東方黒雲録   作:文才の無い本の虫

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第一章最後です。



7「クレーターの中心で・・・ゑ?」

拝啓、諏訪子。

 

僕は今、おっきなクレーターの中心にいます。

 

何でこうなったんだっけ?

 

えーっと。

 

確か、永琳と別れた後に時間稼ぎのために本気で妖怪相手に無双してたらロケットが無事に発射されたんだよな。

 

そしたら、何か視界が真っ白になって目が覚めたらクレーターの中心だった。

 

・・・。

 

どういうこと?

 

よく見ると、クレーターの所々に木が生えてるし。

 

・・・。

 

もしかして凄い時間が経ってる?

 

あーうー。

 

うん。

 

【認識を操る程度の能力】で「僕の寝ていた時間」は認識できるはずだ。

 

 

 

「ふむ。二百年かぁ・・・。」

 

 

 

――長いよ!!

 

うん。

 

落ち着こう。

 

まあ、永琳は無事に月に行けたっぽいし。

 

僕は長い間寝てただけで無傷だから良しとする。

 

でも、どうして二百年も寝てて何もなかったんだ?

 

すると僕の鎖骨あたりから諏訪子の分霊の白蛇が出てきた。

 

よく見ると、疲れているみたいだ。

 

ん?

 

 

 

「・・・もしかして、お前が結界を張っててくれたのか?」

 

 

 

諏訪子の分霊はその長い首をだるそうに縦にふる。

 

 

 

「そうなのか、ありがとう。」

 

 

 

諏訪子の分霊はどういたしましてというように頭を振ったあと、僕の首に巻き付いて寝てしまった。

 

――ありがとう、諏訪子。

 

 

 

 

◇◇◇◇

 

 

 

 

「ツクヨミ様、どういう事ですか!」

 

 

「どうもこうもない。幾ら今害が無かろうと、あんな不確定要素の塊の様なバケモノは消せるうちに消してしまった方がいい。」

 

 

「彼は私達を守るために戦ったのにですか?」

 

 

「そうだ。あのバケモノがあのまま二千年程成長すれば、神である私でさえ片手間で滅ぼせる様に成っただろう。ヤツには限界が存在しない。」

 

 

「それは、どういうことですか?」

 

 

「・・・歳を重ねるごとに力は増え、技は冴え渡り、やがて不滅の怪物に成る(・・・・・・・・・・・)。」

 

 

「・・・。」

 

 

 

「・・・もし、万が一、奴が生きていたら。もう二度と奴を倒すことはできん。良いか、八意××。もし奴に属するモノに出会ったら、絶対に敵対するな。何故なら、奴はもう不滅なのだから。」

 

 

 

 

◇◇◇◇

 

 

 

 

――黒の気配が薄くなった。

 

 

――どうやら大きな怪我を負った様だ。

 

 

――未だ、黒は生きてる。

 

 

――なら、心配しなくても大丈夫。

 

 

――黒には私のあの時持てる力を全て(・・)託した分霊が付いてる。

 

 

――ほら、黒が回復してる。

 

 

――嗚呼、次は何時逢えるのだろう。

 

 

 

 

◆◆◆◆

 

 

 

 

うーん。

 

どうしよう。

 

結局、永琳にも会えたし。

 

地味に、次の目的地が決まらないなあ。

 

・・・。

 

困ったときは。

 

近くの地面に、適当に作った棒を立てて手を離す。

 

右に倒れた。

 

よし右に、

 

――――ドサッ

 

 

 

「ゑ?」

 

 

 

その時、僕の前に傷だらけの(・・・・・)幼女が降ってきた。

 

 

 




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