随分前に張った妖忌との伏線が・・・?
うーん。
去年の夏に起きた紅魔館の異変、紅霧異変が解決してから7ヶ月が経った。
冬の間は霊夢達には冬休みということで修行はつけていない。
ちょっとおかしいな。
今は4月なはず。
――要するに暦的に今は
そして僕は諏訪子と並んでしんしんと降っている
「・・・明けないね、冬。」
「うん。おかしいな。」
「異変かなあー。」
「多分ね。このままだと人里にも被害が出そうだし、異変解決に行くかなあ。」
「あーうー。久し振りに運動したいから私も異変解決に行こうかな。冬が明けないと黒と花見出来ないし。」
「じゃあ、取り敢えず情報を集めに行こう。」
「異変といえば博麗神社だね!・・・へくっち!」
「諏訪子?!ほら、ちょっとおいで。」
そう言って僕は諏訪子の首元に取り出したストールを巻いてあげる。
そうした後、僕達は博麗神社に向けて飛び立った。
side異変解決者達
「おい!霊夢!この冬は異変だ!なんで解決に向かわないんだよ!」
「・・・。そうね、そろそろ行かなきゃ師匠にどやされるわね。魔理沙、いきましょう。」
「おい、霊夢。言ってたら来たぞ。」
「誰が?」
「お前の師匠だよ。」
「師匠が?!」
「・・・しかもヤバそうな女連れてる。」
「・・・師匠、一体ナニ連れて来たのよ。」
◇◇◇◇
博麗神社に着いた。
神社には霊夢の他に魔理沙も居て今から異変解決に向かうところだったらしい。
すると霊夢が諏訪子について聞いてくる。
「師匠、隣のヤバそうな奴はだれ?」
「ああ。守矢神社の祀神の諏訪子だよ。今回の異変解決の助っ人に来てくれたんだ。」
「やあ、博麗の巫女と人間の魔法使い。黒から紹介された通り、私は洩矢 諏訪子。守矢神社の神だよ。よろしくね!」
「ああ、私は霧雨 魔理沙。よろしく頼むぜ!」
「ええ、よろしく。(コイツが師匠の逆鱗ね・・・。)」
そうして自己紹介が終わったところで霊夢達と情報交換をする。
僕は霊夢達に紫が頼れないことを教えた。
紫は冬の間は冬眠している。
紫の式の藍とは面識がないし、連絡方法もない。
一応『烏』に紫への伝言を託しておいた。
藍に伝われば紫を叩き起こしてくれるだろう。
異変に関する情報はあまり無かったので手分けして調べる事にした。
霊夢と魔理沙は紅魔館や人里等を僕と諏訪子は天狗等の妖怪達を中心に聞き込みをすることになった。
さて、行くかな。
「じゃあ、霊夢と魔理沙はまた後で。諏訪子、行こう!」
「うん!」
僕と諏訪子は先ずは天狗達に聞くために山の方へ進路をとった。
side:霊夢と魔理沙
「よし、霊夢行こうぜ!」
「ええ。先ずは紅魔館の連中からかしら?」
「おう!パチュリーなら何か知ってるかもしれねえ。」
「師匠も行ったようだし急ぎましょう。」
「おう!・・・でも黒ってなんで守矢神社の奴らと知り合いなんだ?」(飛行中)
「師匠は守矢神社に祀られている神の一柱よ。」
「え?黒って人間じゃ無かったのか?!」
「そうよ。確か、柏手様とか呼ばれてたわね。」
「な?!柏手様だって!!」
「・・・どうしたのよいきなり。」
「知らないのか霊夢!柏手様って言えば超有名な神様だぜ?!妖怪や人間問わずありとあらゆるものを気紛れに助けるって言われている神様だ!パチュリーと調べた感じだと霊夢が使ってる結界術や私の使ってる魔法とかの祖らしいぜ?!」
「へー。だから私の結界術の足りない部分を的確に見抜けたのね。」
「ってことは私は魔法の祖と知り合いってことだ!パチュリーに自慢してやろう!!行くぜ霊夢!!」
「はぁ・・・。(あら?ってことは師匠は神力と霊術に加えて魔法も使えるってことかしら。・・・師匠強過ぎじゃないかしら?)」
◇◇◇◇
「天魔、何か知らない?」
「うむ。知らんな。だが、春告妖精なら何か知っておるかもしれん。(いきなり何事かと思った・・・。心臓に悪い輩だ。)」
「なるほど、参考になったよ。お礼は今度『烏』に届けさせるよ。」
天魔の助言を聞いた僕達は春告妖精を探すことにした。
諏訪子によると春告妖精はその名の通り春を告げる妖精らしい。
基本的には春が来る季節になると幻想郷をぐるりと周るように飛んでいるらしい。
僕と諏訪子は幻想郷をぐるりと周るように飛ぶ。
暫くすると諏訪子が春告妖精を見つけたようで声をかけてきた。
「黒、あれが春告妖精だよ。」
諏訪子が右斜上を指差す。
その方向を向くと白いワンピースを着た金髪の妖精が飛んでいた。
「春ですよ〜!へ、へくしょん!・・・寒いですぅ。春のはずなのに・・・。」
「(・・・なぁ、諏訪子。ワンピースで寒いですって滅茶苦茶残念な感じがするんだが?)」(小声)
「(妖精は大体あんな感じだよ。妖精は概念が動いてるようなものだからバ・・・無邪気なのさ。)」
「(・・・手掛りになるのそれ?)」
「(多分?・・・あ、あと柏手様として名乗った方が話がスムーズに進むと思うよ。)」
「(分かった。)」
相談を終え、取り敢えず話し掛けてみることにした。
「おーい!春告妖精!僕は柏手、君は?」
「え?!柏手様?!(御本人?!)えっと、私はリリーホワイトです。どういった御用ですか?」
「(僕ってそんなに有名か?)・・・春の事について聞きに来たんだが、この季節外れの冬の原因を知ってる?」
「それが柏手様、コレが足りないみたいなんです・・・。」
そう言ってリリーホワイトが取り出したのは桜色をした光の玉?みたいなモノだった。
「これは?」
「これは春に成るために必要なエネルギーみたいなモノなんです。」
「それが無くなってるってこと?」
「・・・それが、ごっそりと無くなってて。」
「盗まれたってこと?」
「そうです。何となく
「うーん。リリーホワイト、君はこれ以上春が取られないように見回るんだ。僕達は大本から春を取り返してくるよ。」
「柏手様、ありがとうございます!!リリーホワイト頑張ります!!」
そう言ってリリーホワイトはすっ飛んで行った。
あれ?
柏手様ってそんなビックネームだっけ?
まあ、あとでわかるだろう。
今は霊夢達にこのことを伝えて冥界に向かわなきゃ。
「諏訪子、行こう!」
「うん!」
そうして僕と諏訪子は霊夢達を探しに再び移動を始めた。
今は紅魔館かな?
side:紅魔館
「パチュリー、何か分かったか?」
「魔理沙、少し待ちなさい。私が信じられないの?」
「いや、信頼してるぜ!」
「・・・。(照れてますねパチュリー様)」
「・・・。(黙りなさい、こあ)分かったわ。この異変は春のエネルギーが無くなったのが原因よ。」
「春のエネルギーって何なんだぜ?」
「季節が春になるためのエネルギーよ。少し魔法で調べてみたらその春のエネルギーが凄く少ないわ。・・・済まないけど私にはここまでしかわからないわ。」
「いや、十分だぜ!ありがとうパチュリー!」
「え、ええ。友人の助けになれたなら良かったわ。」
「・・・。(咲夜さん、いつの間に?!)」
「・・・。(何かいい雰囲気だったから音を立てないようにきたのよ。あれは?)」
「・・・。(パチュリー様と魔理沙さんのラブコメです)」
「・・・。(・・・そう。)」
「あら、メイド。どうしたのかしら?」
「霊夢、お嬢様から私も異変解決に行ってこいと。お嬢様は寒いのが苦手なの。」
「なるほどね。いけ好かないけど助かるわ。」
「あら、先生が来たみたいよ。」
「師匠が?」
「・・・霊夢。先生の連れてるヤバそうなのは?」
「あー。守矢神社の神よ。」
「なるほど。(先生が昔話していた友人ね。どちらかというと大切な人のように話してたわね・・・。)」
黒:柏手様がビックネームっぽくて吃驚した。諏訪子と花見に行きたい為に異変解決に乗り出す。
諏訪子:黒と花見に行きたい為に異変解決に同行。隠された(作者の都合により)実力がついに・・・。
『烏』:ゆかりんを探して幻想郷を飛び回っている。
霊夢:珍しくやる気をだした楽園の素敵な巫女。
魔理沙:友人のパチュリーを頼る。断じて100合ではない。
パチュリー:魔理沙に頼られて嬉しい。照れてますね。
小悪魔:100合とかのサブカルまみれ。茶化すの楽しい〜。
咲夜:気遣いのできるメイド。異変解決に同行することに。