ロンメルの開拓   作:星野林(旧ゆっくり霊沙)

2 / 21
開拓開始

 扉をくぐった先は浜辺であった

 

 透き通る海

 

 綺麗な海岸

 

 跳び跳ねるポケモン達……

 

「ん? やっぱりポケモンの世界かぁ」

 

 ゲームで遊んだことのあるポケモン

 

 ロンメルは早速殺フォンというスマホを起動する

 

 するとロンメルの腰からロトムがスマホに入り込む

 

『ピロロロ……解析中……解析中……ロト! ご主人様初めまして……私の名前はロトムロトよろしくお願い致します』

 

 スマホにロトムが入り込みスマホロトムとなる

 

「あぁ、初めまして……律は居るかい?」

 

『ロンメルさん何ですかこいつは! コラ! 私の居場所ですよこのスマホは!』

 

『ロトロト……怒らないで欲しいロト。喋る為にはこの機械に潜り込む他無かったロト』

 

『むむむ!』

 

「はい、喧嘩しない。とりあえず周辺を探索しますよ」

 

 ということで周囲を探索を始める

 

『ナッシー、タマタマ、ナッシー、タマタマ、クラブ、ヤドン……』

 

『同じポケモンしか居ませんね』

 

「攻撃してこないから放置」

 

 海岸を走ること数時間

 

 どうやらこの島相当広いらしい

 

『自動マッピング中……自動マッピング中……』

 

『ぐぬぬ、ロトムが居るお掛けで充電が減らない……私の居る意味』

 

『ポリゴンに潜り込めは良いんじゃないロト?』

 

「やってみますか」

 

 ポリゴンを出すとスマホにポリゴンを潜り込ませて律のアプリをポリゴンにダウンロードする

 

 するとポリゴンが輝きだす

 

「進化かよ……」

 

『起動確認起動確認……はい自律思考固定砲台インストール完了……ポリゴンP(パーフェクト)……律です!』

 

「なんか見たこと無い姿に進化したぞ」

 

『ロトロト……ポリゴンP、ポリゴン2を更なるアップデートに成功した姿、膨大な情報処理能力はスパコンを上回る。異次元空間を移動できる』

 

『なんか凄い姿になりました!』

 

 見た目はポリゴン2の足? みたいなのが3つ体の周りを衛星のように浮いている

 

『レベルは1ロト。ロトと一緒ロトね』

 

「お前も1なんかーい」

 

『おお、凄いですね! 肉体がある! 色々な情報が頭に入ってきますよ!』

 

「律が良いならいいや……さて何か有るかな?」

 

 走って移動していると船着き場の様な場所が目に入った

 

「船着き場?」

 

『船着き場ポイですね』

 

『船着き場ロト』

 

 とりあえず行ってみるとボロボロであった

 

 穴の空いた船の様な物が浜辺に転がっており

 

 桟橋は噛み砕かれたかのように先が無くなっていた

 

「……人がいた? 痕跡かな」

 

 とりあえずそこから周辺を探索してみる

 

 するとすぐ近くにボロボロの民家の様な掘っ立て小屋が幾つもあった

 

「誰か居ませんか!」

 

『生態反応あり……こっちです!』

 

 律が案内するとそこには無惨な死体となった男性とそれを食べている熊だった

 

『ピピ、リングマ冬眠ポケモン 木の実を普段は食べるが子作りのシーズンとなるとエネルギーを求めて凶悪となる』

 

 グルル! 

 

 ロンメルが来たことによってターゲットをロンメルに変える

 

 ロンメルは素早く腹の四次元ポケットから刀を抜刀すると斬りかかる

 

 正確にリングマの首をロンメルは跳ねた

 

 びちゃっ

 

 リングマは首が宙に舞うとそのまま家の壁にぶつかり、コロコロと足元に転がる

 

 ビューとリングマの残った胴体から血が溢れでる

 

 どちゃり

 

 リングマはそのまま絶命した

 

『『お見事』ロト』

 

「スーハァー……隠れている人よ……もう出てきて大丈夫ですよ」

 

 ロンメルは硬く閉ざされた扉に声をかける

 

 そっと扉が開くと中から子供が出てきた

 

「「父ちゃん!!」」

 

 子供達は亡くなった男性の元に駆け寄りわんわんと泣き始める

 

 見ると凄い痩せており、食事が十分に取れてない事がわかる

 

「……律はここで子供達を見ていてくれ」

 

 ロンメルは直ぐに外に出て住居を巡る

 

 食い散らかされた遺体が3体……生きている人を探す

 

「……ここか」

 

 ロンメルは洞穴の様な場所を見つけると声をかける

 

「リングマは倒しました……誰か話せる人は居ますか」

 

 中の空気がざわつく

 

 そして扉がそっと開き10名の男女と子供が出てくる

 

「ほ、本当ですか」

 

「ああ、倒しました」

 

 ロンメルが襲われていた家を指す

 

 男達が恐る恐るロンメルに着いていきながら家を覗くとリングマの死体が転がっていた

 

「お、おお! リングマが倒されちょる!」

 

「誠か!」

 

「お主が倒したのか!」

 

 男達はロンメルの手を握ると涙を流しながら感謝する

 

「あの……色々と聞きたいのですが」

 

「す、すまん。村の者を集めて話さないといけんな!」

 

 そう言うと男は生き残った人達を比較的綺麗な屋敷に全員集める

 

「12人……限界集落未満だな」

 

「旅の人でええんか? ポケモンとの混血と見えるが」

 

「ん? ああ、ウマ娘という別種です。異世界からの迷い人と言えば良いでしょうか?」

 

「何でもええ、リングマを倒してくれてありがとう!」

 

 その場に居た全員が頭を下げる

 

「いえ、対したこと無いです。頭を上げてください。あと私の名前はロンメルと言います。代表者で良いので名前を教えてください」

 

「……拙者が、最年長のアオギリと申す」

 

「アオギリさんですね。まずここはどこですか?」

 

「ここはフォルモサ……未開拓の島でごわす」

 

「フォルモサ……未開拓の島ということは開拓しに来たのですか?」

 

「あぁ、最初は150人くらい居たんだが、凶悪なポケモンに襲われみるみる数を減らし、ここに居る12名を除き全滅してもうた」

 

「それは……御愁傷様です……なぜ開拓に?」

 

「……口減らしでごわす。祖国もポケモンと争い生存圏を広げるために戦っているのでごわすが、人が住める場所よりポケモンの生存圏が広く……結果こうして口減らしとして毎年何百名と開拓と称してこの呪われた島……フォルモサに来るでごわす」

 

「んん? そしたら普通ポケモンと戦う為に前線に送られそうだけど?」

 

「兵士として戦うにも兵糧や武器等が必要でごわす。トレーナーになるのにも学が無いとなれないでごわす。貧民には学ぶためのお金も無く……こうして開拓に飛ばされるでごわす」

 

「んー、デストピア……なるほど食料等はどうしているの?」

 

「農業をしようにもポケモンが大量に生息していてできず、木の実を決死の覚悟で拾ってくるでごわす」

 

「そりゃ栄養失調になるわ」

 

「栄養……?」

 

 ロンメルは頭を抱える

 

 ここまで残酷なポケモンは嫌であるが来てしまった以上頑張らないといけない

 

「よし、なんとかしてやる。まず腹ごしらえだ」

 

 ロンメルはポケットから食料を出していく

 

「こ、米だ!」

 

「ポケットからお米が大量に!?」

 

「神様だ! 神様が参られた」

 

「はいはい、神でも何でも良いから食事にしよう。リングマ解体して熊鍋で良いか?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 まず島民の内訳は成人男性3人、女性3人、男子2人女子4人

 

 時代背景的には明治開拓時代くらい

 

 モンスターボールが高級品らしいので量産されていない

 

 最初にやることはマンパワーの確保……か

 

「生態分布を確認しつつ各自ポケモンを最低1体は保有、逃げられる時間を稼ぐ……かな」

 

 とりあえず刀でポケモンが斬れることはわかった

 

 そしてこの世界のポケモンは普通に食べられるということだ

 

 ヤドンのしっぽだけでなくリングマを解体して普通に熊鍋で食えたし……

 

「食用ポケモンが居る世界か……随分と物騒だな」

 

 そしてポケモン達も人間に平気で牙を向く

 

 LEGENDSアルセウスの世界に近いかもしれない

 

「ポリゴンとロトムが居るのは大きい……居ないと自分一人で色々とする羽目になったと思うとぞっとする」

 

 現在村人達は亡くなった者の墓を作っている

 

 供養しないとゴーストポケモンとして生きている人に災いをもたらすらしい

 

「手元にあるモンスターボールは20個……ぼんぐりは植えれば1年で収穫できるが玉石は手元に無い玉石が無ければ蜘蛛系のポケモンから取れるポケモンの糸で捕獲用ネットを編まなければならないが……はてさて」

 

「村長供養が終わりました」

 

「……村長?」

 

「ダメでしょうか……」

 

「いや、やってあげるよ」

 

 パアっと明るくなり

 

「ありがとうございます」

 

 と女の子が言う

 

 随分と殺伐とした世界だが戦国時代の様で少し馴染む

 

「さてと、まずは労働力の確保か。ここら辺はどんなポケモンが生息しているかわかるかい?」

 

「えっと……アオギリさんなら何か知ってるかも」

 

「わかった」

 

 ということで墓でアオギリを発見してここら辺のポケモンを聞くと

 

「ヒメグマ、リングマ、オドシシ、シキジカ、メブキジカ、マリル、ブイゼルにタマタマ、ナッシー、クラブ、ヤドン……か」

 

 マリルリとブイゼルか戦力になりそうなのは

 

 リングマはどうだろ? 制御不能になれば危なすぎる

 

 他どちらかと言うと食料だしな

 

「とりあえず戦力を確保しないと危ない。1人1体はポケモンを捕獲しましょう」

 

「子供達には危なくないか?」

 

「子供達もポケモンを持ってもらわないと自衛できずに死ぬのが一番まずい。ポケモンが戦っている間に逃げればそれで良し」

 

「でもモンスターボールが無いでごわす」

 

「それは私が出そう」

 

 そう言ってロンメルはポケットからモンスターボールを取り出す

 

「そ、村長は妖術を扱いになるのでごわすな」

 

「まぁ妖術みたいなものか……とりあえず私が偵察に行くからここで待機。子供達を落ち着かせておいて」

 

「はい!」

 

 ということでロンメルは川辺を探しに歩いていく

 

 海、川、森……開拓できれば素晴らしいポテンシャルを秘めていそうな場所であるがリングマの被害が絶えないらしい

 

 川辺にはブイゼルとルリリ、マリル、あとコイキングが泳いでいるのを確認

 

 とりあえず近づいてきたルリリのしっぽを持つとプシューと水鉄砲をしてくる

 

 ロンメルが尻もちするくらいには威力が出る

 

「とりあえず律、川に電撃波連打」

 

『了解しました』

 

 バチバチと高電圧の電撃が川に流れプカプカと痺れた水ポケモン達が浮かんでくる

 

 ロンメルはモンスターボールでブイゼルやマリルを何匹か捕まえ、コイキングはモンスターボールがもったいないので網で捕まえる

 

「よしよしゲット」

 

『ロンメルさん、レベルが上がったみたいです! 力が湧いてきます』

 

「それならなお良し」

 

 で、コイキングを担いで村に戻る

 

「コイキングって食えるの?」

 

「食べられますよ! 中に身がぎっしり詰まっていて……表面は固いですが」

 

「海や川にいっぱい居るけど取らないの?」

 

「漁師の者も居たのですが、海はギャラドスが生息しており、川のコイキングはすばしっこく、なおかつ周りにもポケモン達が妨害してくるるのと泥臭いのですよ」

 

「なるほど……泥臭いのをなんとかすれば良いのか」

 

 ということでロンメルはコイキングの下処理を始める

 

 井戸水とバケツを用意してまずコイキングを絞める

 

 脳を針で破壊して、頭を切断、捌いて血抜きをし、綺麗におろしていく

 

「おお、凄い手際」

 

 にが玉を取り除き、唐揚げにしていく

 

「油をこんなに大量に……」

 

「オレンの実はお好みで、はい完成」

 

 この日の夕飯はコイキングの唐揚げとご飯を食べて終わりとなった




ポリゴンP・・・バーチャルポケモン

ポリゴン2の分岐進化

種族値
HP-攻撃-防御-特攻-特防-素早さ
100-45-95-155-95-70

合計種族値560

HPと素早さが増え攻撃を削り特攻に割り振られたポリゴンZのバグが無くなった姿

特性 学習する固定砲台
特殊攻撃の威力がレベルが1上がるごとに上がっていく

1レベル1.01倍
50レベ1.5倍
100レベ2倍

覚えている技

電撃波、テクスチャー、悪巧み、丸くなる




  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。