東方黒雲録   作:文才の無い本の虫

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息抜きと戦闘描写の練習に投稿。

もし黒が諏訪子に逢わず、日本の外を旅していたら。

(もしFate要素が強かったら。)

もし、泣いている狂気に逢ったら。

これはそんな金色の吸血鬼と黒い妖精の話。



EX√「面白可笑しく」

 

永琳と別れて(ツクヨミに爆殺されかけたが)から結構な時が流れた。

 

僕は今、海の向こうを旅している。

 

僕は昔に永琳の手伝いをしていた頃の知識で医者の真似事をしている。

 

ある日、救世主の噂を聞いた。

 

僕はその救世主に会ってみることにした。

 

思い立ったが吉日。

 

僕は救世主が滞在している町に向かった。

 

能力を使って空間を飛び越えたので救世主に会うことが出来た。

 

僕はその集団のまとめ役、イエスと言ったかな?に声をかける。

 

 

 

「君が救世主?」

 

 

「ええ。私が救世主と呼ばれている者だよ。何者でも無い者よ。」

 

 

「・・・僕が人じゃないのがわかるのか。」

 

 

「うん。貴方に頼みがあるんだ。」

 

 

「頼みとはなんだ?」

 

 

「神でも人でも無い貴方にこの旅の行く末を見届けて欲しい。」

 

 

「・・・いいよ。」

 

 

 

僕は何となくこの男の旅に興味が湧いた。

 

 

 

 

◇◇◇◇

 

 

 

 

そうして僕が友に出会ってから1年弱が経った。

 

僕は友と聖人達との関わりで未だに知らなかった事を沢山見聞きした。

 

だが、聖人の一人が騙され、友がが処刑されてしまうことになった。

 

 

 

「イエス、本当にいいのか?僕ならこの場所から君を助けられるが?」

 

 

「いいんだ友よ。これもまた神の試練だ。神は乗り越えられない試練を与えない。もし乗り越えられなかったら私がそこまでだったというだけだよ。」

 

 

 

彼は穏やかだった。

 

僕は彼に人々の魂が時折放つ強い輝きを見た。

 

僕は問うた。

 

 

 

「イエス、これが君の言っていた旅の終わりか?」

 

 

「友よ、死は終わりでは無い。君は約束を果たしてくれ。」

 

 

「・・・わかった。約束通り君の旅の行く末を見届ける。」

 

 

「それでいい。」

 

 

 

次の日、友が十字架に磔にされ処刑された。

 

ああ、なんて人間は愚かんだろう。

 

自分達を救おうとする友を処刑するなんて。

 

すると友の骸から光が出てきた。

 

眩しさに目を細め、周りを見渡すとこの光が見えているのは僕だけのようだ。

 

 

 

――友よ。

 

 

「・・・イエス。」

 

 

――私はどうやら神に成るみたいだ。

 

 

「それが試練を乗り越えた報酬か?」

 

 

――俗な言い方だとそうなるね。

 

 

「・・・友よ、君との旅は楽しかった。神になっても頑張れよ。」

 

 

――友よ、私も楽しかった。これは、キリスト()ではなく言わせてもらう。何者でもない者よ、友人として貴方の幸せを願ってる。

 

 

「ああ、ありがとう。」

 

 

 

そうして僕はまた旅を始めた。

 

 

 

 

◇◇◇◇

 

 

 

 

「ひっぐ、えっぐ、ぐすん・・・」

 

 

 

それは偶然のことだった。

 

僕がエクソシストを辞め、深い霧の中を歩いているときに誰かの泣く声がきこえた気がした。

 

エクソシストの経験上、こういう深い霧の中で聞こえてくる泣き声っていうのは大概が罠なんだが、何となく違う気がした。

 

暫くその声が聞こえた気がした方に歩いていくと紅い館が見えてきた。

 

泣き声はあの館の時計塔の上から聞こえている気がする。

 

寝ている門番?にばれないように存在を曖昧にして時計塔に向かって飛んでいく。

 

其処には金髪の虹色の羽を持った少女が座って泣いていた。

 

 

 

「ひっぐ・・・」

 

 

「どうしたの?」

 

 

 

僕は彼女の横に腰掛け、声をかける。

 

 

 

「貴方は?」

 

 

「僕は黒。泣いている声が聞こえたんだ。君はどうして泣いていたの?」

 

 

 

彼女はポツポツと話し始めた。

 

彼女の名前はフランドール・スカーレットというらしい。

 

彼女は能力故に実の姉に地下に幽閉されているらしい。

 

その為、友人も居らずこの紅魔館の外の世界も知らないそうだ。

 

 

 

「ねぇ、フラン。」

 

 

「なあに?」

 

 

「僕と友達になろう?」

 

 

「えっ・・・いいの?」

 

 

「うん。僕には友達は殆ど居ないけどフランの話し相手位はなれるかな?」

 

 

「なれるよ!やった!初めてのトモダチ!」

 

 

 

そうして僕はフランと友達になった。

 

それから僕は紅魔館の近くにセーフハウスを作り、夜になったら紅魔館に侵入して時計塔でフランと話すという生活を送った。

 

 

 

「ねぇ、クロ〜。外ってどんなところなの?」

 

 

「うーん。・・・一言でいうと変なところかな?」

 

 

「変なところ?」

 

 

「うん。いいところもあれば、嫌なところもある。そんな変なところ。」

 

 

「じゃあ、私何時かクロと行ってみたい!」

 

 

「いいねそれ。何時か行こう。」

 

 

「うん!」

 

 

「そうだ、指切りしよう。」

 

 

「指切り?指を切り落とすの?」

 

 

「違う違う。フラン、こうやって小指を出してみて。」

 

 

「こう?」

 

 

 

フランの小さな小指に自分の小指を引っ掛ける。

 

 

 

「指切りげんまん、嘘ついたら・・・どうする?」

 

 

「うーんとね、腕と足を切り落とすの!」

 

 

「わかった。よし、改めて・・・指切りげんまん、嘘ついたら腕と足を切り落とす。指切った。」

 

 

「た!」

 

 

 

フランと笑い合う。

 

僕はフランとのささやかな約束位は叶えてあげたいと思った。

 

その為なら腕や足の一本二本は必要経費だ。

 

 

 

 

◇◇◇◇

 

 

 

 

一人で泣いていた満月の夜のことだった。

 

「どうしたの?」と横から声が聞こえた。

 

横を向くと黒い髪に水色の瞳をした気配のあやふやな不思議な人が座っていた。

 

紅魔館の人じゃないみたいだし門番の美鈴は何をしているのだろう?

 

その人は私に何故泣いていたのか聞いてきた。

 

私はパチュリーから悩みというのは人に聞いてもらった方が楽になるという言葉を思い出して、何となく話してみることにした。

 

そうして話を聞き終わったクロは言った。

 

「友達になろう」って。

 

その日私に初めてトモダチが出来た。

 

クロは毎日来てくれていろんなことを話してくれた。

 

クロの膝の上でクロの話を聞くのは大好きだ。

 

私は少しクロと外に行ってみたいと思った。

 

そしたらクロが指切りというのをしようと言ってきた。

 

指切りって指を切り落とすのだろうか?

 

クロが言うには約束事をするときの儀式みたいなものらしい。

 

クロが「嘘ついたら・・・どうする?」と聞いてきたので腕と足を切り落とすと言ったらクロは「指切りげんまん、嘘ついたら腕と足を切り落とす。指切った。」と約束してくれた。

 

そうだ!今度パチュリーに指切りのこととか外のこととか聞いてみよう!

 

 

 

 

◇◇◇◇

 

 

 

 

何時もの様にフランに会いに行くと時計塔の上にはフランではない人物達がいた。

 

何時も眠っている門番、紫色の魔法使い、青い髪のフランに似た少女だ。

 

青い髪の少女の紅い瞳が僕を見据え、彼女は口を開いた。

 

 

 

「貴方がクロね?」

 

 

「そうだけど、君達は?フランは何処へ?」

 

 

「フランは地下に居るわ。パチュリーから聞いて貴方の存在に気付いたの。貴方は危険そうだからこの館の全力を以って殺すわ。」

 

 

「・・・。フランを閉じ込めた姉って君?」

 

 

 

僕は冷静に目の前の青い髪の少女に問う。

 

 

 

「ええ、そうよ。私はレミリア・スカーレット。こんなにも月が紅いから、本気で殺すわよ。」

 

 

「そっか。じゃあ、取り敢えず泣かす。」

 

 

 

僕はエクソシスト時代に使っていた白鍵という強度を上げた幅広剣の形をした黒鍵の亜種を取り出し右手に構え、左には黒鍵を4本挟む。

 

・・・・・これ指が結構疲れるからやりたくないのになあ。

 

 

 

「っ!!それは聖堂教会の!!」

 

 

「僕は元だよ。今は只のフランの友達。」

 

 

 

昔はとある機関に所属して吸血鬼狩りと肩を並べてたけどね。

 

 

 

「白々しい!!美鈴、パチェ!!行くわよ!!」

 

 

 

レミリア達が攻撃を開始する。

 

美鈴は氣を纏い、こちらに突進。

 

レミリアは魔法で出来た槍?を構え、魔法を乱射しながら美鈴の後を追う。

 

パチュリーは魔法の並列展開で二人の援護。

 

 

いいチームワークだ。

 

 

「済まんが少し頭に来てるんでね。友よ、使わせてもらうよ。・・・・・レミリア・スカーレット。僕のコレはちと痛いぞ?」

 

 

「まさか!!美鈴、パチェ、あれを阻止して!!」

 

 

「レミィ、アレは何?!」

 

 

 

僕は昔に友と作り出した、今風に言うと洗礼詠唱を使う。

 

 

 

「――生きとし死せるもの、この詩を聴け。留まり動かぬもの、時を奏でよ。」

 

 

「【彩光乱舞】!!」

 

 

「【スピア・ザ・グングニル】!!」

 

 

「【賢者の石】!!」

 

 

 

飛んでくる5色の弾幕を避け、美鈴の乱打を左の黒鍵で往なし、レミリアの槍を白鍵で弾く。

 

 

「――遍く全てに価値は無く、遍く全てに価値は有る。遍く全てに価値は付けられない。」

 

 

「はぁ!!【スカーレットシュート】!!」

 

 

「レミィ、援護するわ!」

 

 

 

レミリアの抜き手を躱し、飛んでいく弾幕を黒鍵で往なし、切り裂く。

黒鍵は霊的なものに強く作用する。

魔法の核は霊的なものだ。

見えるなら、斬れる。

 

 

 

「な?!魔法の式を斬ったですって?!」

 

 

「――たとえこの手が血に濡れようと、たとえこの(ツルギ)が砕け折れようと。私は奏でる、終末(オワリ)の音を。」

 

 

「不味い!!」

 

 

 

レミリア・スカーレット、もう遅いよ。

 

 

 

「――私は否定する、終末(オワリ)無きものを。私は肯定する、遍く全ての終末(オワリ)を。」

 

 

「レミィ、下がって!」

 

 

「わかったわ!美鈴!」

 

 

「はあああ!!【極彩颱風】!!」

 

 

「――賽は投げられ、路は交わった。私は光明(トコヤミ)、遍く全てに救済(オワリ)を与える。さあ、『――永遠に終止符を』。」

 

 

 

白鍵や僕の霊力が青い色を帯びる。

僕の洗礼詠唱は彼等が使うものと異なり、空間ではなく僕の力に作用する。

『永遠に終止符を』を使用したあと5分間、僕が発する力はどんなものにも(対象の)必ず割合ダメージを押し付ける(一時的に存在を削る)

要するに○撃必殺というやつだ(削り切れば完全消滅)

 

踏み込んで加速、先ずはパチュリーの前に躍り出る。

 

フランはパチュリーは頼れるお姉さんと言っていたので意識ろ刈り取るだけで済ませて転がしておく。

 

 

 

「よくもパチュリー様を!」

 

 

「済まんが転がってろ。」

 

 

 

飛びかかって来た美鈴の片脚を切り飛ばし、左の黒鍵全てで残った手足の骨を穿く。

 

僕は上を飛んでいるレミリア・スカーレットを見る。

彼女は狼狽えていた。

 

 

 

「そんな、一瞬で?!」

 

 

 

スキだらけだよ。

 

僕は彼女にに向かって最高速度でただただ真っ直ぐに進む。

 

確認したことは無いが瞬間的になら音速の3倍ぐらい出てるのでは無いだろうか?

 

 

 

「な?!ぐぁっっ」

 

 

 

僕は左腕で彼女の首を絞めながら持ち上げる。

 

今も僕の青い霊力は彼女を焼き続けている。

 

吸血鬼狩りは専門じゃないんだけど、確か刻んだだけじゃ死なないんだっけ?

 

 

 

「あな、たにフランは、殺させない、わ・・・・・!!」

 

 

 

レミリアは僕の左腕を両手で握る。

 

・・・・・ていうかコイツなに言ってるんだ?

 

 

 

「・・・・・おい、レミリア・スカーレット。僕にフランを殺す気は無いぞ?」

 

 

「は?・・・・・貴方は、聖堂教会の、回し者じゃ、ないのかしら?」

 

 

「違うけど。」

 

 

 

少し誤解があるようなのでレミリア・スカーレットの首から手を離す。

 

暫く彼女の首に青色を帯びた白鍵を突き付けながら聞いたところ、彼女は僕がフランや彼女を殺しに来たと思った様だ。

 

・・・・・そもそも僕が彼女を殺しに来たんだったら数週間前に殺してるよ。

 

 

 

 

◇◇◇◇

 

 

 

 

「クロ、あっちに行こう!」

 

 

「はいはい。」

 

 

「むぅ〜。反応薄いよ何やってんの!だよ!」

 

 

「・・・・・何故そのネタを。」

 

 

 

僕は今、幻想郷の人里をクランに手を引かれながら歩いている。

 

あの紅魔館での激闘?の後、レミリア達とは和解し、フランの要望により僕は紅魔館に住むことになった。

 

そうしてメイドが増えたり、美鈴をフランとフルボッコにしたりして楽しく生活していたのだが科学が発展した結果神秘が減り、フラン達が弱ってきたので、数年前に八雲紫という妖怪により幻想郷に紅魔館ごとお引越しした感じだ。

 

僕とフランは異変解決を手伝ったり、弾幕ごっこをしたり、殺し(愛し)合ったりして過ごしている。

 

・・・・・拝啓、居るかわからない天国の母さん。彼女は肉食系でした。

 

 

 

そんなこんなで僕とフランは面白可笑しく日常を満喫している。

 

何時か来る終わりに向けて後悔の無い様に。

 

それまではフランを泣かせはしないし、フランと一緒に居ようと思う。

 

 

 

 

 

「そうしてこの世界の黒は彼女と楽しく、最後まで面白可笑しく過ごしましたとさってね?」

 

 




プロフィール

真名 :黒(苗字は無い)

クラス :アサシン(ライダー以外の適性あり)

性別 :男性

身長 :自由自在

出典 :東方黒雲録(旧作)

地域 :東洋、西洋、幻想郷

属性 :混沌、中庸、終末

カラー :黒

特技 :ありとあらゆる技術を使えること

好きなもの :フラン、日常、聖書(友のとの思い出)

苦手なもの :サタン、抑止力、人の涙

嫌いなもの :理不尽、不幸

天敵 :マーリン、子ギル、アンリマユ、諏訪子

黒が辿ったかもしれない可能性。理不尽に憤る【終わりの妖精】。一時期友の影響で聖職者(エクソシスト)をしていた。黒鍵と白鍵を好んで使う。フランドールを気に入り、フランドールに降りかかる理不尽へと牙を剥く。地味にこの世界では最古の人類悪。もうすでに抑止力とは対決した模様。



真名 :フランドール・スカーレット

クラス :バーサーカー(キャスター適性あり)

性別 :女性

身長 :150cm程

出典 :東方紅魔郷

地域 :西洋、幻想郷

属性 :混沌、中庸、狂

カラー :金

特技 :ものを壊すこと

好きなもの :黒、血、月

苦手なもの :お姉様、不味いもの

嫌いなもの :分厚い扉、日光

天敵 :ガウェイン、クランドール、ヘラクレス

レミリア・スカーレットの妹。黒を気に入り毎晩地下を抜け出している。狂気を完全に自身のものにしているがその事実を知っているのは彼女以外には黒しかいない。姉は嫌いではないが苦手。パチュリーは頼れるお姉さん的な立ち位置。もうパチュリーが姉でいいんじゃないかな。



レミリア:勘違いおぜうさま。愛すべきポンコツ。聖堂教会とはことをかまえたことがある模様?

美鈴:散々な目に会いまくる。(串刺し、フラン&黒によるリンチ、霊夢の夢想封印、etc...)

パチュリー:頼れるお姉さん。この世界の彼女は苦労人で胃薬が手放せない。

咲夜:新しいメイド。

諏訪子:済まんが今回も無事風神録を起こしてフラン&黒の凶悪コンビにフルボッコにされる。




おまけ:黒の洗礼詠唱モドキ

「――生きとし死せるもの、この詩を聴け。留まり動かぬもの、時を奏でよ。」

「――遍く全てに価値は無く、遍く全てに価値は有る。遍く全てに価値は付けられない。」

「――たとえこの手が血に濡れようと、たとえこの(ツルギ)が砕け折れようと。私は奏でる、終末(オワリ)の音を。」

「――私は否定する、終末(オワリ)無きものを。私は肯定する、遍く全ての終末(オワリ)を。」

「――賽は投げられ、路は交わった。私は光明(トコヤミ)、遍く全てに救済(オワリ)を与える。さあ、『――永遠に終止符を』。」


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