東方黒雲録   作:文才の無い本の虫

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描写力が・・・。


9「解決と宴」

あの後、館に降り立つと青っぽい髪のフラン(姉だった)と霊夢と魔理沙に問い詰められ、全てをゲロった。

 

フランと仲良くなったこと、フランの狂気が暴走したこと、それを僕がどうにかしたこと。

 

そうしたらフランの姉、レミリアに涙を流しながら感謝された。

 

何時でも来ていいってさ。

 

じゃあ今度咲夜とフランに会いに来るよ。

 

『烏』には労いの声をかけ、3日の休養を言い渡した。

 

とそんな話をしていたら異変解決の宴会をするから博麗神社に来いと霊夢に言われた。

 

一旦守矢神社に戻って諏訪子達を誘うか。

 

そう思い僕は紅魔館(レミリアから聞いた)から飛び立った。

 

 

 

 

◇◇◇◇

 

 

 

 

守矢神社に着くと諏訪子が出迎えてくれた。

 

 

 

「お帰り、黒。」

 

 

「諏訪子、ただいま。」

 

 

 

地面に立つと諏訪子が抱き着いてきた。

 

うん。

 

お腹減ってるのかぁ。

 

 

 

「黒、いただきます。」

 

 

 

かぷっと首筋に噛み付かれる。

 

そういえばフランとレミリアって吸血鬼だったよなぁ。

 

諏訪子の方が吸血鬼っぽいのはこれいかに?

 

そんな事を考えながら諏訪子を抱えて神社の中に向って歩き出す。

 

諏訪子は来るだろうし、神奈子と早苗も宴に誘おう。

 

 

 

「神奈子、早苗。博麗神社で異変解決の宴をするらしいから顔見せも兼ねて行こう!」

 

 

「それはいいですね!噂に聞く博麗の巫女さんにも会ってみたいです!」

 

 

「たまには外で酒を飲むのも良いかもねえ。」

 

 

 

「諏訪子も行くでしょ?」

 

 

「んん(うん)。」(噛み付いたまま)

 

 

 

そうして皆で博麗神社に向けて飛び立った。

 

あ、何か持って行った方がいいかなあ。

 

・・・。

 

まぁ、僕の背嚢に入っている酒でいいかな。

 

 

 

 

◇◇◇◇

 

 

 

 

「やあ、霊夢。来たよ。」

 

 

「師匠、いらっしゃい。宴会はもう始まってるわよ。」

 

 

 

霊夢に言われて神社の境内を見渡すと人や妖怪が思い思いに酒を飲んだり料理を食べたりしている。

 

早苗は神奈子についていったみたいだ。

 

あれ?

 

早苗って二十歳未満だよな?と思ったが霊夢も飲んだくれているので大丈夫・・・なのか?

 

 

 

「師匠も飲みましょ!」

 

 

「黒、飲もう!」

 

 

 

霊夢と諏訪子が酒をすすめてくる。

 

 

 

「うん、そうしよう。・・・あ、霊夢。これはお土産ね。」

 

 

「お酒?」

 

 

「うん。千年位前の酒。飲めるかは知らないけど。」

 

 

「黒、注いで!」

 

 

「はいはい。」

 

 

「師匠、私にも!」

 

 

 

諏訪子と霊夢に酒を注ぐ。

 

あれ?

 

僕が酒をすすめられてたはずなのに何故に僕が酒を注いでるんだろうか。

 

ん?

 

向こうで神奈子が天狗達と酒を飲んでるみたいだ。

 

早苗は・・・潰れて寝てるな。

 

やっぱり酒弱かったんだ。

 

そうやって諏訪子を膝に乗せて霊夢と酒を飲んでると向こうから吸血鬼姉妹がやって来た。

 

 

 

「黒、いい夜ね。」

 

 

「先生、こんばんは。」

 

 

「黒、こんばんは!」

 

 

「レミリア、咲夜、フラン。こんばんは。」

 

 

 

レミリア達と挨拶を交わす。

 

異変の黒幕たる彼女達がこの宴に居るのは、この宴が彼女達との仲直りや顔見せのような役割を持つからだ。

 

まぁ、数代前の博麗の巫女が創った風習のようなものらしい。

 

共に酒を飲んで騒げば仲直り!って言うのが口癖だったらしい。

 

〈ヘエ、オモシロイニンゲンモイルンダ。〉

 

・・・。

 

未だにフランの狂気は消化出来てない。

 

僕の中で喋るだけで実害はない。

 

まあ、無害ならいいかと放置している。

 

フランは狂気が取れ、僕との戦闘もあり能力を制御出来るようになったそうだ。

 

フランは外に出れるのが嬉しいのかはしゃいでるみたいだ。

 

 

 

「フランったらはしゃいじゃって・・・。」

 

 

「お嬢様、妹様がご心配なら追いかけたらどうですか?」

 

 

「そうね。咲夜、行くわよ。ついていらっしゃい。」

 

 

「はい、お嬢様。先生、では。」

 

 

「うん。また今度。」

 

 

 

そう言ってレミリアと咲夜はフランを追いかけていった。

 

咲夜は立派にメイドをしているみたいでほっとする。

 

霊夢はいつの間にか魔理沙のところに行ったみたいだな。

 

その後、諏訪子と博麗神社の屋根の上に座り月見酒をした。

 

ん?

 

視線と気配を感じる。

 

紫か。

 

背嚢からもう一つ徳利を取り出しながら紫を呼ぶ。

 

 

 

「紫、スキマから出てきたら?」

 

 

「あら。バレてしまいましたわ。」

 

 

「酒、飲む?」

 

 

「ええ、頂くわ。」

 

 

 

スキマから出てきた紫に徳利を渡し、酒を注ぐ。

 

諏訪子はいつの間にか僕に寄り掛かって寝ている。

 

 

 

「黒、今回はありがとう。お陰で霊夢達が死ななくてすんだわ。」

 

 

「んー。別に今回は僕が勝手にフランを助けようとしただけだよ。」

 

 

「・・・そう。それでも感謝してるわ。私だって貴方に助けられたクチだしね。」

 

 

「そういえばそうだったね。」

 

 

「ええ。懐かしいわ。あの日々は今でも直ぐに思い出せる。」

 

 

「そうだ。紫、君がどうやって幻想郷を創ったかを聞いてみたかったんだ。」

 

 

「ええ、私もクロがどんな旅をしたのか気になるわ。久し振りにゆっくり話しましょう。夜は未だこれからですから。」

 

 

 

そうして僕は紫に旅のことを話し、紫は幻想郷を創る迄の物語を僕に話す。

 

へえ。

 

そんなことがあったんだと感心したり、時には大変だったんだと労ったり。

 

――こうして異変の後の夜は更けていく。

 

 

 

 

 

 

 

 




黒:フランの狂気を消化出来なかったが害がないので放置。この後、紫との会話を楽しんだ。

諏訪子:黒に寄り掛かって寝てた。

ゆかりん:今夜は管理者としてではなく、ただの紫として宴を楽しんだ。

れみりゃ、フラン、咲夜:作者の都合上、出番がカット。

早苗:酒には勝てなかったよ・・・。

神奈子:天狗の信者を獲得した模様。

霊夢:酒に強い。
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