ホロライブラバーズ MOD使用トロフィー『天を廻りて朝日は昇る』獲得ルート   作:fruit侍

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更新が2ヶ月遅れたので初投稿です。

やっと魔フィアのお二人の戦闘シーンを書けた……でも期待はしないでください。


vsホロライブゲーマーズ

何故かホロメンに恨まれてる実況、はーじまーるよー。

 

今回はホロライブ3期生の皆さんとの戦闘が終わったところから続きです。合体技を食らうというハプニングはありましたが、勝って経験値が大量に手に入ったので結果的にはヨシ!(現場猫) 禍津君が何故か団長に恨まれてるということも知ることができましたし。

 

 

>まだバトルロワイヤルは続いている。どうする?

 

→戦って自分から順位を上げる

 

戦闘を避けて順位が上がるのを待つ

 

 

ここで選択肢ですね。前者は戦闘での経験値が手に入るため、早くキャラを育てたいという方におすすめです。後者は戦闘は苦手だけど経験値が欲しいという初心者の方におすすめです。最初は弱いけど後から強くなる晩成型のキャラを使ってる方にもおすすめですね。

 

もちろんここは前者一択です。後から、ではなくもう既に強いですからね。戦闘での経験値+優勝ボーナスを狙います。

 

 

>僕は二人にまだバトルロワイヤルは始まったばかりだと言い、戦って順位を上げようと提案した。

 

「おっ、やっぱそうこなくちゃな。正直全然戦い足りてないんだ」

 

「ま、お前は戦闘が始まった瞬間やられたからな」

 

「いやしょうがなくね? あの銀髪の姉ちゃん、俺がピストルを抜こうとした瞬間殴りかかってきたんだからさ、避けられるわけがねえよ」

 

 

ボスは団長の先制攻撃でやられたようですね。団長のステータスは脳筋に脳筋を重ねた超パワー型なので、初期の方だと一発KOされることが多々あります。RTAやってる兄貴達が団長を警戒する理由ですね。

 

さてここからは経験値という名のモブ達をひたすら狩るだけですので倍速します。その間暇になるみ な さ ま の た め に

 

ボスとオウガさんのステータスについて解説しておきます。

 

ボスはバトロワが始まる前に本人が言っていたように、二丁の拳銃で戦いながらそこに格闘を織り交ぜるといった、いわゆるガン=カタというやつです。近距離だと専用スキルの効果もあって格上相手でもある程度やれますが、代わりに中距離か長距離になるとあまり戦力になりません。完全近距離型ですね。

 

スキルは『俊敏』、『射撃』、専用スキルで『獣人マフィアの意地』。

 

『俊敏』と『射撃』は言わずもがなスピードを上げるスキルと射撃武器の命中精度と威力が上がるスキルですが、専用スキルの『獣人マフィアの意地』は、相手が格上であればあるほど戦闘中自身のステータスを増加させるというもの。そのためボス戦でめちゃめちゃ活躍してくれます。

 

ただし弱点として、奇襲や先制攻撃には弱いです。先程ボスも少し言っていたように、銃を構える前などに攻撃をされてしまうと、ステータス増加が反映されないので思いの外ダメージを食らってしまうことがあります。

 

また、このゲームはNPCと一緒に鍛練することでNPCが強くなるのですが、ボスは鍛えておかないと格下相手には専用スキルが発動しないので、負けてしまうことがたまにあります。ので部下の方々はしっかりボスと鍛練しましょう。

 

オウガさんは殴る蹴るの格闘タイプですが、魔界レンタルの大鎌を持つとえぐい強化が入ります。斬撃波飛ばしてきたり、デスボみたいな咆哮あげながら自身の防御を犠牲に攻撃力を3倍にする『魔人の雄叫び』はトラウマものです。本当に味方で助かった……。

 

ただ、本人も言っていたようにあれはオウガさんが所有しているのではなく、あくまでもレンタルなので、毎回のように使ってくるということはないですがね。本当にヤバくなったら使ってきます。

 

スキルは『怪力』、『耐久』、専用スキルで『魔人の本能』。

 

『怪力』と『耐久』は文字通り攻撃と防御を上げるスキルです。専用スキルの『魔人の本能』は、防御無視攻撃を除く全ての攻撃で受けるダメージを20%軽減し、HPが残り10%を切るとダメージ軽減がなくなる代わりに攻撃力とスピードを5倍にするスキルです。その上黒っぽい緑のオーラを纏って左目の眼帯が外れ、左目が紅く発光するという見た目変化のおまけ付き。厨二心を擽るぜ!

 

ですがそういうスキルの性質上、防御無視攻撃に弱いです。またスタミナが少し低めなので、同じパワータイプの敵とやりあわせるとスタミナの差で押しきられてしまうことがあります。持久戦など以ての他です。

 

さてお二方のステータス紹介をしている間にだいぶモブを狩りまくったので、もうそろそろバトロワも終わりそうです。

 

 

「だいぶ蹴散らしたなー。これなら優勝ワンチャン狙えんじゃね?」

 

「油断すんなシエン、本番はこっからだ。バトルロワイヤルは弱え奴等が先にやられてくからな。ここまで残ってるってことはそれなりの実力者ってことだ」

 

>まあ、実力者であることは間違いないだろうが、先程の戦闘の結果から僕なら負けることはないだろう。

 

 

おっとフラグ建築かな? と言いたいところですが、三期生の皆さんの合体技を食らってもピンピンしてるんで負けるビジョンが見えないというのがプレイヤーである私としての本音です。改めて、このMODやべえな……。

 

 

「んぎゃああああああああああああっ!!!」

 

「こんなのってねえぺこじゃあああん!!」

 

>最初の方に戦って逃げてしまった二人が僕らの方に飛んでくる。何があったのかを聞く暇もなく、粒子になって消えてしまった。

 

 

おや、船長とぺこらが何者かにぶっ飛ばされて消えてしまいました。ていうか、よく生き残ってましたね。もうとっくにやられたもんだと思ってました。

 

 

「あれぇ〜? さっきの二人思ったより強くなかったでな〜?」

 

「ころさん出会い頭にぶん殴っちゃうなんてなかなかエグいことするね〜?」

 

「向かってきたから反射的に殴っただけだでな」

 

「でもあれはどちらかと言うと何かから逃げてたような気もするけどね」

 

「皆さーん、話に夢中になってるところ申し訳ないんですけども、目の前に敵らしき人達が……」

 

>雪のように真っ白な髪をした人が、他の3人に僕達の存在を知らせる。それを聞いて3人は僕達の方を向いた。

 

 

ゲーマーズかよォォォォ!!!(新八)

 

というわけで続いてはホロライブゲーマーズの皆さんとの戦闘です。先駆者兄貴達も悉く苦しめられてきた強敵なので、油断は禁物です。

 

 

「相手は四人か……おい、誰がどいつの相手をする?」

 

>荒咬が聞いてきた。誰の相手をする?

 

→犬耳の少女と猫耳の少女

 

狼の少女と狐の少女

 

 

んんんんんんんん???(理解不能)

 

なんで二人と戦う必要があるんですか(正論)

 

しかも選択肢がおかころかフブミオって……。ユニットスキル発動しちゃ^〜う

 

一応説明しておくとユニットスキルというのは、キャラの組み合わせで発動する特殊スキルのことです。人数が多ければ多いほど発動は難しくなりますが、効果がより強力になります。『おかころ』だところさんの攻撃力、おかゆんのスピードが上がり『フブミオ』だとフブキングの術ダメージ、ミオしゃの防御力が上がります。ちなみに『魔フィア』の場合オウガさんの攻撃力とボスの射撃ダメージが上がります。

 

さてどのペアと戦うかですが、魔フィアのお二人はどちらも近接型なので遠距離攻撃が得意なフブミオのお二人と戦わせたら負けるのは間違いありません。なので魔フィアのお二人にはおかころの相手をしてもらいます。

 

 

>「二人は犬耳の人と猫耳の人の相手をしてくれるかな。あのグローブとダガーとナイフを見る限り、あの二人も近接型だ。僕は黒髪の狼の人と白髪の猫の「狐じゃいっ!!」……狐の人の相手をするよ」

 

「相性的にも、それが最善だな。シエン、そろそろオレ達もやってやろうぜ」

 

「ここまでほとんどいいとこなしだったからな。マフィアの一人息子の意地見せてやるかねぇ?」

 

>二人は好戦的な笑みを浮かべながら戦闘態勢に入る。何気に二人のちゃんとした戦闘を見るのは初めてかもしれない。

 

 

まあここまでほとんど禍津君が蹴散らしてましたからねぇ……。オウガさんもボスも禍津君が討ち漏らしたのをやってるだけでしたし。所詮モブなのでネームドキャラの二人に敵うわけがありませんし。

 

 

「もしかしてウチとフブキを同時に相手する気?」

 

「ありゃま、随分と嘗められたもんですね~」

 

>「嘗めてるつもりはないよ。君らには僕一人で十分ってことさ」

 

「その態度が!」

 

「嘗めてるようにしか見えないんですよ!」

 

 

おっと、先制攻撃してきましたね。

 

先制攻撃はいつでもできます。ていうかテキトーに撃った攻撃が敵に命中するかガードされたら、先制攻撃と見なされます。メリットは当たれば体力差ができる、デメリットは問答無用で敵対されることです。

 

私のように動画は投稿してませんが、バゼルギウスで会場を爆撃しまくって、ホロメン含め出場者全員を敵に回してた人がいましたね……。なんでも、一万以上のNPCと敵対すると獲得できるトロフィーの獲得RTAをしてるとかなんとか……。

 

ゲームに戻りますが、炎と術が付与された斬撃が飛んで来たのでガードではなく上に飛んで回避します。

 

 

「ッ! 飛べるんだ……」

 

「よく狙わないと無駄撃ちさせられちゃいますね……!」

 

>狐の人は火、狼の人は素手と鉤爪で戦うようだ。

 

 

はい、禍津君の言う通りフブキングは火の妖術、ミオしゃはステゴロ+鉤爪というワイルドな戦闘スタイルをとってきます。ミオしゃが近接を受け持ってフブキングを守り、フブキングが後ろから妖術で援護射撃+バフ付与という形です。

 

しかもミオしゃは専用スキル『隠しきれない母性』+ユニットスキル『フブミオ』でめちゃめちゃ硬くなっています。専用スキルの効果は、仲間がいればいるほど攻撃力&防御力が上がるというもの。シンプルですが強いです。

 

対してこちらがとる戦闘スタイルは、飛べることを活かしたヒット&アウェイです。ミオしゃのHPを少しずつ削って確実に倒します。ミオしゃさえ倒してしまえばフブキングは簡単に倒せますからね。フブキングは単体ではそこまで強くありませんが、仲間がいると強さが跳ね上がります。

 

ここからはちまちま攻撃していくだけですので、倍速です。

 

 

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

 

 

「そりゃっ!」

 

「オラァッ!」

 

茶髪の犬耳少女と拳をぶつける。こんな見た目しておきながらオレ並のパワーを持ってるとはな……。

 

「なかなか強いね?」

 

「これでも魔人なんでな。唯一自慢できるパワーで負けるわけにはいかねえんだ。お前、名前は?」

 

「こぉねは戌神こぉねだよ」

 

さっきから思ったが、訛りがすげえなぁ……。

 

「オレは荒咬オウガだ。戌神、オレは女だからって手加減はしねえ派なんだ。負けても文句言うんじゃねえぞ?」

 

「そっちこそ! こぉねが可愛かったから無意識に手加減しちゃったとか言っても聞かないかんね!」

 

 

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

 

 

 

(そこだ!)

 

「わわっ!?」

 

後ろから気配を感じた俺は、後ろに向けて銃を撃った。

 

「君、なかなかやるね~。僕のスピードに着いてこれるなんて」

 

薄紫色の髪をした猫耳の少女は、空中で体勢を立て直して着地するとそう言ってきた。

 

「これでも、銃弾ぐらいだったら見切れる自信はあるぜ」

 

じゃねえと銃弾飛び交うマフィア同士の抗争なんて生き残れないからな。

 

「ふ~ん……君、名前は何て言うの?」

 

「影山シエン。そっちは?」

 

「僕は猫又おかゆって言うんだ~。影山君、少し僕と遊んでくれないかな?」

 

そういうと猫耳の……猫又は持っているナイフを回しながら聞いてきた。

 

「よく言うよ、俺に拒否権なんてないだろうに。ま、断る理由もないけど」

 

「猫アレルギーになっても恨まないでね?」

 

「俺の天敵は花粉だけで十分だっつーの」

 

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

 

 

さて、だいぶミオしゃのHPが削れてきました。そろそろフブキングが回復しようとするはずですが……。

 

 

「はぁ……はぁ……そろそろキツいかも……!」

 

「待っててくださいミオ! 今回復の術をかけますから!」

 

 

狙いどおりフブキングが回復の準備を始めましたね。これでしばらく援護射撃は飛んできません。その間にミオしゃに猛攻を加えていきましょう。

 

 

「ッ……!? 急に攻撃が激しくなって……っぐぅ!」

 

「ミオっ!? ああもう、早くしてくださいよ!」

 

 

……すごいなこれ。普通のキャラだったら回復が追い付かなくなるくらいにダメージを与えていくのが正攻法なのに、回復させることなく倒せてしまいそうです。

 

 

「かはっ……ごめん、もう……無理……」

 

 

というわけでミオしゃ戦闘不能です。

 

 

「そ、そんな!? ……いや、ここで挫けるわけには! 例え一人でも、全力で抵抗させてもらいますっ!」

 

 

フブキングが最後の足掻きで炎弾を大量に放ってきました。ですが避けられないことはないです。

 

 

「先程から見た感じ、あなたはミオの攻撃は受け止めて白上の攻撃は避けてましたね? そこから察するに、火が苦手なんでしょう? これだけの炎、あなたは近づけませんよ!」

 

>大した観察眼だ。僕が火に弱いことまで見抜いてきた。

 

 

うーんやっぱりいつ見てもこの学習力。このゲーム、AIが戦いながら学習してくるので戦闘の難易度が他のゲームと比べてアホみたいに高いんですよね。今回はプレイヤーキャラが特殊なのでそうでもないように見えますが、通常プレイだったら苦戦しかしません。

 

ここは逃げ続けましょう。しばらくするとフブキングがスタミナ切れを起こして弾幕が薄くなるはずなのでそこを狙います。

 

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

 

 

 

 

「もう終わり~?」

 

「チッ……」

 

オレと戌神は見合って出方を伺っていた。先程との違いと言えば、オレの息が少し上がっていることと少しダメージが蓄積していることだ。

 

しばらく戌神と戦ってて分かったが、こいつはパワーだけじゃねえ。めちゃめちゃタフだ。オレはスタミナが切れてきたってのに、奴は息が切れる気配すらない。前からネックだったスタミナの少なさを嫌と言うほど感じさせられるぜ。

 

「ミオしゃ達が苦戦してるっぽいし、早々に決めさせてもらうでな!」

 

そう言うと戌神は突っ込んできて、目にも止まらぬ速さでラッシュを打ち込んできた。

 

「ゆびゆびゆびゆびゆびゆびゆびゆびゆびゆびぃ~!!!」

 

「ぐっ……! うおっ……! がっ……!」

 

しかも一発一発の威力が半端じゃねえ……! 腕でガードしてはいるが、それでもダメージを軽減しきれない。

 

「おらよ~!」

 

「ぐおおおっ!!」

 

最後に強烈な一撃を叩き込まれ、俺は吹き飛ぶ。何とか足でブレーキをかけて止まれたが、ラッシュを受け続けてた腕がビリビリして思ったように動かせない。

 

「しばき上げパンチングラッシュ。こぉねの必殺技だよ。腕が動かんでしょ? これでもうガードできんね」

 

なるほど、これが狙いだったのか……!

 

「これでとどめぇ!」

 

オレは避ける体力もなく、腕でガードすることもできず、戌神の一撃を諸に受けた。体が後方に吹っ飛んでいく感覚がする。

 

そして数秒もしないうちに地面に転がる感触がした。

 

「いぇーい! 勝利のポーズだでな!」

 

戌神の勝利を確信したような声が聞こえてくる。

 

始めてだ。ここまで追い詰められたのは。

 

やっぱ、すげえよ。世界は広え。

 

「ふぃ~。さてと、ミオしゃ達に加勢しよか~」

 

「おいおい……もう勝った気でいるのか?」

 

オレは起き上がりながら言う。

 

「まだやるん? そんなボロボロでやっても勝ち目なんか……ッ!?」

 

戌神はオレの方を見て驚いた表情をする。この姿は今まで数えるくらいしか見せたことがない。

 

「見ろよ、オレはまだまだやれるぜ?」

 

対してオレは好戦的な笑みを見せてやった。

 

「それが、本気なん?」

 

先程のような気楽な喋り方がなくなって、真剣そうな喋りで戌神は聞いてくる。

 

「ああそうだ。さっきまでのオレとは強さの桁が違うぜ」

 

今のオレは、左目の眼帯が外れている。加えて体が燃え盛るように熱い。この状態はパワーとスピードが超強化されるがダメージを受けやすい。だから勝負を一瞬で決めないといけねえ。

 

「この勝負、オレの勝ちだ!」

 

「勝手に決めんなぁ!」

 

オレと戌神は同時に突っ込む。だが先程よりオレのスピードが明らかに速くなっている。

 

「ッ! 速っ……!」

 

拳同士がぶつかり合い、衝撃が走る。

 

「うわぎゃっ!!」

 

今度は戌神が吹っ飛ぶ。その隙を俺は見逃さない。直ぐ様吹っ飛んだ戌神を追う。超強化されたスピードであっさり追い付き、追撃で蹴りを放つ。

 

「うぐぇっ!」

 

戌神はガードできずに諸に食らって再び吹っ飛び、転がる。

 

「はぁ……はぁ……こんなん……無理ゲーやん……」

 

ボロボロになりながらも戌神は立ち上がる。

 

「それなら降参してくれるとありがたいんだけどな。正直女子を痛め付けるのは、流石のオレも気が引けるんだ」

 

「降参なんてせんよ……! 最後までこぉねは戦うかんね……!」

 

負ける可能性しかない戦いにおいても、戌神は戦意を喪失せず最後までやり抜くつもりだ。その姿に、オレは感動すら覚えた。

 

「いい心意気だ。だけど無理はすんな」

 

そう言ってオレは一瞬で近づいて戌神の首に手刀を叩き込んだ。戌神は糸が切れたように倒れ、しばらくすると粒子になって消えてしまう。

 

「同級生でこれなんだから、二、三年の先輩はもっと凄えんだろうな」

 

燃えたぎるように熱かった体が冷え、いつの間にか眼帯が戻っている。虚脱感に襲われ、倒れ込むように寝転がったオレは、そんなことを考えるのだった。

 

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

 

 

「このっ!」

 

「あぶな~い」

 

俺が放つ弾丸はまたしても避けられる。猫又はただスピードが速いだけでなく、俺の目線やちょっとした動きに合わせて臨機応変に動いている。そして一瞬の隙も見逃さない。さっき俺がリロードしようとした時に危うく斬られそうになった。気配を感じて咄嗟に体を後ろに倒してなかったら、間違いなく致命傷を負っていただろう。

 

俺の持っている片方の拳銃は、既に弾切れだ。しかし先程やられかけたこともあって、安易にリロードできない。かと言って銃を使わない格闘は猫又に通用しない。蹴りや拳を放つ前に、距離を取られてしまうからだ。

 

(このままだと、もう片方もいつか弾が切れる!)

 

現在はもう片方の拳銃だけで戦っており、こっちも残りの弾が4発と少ない。両方の弾が切れてしまったら、終わりだ。

 

(待てよ……弾が切れてからリロードなんてしなくてもよくないか?)

 

そうだ、俺にはあの方法がある。問題は猫又がこれを知っているかどうかだが……今の俺にこれしか方法がない以上賭けるしかない。

 

まずは普通にマガジンを取り出してリロードしようとする。

 

(来たな……右か!)

 

俺は左に転がり、()()()()()()()()()()()()()リロードする。転がりながらのリロードは、幾度となく練習してきたから余裕でできる。

 

次に右から切りかかってきた猫又に向けて4発発砲する。猫又には1発も命中せず、普通に回避される。

 

そして転がったときにマガジンを落としたように装い、落ちているマガジンを拾いに行く。すると、

 

「そこから動かないで」

 

いつの間にか距離を詰めていた猫又にナイフを眉間に突き付けられる。俺は反射的に銃を猫又に向ける。

 

「いいのかな? そんな近づいちゃって。この距離なら流石に外さないぜ?」

 

「そんなハッタリは効かないよ。今はどっちも弾切れでしょ?」

 

「チッ」

 

「僕としては降参して欲しいんだよね~。傷つけるのはあんまり好きじゃないから」

 

猫又は降参を促してくる。落ち着け、まだ撃つタイミングじゃない。

 

「そうだねぇ、俺も痛いのは嫌だし」

 

そう言いながら俺は銃を下ろし、猫又の足を狙う。

 

「賢明な判断だね。それじゃそのまま降参して……」

 

バンッバンッ

 

「……っが……あっ……!?」

 

両足を撃たれた猫又は、立てなくなってその場に崩れる。俺は後ろに飛び退く。

 

「タクティカルリロードって知ってるか? 予期してないタイミングでの弾切れを防ぐために、あえてマガジンに弾が残ってる時にリロードするんだ」

 

何が起こったのか分かっていない猫又に、俺は説明する。

 

「じゃあ、そこに落ちてるのは……」

 

「リロード前のマガジンだ。それにはお前の知ってる通り4発しか弾が入ってない」

 

「……そっか~、そんな方法があるんだ~……」

 

猫又は「悔しいな~」と言いながら大の字に仰向けになる。

 

「まあでも、俺が撃った弾の数を記憶して、俺がリロードするタイミングを予想して攻撃する。いい戦い方だったぜ。あのままいってたら俺が負けてたよ」

 

「銃を使う人と戦ったことがなかったから、それぐらいしか思い付かなかったんだよね~……次戦うときは負けないよ」

 

「いつでも挑戦しにきな。次は動いてるお前にも当てれるようになってるからな」

 

そう言うと猫又が粒子になって消えてしまう。それを見届けて、俺は地面に座り込んだ。

 

「ハァ……目では追えるけど、体が追い付かねえ……」

 

これは俺の長年の課題である。銃弾ですら見切れる動体視力に、体が追い付いていない。先輩には同級生の猫又以上のスピードで動ける人も、間違いなくいるだろう。

 

「帰ったら特訓しねえとなぁ……」

 

影山組のアジトに戻ったら、特訓しよう。じゃないと先輩にも、禍津にも勝てない。禍津は友達だが、超えるべき壁だとも思っている。禍津のあの戦いを見てから、そう思うんだ。

 

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

 

 

 

 

 

>先程より炎が明らかに減ってきている。

 

 

よし、ここだぁ! 翼脚でガードしながらタックルをお見舞いします!

 

 

「ッ!? そんなの避けれな……ぐほぁ!?」

 

 

そしてとどめのキック!

 

 

「うっ、ぐぅ……これは、完敗ですね……」

 

 

やりました! フブミオ戦勝利です!

 

 

「おう、やっと終わったか」

 

>「見てたんなら加勢して欲しかったんだけど」

 

「足手まといになっちまいそうだったからな。それに、俺達も結構ギリギリだったんだぜ?」

 

 

どうやら魔フィアのお二人も勝てたようです。ですがかなりボロボロですね。ころさんとおかゆんはホロメンの中でも普通に強い部類に入りますからね。

 

 

「どうやら、残ってるのは俺ら含め7人みたいだぜ」

 

>もうそんなに減っていたのか。荒咬が指差している方向を見ると、7(3)と表示された画面があった。荒咬によると7が生存人数、(3)がチーム数を表しているらしい。

 

「7人のうち3人は俺らとして、あと2チームの中に4人ってことでいいのか?」

 

「いや、残ってる人数が1人だとしても最初にチームを組んでたらチームとしてカウントされる。2チームが1人ずつであと2人はソロって可能性もある……って思ったが」

 

「こんなとこ禍津ぐらいヤバくねえとソロで生き残るなんてとても無理だな。多分2人チームが二ついるんだろ」

 

>それは誉めてるのだろうか、貶してるのだろうか?

 

 

そんなん両方に決まってるでしょ。当たり前だよなぁ? 本来このゲームを三年生まで進めたとしても、火耐性が十分になきゃほぼ即死レベルの三期生の皆さんの合体技を、一年生の前期バトロワで食らってピンピンしてるんですから十分化け物レベルですよ。いや、化け物すら生温いかも……。

 

 

「だとしても、問題はこのクソ広いフィールドからどうやってたった四人を探すかってことなんだけどな。あ~あ、都合よく爆発でも起きてくんねえかなぁ~」

 

「おいおい、そんな都合のいいことが起こるわけ」

 

 

 

 

ドゴオオオオオオオオオオオオン!!!!

 

 

 

「……マジ?」

 

 

本人が一番驚いてどうすんですかボス……。

 

 

「ハァ……。何はともあれ、探す手間は省けたな。おそらく最後の戦いになる。腹を括るぞ」

 

 

オウガさんから腹を括れと言われたところで、今回はここまでです。次回はバトロワ最後の戦闘に入りたいと思います。

 

それではご試聴ありがとうございました。フブキングの挨拶で締めます。おつこんでしたー!




追加設定

モンハンMODを入れた影響で難易度がオーディションよりさらに上の難易度に固定される。一年の前期バトロワから合体技を使ってきたのはそのため。テスト段階で古龍でプレイしたらオーディションですら余裕でクリア出来ちゃったからね、仕方ないね。

現在のスキル

『狂竜ウイルス』『飛行』『人間不信』『自主リミッター』


戌神ころね
必殺技「しばき上げパンチングラッシュ」
「ゆびゆび」の掛け声とともに一撃一撃が重い連打を超高速で食らわせる。ガードせずに食らうと超大ダメージを受けてしまう。ガードしてもダメージを完全になくすことはできず、確定でガードクラッシュしてしまう。
対処法
逃げてもどこまでも追いかけてくるため何かしらの手段で迎え撃つ他ない。生半可な手段では圧倒的なパワーとスピードに押し切られてしまうので注意が必要。

大神ミオ
専用スキル『隠しきれない母性』
仲間がいればいるほど攻撃力と防御力が上がっていくスキル。(仲間の数+1)倍の割合で上がる。シンプルだが普通に強い。

影山シエン
専用スキル『獣人マフィアの意地』
相手のステータスが自身のステータスより高ければ高いほど全てのステータスに最大10倍の強化が入るスキル。一部のステータスだけが高いだけでも発動するため、極振りステータスのキャラを使っている場合は特に注意。

荒咬オウガ
専用スキル『魔人の本能』
HP10%までは受けるダメージを20%軽減する。HPが10%を切るとダメージ軽減がなくなる代わりに攻撃力、スピードが5倍になる。これに『魔人の雄叫び』を重ねると攻撃力がさらに3倍強化され合計15倍というあたおかな数値になる。


登場した必殺技や専用スキルはここで随時解説する予定です。

フブキングに狐じゃいっ! って言わせたかっただけ。

途中で出てきたバゼルギウスのアイデア……使ってもいいのよ?(建前)
誰かアイデア使ってていうかとにかくホロラバの小説増えて増えて増えて増えて(本音)
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