東方黒雲録   作:文才の無い本の虫

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戦闘描写練習中。


第四章「異変と幻想郷」
1「束の間の平穏」


僕が作った山伏衣装を着た『烏』と空中で向かい合う。

 

 

 

「『烏』!腕を上げたみたいだね!」

 

 

「ええ!それはっもちろんですっ!」

 

 

 

『烏』の放ってくる弾幕を避けながら此方も弾幕をばら撒く。

 

彼女は弾幕を避け、迎撃していく。

 

半年でここまで成長するとはね。

 

すると、『烏』がスペルカードを取り出した。

 

 

 

「主様っ!これが私の半年の成果ですっ!」

 

 

「見せてみろ!」

 

 

「行きます!風符「四影封印」!!」

 

 

 

すると『烏』がぶれて4人になり、凄まじい速度で其々が連携して弾幕を張る。

 

これはフランの禁忌「フォーオブアカインド」に着想を得て、能力で速度を誤魔化して四人に見えているのだろう。

 

うん。

 

燃えてきた。

 

僕はすぐ消えるが密度の高い弾幕で弾幕を相殺しながらスペルカードを取り出す。

 

 

「『烏』、強くなったね!こっちも使わせてもらう!」

 

 

「そのスペルカードは!」

 

 

「拍符「二拍全祓」!」

 

 

 

このスペルカードは僕の【二拍全祓】をスペルカードルールに落とし込み、二重弾幕で効果を擬似的に再現したものだ。

 

それにより『烏』の弾幕が少し途切れる。

 

その隙間を縫って接近、密度を下げて速度を上げた弾幕を放つ。

 

 

 

「まだまだぁ!風符「追い神風」!」

 

 

 

『烏』が弾幕を勢いよく後方に出し、加速する。

 

彼女は僕の知っている中で一番速い。

 

その彼女がさらに加速したら?

 

追いきれないっ!

 

 

 

「くっ。神刀「アメノムラクモ」。」

 

 

 

神力で創った刀のカタチをした弾幕を周りに展開する。

 

飛んでくる弾幕を片っ端から刀型の弾幕で斬って迎撃する。

 

最近、神力だけだと苦戦するようになってきたなあ。

 

そんな事を考えながら刀型の弾幕を引き連れて『烏』を追いかける。

 

彼女は速い。

 

当然飛行速度では(・・・・・・)追いつくことは出来ない。

 

ので、刀型の弾幕を足場にして踏み込む(・・・・)

 

瞬間速度なら僕の踏み込みの方が速い。

 

『烏』の真後ろに追いつく。

 

刀型弾幕を振りかぶり――

 

 

 

「速っ!え、それはちょっと――」

 

 

「――切り捨て御免。」

 

 

「きゃあーー!!」

 

 

 

見事直撃を食らった『烏』は吹っ飛んで行った。

 

どうにか勝ったようだ。

 

そろそろ神力だけじゃ負けるかも・・・。

 

霊夢の奮闘(?)により、スペルカードルールはいまや幻想郷の中では主流の決闘法となっている。

 

霊夢と『烏』には戦闘技術も教えているが、最近は修行の半分がスペルカードルールによる弾幕ごっこの練習とか試合になっている。

 

まあ、弾幕ごっこは弾幕の威力を上げれば普通に戦闘にも転用できるのであまり悪いことではない。

 

・・・戦闘に転用する必要が無いといいなあ。(フラグ)

 

 

 

 

◇◇◇◇

 

 

 

そうして霊夢とも弾幕ごっこをした。

 

その後僕は『烏』と霊夢と縁側で話していた。

 

 

 

「はぁ、疲れたわ・・・。」

 

 

「ええ。主様、あれでまだ半分以下なんですよ?」

 

 

「うっそでしょ。師匠に敵う奴っているの?」

 

 

「いや、身体能力とかは全力だから総合的には6割位だよ。」

 

 

「能力無しでですよね・・・。結局のところまだまだって事じゃないですか。」

 

 

「そうね・・・。師匠を超えるのは何時になるのやら。」

 

 

「まあ、霊夢は弾幕ごっこでいえばトップクラスの腕だし『烏』も大妖怪位は相手にできると思うよ。」

 

 

 

そんな事を話して今日の修行はおしまいだ。

 

いやぁ、半年で随分成長したな。

 

霊夢は多分エクソシストの時に戦った中位悪魔位は瞬殺できると思うし、『烏』に至っては高位悪魔も倒せると思う。

 

うん。

 

才能が凄い・・・。

 

成長率的に半年前の2、3倍とか意味わかんない。

 

僕はここまで強くなるのに数千年かかってるんだが?

 

能力封印の6割でもう負けそう・・・。

 

能力込みで3割位かなぁ。

 

僕の千年の努力は天才とかの半年ってか。

 

まあ当分負ける気はないけどね。

 

その後、博麗神社に来た魔理沙の相手をしたり、紫に今状報告をして帰路に着いた。

 

 

 

 

◇◇◇◇

 

 

 

 

神社の階段を登ると、掃除をしていた早苗を見つけた。

 

 

 

「早苗、ただいま。」

 

 

「柏手様、お帰りなさい。」

 

 

 

早苗に挨拶をした後、神社の中に向う。

 

神奈子は神社の広間で胡座をかいて寝ていた。

 

諏訪子はどこだろう?

 

――大切な片割(・・・・・)の存在を探す。

 

屋根の上か。

 

一旦外に出て屋根の上まで跳び、音を立てないように着地する。

 

すると屋根の上に寝転がっていた諏訪子が僕に気付いた。

 

 

 

「黒、お帰り。」

 

 

「ただいま。屋根の上で何してたの?」

 

 

「ん、お昼寝だよ。そうだ!黒も一緒にお昼寝しよう。ほら。」

 

 

 

諏訪子が自身の隣を叩く。

 

それを見て僕は諏訪子の隣に腰を降ろした。

 

 

 

「いい天気だね。お昼寝にはピッタリだよ。でもなぁー。うん。そうだ!」

 

 

「ん?どうしたの諏訪子。」

 

 

「黒!膝かして、膝!膝枕!」

 

 

「はいはい。おいで。」

 

 

 

寄ってきた諏訪子を膝の上にのせる。

 

すると諏訪子は此方を見上げてきた。

 

 

 

「ねぇ、黒。」

 

 

「ん?」

 

 

「・・・大好き。」

 

 

「うん。僕もだ。」

 

 

「ねぇ黒。紅の遺言と私。今は黒の中でどっちが重い?」

 

 

「今はもう諏訪子の方が大切だよ。」

 

 

「・・・そっか。それは嬉しいな。」

 

 

 

そんな諏訪子の頭を僕はゆっくりと優しく撫でる。

 

ああ、可愛いなぁ。(重症)

 

 

 

「・・・。黒。」

 

 

「あれ?頭撫でるの嫌だった?」

 

 

「もっと撫でて。」

 

 

「はいはい。わかったよ。」

 

 

 

僕の手を引っ張る諏訪子に思わず笑顔になる。

 

可愛い可愛い(ナデナデ)。(重症)

 

諏訪子は幸せそうだ。

 

天使みたいだなぁ・・・あ、神様だった。

 

諏訪子とのこんな他愛のない日常に幸せを感じる。

 

――嗚呼、幸せだ。

 

母さん、僕は今とてもとても幸せです。

 

 

 

 

side目撃者:早苗&神奈子+α

 

「・・・。」

 

「どうしたんだい?早苗。」

 

「・・・まるで砂糖を食べてるみたいです。」

 

「・・・。早苗、慣れたほうがいいわよ。柏手と諏訪子は昔もあんな感じだったから。」

 

「あれで付き合ってないんですか?」

 

「うーん。彼奴らは、何というかねぇ・・・。」

 

「もっと悍ましいモノ、と言いたいのかしら?」

 

「っ!」

 

「何か気持ち悪い空間からひとが!・・・あれ?柏手様の一番弟子様?」

 

「ええそうよ。守矢の巫女。」

 

「妖怪の賢者か。何故わかった?」

 

「私が師匠に感じていた違和感ね・・・。」

 

「違和感?悍ましいモノ?何でですか?」

 

「・・・柏手は諏訪子。諏訪子は柏手。互いに互いを求める。」

 

「ええ。何故ならそれがあたり前(・・・・)だから。どうして師匠がそう成ったのかは知らないわ。でもね、師匠はそれ以前にあの神を大切にしているわ。貴方も解っているのではなくて?」

 

「ああ。そうだ。確かに悍ましいモノ(ノロイ)の類だが諏訪子が柏手を大切に、いや愛してるのは確かだ。」

 

「・・・それなんでくっつかないんですか?!」

 

「「さあ?」」

 

 

 

 

◇◇◇◇

 

 

 

――黒を感じる。

 

 

――とてもとても幸せだ。

 

 

――離れたくない。

 

 

――放したくない。

 

 

――周りのものはいらない。

 

 

――だけどそれは叶えられない。

 

 

――黒が悲しむから。

 

 

――黒と私は繋がっている。

 

 

――それで我慢しよう。

 

 

――せめて、今はこのままで・・・。

 

 

 

 

 

 




黒:ハンデとして能力封印。これにより本来の5割の戦闘能力。神力だけだとそろそろ霊夢や『烏』に負けそう。弾幕ごっこは結構楽しんでいる。諏訪子大好き。

霊夢:作者の都合上、戦闘シーンをカットされた。黒曰く中位悪魔を瞬殺できる位は成長した。要するにれみりゃに余裕を持って勝てる。

『烏』:最近『烏』呼びに慣れた。黒に翡翠の使っていた風を使った術を教わった。主様には未だ勝てないが大妖怪の仲間入りした。

諏訪子:歪だろうと構わない。大好きな黒と共に居られるのならば他の物は要らない。――嗚呼どうかこのままで。

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