東方黒雲録   作:文才の無い本の虫

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プロット?逸脱してますが何か?
ああー描写力が・・・。
書きたくなって2時間で書いた後悔はしてる。


4「西行妖」

side:霊夢

 

 

「あらあら。ヒトって思ったよりも弱いのね。」

 

 

「くっ。」

 

 

 

今、立っているのは二人。

 

満身創痍の私と無傷の女。

 

女は扇子で口元を隠しながら、桜を咲かしたいだけだといった。

 

私の勘はその桜を咲かしたら不味いといったので阻止しようとしたが、魔理沙は気絶。

 

咲夜は血反吐を吐いて倒れ、私は満身創痍。

 

奴――西行 幽々子――は強かった。

 

師匠に修行をつけてもらう前の私なら既に3回死んでいたと思う。

 

すると、奴が話しかけてきた。

 

 

「ねえ、博麗の巫女。もう少しで咲くわ。貴方も見るといいわ。」

 

 

奴の後ろにある桜を見ると略満開といったところだ。

 

――嫌な予感がする。

 

 

「え?」

 

 

奴の腹から枝が生えた。

 

いや、奴が桜に腹を刺された。

 

不味い。

 

私は(奥の手は出して無いが)奴に敵わない。

 

その奴が簡単に殺られるってどんな化け物よ!

 

私は急いで魔理沙と咲夜の元に向かい、結界を張る。

 

直ぐにピシリと音がする。

 

妖気だけで結界が破られ、凄まじい速度で枝が伸びて来る。

 

不味い、二人を庇いながらでは避けられな――

 

 

 

 

◇◇◇◇

 

 

 

 

遠目に見て桜はもうすでに略満開だ。

 

急がなきゃ。

 

 

 

「諏訪子、飛ばすよ!!捕まって!!」

 

 

「うん!」

 

 

飛ぶ速度を一気に上げる。

 

〈アハッ〉

 

嫌な予感しかしない。

 

間に合ってくれよ・・・。

 

暫くしてぼろぼろな霊夢達の姿が見えてきた。

 

その前に佇んでいる女の腹を桜の枝が貫いた。

 

 

 

「え?」

 

 

 

その瞬間、霊夢は魔理沙と咲夜を結界で覆った。

 

不味い、凄く不味い。

 

アレ(妖怪桜)は有っちゃいけない。

 

守護者(柏手様)としての部分が云う、『アレは生きとし生ける物の天敵だ』と。

 

っ?!

 

標的は霊夢か!!

 

間に合えっ!!

 

急いで霊夢と妖怪桜の間に割り込む。

 

 

 

「【二拍全祓】!!」

 

 

 

妖怪桜の枝を退ける。

 

後ろの霊夢がぼろぼろの状態で何時もからは考えられないか細い声を出す。

 

 

 

「し、しょう?」

 

 

「霊夢、大丈夫か?」

 

 

「何とかね・・・。」

 

 

「うん。良く頑張ったね。少し休んでな。」

 

 

 

僕は霊夢の頭に手を置いたあと、霊夢達を結界で守る。

 

諏訪子は僕の手を握ってきた。

 

 

 

「黒、私も手伝うよ。他人事じゃないしね。」

 

 

「ありがとう、諏訪子。・・・取り敢えずは消し飛ばすと春が消えちゃうから、封印し直さ無いと。」

 

 

「わかった。黒は私を守って。私が本体を抑えるよ。よろしくね?(私の騎士様)?」

 

 

「うん。承った。諏訪子には一ミリも触れさせない。」

 

 

 

僕は諏訪子の前に出る。

 

 

 

「【アメノムラクモ】!!」

 

 

〈アハハッ!しょうがないから少し手伝って上げる!〉

 

 

 

妖怪桜の攻撃が僕達目掛けて飛んでくる。

 

僕の中からフランと僕を足して二で割ったような容姿の少女が現れた。

 

彼女――(フラン)の狂気は魔法で妖怪桜を攻撃する。

 

僕は妖怪桜を斬って、斬って、祓って、祓ってひたすらに諏訪子の為に時間を稼ぐ。

 

後ろで諏訪子が大規模な術を組んでいるのが解る。

 

 

 

「黒、後十分稼いで。」

 

 

「了解!」

 

 

 

妖怪桜の攻撃には何か黒い魔力みたいなのが乗っている。

 

当たったら不味そうだ。

 

ん?

 

スキマ?

 

『烏』は間に合ったみたいだな。

 

 

 

「クロ!西行妖は?!って危ないっ!!」(仰け反り)

 

 

「今時間稼ぎ中!!紫も手伝って!」

 

 

「主様、私も手伝っちゃいますよー!」

 

 

「助かる!」

 

 

「時間稼ぐのはいいんだけど、そのヤバい娘誰よ?!」

 

 

〈アハハハはっ!!〉

 

 

 

紫と『烏』の参戦によって妖怪桜――紫曰く昔封印した西行妖という妖怪らしい――に対して優勢を保っている。

 

そろそろ、十分。

 

 

 

「黒!!出来たよ!!」

 

 

「よし!紫、『烏』一旦戻ってきてくれ!!」

 

 

「行くよ!【八方封殺】!!」

 

 

 

諏訪子の掛け声の後、妖怪桜の周りに八本の石柱が現れ、妖怪桜に突き刺さった。

 

妖怪桜の攻撃が止んだ。

 

効いてるみたいだ。

 

 

 

「紫、再封印できる?」

 

 

「ええ、準備してきたから直ぐにできるわ。」

 

 

「頼む。」

 

 

 

そうして紫によって石柱が突き刺さった西行妖は封印された。

 

 

 

 

◇◇◇◇

 

 

 

 

とある神社で影はとある存在と話していた。

 

 

 

「ちっ。約立たずめ。忌々しい。・・・まあいい。次の策はある。高位神二柱も味方につけたことだしな。」

 

 

「おい、サタン(・・・)。本当にヤツを殺せるのか?」

 

 

「モチロンだとも!アマテラス(・・・・・)ツクヨミ(・・・・)。君達の力と(悪魔)の力が合わされば例え、エクソシストだろうと始まりの妖怪だろうと殺せるだろよ!」

 

 

 

影――サタンは内心で細く笑む。

 

黒を殺す計画をアマテラス達と進めながら。

 

 

 

 

◇◇◇◇

 

 

 

 

〈あー愉しかった。ワタシは戻るね!〉

 

 

 

そう言って何も説明せず(フラン)の狂気は僕の中に戻っていった。

 

すると後ろにいる諏訪子から引っ張られる。

 

悪寒。

 

 

 

「黒。あの娘、ナニ?」

 

 

「え、えーっと・・・。」

 

 

「クロ、私も気になるわ。この幻想郷にあんな存在は入って来てないわ。どういうことかしら?」

 

 

「えー僕にも解らないと言いますか、正体は解るんだけどなんであんなことを出来るのか僕も知りたいと言いますか・・・。」

 

 

「黒?」

 

 

「クロ?」

 

 

「そういえば。あの娘、妹様と先生を足して二で割った様な見ためでしたね。」

 

 

「ん?ってことはクロの娘ってこと?」

 

 

「いや、違うだろ。」

 

 

「黒?」

 

 

 

おーっと不味い。

 

諏訪子から殺気みたいなの出てるんだが。

 

ん?

 

諏訪子、横腹が痛いです。

 

ってか咲夜起きてたのかよ。

 

これは早急に説明しないと僕が社会的に死んでしまう(ロリコンになってしまう)

 

僕は諏訪子達に説明した。

 

アレは元々はフランの狂気だったこと、僕がその狂気を喰らったこと、何か自意識を持っていること。

 

咲夜は滅茶苦茶驚いていたが、諏訪子の殺気は止んだ。

 

 

 

「・・・ってかさ、それどうするの?」

 

 

 

僕は地面に正座させられている女を指差す。

 

すると紫が言った。

 

 

 

「幽々子はもう少し反省させときなさい。」

 

 

「紫〜。酷いじゃない。私、お腹に穴が空いてるのよ?」

 

 

「亡霊だから大丈夫でしょう?」

 

 

「えー。」

 

 

「えーじゃ無いわよ!危うく大変なことになる所だったっていうか大変なことになってるわ。」

 

 

 

うん。

 

そりゃあね。

 

重症者3名に明けない冬による作物への被害とか諸々。

 

結局、信仰してくれるなら諏訪子と僕が作物への被害とかはどうにかすることになった。

 

大変だー。

 

その後は僕が霊夢達を手当して解散になった。

 

 

 

 

◇◇◇◇

 

 

 

 

そうして守矢神社についた。

 

諏訪子に引っ張られて居間に行く。

 

 

 

「じゃあ、黒。アレに関して詳しく話してくれるよね?」

 

 

「はい。」

 

 

 

諏訪子に詳しいことを話した。

 

そうして説明していると諏訪子が狂気を出してというので出てきてもらおうと自分から(・・・・)話しかける。

 

 

 

〈おーい。〉

 

 

〈あはっ。(ワタシ)から話しかけてくるなんて珍しいね!〉

 

 

〈さっきみたいに僕の外に出てくることって出来る?〉

 

 

〈うーん。あの時は結構ヤバそうなだったから出てこれたけど、今は名前もないから外には出れないよ?〉

 

 

〈・・・。〉

 

 

〈どうしたの?〉

 

 

〈よし、君に名前を付けよう。〉

 

 

〈は?〉

 

 

〈だって、今の君ははフランの狂気な訳ではないし害もない。さっきは手伝ってくれた。なら名前が無いのは可哀想だろう?〉

 

 

〈あはっ。(ワタシ)ってバカなの?〉

 

 

〈?〉

 

 

〈ワタシはね、フランを外敵から守るための防御機構(・・・・)。今は(ワタシ)の元々持っていた狂気と混ざって別の物に成ってるの。要するに(ワタシ)ワタシ(自身の感情)に名前を付けようとしてるの。笑いものね!アハハハは!〉

 

 

〈なるほど、フランの狂気にはそんな意味があったのか。でもさ、別に良くないか?〉

 

 

〈なんで?〉

 

 

〈君はもう一人の僕ってことだろ?呼ぶ時に名前がなかったら可哀想だろ?〉

 

 

〈・・・。じゃあ、付けて。ワタシだけの名前。〉

 

 

〈うん。〉

 

 

 

さて、彼女にはどんな名前がいいだろう?

 

核になっているのはフランの狂気。

 

外側は僕の狂気ときた。

 

苗字は同じでいいとして、名前か。

 

・・・ん?

 

ってことは彼女の内面の殆どはフランってことでは?

 

よし、フランから名前を借りよう。

 

フランドールとクロだから・・・。

 

 

 

〈出雲 クランドール。どうかな?〉

 

 

〈・・・安直だね。〉

 

 

〈うっ。〉

 

 

〈うん。でも気に入った。ワタシは今から出雲 クランドール!!よろしくね!お兄ちゃん!!〉

 

 

〈はい?〉

 

 

 

拝啓、天国の母さんへ。

 

妹ができました。

 

どうゆうこと?!

 

あ、もう一人の僕だから双子と考えたら兄弟姉妹か。

 

そうして僕の狂気は僕の妹、出雲 クランドールに成った。

 

 

 




黒:妹ができた。じつは諏訪子の勘違い(クランがフランと黒の子供)により命の危機に瀕していた。クラン、どうやって皆に紹介しようか胃を痛めている。

諏訪子:黒が格好良かったーと思っていたら浮気疑惑が浮上。浮気してたら黒を食べるつもりだった。浮気ではなかったのでまあ良いかと思っている。

クランドール:黒とフランの狂気から黒の妹に成った。でもある意味黒とフランの娘とも言えなくもない。黒と同じように存在の再定義が起こっている。

幽々子:お腹に穴あいた。黒が治療した。紫に凄く叱られた。

紫:危険だと昔封印したのが友人によって開放されてた。私、寝てたのに・・・。

『烏』:今回のMVP。黒に褒められた。ひゃっほーい!

霊夢:身体中が痛い。弱さを痛感した。私は強くなるっ!

魔理沙:気絶。

咲夜:爆弾発言を落とした。ちなみにクランの姿についてはレミリアには報告済み。

レミリア:黒、よくもうちのフランを傷物に・・・!(盛大な誤解)っていうか年齢合わないことに思い至らないれみりゃ。

フラン:レミリアに貴方黒との子供がいるの?と聞かれて悪乗りした小悪魔系妹様。黒、修羅場決定。クランドールと会わせちゃだめ。幻想郷(の住人の胃)が終わる。
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