道化師は進む   作:騒音街道膝栗毛

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道化師、夢を見る

 

4月9日 夜

 

彼は、雨宮蓮と名乗った。ここに来た理由は酔っ払いのハゲたおっさんが女性に言い寄っていたのを助けたらおっさんに訴えられたそうだ。どこにでも正義に酔ったガキがいるもんだ……

 

「んなもん、関わらなきゃよかったのに。その歳で前歴つくのは結構大変だよぉ〜」

つい口が滑ってしまった。でも社会人からしたら真っ当な解答だろう。

「それでも、見逃さなかった」

青臭いガキは嫌いだ。しかもこいつの目は死んでいなかった。僕のように濁った目ではなく…… 悠くんと同じ目をしていた。

「ま、こっちではおとなしくしてようね、お互いに」

この目は危険だ。僕はとっとと手を引くことにした。青臭い30代なんてダサくて仕方ないから。

 

一応僕のでっちあげた身の上話をした後に下の階に退散した。出所したてで仕事も教わった。今日は疲れた。とっとと寝ることにしよう。

 

(就寝)

 

僕が目を覚ますと、服装が囚人服になっていた。だがその囚人服は刑務所で着ていたものではなく、大衆が想像する囚人服であった。周囲を見渡すとどうやらここは牢屋の中であった。

(あ〜、罪の意識からこういう夢を見るのか……割と僕って罪の意識に悩まされるタイプだったんだな)と、思考していると

「起きたか!囚人!」

幼い声が檻の外から聞こえてきた。外に目をやると変な外見の爺さんとどこかで見たことあるような青い服を着た2人の女の子がいた。

「あれぇ〜、僕真っ当に服役終えたんだけどぉ〜」

とりあえず煽ってみよう。煽れば情報が手に入る。

「囚人のくせに口が回るな、黙っていろ!」「主人の御前です、こちらから話させてもらいます」

これは黙っていた方が良さそうだ。片方の女の子が警棒で殴ってきそうだ。囚人への不当な扱いは違法なんだけどなぁ……一昔前の囚人イメージみたいだ。

「ようこそ、ベルベットルームへ、この部屋……夢と現実、精神と物質の狭間の場所……」

「なるほど、そんな場所が僕に何のようなの?」

ここは態度をデカくしていこう。相手の言いなりになるのはごめんだ。

「ククク……話が早いが、本題に入ろう。ここでお前は囚人の更生に模範囚として手を貸していけ、その代わり対価は用意しよう」

話が飛びすぎだ。この場所についても話が見えてもこない。

「正直よくわからないんだけど……説明してくれる?」

鼻の長い老人は深いため息をついた。

「ああ、詳しく話をしよう」

(ベルベットルームの説明等等)

「なるほど……鳴上って囚人来た?」

「ああ、来たことがある」

話が見えてきた。成程、だからあいつは強かったのか。

「ってことは僕にもワイルドって可能性があるってことかい?」

「いや、それはない。ワイルドの素養は自己を確立していない、可能性がある存在に与えられるが……お前は既に自己を確立している。だが上っ面だけなら相手に合わせられる……呼ぶのならトレードという表現だろう」

大体わかった。でもめんどくさそうだけど……そういえば彼ら商店街とかで見た時バイトもしてないのに財布が厚かったな……もしかしてシャドウを倒せば金が入るのか?ならバイト感覚で適当にやって飽きたらやめよう。

「そっちの考えとかどうでもいいけど気が乗ったから手伝ってあげるよ」

「ふむ、お前の健闘を祈る」

 

(朝)

……よくわからないことに巻き込まれたけど、新しいゲームみたいだ。もっとも僕は自由にやらせてもらうけど,

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