あの後、諏訪子の前に出てクランドールはこう言った。
「ワタシは出雲 クランドール!!よろしくね、お姉ちゃん!!」
諏訪子は固まった。
その後色々あって守矢神社(と諏訪子の住処)で暮らすことになった。
早苗はクランを妹の様に可愛がり、神奈子はクランにビビった。
諏訪子はというとクランを娘の様に可愛がっている。
何故に娘?
その後、紫経由でレミリアから明日紅魔館に来いという有り難くないお手紙が来た。
手紙から殺気がするってどういうこと?!
紫に何したの?と聞かれたが何もしてないとしか言えない。
ちなみに紫はクランドールを見て、神奈子みたいにビビった。
何故だ?
僕の妹、可愛いと思うんだけどなぁ。
「お兄ちゃん、遊ぼー!」
紫、クランが呼んでるからまたね。
え?シスコン?それが何か?
因みにクランはフランの髪色と瞳の色と胸部装甲しか違いが無い。
どっちが大きい?えっとですね・・・僕の年齢が反映されたので、クランドールのほうが・・・。
種族は僕と同じ"何者でもないバケモノ"だった。
・・・僕より強いのでは?
兄の威厳は保ってます。(負けなし)
「クラン、何して遊ぼうか?」
「うーん。トランプ!」
あ、デジャブ。(3章7話)
その後は諏訪子や早苗も誘ってカードゲームをした。
あー明日になってほしく無い。(胃痛)
僕、レミリアに何かしたっけ?
でもフランにはクランドールを紹介しなきゃなあ。
うん。
会わせちゃいけない気がする。(胃痛)
紫、ごめん。
君の胃痛の種増やすことになりそう。
◇◇◇◇
今僕はクランと諏訪子と一緒に博麗神社に来ている。
霊夢達にクランの紹介をするためだ。
新参者?は博麗の巫女に紹介しておかないといけないみたいだし。
境内を歩いていると魔理沙を見つけた。
金髪の女性とパチュリーと話している。
パチュリーが居るのは珍しいな。
声をかけよう。
「やあ、魔理沙、パチュリー。彼女は?」
「お!噂をすれば何とやらってやつだ。黒、コイツは前言ってたマーガトロイドだぜ。」
「こんにちは、柏手様。私はアリス、アリス・マーガトロイドです。」
「似てる。(いや、髪色以外が似すぎてる)君の家系にシンシア・マーガトロイドって居る?」
「は、はい。シンシア・マーガトロイドは母です。」
「そう。僕はシンシアの師匠ってとこかな。柏手でも黒でも好きな様に呼んでくれて構わないよ。よろしく、アリス。」
「ええ、よろしく。」
「で、パチュリーがここに居るのは珍しいね。どうしたの?」
「柏手様に聞きたい事があったのよ。」
「聞きたい事?」
「一体レミリアに何したのよ?」
「何もしてない。」
「本当かしら。レミリアがピリピリしてたわ。確かフランを〜とか言ってたわね。」
「あ。」
「なあ。それって黒の後ろに居る奴が関係してるんじゃないか?」
魔理沙は僕の後にいるクランを指差す。
ああ、明日よ来ないでくれ・・・。(胃痛)
「クラン、自己紹介して。」
「うん!・・・はじめまして!ワタシは出雲 クランドール!お兄ちゃんの妹です!」
「なあ、パチュリー。フランにめっちゃ似てないか?」
「ええ、似てるわね。それも凄く。しかも目の色と髪の色は柏手様のものね。」
「黒、フランとの娘か?」
「いや、違うよ?!」
かくかくしかじか・・・。
魔理沙達にクランは僕と同じ種族で姿が無いからフランの姿をベースにしたというカバーストーリーを話した。
魔理沙、それって黒とフランの娘ってことじゃないのか?とか言うんじゃありません。
「あ、因みに僕と同じ位強いよ?」
「しょ、衝撃だぜ・・・。」
「魔理沙、弾幕ごっこしましょ!」
「くっ。いいぜ!やってやるぜ!!」(ヤケクソ)
結果は魔理沙の惨敗だった。
いや、まあ僕のスペックの魔法使いだと言えばわかると思う。
魔法の節約?なにそれおいしいの?みたいな感じでマスパいっぱいうってくる。(言語野にダメージ)
まあ、そんな事は置いておいて霊夢にクランの紹介をしに行った。
「霊夢、昨日できた妹を紹介するよ。」
「師匠、頭大丈夫?」
「至って正常だからこそ頭と胃が痛い・・・。」
「・・・何かごめんなさい。」
「はじめまして!ワタシはお兄ちゃんの妹の出雲 クランドール!博麗の巫女、よろしくね!」
「はぁ。私は博麗霊夢。貴方の兄の弟子よ。よろしく。」
side紫
「藍、胃薬持ってきて。」
「はい。胃薬です。ですがどうしたのですか?」
「師匠に妹が出来たの。」
「はい?義妹ということですか?」
「いいえ。実妹が
「・・・。」(理解不能によるフリーズ)
「しかも師匠と同じ位強いのよ!一体どう成ってんのよ!」
◇◇◇◇
あの後、遊び疲れたのかクランは僕の中に戻って行った。
聞いたところによるとクランは扱い的には僕の創った分身体をジャックしているらしく、常に僕の中に居るらしい。
要するに外で活動しているのは遠隔操作の子機ってとこだ。
結界術とかで繋がりを遮断されると分身体は靄になって消滅するみたい。
だから、この戻るというのは分身体のエネルギーを僕に返却しているってことらしい。
〈
何か悪いか?
〈ぜんぜん?〉
何故に疑問形?
〈そんな事はいいからさっさと帰ってお姉ちゃんとイチャイチャしてきなよー。ワタシは寝てるから。じゃ!〉
クランの声がしなくなった。
もう略夜だし本人が言うように寝たのだろう。
さて、守矢神社に帰りますかー。
そうして僕は月を見ながら守矢神社に向かって飛び立った。
暫く飛んでいると守矢神社の大きな鳥居が見えてくる。
鳥居の上には『烏』が腰掛けていた。
『烏』は守矢神社か博麗神社に泊まってるらしい。
自宅は・・・前の騒動の時に解体されてしまったそうな。
「主様、お帰りなさい。」
「ただいま。そういえば今も根無し草だって?家ぐらい建てたら?」
「えーっと。実は個人的に今の根無し草の方が合ってるんですよ。だから当分はいいかなーって思ってます。」
「へえ。うーん。じゃあこれあげる。」
僕は『烏』にあらかじめ彼女の為に造っておいた巾着を投げ渡す。
中は僕の能力が付与してあって箪笥二つ分の物が入るようにしてある。
「これは?」
「箪笥二つ分の物が入るようにした巾着。根無し草でも私物位入れられたほうが便利だろ?」
「ありがとうございます。」
「じゃあ僕は帰るよ。」
僕は『烏』と別れ、境内を歩く。
明日の事は考えたくないから諏訪子と酒でも飲んで寝よう。
さて、諏訪子はどこだろう?
うーん。
当て勘で屋根の上かな?
そう考えて僕は屋根の上に上がる。
「黒、お帰り。」
「諏訪子、ただいま。」
「黒、久し振りに月見酒でもしよう。」
「うん。僕もおんなじ事を考えて酒を持って来たよ。」
「私は黒がお酒を持ってくると思ってツマミを用意しといたよ。」
「以心伝心ってやつだね。」
「うん。さあ飲もう。乾杯。」
「乾杯。」
月に照らされた諏訪子はとても魅力的だった。
夏目漱石は「I love you」を「月が綺麗ですね」と訳しだけど、「月より貴方が綺麗ですね」はなんて訳せば良いのだろう?
〈「I need you」でいいんじゃない?さっさとくっつきなよー。〉
寝たんじゃなかったの?
〈黒が吸血される予感がして面白そうだから起きたのー。〉
え?!
僕は諏訪子の方を向く。
其処には捕食者の貌をした諏訪子が。
諏訪子は僕を抱き寄せて首筋を見て言った。
「黒、頂きまーす!」
「問答無用?!」
そうして夜は更けていく・・・。
黒:胃が痛い。次回!黒、修羅場る!(胃痛)
クラン:黒と同居(体)中。基本的に寝てる。面白そうなのがあれば起きる。
諏訪子:クランから見ても吸血鬼より吸血鬼してる。クランとしては黒の嫁=義姉ということでお姉ちゃん呼び。
れみりゃ:フランを傷物にした憎き(誤解)黒を抹殺する準備中。負けたら責任取らせる!と息巻いている。(誤解)
フラン:いつの間にか紅魔館がトラップだらけに。面白そうだから魔理沙に借りた恋愛小説の台詞を暗記中。例「私との関係はお遊びだったの?!」とか。(無邪気)
紫:胃が痛い。