東方黒雲録   作:文才の無い本の虫

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長くなった。
頑張って現代まで行きたい。


第三章「幻想郷」
1「時の放浪者」


あれから少しーー確か五年位?経った頃に翡翠が結婚した。

 

当然、結婚式には行った。

 

というか結婚式を執り行いに行った。

 

翡翠の晴姿を見てみっともなく泣いた。

 

僕からの結婚祝いには翡翠に僕が創った勾玉を贈った。

 

諏訪子と神奈子に「過保護だねぇ。」とか言われたけどしらん。

 

翡翠とその家族に何があるとすっ飛んで行けるようにしただけだ。

 

何か問題が?

 

因みに翡翠の結婚相手はあの青年だ。

 

僕の威圧に正面から「翡翠のことは守って見せる!!柏手様、そのために俺を弟子にしてください!!」と言うぐらいの青年だ。

 

気に入ったので弟子にすることにした。

 

そういえばあの青年は東風谷 春〔コチヤ ハル〕というらしく、翡翠はその日から東風谷 翡翠になった。

 

 

 

「翡翠、幸せにな。」

 

 

「翡翠、困ったことがあったら私に言うんだよ?」

 

 

「翡翠。僕は、あー。――我が娘よ、幸せなりなさい。」

 

 

「神奈子様、諏訪子様、柏手様。いえ、お父さん。ありがとうございます。私、幸せになります!!」

 

 

 

こうして翡翠は結婚した。

 

青年と翡翠は神社の敷地に家を建てて住むらしい。

 

翡翠としても巫女の仕事は続けたいらしい。

 

青年――春もそれを手伝う為に僕に弟子入りした。

 

暫くして、神社には仲睦まじい巫女と青年の姿が見られる様になった。

 

僕達はそれを見守っている。

 

――僕は翡翠が老いる迄は此処で見守ろうと思った。

 

 

 

 

「ねぇ、翡翠。黒のことはお父さんって呼んだのに私はお母さんって呼んでくれないの?」

 

 

「それは少し恥ずかしいので・・・。」

 

 

「翡翠、お願い!!私だってお娘に母さんって呼ばれたい!」

 

 

「うぅ・・・。お、お母さん?」

 

 

「・・・。翡翠ぃ!!黒、うちの翡翠が可愛い!!」

 

 

「何言ってるんだ諏訪子。あたり前だろ?」(親馬鹿)

 

 

「そうだね!」(親馬鹿)

 

 

「うぅ・・・。」(間に挟まれて凄く恥ずかしい)

 

 

 

 

◇◇◇◇

 

 

 

 

あれから、早くも40年が経った。

 

東風谷夫婦の間には2子の子供が出来た。

 

兄の秋と妹の冬華だ。

 

秋は春に似て、冬華は翡翠に似ている。

 

その二人も今は大人と言っても差し支えない程に成長した。

 

対して春と翡翠は老いた。

 

そしてある日、眠るように春が息を引き取った。

 

それから翡翠も老が顕著になってきた。

 

そうして翡翠にも別れの時が迫っていた。

 

ある日、神社の縁側でお茶をしていたら翡翠が隣に座った。

 

――ああ、神に成ったから理解ってしまう。

 

これは、翡翠との最後の時だと。

 

 

 

柏手様(お父さん)。」

 

 

「・・・翡翠。君は、幸せだった?」

 

 

「ええ。幸せでした。諏訪子様が居て、柏手様が居て、神奈子様が居て、あの人()が居る。そんな日常はとしても幸せでした。」

 

 

「そっか。」

 

 

「今ならお父さんのお姉さんの気持ちがわかる気がします。きっと、お姉さんはお父さんに生きて欲しかっただけなんだと。・・・でもその最後の我儘はお父さんの性質故に呪縛に成ってしまった。今更気付いた私にはどうもすることもできません。だけど、お父さんには諏訪子様が居てくれる。」

 

 

 

――其処まで気付いたのか。

 

僕は静かに翡翠の最後の話に耳を傾ける。

 

 

 

「お父さん、幾ら時間が掛かっても必ず諏訪子様(お母さん)を幸せにしてあげてください。私はお父さんとお母さんに育てられて幸せでした。秋と冬華には幸せになってほしいと伝えて下さい。柏手様、私はそろそろ巫女として暇をもらいます。」

 

 

「翡翠、・・・。」

 

 

「お父さん、今までありがとう・・・」

 

 

 

――翡翠の体から力が抜けた。

 

僕は倒れそうになった翡翠の()を抱き止める。

 

 

 

「翡翠、・・・。」

 

 

 

僕は暫くの間泣いていた。

 

その泣き声を聞きつけた諏訪子達も翡翠の死に涙を流した。

 

その次の日神社で葬式をした。

 

その時に秋と冬華に翡翠の言葉を伝えた。

 

諏訪子はずっと泣いていた。

 

その日のうちに僕は旅に出る支度を整えた。

 

 

 

「黒、行くの?」

 

 

「うん。時間が経って強制力は緩んでたけど僕も限界だったしね。次は約束を果たしに(・・・・・・・)行ってくるよ。」

 

 

「・・・前にも言ったとおり私は待つよ。何千年も何万年も。」

 

 

「うん。」

 

 

「あと、私の分霊は最早別のモノに変質してる。多分、役には立つけどね。・・・黒、行ってらっしゃい。」

 

 

「諏訪子、皆にはよろしく言っておいてくれると嬉しい。じゃあ、行って来ます。」

 

 

 

そうして僕は紅の最後の我儘を叶える旅に出た。

 

 

 

 

◇◇◇◇

 

 

 

 

あれから、数え切れ無い程の時が流れた。

 

人は発展し、小さな国が生まれたり滅んだりするのを繰り返した。

 

僕は旅の途中、剣を極めたり医者になってみたり。

 

ある程度のことは極め尽くした頃、海の向こうに行ってみることにした。

 

海を渡るのは大変だったが操船は良い暇つぶしになった。

 

海の向こうでは諏訪の国等とはまた違った文化が発展していた。

 

とはいえ、永琳達の技術にはまだまだ届かないほどだけど。

 

そういえば不思議な人間達に会った。

 

聖人とか呼ばれていたかな?

 

色々あってその聖人達の救世の旅に同行したりもした。

 

まとめ役の聖人は僕に「神でも人でも無い貴方にこの旅の行く末を見届けて欲しい。」と言われたんだっけ?

 

あの時はとても驚いた。

 

何せ能力で完全に人に成っていた(・・・・・・・・・・)からだ。

 

僕はその聖人達との関わりで未だに知らなかった事を沢山見聞きした。

 

最後は聖人の一人が騙され、まとめ役の聖人が処刑されてしまうことになった。

 

処刑される前に彼に会いに行って話すと彼はこう言った。

 

「これも又、主の試練なのです。」

 

彼は穏やかだった。

 

僕は彼に人々の魂が時折放つ強い輝きを見た。

 

僕は問うた。

 

「これが君の旅の終わりか?」

 

と。

 

彼は微笑み、ただ見届けろと言った。

 

そうして彼は十字架に貼り付けられ処刑された。

 

彼の弟子である聖人達は嘆き悲しんだ。

 

僕は彼の痕跡が消えるのを見届ける為に人から認識されないように柏手様に成ったら面白いものが見れた。

 

彼だ。

 

彼は試練を乗り越え、神様に成るらしい。

 

僕は人としての彼と最後の言葉を交わした。

 

彼は最後に僕にこう言った。

 

「何者でもない者よ、友人として貴方の幸せを願ってる。」

 

そう残して彼は去って行った。

 

彼の弟子達は彼の復活を見届けたらしく、彼の教えを広めると言って各地に散って行った。

 

僕はまた旅を始めた。

 

 

 

 

◇◇◇◇

 

 

 

 

あの旅から数百年が経った。

 

僕は久しぶりに戻ってきた日本(最近はそう呼ばれている)で不思議な半霊体質の少年と出会った。

 

彼の名は魂魄妖忌。

 

弟子にしてほしいというので少しの間教えてやることにした。

 

僕はその時の柏手様として活動していたので吃驚した。

 

なんと神様なら誰でも剣を使えると思ってたらしい。

 

僕の剣は永い時間の中で無駄を無くし効率を求めた剣はなので妖忌には合わないと思い、基礎だけを完璧に叩き込んだ。

 

まぁ、妖忌は才能があった。

 

妖忌はあっという間に上達し旅立って行った。

 

世界を回ってみたいらしい。

 

頑張れよ。

 

その後、海の向こうが凄く発展したという噂を聞き海を渡った。

 

 

 

 

◇◇◇◇

 

 

 

 

あれからまた時間が経ち、人類は発展した。

 

僕は戦争を止めようとしている組織に入って凄腕傭兵として活躍してみたり、何処ぞの協会でエクソシストになってみたりした。

 

うーん。

 

紅の最後の我儘の呪縛?が結構弱くなってきた。

 

この呪縛?はあと千年位で解けそうかな?

 

 

 

 

◇◇◇◇

 

 

 

 

情報屋から面白そうな話を聞いた。

 

ある町で殺人事件が起きたらしい。

 

その事件にはとある暗殺者の組織が関わってるらしい。

 

その犯行現場で銀髪の少女に会った。

 

彼女は研がれた刃物のような気配をしていた。

 

でも、何かに怯えていた(・・・・・・・・)

 

気に入らなかった。

 

僕はその少女を保護した。

 

少しの間だけでも救われて欲しいと思ったからだ。

 

傭兵やったりエクソシストやったりしたときに稼いだお金で買った自分の仮家で少女に料理を振る舞った。

 

少女は初めは警戒していたが少し食べると直ぐに完食してしまった。

 

そんな少女と僕は数年の間一緒に暮らした。

 

少女はあまり喋らなかったが、様々な事を教えてあげた。

 

少女が自立出来るようにするためだ。

 

それから少しして、少女はメイドになっていた。

 

・・・。

 

何故に?

 

どうやらとあるお屋敷で雇ってもらえたらしい。

 

良かった。

 

僕は少女(咲夜という名前をもらったらしい)に別れを告げて日本に戻ることにした。

 

 

 

 

◇◇◇◇

 

 

 

 

とりあえず僕には戸籍が無いので、さくっと作っておいた。

 

お金の力って偉大。

 

それから僕は戸籍を変えて会社の社長になってみたり、学校の教師になってみたりした。

 

60年ごとぐらいに場所を変えないと怪しまれるからね。

 

そうして大きな戦争が起きたりして、世紀の節目を迎えた。

 

 

 

 

 

 




早く諏訪子を出したいから詰め込んだ。
凄く雑になってしまった。
次回から諏訪子が出る、はず。
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