東方黒雲録   作:文才の無い本の虫

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東方萃夢想突入!
そんなに長くならない・・・はず。


10「酒と鬼と宴」

冬が明けた。

 

冬が長引いたり、紅い霧が立ち込めたりはせず何事もなく春になった。

 

最近の趣味は散歩だ。

 

今日は朝から妖怪の山を散策している。

 

〈お兄ちゃん、なんで今日は何時も歩いてる妖怪の山なの?〉

 

うーんとね何か良い出会いがあるって勘で。

 

〈お兄ちゃんは白い悪魔を駆る天パの同類・・・?〉

 

いや、背中に目なんて着いてないし脳波コントロール兵器なんて持ってないし。

 

〈でもお兄ちゃんや霊夢さんはおんなじ様なことできるよね?〉

 

・・・。

 

〈お兄ちゃんは即席の式で、霊夢さんは陰陽玉でファ●ネルみたいなことできるよね。しかも二人共勘が鋭い。ほら、ニュータ●プじゃん。〉

 

一応聞くけどその知識は何処から?

 

〈お兄ちゃんの記憶!〉

 

はぁ。

 

・・・もしかしてクランの二丁拳銃のガンカタのモデルって。

 

〈神殺しの魔王様だよ!〉

 

・・・。

 

拝啓天国の母さんへ。

 

妹がマンガやアニメに影響されてます。

 

どうしたらいいですか?

 

〈そういえばお兄ちゃん、現実で神様と吸血鬼の嫁がいるってアニメみたいじゃない?〉

 

 

 

 

◇◇◇◇

 

 

 

 

そうやってクランと雑談しながら散策をしていると、不思議な気配を感じた。

 

振り向くと、後ろにあった木の上に二本の大きな角を持った少女が腰掛けていた。

 

 

 

「おい、人間。こんなとこに居たら妖怪に襲われるよ。」

 

 

「うん。心配してるれてありがとう。まぁこれでも腕は立つから逃げるくらいはできるんだ。君は?」

 

 

「あっはっは!鬼の前で逃げるくらいはできるって?!しかも嘘が無いときた!あんた面白いね!私は伊吹萃香(いぶきすいか)。あんた、名前は?」

 

 

「あー。何個か呼び名は有ったけど今の僕は出雲 黒。それ以上でもそれ以下でもない只の黒さ。よろしく、萃香。」

 

 

 

彼女を見て、ふととある少女を思い出した。

 

萃香は鬼で彼女とは違う。

 

だけど、寂しそうな魂が重なって見えた。

 

うん。

 

只の自己満足だけど。

 

僕は着物の袖口から瓢箪を取り出して言った。

 

 

 

「萃香、一緒に酒を飲もう。」

 

 

「はい?」

 

 

「うん?お酒嫌い?」

 

 

「いや、好きだけどさ。なんで鬼の私と?」

 

 

「偶には人と飲みたいと思ってね。自分のはあるから一緒に飲まない?」

 

 

「・・・(嘘は無いね)良いよ飲もう!」

 

 

 

僕は萃香の横に腰掛ける。

 

そうして酒を飲む。

 

それから墨は萃香の話を聞いた。

 

真剣勝負ができず耐えかねた仲間が地底に去ったこと、何時もは人々の宴会を見ながら酒を飲んでいること、宴会が昔より少なく退屈していたこと。

 

萃香はそういった話を嘘が無く酒を飲もうと言った僕に気紛れに話す気になったらしい。

 

萃香の話が一段落したところで僕は言った。

 

 

 

「萃香、乾杯しよう!僕と萃香の出会いに!」

 

 

「お、いいね。私と黒の出会いに!」

 

 

「「乾杯!!」」

 

 

 

多分、5〜6時間は話していたと思う。

 

もう昼時は通り過ぎているが何か食べよう。

 

 

 

「萃香、つまみを用意しようと思うんだけど何か食べたいものとかある?」

 

 

「うーん。じゃあ、黒が普段つまんでるものを。」

 

 

「わかった。えーっと確かここらへんに・・・。」

 

 

 

僕は背嚢を漁る。

 

確か前作ったビーフジャーキーモドキが残ってたはず。

 

あった。

 

僕は軽く包んであったビーフジャーキーモドキを取り出して萃香と僕の間に置いた。

 

 

 

「おお。これは見たことがないね。干し肉の類かい?」

 

 

「うん。僕が趣味で作ったんだ。どう?」

 

 

「美味い!」

 

 

「それは良かった。」

 

 

 

まだまだ酒は残ってるし時間はある。

 

僕と萃香は夕日が沈むまで飲んで話した。

 

日が沈んだ後、そろそろ帰ろうかと立ち上がり僕は言った。

 

 

 

「そうだ、萃香。また来るよ。今度は萃香が宴を始めたらいいじゃん。その時は僕を呼んでくれ。君の飲み仲間、いや友達としてお邪魔するからさ。」

 

 

 

そう言うと萃香は目を見開き驚いて、その後満面の笑みで言った。

 

 

 

「鬼にそんな事を言った奴は黒が初めてさ。気に入った! 気に入ったよ黒!オマエは今から私の友達さ!!自分で始めるのも悪くはなさそうだ!次はとびっきりの酒を持って来るよ!」

 

 

「うん!じゃあ、また今度!」

 

 

「気を付けて帰れよ〜!」

 

 

 

そうして僕は湖の屋敷に帰った。

 

 

 

 

◇◇◇◇

 

 

 

暫く飛んで守矢神社の反対側にある湖の屋敷に着いた。

 

この屋敷はレミリアが僕と諏訪子の要望を聞いて建てた僕と諏訪子とレミリアが住んでいる屋敷だ。

 

外見はどちらかというと和風にして貰った。

 

本当は僕の実家を持ってきたかったのだが現世で探したら竹林とかを含めた土地がまるっと消えていたためこういう外観にして貰った。

 

中は普通の屋敷と同じ位の広さで使われてない部屋が結構ある。

 

レミリアは紅魔館やこの湖の屋敷を行き来しながら生活しているので咲夜が偶に掃除してくれている。

 

レミリアが行き来しやすいように屋敷の庭に紅魔館の庭と繋がっている門があるため、偶に紅魔館の住人が遊びに来ることもある。

 

風呂もあり、台所もあり、大きな居間があるのでとても生活しやすい屋敷だ。

 

レミリアには感謝と愛しかない。

 

諏訪子も気に入ってるようでレミリアに感謝していた。

 

因みに僕の部屋は諏訪子とレミリアの部屋も兼ねているため結構広い。

 

クランは僕の中で寝ているので部屋は無い。

 

僕が私物とか置けた方が良いからと勧めたがどうやら僕の中は快適らしく能力で物も仕舞えるので要らないとのことだ。

 

・・・僕の中は一体どうなってるんだろう?

 

そうして屋敷の庭に入ると諏訪子が飛びついてくる。

 

 

 

「黒ーお帰り!」

 

 

「ただいま、諏訪子。」

 

 

「あれ?黒、何かお酒臭いよ?」

 

 

「ああ、ちょっと友達と酒を飲んで来たんだ。」

 

 

「・・・(浮気ではなさそうだね。)そっか。後で私とも飲もう!」

 

 

「うん。取り敢えずご飯の後でね。」

 

 

「あ、今日は黒が遅かったから私が作っておいたよ。」

 

 

「そうなの?ありがとう。それは楽しみだ。」

 

 

 

そうして僕と諏訪子は手を繋いでレミリアの待っている屋敷の中に歩いて行った。

 

・・・その後、酒とワインで酔った諏訪子とレミリアによって貧血になったのはご愛嬌だ。

 

 

 

〜〜

 

 

 

次の日の朝。

 

〈お兄ちゃん、昨晩はお楽しみでしたねってやつだね!〉

 

そのネタは何処から?

 

〈フランに教えてもらった!〉

 

フラン、クランに何を教えてるんだ?!

 

――そんな日常の一幕。

 




黒:友達が出来た。地味に萃香はバケモノ生の中で二人目の友達。(諏訪子、レミリアは愛する人。紫、咲夜は娘のように思ってる。フランは妹。霊夢達、早苗は弟子。『烏』はおもty・・・式神。神奈子?何時でも殺せる程度の知人←諏訪子に戦争吹っ掛けたのを根に持っている)黒が萃香に言った台詞がこの世界における東方萃夢想の引き金に。

諏訪子:今はレミリアと黒と一緒に湖の屋敷に住んでいる。黒から女の匂いを感じたが黒が本気で友達が出来たと喜んでいるのが解ったので浮気じゃなさそうと判定。黒をレミリアと一緒に美味しく頂いた。

レミリア:屋敷を頑張って建てた。黒と諏訪子が喜んでくれたので満足。主に湖の屋敷で生活し、2〜3日に1日は紅魔館で過ごしている。一応紅魔館の主は続けたいらしい。最近は(色んなところが)成長したのでカリスマに加えて威厳も出るようになった。使う機会はないが・・・。

クラン:黒の現世での記憶によりアニメやマンガの知識に影響されている。最近はガンカタに嵌っているそう。フランとよく遊んでいるため、フランから影響を受けている。元はフランなので相性が良い。

フラン:クランとよく遊んでいる。最近は紫とも交流がある模様。黒がお義兄ちゃんになったのでお兄様呼びするか迷っている。でもそれだとクランはお姉様に・・・。

ゆかりん:最近はフランと交流がある。フランの強さに内申でビビりながら胡散臭さという外面を保っている。クランを見てビビり倒すのは黒の狂気(ヤバいモノ)が混ざっているのを本能的に感じているため。

萃香:友達が出来た。はしゃいで異変を起こそうとしている。鬼と(何者でもないバケモノ)の友情は一体何処へ向かうのだろう。ヒロインにはならないが重要な役割を持たせるつもり。

『烏』:最近の仕事は湖の屋敷の家庭菜園(黒の畑)のお守りと屋敷の(事実上)門番。門番と言っても門の前に居るわけではなく黒か諏訪子によって呼ばれる小間使い。結構今の生活を気に入ってる。最近は屋敷の塀の上で寝ていることが多い。

湖の屋敷:レミリアが建てた和風屋敷。武家屋敷の様な塀と門があるが敷地の中には普通の大きめな屋敷と蔵で構成されている。黒の要望により家庭菜園?(もはや畑)がある。

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