と、その続きを書くための設定、ラフ。
※pixivにも挙げてます
推敲とかはしていない。4時間クオリティ。
誤字脱字は永遠の腐れ縁。
続きを書けそうだったら書き直す。
ほとんど原神キャラが喋ってない。
設定集の方が近いのでは?取り敢えず、今、形に出来たものだけ載せてる。
メインは魈様。
恋愛はない。作者は書けない。解釈違いで憤死する。
「………。」
知っていた。
観ていた。
読んでいた。
この世界を理解した時から、
君のあの美しい姿を見た時から、
いつか、こうなるのだろう、ということを
薄汚れたままピクリとも動かない君の手を握る。
その手が握り返されることはないし、顔を見ることもできない。
君は今、何を思っているのだろう。
私が出来ることなど、この忌々しい縛りの隙間から得られる僅かな自由を差し伸べるだけ。それも、あの優しい手を忘れたくないという我が儘だ。
鬱陶しいと思っているだろうか。
疎ましいと感じているだろうか。
羨ましいと、そう、感じるのだろうか。
臆病で、自分のことしか考えられない私では君の気持ちはわからないけど、この地獄でも何かを感じる心を持っていてくれると嬉しい。本当は、何も感じなければ苦しくもないのだろう。基本が他人事の私が言うのだから間違いない。全てを遠くに追いやって、何も気にせず生きていく。
あぁ、うん。これも私の我が儘。
君の心が死んでしまうのは、私が嫌なのだ。
私はとても傲慢で、我が儘で、他人事。
その姿を知っていた。
あの純粋さの末路を知っていた。
この地獄があることを知っていた。
けど、何もしなかった。
それは、君が何に為るのかも、知っていたから。
理解は、出来ていなかったのだけども
いつも軽く握っていた手を強く握る。
警鐘を鳴らし続ける頭を無視して、魂を縛る鎖の合間をすり抜ける。
引き込もっていた過去を今だけは褒めるべきだろう。殺戮こそが使命の夜叉が、この歳で魂に関する仙術が得意だなんてあの魔神は考えてもいない。
いい気身だ。こんな成り損ないに出し抜かれるだなんて
くるりと君の正面に回る。薄れてしまった輝きが恋しいけれども、久しぶりに見た、美しい金色。
ずっと、ずっと、見ていたいけれど、時間がない。
彼から離れて部屋の隅に札を貼って回る。
戦闘の為に支給されていた札をくすねては、改変し、コツコツと造り上げた物だ。戦時下とはいえ管理が杜撰すぎて笑える。
部屋に居る数名の同僚達にも貼って回った。
反応は様々。困惑を向ける者、恐怖を抱く者、嫉妬を燃やす者、何もしない者。
あぁ、こういうのばかり敏くて嫌になる。もっと、鈍感であれたらよかったのに。
これは、本当に行うべきなのだろうか。
彼を危険に晒すだけなのではないか。
出逢うべき運命をねじ曲げて、殺してしまうだけなのではないか。
わからない。
その先は、知らない。描かれていない。書かれることもない。
それでも、私は、他人事では、無くなってしまったから
彼の元に戻ってきて、心臓の上に札を貼る。頭と手足にも。
明らかに一人だけ数が違うが、贔屓というものは誰でもするものだ。彼が成功しなければ私にとって意味がない。乱雑に延びた髪を切れば、何千という血を吸ってきた刃は鋭く、長い黒緑を宙に散らした。
大嫌いな赤が舞って、見慣れない緑を染めていく繋がった札も又、同様に。かなりの荒治療だから、後は自分でどうにかして欲しい。
言葉は無い。
この傲慢な行いに、馬鹿らしい我が儘に、
君は、何を思っているのだろうか。
君は、
うん、やっぱり、
「―――。」
見たくない。
魔神戦争の最中、とある魔神の元で反逆が起きた。
たった一人の夜叉が同胞を屠り、居城の一角を跡形もなく消滅させたという噂が流れたのである。狡猾さと多大な戦力で知られていた魔神は、これを勝機と見た周辺勢力に襲撃される。
しかし、その襲撃は悉く失敗に終わる。
大地を融かし、空気を失くし、海を蒸発させたその存在は、姿を1度も見せることはなく。
やがて噂は反逆ではなく、蠱毒であったのだと、一人の強大な夜叉が生まれたのであると形を変えていった。
岩の魔神、モラクスは考える。
視線の先にあるのは歪な大地。それは百年ほど前に熔岩地帯と化した場所であった。
今はもう冷え固まり、でこぼことした地面には僅かに緑が見える。また何百年と掛ければ木々に覆われるのだろう。元々は森であったとも聞く。大地以外の気候条件は植物の味方をしていた。
しかし、彼が考えることは大地の再生ではない。岩の魔神としての力を思えば出来ないことは無いが、今考えるべきなのは、この大地を生み出した者のこと。
彼と敵対する力のことなのである。
静かに、着実に延ばした勢力圏は、地獄の炎を有するという魔神とぶつかることになった。
友好国としての関係を模索する段階は疾うに過ぎていた。
気紛れな恐怖政治に亡命してくる凡人は多い。哨戒に出ていた末端が襲われたこともある。
残忍、非情で狡猾。聞こえてくる噂は御世辞にも良いとは言えない。少なくとも自らが定めた魔神として、国の主としての在り方からは大きく外れていることだけは確かだった。
そして、つい先日。
庇護下の集落が襲われた。幸いにして、その集落を拠点としていた仙人が応対し、大きな被害は出ていない。しかし、明確な利敵行為は無視できるものではなく、互いににらみ合いと小競り合いが続いている。
そこで、かの魔神として有名なのがこの大地を燃やし尽くした力。蠱毒の末に生き残った存在である。
実際に燃やされたという大地に足を運べば、大地、つまりは岩と親和性のある彼にはその凄惨さが解る。燃やす、というよりは融かされた。その威力は押して測るべし。何よりその範囲だ。見渡す限りの黒い大地。魔神としての視力を持ってして、漸く何かがうっすらと見て取れた。この大規模攻撃を自分は防げたとしても、部下達が防げるか。
モラクスは考える。
ここまでの規模の攻撃は2度が限界だとは聴いている。
下準備があってこその広範囲、高火力。故に相手の奇を衒って予想を外し、仕掛けを壊せば良いらしいということも。他にも、多くの戦術と戦略を。
この数百年間、対策は考えて続けていた。
いずれ来る強敵、いずれ殺さねばならぬ魔神。
契約を果たす為、彼は考え続けた。
「あっ、あれって魈じゃないか?下に居るなんて珍しいな。」
「本当だ。人も多いのに。」
訪れた望舒旅館の広間の隅に見えた緑に旅人たちは目を瞬かせる。人を避ける彼が、拠点としている望舒旅館とはいえ、人の多い場に居る、という事実が短い付き合いの中でも珍しく思えたのだ。周囲の人々は気づいていないのか、気を使っているのか、明らかに異質な雰囲気を放つ彼を見向きもしない。
「何かあったのか?声を掛けてみようぜ。」
一足先にと飛んでいったパイモンの後を追い、かの仙人に近づいていく。背後から見た彼の机には柔らかな布の端が垂れており、料理を乗せるには不向きそうだ。手が動いている様子もない。
机の上に置いてある何かが見えそうになった頃。ふと、意識が横に逸れる感覚がした。パイモンは隣の机の料理を涎を垂らしそうに成りながら見ている。この感覚に覚えはないが、少年仙人の方を向こうとする度に感じる違和感となれば心当たりはある。これは彼の仙術だ。
「魈。」
「―何だ、お前たちか。」
食い意地の張った非常食を放って、少年仙人に声を掛ける。途端に引いた違和感に内心で息を吐きながら、ずっと彼の背中で遮られていた手元を覗いた。
「―メジロ?」
「っ、この鳥を知っているのか。」
「え、た、たぶん?」
手のひらサイズの大きさに、丸っこいフォルム。目尻を彩る特徴的な白。目を閉じたまま机の上に鎮座している小鳥を見て、旅人の知識の中から出てきたのはメジロという鳥だった。まぁ、少々色が暗いため、確証は持てない。明るい緑のはずの羽毛が、一番濃い部分が黒にも見えるタイプがいるかどうかはまでは知らない。
表情の変化の少ない少年仙人が驚いたように見張っていた瞳をすっと細める。特に深く考えずに名前を出したに過ぎない旅人はその反応に目を白黒させるしかない。
「何処で知った?」
「えーと、前に訪れた世界で教えてもらった。この世界では見るのは初めてで、私の知っているものよりも色が暗いから、メジロって言いきれないけど…」
「……なるほど。」
そのまま目を閉じて考え始めてしまった彼にどうしようかと途方に暮れる旅人。この様子ではどうにも隣に座ることも憚られる。手持ち無沙汰に机に目を落とせば、ぴくりと小鳥の瞼が震えた気がした。
隅とはいえ、この騒がしい旅館の中で堂々と寝れる図太さならば、大丈夫な気もするが、こんな人混みの中で起きてしまえば、びっくりしてしまうのではないかと不安にもなる。ちらりと飼い主らしき仙人を伺えば、目を閉じたまま難しそうに眉を潜めている。
うっすらと覗いた朱に旅人は、
「うわぁ、ふわふわ。」
「――!?」
――――――――――――――――――――――――――
以下設定
???
メジロ、に似た姿をした仙体を持つ夜叉。ほぼ黒に近い緑が下にいくにつれて明るくなっていく。瞳の色は朱色。橙に近い赤。人間体では髪が内側にいくほど明るい緑になる不思議グラデーション。遠くから見るとほぼ黒。テイワット基準では身長は低め、成長しきれていない感じがする少女。
少年仙人と同じ地区に発生した夜叉。自我を持って早々はぼんやり風景を眺めているだけで、たまたまそれを見付けた産まれたばかりの同族と暮らしていた。正確には放っておくと喰われそうと思った同族が彼女の止まり木をなんとなく拠点にしていた。
本能に従って戦闘に出ていくようになってから、暫くして引きこもってからは仙術や元素の考察ばかりしていたため、他の夜叉からは変わり者として扱われていた。
同居人から連鎖するようにある魔神に囚われ、殺戮を繰り返すようになる。引きこもりで、夜叉としては強くはないため、扱いは軽かったそう。仙術用の札を配給されていたのは武器を振るうだけでは弱かったから。
よく見る転生者、元日本人の原神プレイヤー。ただし、やり込んでいたわけでもなく、ストーリーをなぞるだけ。キャラというよりも世界観の考察が好きだった。
けっこう何処にでも居るタイプで、受動的、なんとなくで生きていた。最期は火事に巻き込まれて喉を焼かれてる。一酸化炭素中毒で死亡。
転生してからぼんやりしてたのは、現実逃避。色んなことに防衛本能が働いた結果。同居し始めた同族のことは何か居るな、程度だった。無意識でもある程度動けるようになった所で、夜叉の本能が働いて戦闘を始める。前世の人間としてよりも夜叉としての自我を確立することで、精神の建て直しを開始する。これが終わるまではかなり危なっかしい存在だったので、平和な時ならまだしも、魔神戦争中のテイワットでは同居人が居なければ死亡していた。
精神的な安定と共に現実逃避も薄れ始め、同居人がゲームに出てきたキャラクターであろうことにもだんだんと認め始める。同時にベースとなった前世の感覚と今を建て直した夜叉としての感覚のズレが気持ち悪くなって、引きこもりを始める。今度は自覚のある現実逃避を始めた。
面白そうだなと思ったことの考察をし続けること数十年。未だに同居している同族に面倒を見られ、面倒を見て、と繰り返しているうちに2人して魔神に囚われた。
真名を告げない、など回避方法は知ってはいたが、どうせゲームのストーリー通りになるのだろうな、そうすれば彼も楽しく生きられるのだろうと傲慢にも思っていた。
そして、現実逃避が覚める。
繰り返される本能以上の殺戮に前世が悲鳴を上げて、夢から覚めてしまった。だんだんとその感覚にも慣れていく中で、この地獄を回避できた可能性に気が付いてしまい、同族を引きずり込んだのは自分なのでは?ゲーム、ゲームだなんて勝手なことばかり考えて、知っていたはずの危険をわざと見逃したのでは?などと次々とSANチェック失敗し、それでも夜叉としての自分は発狂などしないので正気のまま。ずっと防衛本能を働かせて現実逃避していた結果、もうそれも働かなくなってしまって、現実を見つめることになってしまった。
その中で、同族への恩義と罪悪感と親愛から、いつか助かるのだとしてもこれ以上苦しんで欲しくない、と思うようになる。例え、何もしない方が良いのだとしても。
夢見心地の世界でも、残酷な現実でも、傍に居てくれた彼が居たからこそ、彼女は生きていれたから。
つまりは、
ゲームなんか知るか、岩の魔神なんて待ってられない、この同族をここから逃がすんだ。
と、いうこと。
何故、真名で縛ることが出来るのか、それは名は形を生み出すもの。姿無き概念はもちろん、物体であろうとも、名を付けることがそれを定義し、形を作る。だから真名は魂という存在を形取るためのものであり、身体にも直結するものである。それを然るべき手順を経て利用することで、その存在のほぼ全てを掌握することが出来る。ならば新しい名を与えることでその存在は別の存在であると再定義することで、完全とはいかないが縛から脱け出せる。
ここら辺の考え方は幼名や昇進毎の改名など、日本にかつてあった文化から着想を得た。
根拠は自分自身であり、現実逃避の名残で、前世の名前を捨てきれていなかった影響で縛が緩いことにある。
ならば、どうやって真名を再定義するのか、早々に真名をコロコロ変えられるわけがない。
そこで思い出したのが、引きこもり考察の日々。
転生という摩訶不思議体験から魂や今世の身体も考察対象としたことがあり、自分自身は若干異質さがあることを理解していた。仙術の効きの違いだったり、傷の治りの速さだったり。本人は知らないが、これは今世の存在の定義がまだあやふやであったことから生じた世界に対するズレである。知らずともそのあやふやさを利用した介入方法を無理矢理作り、縛を緩める方法を編みだした。正確には対象をこの世界の存在では無くす方法。彼女と似た状態にする方法である。尚、この方法は対象の存在をあやふやにしてしまうため、再定義を即座にしなければ、魂ごと散り散りになる可能性のあるヤバい方法である。術者の方も自身の魂を削って属性付与に使ってしまっているため、負担はとんでもないことになっている。
術者の血と対象の血、毛髪、皮膚、その他あるだけを詰め込み作った札を術者の全て媒介として発動。人数が多かったため、髪を通して対象のかさ増し、前世にこびり着いた炎の因果を持って存在の曖昧化、再定義を行い、別の仙術によって遠くに転移させた。
同族だけでなく室内の者全員にしたのは、試作品に使ってしまった贖罪と同僚への配慮、同族を助けてくれないかという下心である。一般的な善心の持ち主ではあったため、見捨てるのも忍びなかったのもある。
狂ってはいない、発狂という現実から目を反らすことが出来なくなってしまったから。それでも減ったSAN値は戻ってはいない。正気のまま暴走している。
その後は彼らに追手が出ないように、建物ごと焼き尽くすことにした。死体も何も残っていないだけだとしたくて。術の影響でリミットが外れて暴れに暴れて、最後に倒れる。虫の息で殺されるだろうと思っていたのに、こんなに強かっただなんて、と嬉々として使われることに、ボロボロの身体に精神、荒々しく削った魂は前世なんて残り滓。残ったそれは今世の名にて定義される。抗う術も無く完全人形化。魔神の最高戦力になってしまった。
知略よりも各々の権能の強さで戦っていたような魔神戦では無類の強さを発揮できる。狡猾な魔神とのタッグは誰もが恐れ戦く。しかし、その強さは準備と仕込みありきのため、侵略では半減する。防衛戦であっても、その手の内を把握に出来ていれば脅威は減り、弱りに弱った魂のままのため、長期戦は出来ない。岩神は順調に勝ち進み、この転生者を除けば原作よりも弱体化している魔神陣営に勝利を治めることに成功している。
魈と岩神に三度名付けられた夜叉は、契約を持ってこの戦いに多大な貢献をした。
眠り続ける黒緑の小鳥はその契約の対価である。
疾うに治ることのない魂に眠る異界の残滓は、その世界の存在を感じさせる渡界者によって静かに呼び起こされる。共に眠る夜叉を揺らしながら。
って、感じの話が書きたい。読みたい。
この場合、魈様と鍾離先生の出会いは数百年は早まってる。敗戦国の兵士と契約したのではなくて、逃亡兵との契約だから色々変わってるけど、現在の時間軸の関係性はほぼ変わってない。
息はしてるが目が覚めない。夢見も出来ない。普段は洞天の中で安置されてる。ただ、たまに条件が揃うと(すっごく)小さく身動ぎするから、連れ出すことがある。魈様が騒がしい広間の隅に居た理由がこれ。
前世も今世の記憶も擦りきれてる状態で、欠けたものを埋めたいが為だけに旅人の前で目覚めて(こいつほぼ本能でしか動いてねぇな)、動揺する魈様はガン無視で旅人じっと見てる。旅人の近くだとうとうと眠いのかな?ってぐらいの覚醒状態を保って、触ってる間はぼんやりしてるけど起きてるなって思えて、たまに動く。座り心地が悪いとかで。
今起きてるのは前世の残り滓だけだから、そのうち夜叉側も起きて一応自律行動が可能になるはず。そこら辺の推移と魈様との関わり方、感情も書きたかった。正気の中の狂気ももっと書きたかった。吹っ切った(?)前世への想いとか。
あの同族だけは殺したくない一心で、縛られる前に魂に暗示を掛けているため、魈様と敵対した瞬間に自殺紛いのことをする。一回死にかけてる。
誰か似たようなのを書いてもよいのよ?