ロンメルの開拓   作:星野林(旧ゆっくり霊沙)

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腹黒開拓

 ミッション2 生存圏を広げよう

 

 とりあえず今の居住地にあるのは井戸、家、堆肥場、研究所

 

 まるでゲームのマサラタウンくらいの広さでしかない

 

 あれはゲームだから良かったが、ここは村と呼ぶのもおこがましい総人口14人の開拓地

 

 外部との交易も不可能なのでとにかく自給自足をしなければならない

 

 有り余っているのは電力くらいであるので、各家庭に電気を通して照明を付けた

 

 電柱が丸太なので定期的に取り替える必要があるのと、ケーブルにコイルがたかりにくる

 

 ふよふよ飛んできては電気を盗み食いしてくるのでケーブルにはカラスみたいにコイルがびっちり張り付いている

 

 それでも電力は各家庭に通っているが……

 

「おお! 電気! 都市圏の施設には電気の施設があると聞いたことがあるでごわす」

 

「ん? 本国でも電気は珍しいの?」

 

「そうでごわす。都市部の一部地域でしか明かりはなかったはずでごわす」

 

「あー、でも電気ポケモンがいるから発電関係の発展は早いのか? いや良くわからんな」

 

「祖国のフッケン地方だとフクシュウシティの一部で大規模な火力発電ができると聞いたことがあるでごわす」

 

「フッケン……福建省? 中国か?」

 

「中国? なんでごわすか?」

 

「んん? 色々と聞きたいんだけど地方=国だったりする?」

 

「そうでごわすな1つの地方で行政は完結していたと思うでごわす。拙者も学が無いゆえに詳しくはわからないでごわすが……内陸に行く程ポケモンの生息圏でごわす。ただ自分の地方しかわからないでごわす……」

 

「なるほど……福建省に近い島……台湾じゃねーか! ここ台湾かよ!」

 

「台湾? フォルモサでごわすよ?」

 

「フォルモサフォルモサ……いや、台湾と同じ地形という確証は無いか、フッケンも同じ名前だけの可能性もあるし……」

 

「村長?」

 

「あー、何でもない。いま考えても仕方がないや。とりあえず開墾しようか」

 

 ということでとりあえず5反の広さの農業用地を確保することを目標に開墾を始める

 

 斧や鎌を各々持ち、木や草を刈っていく

 

 力持ちなマリルは良く働き、木を4匹で持つと人間では持ち上げられない重さの大木をえっほえっほと運んでいく

 

「なるほど特性力持ちか」

 

 ロンメルは手のひらの皮がめくれるくらい頑張り、村人達も草刈りや木こりを頑張る

 

 1日でだいたい0.5反くらいの開拓に成功し、これを毎日繰り返して広げていく

 

 刈った草は集めて干して、数日後に燃やして焼畑を行う

 

 ポケモンもポッポやコラッタ、シキジカ等比較的大人しいポケモンしか出てこないので開墾を続ける

 

「電ノコ、刈払い機が欲しい……マリルの数も増やしたい」

 

 マリルが想像以上に戦力になるのでマリルの捕獲作戦を発令

 

 川に全員で乗り込み片っ端からマリルを捕まえていく

 

 その数50匹

 

 そして開墾で経験を積んだのか何匹か進化を始める

 

 マリルリ、マリル軍団が誕生

 

 律が通訳すると餌くれるなら従うとのことと同族を食わないで欲しいとのこと

 

「コイキングで良いからマリル食わなくても良いか。今はとにかく労働力が欲しいし」

 

 ということで交渉成立

 

 ポケモンは頭が良く道具の使い方を教えればそれに従って動いてくれる

 

 力持ち以外のマリルやマリルリは草刈りを手伝い、ロンメルや男達、マリルリが斧を振るいどんどん伐採する

 

 2週間ちょっとで予定よりも広い10反の開墾に成功した

 

 

 

 

 

 

 

 森の開墾ができれば次は川辺である

 

 森はポケモンの木の実類や芋、野菜を植えるための畑であり、川辺は田んぼを作っていく

 

 律を介せばポケモンとも交渉ができるとわかったので水辺のポケモン達に交渉を試みる

 

 まぁコイキングは無理なのでマリルとブイゼル達だが、殺さない、食料を保障する、住む場所を荒らさないことを条件に仲間に引き込んだ

 

 マリルとブイゼル何を食っているか確認したところ海草やネコブの実を食べているらしく、ネコブの実は攻撃の努力値を下げる木の実なので加工しないで食べると弱体化するのだがポケモンにとってご馳走らしい

 

 ネコブの実の大量繁殖方法はわかっている

 

 ネコブは基本的に成長すると3から6つのこぶを作る

 

 これをちぎってバラし、こぶを植えると1週間程度で3つから6つに増える

 

 田んぼを作ってネコブを最初に大量に植えたら水を張り、水を流し続ければ川から栄養をもらって成長する

 

 とりあえず川辺のポケモン達にネコブを餌に協力してもらい、水田をどんどん作っていく

 

 ポケモンの人海戦術は凄いもので1週間で20反の広さの水田が出来上がった

 

 この内の半分がネコブ用であり、ポケモン達にネコブを植えるのを教える

 

 最初は半信半疑だったがネコブが週を増すごとにどんどん増え、1ヵ月で10反の水田がネコブで埋まるもっともっと水田を広げようということになり、田んぼの手伝いをするなら他の木の実もあげるというとさらに拡張して50反の水田(米は25反、ネコブ25反)の広さとなった

 

 で、腹一杯になるとわかるとポケモンなので子作りをしてルリリとブイゼルが大量発生し、ネコブが今度はみるみる減ってしまった

 

「繁殖調整するしか無いよね」

 

 ロンメルは律を使ってブイゼルとマリル達と交渉し、増えすぎたら間引きするよと脅し、それが嫌なら開拓を手伝って食料を稼ぐしかないよね

 

 と食料を握ることで安価な労働力をゲットした

 

 ネコブの栽培や米の管理は赤ん坊のルリリや赤ん坊のブイゼル以外ならできる

 

 大人のマリルやブイゼルは家族の食事を得るためにロンメルの開墾事業に従事することとなる

 

 開墾の矢面に立つので事故も起きる

 

 そしたらロンメルが遺体を回収してウマ娘の材料にするのだった

 

 

 

 

 

 

「とりあえずこれで食料不足にはならなそうかな」

 

「村長凄いでごわす! マリルやブイゼルを配下に納めるなんて!」

 

「食料をこっちで握ってしまえばこっちのもんよ……さて森の開墾や農作業をマリルやブイゼル達に手伝ってもらって……多分このままでは森のポケモンが黙ってないよ」

 

「黙ってないとは」

 

「森を畑にしてるから木の実泥棒とかが出るだろうけどそれは電気盗み食いしているコイルを捕まえて調教して夜間は撃退させ、昼間はブイゼルとマリル達に田畑を守らせる。そして食料の配分も調整する」

 

「食料の調整ですか」

 

「農作業をするのは一番少ない食料を、開墾に参加するのは少し多めに、戦いを専門にするのは一番多く食料を分けるようにする」

 

『リスクですね!』

 

「うわ! ビックリした」

 

「律正解」

 

『働かないと食料が得れない状況ですから働きますが、農作業組は種を植えて水をまいて収穫するだけなので安全です。ですが開墾は外敵にかち合う可能性が高いですし、戦う専門は命がけです』

 

「なるほど……それがリスクというのでごわすな」

 

「もちろん村人達による監視が必要だけど効率が良いと思うよ。死ねばその死体を材料にウマ娘が増えるし」

 

「えぐいでごわすな」

 

「なーに、最初は犠牲者が出るだろうけど農作業も開墾もバトルも全て経験が入る。進化してしまえばさらに良くなるだろうね」

 

「な、なるほど」

 

 戦わせることで個体数の調整にもなるから一石二鳥いや三鳥……もっとか? 

 

 今は土の調子を整えているが、稼働すればとりあえず2年はなんとかなる

 

 ただ1週間でポケモンの木の実は成長する都合上土の栄養をガンガン吸っていく

 

 普段はすぐに枯れるため影響無いのだが、農業による連作となると話が違ってくる

 

 焼き畑をしても2年で土の栄養が枯渇する

 

 ネコブみたいに川から栄養が流れることによってある程度なんとかなるのと違い、畑は肥料を撒かないと不毛の大地となってしまう

 

 それを解決するのは化学肥料である

 

 膨大な電力があるのでハーバーボッシュ法の改良版HB法によりハーバーボッシュ法より低圧力、低温度での大量のアンモニアの合成が可能性である

 

 空気と電気でパンと火薬を作る方法と言われるハーバーボッシュ法(改良版のHB法)であるが、デカイ施設が必要であるのだが、ロンメル必要だろうとこの機械をチマチマ前世で自作し、今世に持ち込んでいた(なお動作を間違うと爆発するし、修理部品も少ないので永続は不可能な模様)

 

 なお肥料に必要なリンは糞尿から抽出が可能及び草木からリンを抽出できる機械が2080年代に実用化され、それを組み込んだ機械もロンメルが持ってきている(めっちゃ電力をバカ食いする)ため問題なし

 

 カリウムはコイキングの骨粉で代用可能なのでコイキングが居る限り問題なし

 

「とにかく木の実類の収穫に向けて保存施設も作らないとね」

 

「温度を低く保つ必要があるでごわすな」

 

「氷ポケモンを探す必要があるか」

 

「居るとするならば島の更に奥でごわすな」

 

「まぁ四次元ポケットに収納でとりあえず良いか」

 

「その村長のポケットは凄いでごわすな。物が大量に出てくるでごわす」

 

「異空間に収納しているからね。過去に入れた物しか取り出せないけど」

 

「それでも凄いでごわす!」

 

「とりあえず開墾を続けよう」

 

 

 

 

 

 

 コイルを捕まえようと電線を見るとレアコイルとジバコイルが電線に大量発生していた

 

 電気食いすぎて進化したらしい

 

 捕まえていくが、試しにレアコイルに超高圧電流を食べさせてみたらジバコイルではない分岐進化をした

 

『ロトロト! ……ペタコイル 磁石ポケモン 膨大な電気によりレアコイルが更に3体合体したポケモン 同じ様なコアが9つあるが、真ん中のコアはマザーコアになっている』

 

 なんか凄い生物に進化したぞこのレアコイル……

 

「うーん、ポケモンは不思議がいっぱいだなぁ」

 

 新たなポケモンを産み出したロンメルであるが平然としていたのだった

 

 

 

 

 

 

 レアコイルやジバコイル、ペタコイルが夜の見回りをすることにより木の実の匂いに釣られてきたポケモンを撃退し、なおかつマリルやブイゼル達の見張りにもなる

 

 タイプ相性もあるが、マリルやブイゼル達が15レベル前後なのにレアコイル達は最低30レベルなので歯向かうことすらできない

 

 こうして完全な上下関係が出来上がった中開拓を続けているとビークインの支配領域とぶつかることとなる




ペタコイル・・・磁石ポケモン

レアコイルから分岐進化

タイプ 電気 鋼

種族値
HP-攻撃-防御-特攻-特防-素早さ
65-25-120-130-125-100

合計種族値565

HPと攻撃力を削り、特防と素早さを増やした

姿はバグで3体のレアコイルが合体した画像のそれ

特性 精密機械

天候が普通か晴れの状態だと全ての技の威力が1.3倍

雨、霰、砂嵐だと全ての技の威力が0.7倍になる

エレキフィールドだと攻撃技が失敗する

覚えている技

エレキボール トライアタック 電磁波 ラスターカノン
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