東方黒雲録   作:文才の無い本の虫

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諏訪子「クラン、ごめん!!」

クラン「だいじょーぶ!!ゆかりん達はお姉ちゃんが『終末を告げる妖精』に成った原因はバエルだと言っておいたから、ワタシが黙っておけばバレないよ☆」

作者「クランって腹黒いよn「想符『一億と二千年の翼』!!」げふっ・・・」


クラン「因みに諏訪子お姉ちゃんが丸くなったからスプラッターな修羅場はないよ!!」

諏訪子「黒と私が離れなければまだ許せるかな?でも黒は私のだけどね!!」

クラン「お兄ちゃん、お嫁さんが(ワタシも含めて)増えるね!!」


黒「へっくし。・・・誰か噂してる?」


9「廻る」

あの花火大会から数年が経った。

 

霊夢や早苗、魔理沙は少女から女性へと成長し、様々な異変を解決した。

 

花が咲き誇ったり、妖精達が暴れたり、天人が異常天候を起こしたり、温泉が湧いたり。

 

色々あったが今僕は湖の屋敷で諏訪子、レミリア、ルーミアと暮らしている。

 

クランは旅符『辿り着くべき希望の旅』の応用で別世界に遊びに行った。

 

クランが言うには「ゼルおじさんと魔法論議してくる!」とのこと。(ゼルおじさんって誰?って聞いたら「宝石おじさん」とよく分からない答えが返ってきた)

 

ルーミアは正式?に僕の従者になり、咲夜に従者としての技術を学んでいる。

 

咲夜が言うには筋は良いそう。

 

諏訪子は『終末を告げる妖精』に成った後遺症?で髪が白色に瞳が水色になり僕との繋がりが強くなった。

 

まぁ精々お互いの居場所がわかるようになった位だ。

 

 

風のうわさによると霊夢に彼女(・・)が出来たとか。

 

家に酒を飲みに来た紫は「行き遅れ・・・」と落ち込んでいたので萃香に投げた。

 

その後話を聞いたクランが「お兄ちゃん、ゆかりんは肉食系だから頑張ってね☆」と不安になることを言った。

 

その次の日からルーミアと紫がよく弾幕ごっこやってるのを見かける様になった。

 

「王様の貞操は私が護ります!!」とか「何でクロの部屋へのスキマが妨害されるのかしら?」とかは聞こえてない振りをした。

 

 

――その後、諏訪子を交えた黒の嫁&嫁希望者の会議が開かれる事になるのを黒はまだ知らない。

 

 

 

「先生、頑張って下さい!!」

 

 

「え?咲夜いきなりどういうこと?」

 

 

「いえ、お嬢様が少し・・・あ、買い物がまだでした。ではまた。」

 

 

「気になるところで切らないで?!」

 

 

 

 

◇◇◇◇

 

 

 

 

あの花火大会から10年が経過した。

 

博麗の巫女は代替わりをし、霊夢は幻想郷の抑止力としての責務は消えた。

 

博麗の巫女は中立である為に役目を終えるまで何方にも属してはいけない。

 

でも今の霊夢は人に属する(人と結婚する)事が出来る。

 

今日は霊夢の結婚式だ。

 

まぁ結婚式とはいってもお祝いも兼ねた大宴会だ。

 

乾杯の音頭は博麗神社の祀神である僕がすることになった。

 

・・・博麗神社って柏手様を祀ってたんだ。

 

僕、始めて知ったよ。

 

因みに博麗神社を建てたのは紫だ。

 

後で問い詰めよう。

 

それは置いておいて、今は祝の席だ。

 

高らかに音頭を取ろうじゃないか!!

 

 

 

「さて!!皆!!酒は注だか?!」

 

 

 

思い思いの応答が返ってくる。

 

 

 

「では、霊夢と魔理沙(・・・)の結婚に祝して!!・・・乾杯!!」

 

 

「「「「「「「「「乾杯!!」」」」」」」」」

 

 

 

そうして宴会が始まった。

 

 

 

「霊夢さん、魔理沙さん、結婚おめでとうー!!お兄ちゃん達ってばハラハラしながら霊夢さんのプロポーズを見守ってたんだよー☆」

 

 

「クラン!それは言わない約束じゃ・・・」

 

 

「へぇ、師匠。・・・どういうことか洗いざらい話して貰おうかしら?」

 

 

「・・・紫の提案です。」

 

 

「ちょ、クロ?!()を売るとはどういうことかし「紫、正座。」・・・はい」

 

 

旦那様(・・・)、霊夢さん、魔理沙さん。お料理をお持ちしました!!」

 

 

 

霊夢と正座している僕と紫の元にルーミアが大皿を持って駆け寄ってくる。

 

紫もルーミアも左の薬指に僕が首に下げている指輪と同じデザインの指輪をしている。

 

ええ、まあ色々ありましてクラン、紫、ルーミアとも結婚しました。

 

ぶっちゃけ気付いたらレミリアと紫に一服盛られてなし崩し的にというやつだ。

 

まぁ、悪くはない。

 

そうして時間は過ぎ、宴は盛り上がっていく。

 

 

 

「あの時の霊夢ったらちょーかわいかったのよ!!」

 

「ちょ、紫何言ってんのよ?!」

 

 

酔った振りをして紫の霊夢自慢(親バカ)が炸裂したり、

 

 

「そうだぜ!霊夢はプロポーズのときはとってもかわいかったぜ!!そりゃあもう・・「だまらっしゃい!!」・わ!逃げろ!!」

 

「待ちなさい!!」

 

「鬼さんこちら!!だぜ!!」

 

 

魔理沙が霊夢のプロポーズを暴露しようとして追いかけっこをしたり、

 

 

「ほら、霖之助。お祝い、言いに来たんだろ?」

 

「ああ、言ってくるよ。」

 

 

重い腰を上げて訪れた霖之助の背を押したり、

 

 

「もーやってらんねーです!!」

 

「白狼天狗も大変だねえ。」

 

「私はいまバカンス中だしなあ。あ、これ食べるかい?」

 

「頂きますよこんちきしょう!!」

 

 

萃香が白狼天狗とイエスと飲んだくれていたり、

 

 

「黒、久し振りにあれ飲ませて?」

 

「久し振りにって三日前にも飲んだよね?!」

 

「しーらないっ!!」

 

「ちょ、」

 

「いただきまーす!!」

 

 

諏訪子に血を吸われたり。

 

そうやって幻想郷の夜は更けていく。

 

 

 

 

◇◇◇◇

 

 

 

 

皆が寝静まり、月が真上に来たころ。

 

僕は博麗神社の屋根の上で星を眺めていた。

 

 

 

「だーれだ!」

 

 

 

目が誰かの掌で覆い隠される。

 

僕は確信を持って掌の主の名前を口に出す。

 

 

 

「諏訪子。」

 

 

「正解だよ。」

 

 

 

諏訪子は僕の横に腰を下ろす。

 

 

 

「どうして此処に?」

 

 

「起きたら黒が居なくて探してたんだ。・・・黒は何をしてるの?」

 

 

「星を見てる。・・・諏訪子、ちょっと此方に寄って。」

 

 

「うん。」

 

 

 

諏訪子を抱き寄せる。

 

 

 

「・・・少し、寂しくなったんだ。僕は、僕とクランは幾つもの、それこそ星の数ほどの世界の終わりを見てきた。・・・僕はこの世界の終わりが解る。解かってしまう。」

 

 

「黒・・・。」

 

 

「さっきまで騒いでいた霊夢や魔理沙、紫達にも・・・レミリアにも終わりは来る。残念だとは思うけど悲しまない。僕は悲しめない。それが皆を大切に思えてない様でとてもとても悲しくて寂しい。」

 

 

すると抱き寄せた諏訪子が僕を抱き締める。

 

 

「大丈夫だよ、黒。私はずっとずっと黒と居るし、悲しめないことを悲しむのは皆のことを大切に思っているってコトだよ。」

 

 

「諏訪子・・・。」

 

 

「私はね、皆のことを憶えておいてあげることが大切にするってことだと思う。」

 

 

「・・・そうだね。僕は、僕だけは憶えておくべきだ。この世界があったと言う事を。此処で暮らしていた人々が妖怪達が神達が居たと言う事を。」

 

 

「うん!」

 

 

「そうだ、諏訪子。言いたいことがあるんだ。」

 

 

「そうだね。私もおんなじことを言おうと思ってる。」

 

 

「諏訪子、」

 

 

「黒、」

 

 

「「愛してる。」」

 

 

 

そうして二人の夜は更けていく。

 

――夜はまだ長い。

 

 

 

 

◇◇◇◇

 

 

 

 

金髪の少年が駆けていく。

 

 

 

「霊夢お母さん、魔理沙お母さん、行ってきます!!」

 

 

「霊魔、気を付けて行くのよ。」

 

 

「霊魔、何かあったら私達を呼ぶんだぜ?」

 

 

「はーい!!」

 

 

 

金髪の少年――霊魔が寺子屋に行くのを見送った後、霊夢と魔理沙は縁側でお茶をする。

 

 

 

「なあ霊夢。霊魔も大きくなったな。」

 

 

「ええ。貴方が妊娠した時はどうなることかと思ったけど案外悪くないわ。」

 

 

「ああ。黒には感謝しかないぜ。黒が居なかったら霊魔は産まれてないからな。」

 

 

「・・・師匠は今何処に居るのかしら。」

 

 

「さあ?・・・まぁきっとどこかで嫁とイチャコラしてるだろ。」

 

 

「そうね。」

 

 

 

霊夢は5年前の出来事を思い出す。

 

 

 

――霊夢、魔理沙。僕と諏訪子はちょっと強くなりすぎた。だから旅に出ようと思ってるんだ。・・・最後に君達の願いを一つ位は叶えてあげられるけどどうする?

 

 

――じゃあ、霊夢と私の子供が欲しいぜ!!

 

 

――うん。わかった。柏手様として最後の仕事だ。・・・霊夢、魔理沙、抱き締め合って。

 

 

――おう!ほら、霊夢も!!

 

 

――え、ええ。

 

 

――うん。君達に祝福を。・・・柏手の名に於いて奇跡を起こす。霊夢と魔理沙の子よ有れ!

 

 

――なあ黒。何にも起こらないぜ?

 

 

――うん?起こったよ?今魔理沙のお腹は霊夢との子供を授かっているよ。

 

 

――え?

 

 

――やったぜ!!

 

 

――じゃあね、霊夢、魔理沙。君達の事は忘れないよ。

 

 

――おう!じゃあな、黒!!

 

 

――ええ、さようなら師匠!!ありがとう!!

 

 

 

霊夢は湯のみを置き空を見上げる。

 

 

 

「懐かしいわね。」

 

 

「そうだな。」

 

 

「あ、洗濯しなきゃ!」

 

 

「手伝うぜ!」

 

 

 

霊夢と魔理沙は立ち上がって歩き出した。

 

――そうしてまた今日が終わり、明日が始まる。

 

いつか来る遠い終わりに向けて人々は、妖怪は、神々は今を生きる。

 

黒色のバケモノと白色のバケモノは今日も世界を見守っている――

 

 

 

 

「諏訪子、愛してる。」

 

 

「私もだよ黒。愛してる。」

 

 

「ほら、お兄ちゃん達!!イチャついてないで仕事!!」

 

 

「わかったよ。」

 

 

「はーい。」

 

 

「今日の仕事は時計塔で起きるテロを防ぐ事だよ!!」

 

 

「・・・世界ってテロが世界の終わる要因に成るのか。最近こういうの多いし、ちょっと世界って終わりやす過ぎない?」

 

 

「・・・黒、頑張って。」

 

 

「ほら、お兄ちゃん。行くよ!!レッツゴー!!」

 

 

「はいはい。」

 

 

 

 

――今日も世界は回る。

 

黒色のバケモノが世界を回す。

 

終わりはまだ来ない。

 

この世界は老衰で消えるだろう――

 

 

 

 

 




黒:幾つもの世界を巡ったことによりバケモノとしての格が上がった。Fate風に言うなら神としての側面を持ったORT。要するにヤバい。最近は世界が終わらない様に終わりの要因を片っ端から排除している。この世界ではエミヤが出動することは無い。

諏訪子:後遺症で髪が白色に瞳が水色になった。黒レベルにヤバい。性格は結構丸くなった模様。今の諏訪子は存在するだけでありとあらゆるものを終わりに近づける性質を持つため黒は諏訪子を連れて旅に出た。黒かクランと一緒に居ればその性質は中和される。因みにその性質は博麗大結界の天敵。

クラン:黒の妹兼諏訪子公認の嫁。というか黒の独立した分身のようなものなので見方によっては黒とは同一人物になる。黒の魔法使いとしての側面が強いため黒より魔法関連の能力が高い。世界の終わる要因の探知はクランの仕事。戦闘力は魔法使いとしての黒と同等のため本体のバケモノとしての黒より弱い。

レミリア:別次元にある黒達の屋敷にお留守番している。ルーミアと咲夜から指導を受け家事ができるようになった・・・が、咲夜が(紅魔館組ごと)着いてきたため使う機会は無い。

ゆかりん:肉食系。泣く泣く黒の旅についていかずに幻想郷の管理者をしている。最近、ルーミアと藍のコンビが便利過ぎて手放せない。

ルーミア:自分の弱さを理解しているので八雲のしたで修行中。藍とタッグを組み活躍中。

霊夢:魔理沙と結婚した。プロポーズは霊夢からした。魔理沙との間に黒の神の力で霊魔という魔理沙に似た少年を授かる。地味に親バカ。

魔理沙:霊夢と結婚した。あんまり言うことは無い。

萃香:さしてやることもないので黒の屋敷に住み着いた。

イエス:黒の手助けをしている。

紅魔館組:レミリアに着いてきた。咲夜は時を操った影響で不老に。



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