ハリー・ポッターと薩摩藩の隼人   作:小林ミメト

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1.君はグ・・・いや、薩摩藩!

2023年3月12日、ホグワーツではヴォルデモートを倒した奇跡の世代と呼ばれたかつての生徒たちに対する同窓会が行われていた。

 

みんなが食堂でそれぞれの思い出話に花を咲かせている中で一人だけ顔色が悪いものがいた。

 

ヴォルデモートを倒した中心的人物であるハリー・ポッターだ。

 

「どうしたんだいハリー、食べないのか?」

 

親友のロン・ウィズリーが心配そうにしながらも食べ物を口いっぱいにほおばる。

 

「ロン、僕の顔色・・・青いだろ?」

 

「青いというか、薄汚いな。今朝、顔を洗わなかったな。」

 

「ちょっとロン!意地悪言わないの。」

 

「意地悪とは人聞き悪いなーハーマイオニー、からかっただけさ。で、何があったんだい?ハリー。」

 

「子供たち二人が仕事をせずに家で毎日ゴロゴロしているのが心配で・・・。」

 

「本当は、ジェームズもアルバスももう一人立ちしてもいい年頃なのに、いつやるのって言っても明日やるって言うだけでなかなか求人誌にも手を付けないの。」

 

「そんなの追い出せばいいじゃん。」

 

ど正論をストレートに言うロンの頭をハーマイオニーが叩いた。

 

「そういう問題じゃないでしょ?」

 

「子供たちにどう接すればいいか分からないハリーは、前日に酒をあおるように飲んで二日酔い状態ってわけなの。」

 

「なるほどねー。」

 

すると、ハリーはふらふらと立ち上がった。

 

「どこ行くんだい?ハリー。」

 

「ごめん皆、僕ちょっと談話室で寝てくる。」

 

「私がマクゴナガル校長に伝えておくからゆっくり寝てて頂戴。」

 

「ありがとう・・・ハーマイオニー。」

 

「・・・僕が介抱してくるよ。」

 

ロンはハリーに肩を貸して食堂を後にした。

 

「本当に大丈夫なの?ハリーは・・・。」

 

ジニーが心配そうな顔でハーマイオニーに質問した。

 

「心配いらないわ。いずれ立ち直る・・・親友だからわかるの。」

 

ハリーとロンは寮へ戻る道中で見覚えのあるペンダントを見つけた。

 

「ハリー、これ見てみなよ。」

 

ロンはそれを拾ってハリーに見せた。

 

「これは、逆転時計?なんでこんなものが。」

 

「わからない。」

 

「とにかく寮へ行こう・・・頭が痛くてしょうがない。」

 

寮へ着いたハリーはロンに逆転時計を渡された。

 

「これは、ハリーが持っていて。」

 

「なぜ?」

 

「ジェームズとアルバスのためさ。これをハリーが使って、二人がどうしてニートになったかを調べて原因をなくせばいい。」

 

「でも、ロン。これ人の物だよ。返さなきゃ・・・。」

 

「落ちてるってことはいらないってことさ。それに口止め料も兼ねてる。」

 

突っ込むのも面倒くさくなったハリーは、ぼさぼさ頭を掻きながらもロンに礼を言った。

 

「・・・ありがとうロン、でもこれ・・・壊れてる。」

 

逆転時計は砂時計のガラス部分にひびが入っており、そこから怪しい光が漏れ出している。

 

「そんなの、魔法でどうにかできるだろ?じゃ!」

 

「わかった。後でやってみるよ。」

 

ハリーは自分が学生時代に寝ていたベッドの上で横になった。

 

しばらくして、グリフィンドール寮の窓からまばゆい光が奇妙な音とともに輝き、そして消えた。

 

・・・・・

 

ハリーは気が付くと、ホグワーツ入学時の姿になっており、マクゴナガル教頭先生に組み分け帽子をかぶせられていた。

 

『これは、夢?』

 

ハリーは、頬をつねった。

 

『痛い!夢じゃない!僕は、ホグワーツ入学時の自分になっちゃったんだ!きっと壊れた逆転時計のせいだ!』

 

「どうしたのかね?ハリー・ポッター」

 

組み分け帽子が頭の上から話しかける。

 

「あ、いえ。何でもありません。」

 

すると、突然組み分け帽子をかぶせられる前のロンとの会話がフラッシュバックしてきた。

 

「ホグワーツに入学する時はそれぞれ特色ある5つの寮に組み分けされるんだ。」

 

「へえー。」

 

『ん?5つ?確か4つじゃなかったっけ。』

 

「勇猛果敢なグリフィンドール、公正さ重視のハッフルパフ、知性重視のレイブンクロー、狡猾で策略家の多いスリザリン、そして・・・死の恐怖を超越する狂戦士が集う薩摩藩だ。」

 

「なんか最後だけ可笑しいの混ざってない?!」

 

そして、ハリーは本能で感じた。薩摩藩だけはやばい!あそこだけは入りたくないと。

 

ただ、スリザリンは何故かもっと嫌だったので小声でスリザリンは嫌だとつぶやいた。

 

「薩摩藩は嫌だけど、スリザリンはもっと嫌だ。スリザリンだけは・・・・。」

 

「それならば・・・グ、いや薩摩藩!」

 

「ああんまりだぁあああああ!」

 

気が付くとそこは寝ていたソファーの上だった。

 

「・・・なんだ。夢か・・・。」

 

ふと、足元をみると誰かが落としたのか日刊預言者新聞が床に落ちていた。

 

その日付を見てハリーは驚愕した。

 

「え?せ、1863年3月12日!?」

 




ネットミームに触発されて書いてしまいました・・・。

誤字脱字がそこかしこにあるかもしれませんが、小説投稿の励みになりますので面白いと感じましたら高評価と感想をぜひしていってください!

原作未読、映画は3巻以降まるで内容を覚えていないにわかの極みですので、暖かい目で見ていただけると幸いです!
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