紅魔館に住み込みで働くことになりました。そして咲夜さんの先輩メイドです!   作:ライドウ

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☆ 490冊目 14ページ

 

転生490年と7ヶ月14日目(日曜日、日中:晴れ、夜中:晴れ・三日月)

 

今日は、随分と調子が悪い。

意識はハッキリしているが、頭がぼんやりとしている状態だ。

特にひどいのは、ぼんやりとしているせいで、メイド隊の仕事をしようとしたところだろうか。そのせいで、咲夜(さくや)とメディーに叱られてしまった。

今回ばかりは軽めの説教で済んだが、これが何日も続くと本格的に病室に閉じ込めるぞとメディーに本気で脅されてしまった。

さすがに、それは困るので気を付けることにしよう。

 

そんな今日だが、やはりというべきか特別なメイドがやってきた。

三日月のわずかな月光が照らす中、迷いの森を超えて紅魔館(こうまかん)の正門にて、没落した上級の吸血鬼の元令嬢と、その令嬢が従える3体の最上位悪魔たちが保護されたのだ。

レミリアお嬢様の代わりに館主としての仕事をしていたフランお嬢様が、その報告を聞いて執務室から飛び出し、調子が悪く、頭がぼんやりとしているが、それはそれとして経験値があるため、私も咲夜(さくや)と共に同席することになったのだ。

 

保護された吸血鬼の名は、リザ・ヴァンフレッド。

彼女は、スカーレット卿に仕えるヴァンフレッド伯爵の一人娘であり、ヴァンフレッド家が政治に敗れて没落したため旅をしていたと話した。

彼女が懐から取り出したスカーレット派の吸血鬼貴族の証を取り出したのと、それを見たフランお嬢様の反応から見て、リザが嘘をついたわけではないようだが、肝心の家名に心当たりがないのか微妙な笑顔を浮かべていたのは、印象に残っていた。

 

そんな彼女だが、吸血鬼にしては随分と気がよく差別意識もない優しいようで、「ですわ。」と「でしてよ。」とよく使う本物のお嬢様口調を使い、所作も美しいものだ。

そんな彼女の話によると、先ほど書いたように彼女の生家であるヴァンフレッド家が、ライバルの吸血鬼族の家と政治争いに敗北してしまい、そのまま没落。

スカーレット派の中でも、内政屋として名を挙げていたヴァンフレット家を政治争いで負けさせた相手のことは優秀だと褒めてはいたものの、そのライバルの家に父親と母親を事故死させられたことは恨んでいるようで、少しだけ怒りをあらわにした。

しかも、ヴァンフレッド家が没落したのちリザには、そのライバルの家から婚約の誘いが来たらしいが、当然受けるわけもなくリザは3体の最上位悪魔を連れて旅に出たということである。

そんなリザに従う3体の上級悪魔についても書き記しておこう。

 

まず最初の一体は、リザの腹心ともいうべき悪魔だろう。

その悪魔の名前は、パイモン。

豊満な体躯に、夜のような黒髪、整った美貌に人を惑わせる金色の瞳を持つ、煽情的な格好をしている最上級悪魔だ。

私の知識が間違っていなければ、ソロモンと呼ばれる古い魔術師に仕える悪魔の一柱の名前であったはずだが……過去に何があったのかは私にはわからないが、少なくともパイモンのリザに対する視線は、大切だと思っていることを、私でも察するほどであった。

それと同時に、その視線はこちらにも向けられており、その視線はリザに対する悪意がないかを注視しているようだった。

私の知るパイモンは、元主天使あり、ルシファーに最も忠実な王のはずだが……何があったのかは、まあ聞かないでおこう……小悪魔なら何か知っているかもしれないな。

 

次の悪魔は、ビクトリアと呼ばれる悪魔。

中性的な整った顔立ちをした女性型の悪魔で、背は随分と高い……目算だが196㎝ぐらいだ。

短髪な黒髪に黒瞳、体はスレンダーだが、服装は最初から執事服の中々リザの好みが反映されてそうな容姿であった。

リザの話によると、リザとビクトリアは定期的にリザの血や生贄をもらい契約を結んでいる、いわばビジネス関係で、しかし話しぶりとリザにときおり入れ知恵をしていたり、契約書を熟読していたことから、リザの参謀的な存在であることを見て取れた。

 

最後の悪魔は、デビデビという名前の小さい最上級悪魔だ。

赤い髪を持ち、金色と銀色のオッドアイで、かわいらしい顔つき。

背は120㎝ぐらいだろうか。そして、背中から天使のような白い羽を片側に2枚、もう片側に真っ黒の羽を2枚ずつはやしている悪魔……本当に悪魔かコイツ。

物静かで話し声も小さいが、子供の女の子らしい話し方の通り、デビデビは生まれて間もない悪魔らしい。

リザ曰く、圧倒的な力で恐れられていたデビデビにリザが話しかけ、その結果懐かれているということらしいが、デビデビの目を見れば、どうしてデビデビがリザに懐いているのか察することができた。

 

さて、リザとパイモン、ビクトリア、デビデビの4人だが、フランお嬢様の提案で、この紅魔館(こうまかん)で働くことになった。

リザは黒無地の魔導書(ベシュヴェールング)があると知ったとたんに司書隊を、パイモンとデビデビはリザと一緒のところがいいと要望があっためそのまま司書隊に、ビクトリアだけは料理の研究がしたいと言っていたので調理メイド隊に所属することになった。

 

追記

 

リザたちをパチュリーたちのもとに送り届けた際の出来事なのだが、ちょうどパチュリーに給仕していた小悪魔がパイモンを見て驚いてしまい、パチュリーの顔に熱々のアッサムをぶっかけていたのはかなりの大事故であった。

ちなみに小悪魔が紅茶を入れていることは知らなくて後で腕前を見せてもらったのだが、レミリアお嬢様の前でもでもやって大丈夫とだけ書いておこう。

 





小悪魔ちゃんって世界線によってはルシファーの娘だったり、ルシファーその人だったり、リリスとか言われたりしますよね。

そういえば紅魔郷リメイク来るらしいですね。
ソースコードなくしてリメイクは絶望的だと思ってたのにまさかの発表でしたね。
レミリアお嬢様とフランお嬢様のZUN様絵柄の新ビジュが楽しみです!
BGMもリメイクとかするのかな……?

ちなみに今回も変更点がございます!

ビクトリア
リザの加入後に発生した襲撃の際に紹介された。
↓
最初から召喚されており、そのまま紹介された。
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