最近PS3のドラゴンボールのゲーム買ったけどストーリー難しすぎてキャラが増えない。

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地球人は諦めない

 エイジ767ー

 

恐ろしい破壊者『セル』によって引き起こされた世界滅亡の危機。それを阻止して、世界的な英雄となったMr.サタン。これは全世界の人間が信じている事実であり、疑いようのない英雄譚である。

 

しかし、俺はこの英雄譚をからっきし信じていない。『セル』、そして『黄金の戦士』。俺が直接見たその激闘は今でも胸に焼き付いている。そう、俺はMr.サタンが序盤の序盤で退場した『セルゲーム』を見ていたのだ。

 

何故、直接見ていたのにも関わらず彼らの激闘の被害にあっていないのか、と言う疑問は当然だろう。それは、単純明快。ただ、被害が出る範囲よりも遠くで見ていたからだ。

 

なに?そんなに遠かったら、直接見たとは言えないんじゃないかって?いや、俺は文字通り肉眼で直接その光景を目の当たりにした。

 

俺は、セルゲームが開催された荒野が見える山に住んでいた。赤ん坊の頃に山に捨てられた俺は、過酷な環境と助けてくれた怪獣の修行のおかげか、秘めていたであろう天性の身体能力が開花し、視力やその他の五感が超人レベルまでに引き上げられたのだ。

 

彼らの戦闘は、次元が違いすぎてハッキリ言って理解が追い付かなかった。空を飛び、瞬間的に別の場所へ移動していたり、手からエネルギーの様なものを放出したり...そして何より、初めは黒髪だった彼らが感情を昂ぶらせると、金髪の強大な力を持った戦士に変身する所は10キロは離れている場所だったのに空気がビリビリしているのを感じたくらいだ。

 

だが、一つ分かったことがある。セルにとどめを刺した少年はおそらく俺と同い年くらいなのに、俺じゃ考えられない様な強大な力を持っている、ということだ。それが俺には悔しく感じて仕方なかった。

 

俺は普通の人間より、過酷な環境で生きてきてそれに見合う力もつけてきた。それだけで、俺は慢心していたのだ。山では負けなしになったし、山の動物を攫おうとする密猟者なんかにも一度も負けたことがなかった。

 

でも、それは相手が弱すぎただけで、俺が強いという理由にはなりえなかったらしい。それが悔しい。そんな想いを胸に、7年が経った。

 

当時9歳くらいだった俺は16歳になって、ある街に降りてきていた。偽りの英雄サタンが住んでいた街、サタンシティだ。

 

――――――――――――――――――――

 エイジ774ー

 

サタンシティ、その街の上空を一人の青年が飛んでいた。白い髪を肩まで伸ばし、前髪は後頭部で結んでいる。盗賊の様なバンダナを首にかけ、これまた盗賊の様な服装で身を包んでいる。

 

そんな青年は、上空から何かを探すようにキョロキョロと首を振っている。

 

「(一昨日、この街で感じたあのエネルギー。あれは間違いなく、セルゲームの時に居た少年の黄金の戦士と同じエネルギーだ。この街に住んでいるのか?だとしたらなぜ今まで俺は気づかなかったんだ。たかが100キロしか俺の山から離れていないはずなのに...)」

 

街の様子を上空から見ていた青年は段々街の人間が自分の姿をみてざわめきだしたのに気づいた。

 

「(そうか、人里に降りるのは久しぶりだから忘れていた。こいつらはエネルギーを使えないから、飛ぶのは目立っちまう。変な奴に絡まれてもめんどくさいし、街の中は降りて探そう。)」

 

軽い人だかりになっていた彼の足元に、彼は堂々と降り、何もなかったのように白々しく普通に歩きだした。その様子をみた周りの人間はそれぞれ「気のせいかー、あはは」なんて現実で起こったことが信じれていない様子だった。

 

「(にしても、彼らはエネルギーを隠すことができるのか?いくら何でも見つからなすぎるぜ。)」

 

青年の7年間の修行と、天性の才能によって引き出された強力な実力をもってしてここまで発見できないというのはいささか青年のプライドを傷つけるもので、なかなか信じられない事であった。

 

「(いや、そんなことはないだろう。きっと、この街に用事があって偶々来ていただけなんだ、そうに違いない。そこで偶々力を使う用事があっただけだ。)」

 

希望的観測、しかしなかなかに鋭い考察は彼をこの街にとどまらせる理由になりえた。

 

「(きっとまた来るはずだ、7年間なかった手がかりだ。ここで無下にはできない。)」

 

青年は彼が来るまで、この街に滞在しようと決めたらしく、取り敢えず腹を埋めるためにレストランを探している様だ。

 

「(お、この店でいいか。そこまで人も多くないし、メニューも美味そうだ。)」

 

銀行が向かいにある、こじんまりとしたレストラン。この街がサタンシティとかいうふざけた名前になる前からある老舗だ。

 

「いらっしゃい!メニューが決まったら呼んでくれ。」

 

「おう、取り敢えず店主のおすすめのやつ何個か出してくれ。金はある。」

 

少し無作法だが、これも彼が山で育った弊害なのだろう。それでも相手を怒らせない不思議な雰囲気を纏っている彼は案外人付き合いが上手いのかもしれない。

 

「お?そこまで言ったんだ残したら許さねーぞ?」

 

「まかせとけよ、俺はこの店の食糧全部食っても平気だぜ」

 

「言うじゃねーか!いいねえ、その心意気乗った!たらふく食わせてやるよ!」

 

二つの机の上に所狭しとおかれた皿に口角を上げた彼は、片っ端から皿を空にしていく。

 

「うまい!、これも、これも、全部美味いぞおっちゃん!」

 

「そうだろう!そうだろう!いやぁ~、それにしてもいい食いっぷりだな!まってろ!まだまだ作ってやるからな!」

 

その時だった、『ズガガガガガガガ!!!』銃声が鳴り響いたのは。

 

「!!なんだ!銀行強盗か!くっそー、俺の店に流れ弾が飛んできやがる!おい、あんちゃんこっちのカウンターに隠れろ!あぶねえぞ!」

 

驚く店主、しかし流れ弾が飛び交う中で未だに食事を続ける青年。

 

「おい、危ないって!早くこっちに!」

 

「あー、あー。安心しろっておっちゃん、こんな弾いくら当たっても死にゃしねぇよ。ちょっと待ってろ、今あいつら懲らしめてくるからよ。」

 

「あ!お、おい!」

 

面倒臭そうにフォークを置き、店を出ていく青年に店主は唖然とする。だがそれよりも驚いたのは、青年に弾が直撃しているのにも関わらず、青年は気にする様子がない事だ。

 

店から出た青年は、ゆっくりと首を回し、極めて面倒くさそうに強盗達を睨んだ。

 

「おい!てめえら!俺の食事を邪魔した罪、償ってもらうぜ!」

 

そう、青年が猛って飛び出した時だった。金髪の青年が同じタイミングで飛び出してきたのは。

 

「「な!?」」

 

互いに驚く青年たち、しかしその片手間に次々と強盗を片付けていく。意味も分からずのされていく強盗たちに周囲に居た警察たちは唖然としていた。

 

そして、白髪の青年は確信していた。

 

「おまえ!あの時の、セルを殺した黄金の戦士だろ!やっと会えた!」

 

「ゲェエー!なんで、そのことを...っは!いや、違うよ!人違いだ!」

 

何故か人違いだと、のたまう金髪の青年に白髪の青年は怪訝そうな顔をする。

 

「いいや、そのエネルギーはあの時感じたのとまったく一緒だ!俺が間違うはずがねぇ!」

 

「(エネルギー?...そうか『気』のことだ!この人、強盗に気を取られて気づかなかたけど凄い気だ!)」

 

「とにかく、ここじゃ目立ってしょうがねえ。場所移動するぞ!」

 

強盗がのされたことで、警察や野次馬がぞろぞろと二人の青年の様子を伺っていることに白髪の青年が気が付いた。

 

「あ!その前に、おっちゃん!金はここに置いとくぜ!飯、また食いに来るから!」

 

「...へ、あ、おう!何時でも来い、次はタダで食わせてやる!」

 

「まじかよ!ありがとな!」

 

食事よりも大事な用事が出来てしまった白髪の青年は店主に謝罪と、少し多めの食事代を払った。

 

「よし、じゃとりあえず街を出ようぜ、ここは人が多すぎる。」

 

「え、あ、っちょっと待ってください!僕今から学校なんです!編入初日で無断欠席はまずいですって!」

 

「は?お前学校なんか行ってんのか、お前くらい強かったら武道家として十分食っていけるだろ?なんでそんなこと...」

 

「と、とにかく!僕は学校に行くので、話は学校が終わってからで!それでは!」

 

「え、あ、おい!...って速いな。ちっ、しょうがねえ、学校が終わるのって何時くらいなんだ?」

 

やっと憧れの戦士に出会えた白髪の青年『オルカ』は案外素直だった。

 


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