事実。また、煉獄家は髪が変だったりする。私は君の味方だ。」
安心したら眠気が…そういえば全く寝てなかったな。
「一旦寝て休め。これからの話はそれからだ。」
この人は多分信用できる。お言葉に甘えて寝させてもらうとしよう。
〜鬼殺隊員side〜
鬼が出ていると聞いて、鬼は倒した。だが、この子は忌み子だ。差別する者もいるかもしれない。いや、実際に差別されていたのだろうな。しかし、鬼から逃げることができていたという時点で優秀だ。きっと育てれば優秀な鬼殺隊員になれるだろう。だが、それはこの子が起きてからだ。それにしても子供で無意識に全集中の呼吸・常中ができているのには驚いたな。きっとこの子は天からの祝福を受けたのだろう。だが寝ている姿は年相応だな。
お読みいただきありがとうございました。結構構想としては出来上がってるので、失踪はしないと思います。不定期更新になると思いますが、これからもよろしくお願いします。