東方黒雲録   作:文才の無い本の虫

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戦闘描写が出来ないっ!


7「紅い館での再会」

目的地に着いた。

 

此処が異変の発生源か。

 

・・・。

 

紅いな。

 

ひたすらに紅い。

 

さしずめ紅い館ってところかな。

 

『烏』はさっき館に入って行ったから霊夢達は大丈夫だろう。

 

僕は金色の吸血鬼を探さなきゃな。

 

中で聞こう。

 

館に近づく。

 

門番が居るようだ。

 

・・・。

 

紅い洋館の門番ってチャイナドレスを着てるんだ、知らなかったよ。

 

そんな下らないことは置いておいて、門番からは武人の気配がする。

 

少し神力を出す。

 

門番が反応した。

 

 

 

「貴方は?」

 

 

「うん?ああ。この館に用があるんだけど、通してくれるかな?」

 

 

「無理ですね。私は紅美鈴!この紅魔館の門番!そう安安と許可なく門を通過させるわけには行きませんっ!!」

 

 

 

紅美鈴が拳を構える。

 

名乗られたなら武を修める者としては名乗り返すのが礼儀だ。

 

僕も拳を構える。

 

ああ、友との旅路を思い出す。

 

 

 

「・・・。いい気迫だ。僕は出雲黒、しがない神様モドキさ。後は拳で語るのみってね!」

 

 

「はぁっ!!」

 

 

 

紅美鈴が目の前に現れる。

 

この動きは、太極拳に近い。

 

――僕は太極拳を学んで無いから対処がわからん。

 

よし、友の流派を借りるか。

 

――アレは流派というより指針に近いけどね。

 

確か、『芯を捉えて往なし、芯を捉えて弾き、芯を捉えて打つ。芯を穿てば崩せぬもの無し。』だったっけ。

 

そう考えながら美鈴の拳の芯を弾く。

 

すかさず彼女は距離を取った。

 

うーん。

 

芯を捉えずらい。

 

達人ってやつかな。

 

まぁ、芯が隠せないなら僕のほうが強い。

 

 

 

「今度は僕から行かせてもらう!」

 

 

「つっ!!」

 

 

 

地面の芯をバネにして踏み込み、最高速度で美鈴の前に辿り着く。

 

美鈴の拳を往なし、彼女の芯を――打つ!

 

美鈴が崩れる。

 

 

 

「がはっ。」

 

 

「死なない程度に加減はしたから。うん。またやろう。」

 

 

 

妖怪っぽいし、骨折や内蔵破裂位は数時間で治るだろう。

 

でも、僕もまだまだだなぁ。

 

――友なら初めの一撃で芯を捉えて相手の拳を砕いて無力化出来るのに。

 

自身の未熟を思い知りながら門を通り、館の中へ進む。

 

中まで紅く、?!

 

飛んできたものを指で摘む。

 

 

 

「・・・ナイフ?」

 

 

「ええ、そうよ。こんにちは、侵入者。」

 

 

「気配がしなかった。君は?」

 

 

 

僕は突然現れた声の方へ身体を向ける。

 

ん?

 

覚えがある銀髪にメイド服。

 

彼女が僕に声をかける。

 

 

 

「私は、え。先生?!」

 

 

「あれ?咲夜?」

 

 

「なんで先生が幻想郷に?!」

 

 

 

僕を先生と呼ぶのは数年前に拾った咲夜しか居ない。

 

うん。

 

こんなに立派になって。

 

少し説明することにした。

 

あの後日本に渡ったこと、日本で古い友人と再開し幻想郷に来たこと、言うかは迷ったが金髪の吸血鬼によってここにいる人達が殺される未来が見えたため対処にきたこと。

 

咲夜は最初の方は訝しんでいたが金髪の吸血鬼の下りで一応納得してくれたみたいだ。

 

何かお嬢様とやらに金髪の吸血鬼――妹様と呼ばれているらしいに関して事前に言われていたらしい。

 

 

 

「僕の見たのは飽くまでも可能性が有るってだけの話。最善は何も起きないこと。もし信じられないんだったら僕を拘束してくれて構わないよ。」

 

 

「いいえ。お嬢様から黒髪の男は妹様のいい刺激になるだろうから通せと言付けられております。」

 

 

「咲夜、別に敬語じゃなくてもいいよ。咲夜に敬語を使われるのは少しむず痒いんだ。」

 

 

「・・・。わかったわ先生。妹様のところまで案内するわ。」

 

 

 

そうして歩ここと数分。

 

図書館のような所を通り、地下室に着いた。

 

道すがら咲夜から聞いた話によると妹様とやらは強い力で狂っているとされて500年近く幽閉されているらしい。

 

気に入らないなぁ。

 

扉を咲夜が開ける。

 

 

 

「・・・先生。どうかお気をつけて。」

 

 

「うん。これが終わったら咲夜の主人を紹介してくれよ。」

 

 

「ええ。きっと先生もお嬢様を気に入ると思います。では。」

 

 

 

後ろで扉が閉まる。

 

前には大きなベッドとそこに腰掛ける金髪の少女。

 

普通の少女のように見える。

 

 

 

「貴方はだあれ?」

 

 

「やあ。僕は出雲黒。君は?」

 

 

「私はフランドール・スカーレット。黒、遊びましょ?」

 

 

「うん。何して遊ぼうか。」

 

 

「うーん。トランプ!」

 

 

 

フランドールはトランプを取り出した。

 

そうして僕はこの中に狂気を飼って居る少女と遊ぶことにした。

 

ポーカーをしたり大富豪をしたり、チェスをしたり。

 

本を読んだり、旅のことを話したりもした。

 

それが終わる頃にはフランドールと仲良くなり、フラン(フランドールの愛称)の事もわかってきた。

 

姉がいること、何でも壊せること、その能力が制御が出来ないこと。

 

――フランの中にある狂気は何とかしてあげたいなぁ。

 

 

 

「黒、次はオセロやろう!」

 

 

「うん、そうしよう。」

 

 

 

その後はオセロをして、僕が将棋を出して教えたり、フランのお姉さんの話を聞いたりした。

 

不味いなこれは。

 

どうにかしないと無いと危うい。

 

フランの精神力のお陰で今は保っているが何時爆発してもおかしくない。

 

理屈はここまで。

 

正直、フランのことを気に入った。

 

気に入ったから助けて、世界を見せてあげたい。

 

こういうのを自己満足っていうんだろうけど。

 

僕は人類の守護者だけど、目の前の少女を吸血鬼だからと見捨てる気にはならない。

 

あー。

 

フランの中の狂気が膨らんでる。

 

これは、外からの干渉?!

 

 

 

「う、うあぁあっ!!」

 

 

「フラン!」

 

 

「く、ろ。逃げて。くろを壊したく、ないっ!」

 

 

「っ!フラン!僕がその狂気をどうにかしてやる!ちょっと待ってろ!!」

 

 

「ぐうぅあぁアアァ!!!」

 

 

 

フランの周りのものが崩れて、壊れていく。

 

フランの体から炎が迸る。

 

これは不味い。

 

この破壊、防御方法が殆どないぞ。

 

――なるほど、存在の芯を壊してるのか。

 

僕は存在自体が曖昧だから簡単に壊せないってところかな。

 

うん。

 

フランの狂気が表に出てくる。

 

 

 

「アハハハは!黒、遊びましょ!!」

 

 

 

フランは僕に向かって炎を放った。

 

こうして僕とフランの狂気との戦いが始まった。

 

 

 

 




美鈴:作者の都合(描写力)によりあんまり活躍しなかった。

咲夜:黒が拾った銀髪の少女。今は立派なメイド。黒の教えた様々な技術(家事全般、医療、薬学、一般教養、etc...)を習得。そのため黒のことを先生と呼ぶ。お嬢様に「私の先生は何でも知ってる凄い人物」と称するほど。

黒:咲夜と再会。咲夜が立派なメイドになっていて内心感動した。かつて聖人だった友はステゴロが強かったそうな。

フラン:黒と仲良くなる。狂気が無ければ普通の少女。狂気に支配されて意識を失っている。何かの干渉があった模様。
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