リハビリ兼クリスマスなので投稿。
これは、割とバッドエンドな世界線でのお話です。
少し短いですが、どうぞ~。
守谷神社の縁側にて。
「黒、降って来たね。」
膝の上に座る諏訪子が雪が降って来たのを見て言う。
「うん、この調子だと明日は結構積もってそうだ。」
「うーん、じゃあ明日は二人でごろごろしようよ」
「あはは。そうしようか・・・・・それにしても、もう百年かあ」
まだ、あの――幻想郷の喧騒を覚えている。
だけど何時かは忘れてしまうのだろう。
己が己を忘れた様に、もう居ない彼女の事も。
・・・・・あれ?
「・・・・・黒、寂しい?」
「まぁ、寂しく無いって言ったら嘘になるけどね。でも諏訪子と一緒だからあんまり寂しくは無いかな。」
「うん、そっか。」
僕は諏訪子を抱き締める。
諏訪子は無言で抱きしめ返してくれる。
ああ、温かいなぁ。
「大丈夫。私はずっと一緒に居るよ」
「うん、ありがとう。」
ノイズが走る。
「■■■■■、■。」
ああ、彼女の声が聞こえない。
『済まないね、イレギュラー君には此処で死んでもらおう』
?
気付くと、暗い水の底。
夢か。
もう諏訪子は居ないっていうのに。
「ごぼっ・・・・・(夢魔の類か)」
――お前は、幸せになれ。・・・宿敵よ、汝の生に幸があらんことを。
・・・・・想起しろ、思い起こせ。
――ごめんね、黒・・・・・愛してる、よ・・・・・。
熱を、もっと熱を!!
『な?!夢幻牢獄が?!』
「クリスマスに、なんてことしてくれるんだよ!!」
『ぐあっ?!』
「来い、クラン!!」
「はいはーい!!待ってましたぁ!!想符『一億と二千年の翼』!!」
『ぐあ?!』
「合わせて!!」
「了解!!」
「「合符『比翼』!!」」
そうして、僕とクランによって不届き者は消滅した。
◇◇◇◇
「・・・・・諏訪子お姉ちゃんが死んでからもう、百年なんだね。」
「うん」
クランと並んで、ボロボロの神社の縁側から夜空を見上げる。
「お兄ちゃんは寂しい?」
「勿論だよ。ぶっちゃけクランが居なかったら
思い出す。
諏訪子の最後を。
――ごめんね、黒。・・・・・輪廻の果て・・・・・逢える、から・・・・・ね・・・・・
あれから、僕とクランはこの荒廃した幻想郷で過ごしている。
「僕等は、輪廻の輪に弾かれた存在だ。だからさ、諏訪子。輪廻の果てに、逢うことは・・・・・できないんだよ。」
「お兄ちゃん・・・・・。」
すると、空間が
「やれやれ、友よ。相変わらず湿気た顔してるね。」
「・・・・・友よ、僕はそんなに湿気た顔してるかな?というかそのシャツさ、ブッダとかに止められなかったの??」
「いや全然?」
※ブッダさんの本日のTシャツは『ヒャッハー!!』
「・・・・・っとそうだった。今日は君達に良い知らせがあって来たんだった。」
「良い知らせ?」
「
「ふっふっふ、それは見てからのお楽しみさ。馬に蹴られたくはないし、誕生日パーティーに行かなくちゃいけないから帰るよ。友よ、
そう言って友は帰って行く。
それと入れ替わる様に金の長髪の、特徴的な市女笠を・・・・・。
間違える筈無い、最愛の彼女のことを。
「諏訪子!!」
僕は彼女を抱き締める。
彼女は困ったような、気恥ずかしいような顔で、優しく抱き締め返してくれる。
「あーうー・・・・・ただいま、黒。」
『幻想郷』
現し世で起きたとある事が原因で約9割の住人が息絶えた。今残っているのは妖精や半獣、蓬莱人ぐらい。
『現し世』
幻想郷の現状と友のクソダサTシャツからお察しください。
『友』
今回のMVPと思いきや、唯の道案内だったりする。言わずと知れた聖なるおにいさん。
『諏訪子』
意志の力と別世界の『純狐』の協力を経て(この間、意志の力で記憶を保持していた)外世界の神として新生。幸せに暮らしましたとさ。