ナンジャモと大筒木の居るセラフ部隊   作:たかしクランベリー   

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15話・小道具で差をつけろ!

 

「この軍、何か隠してると思わないか?」

 

ルカ氏が、間髪入れず

直球の質問を投げた。

 

いきなりそんな事を訊かれたら、

混乱するのも当然だった。

 

「え、いきなり何ですか?

どうしてそんな疑問を?」

 

「だって、いきなり

セラフィムコード唱えて

セラフ呼んでキャンサーと戦って

パージしろだなんて、

謎が多過ぎるじゃん。」

「パージしろ、とは言われてないだろ。」

 

「それは科学者たちの

叡智の結晶ですから、私たちが

理解できないのも無理ないかと。」

 

「そうなのユッキー?」

「まーな。四次元以上の多次元が

存在するなんて思っても

見なかったからな。」

 

座標とかも、実際に行かなきゃ

あるなんて分からなかった。

 

「つまり、ユッキーより

科学者たちの方が優秀ってこと?」

「そうだろうし、

そもそも分野が違うわ。」

 

「…………。」

「あたしはあくまでも

プログラム専門だよ。多次元や

宇宙の分野で敵うわけねーだろ。」

 

「そっか。じゃ、

記憶の方を確かめてみよう。」

 

「ちゃんと記憶は地続きか?

途中でなくなったりしてないか?」

「私は……ちゃんとあります。」

 

ん、今えりか氏。

一瞬だけど暗い顔つきに

ならなかったか……?

 

彼女の過去に、一体何が……

いや、きっと聞かない方がいい。

 

「そっか。ならいいんだけど。」

「もう話は終わり、でいいですか。」

「そうだな……。」

 

「では、トレーニングに戻りますね。」

 

「最後に一つ、同期として明日から

共に訓練に励む者として

助言しておこう……」

 

「……?」

 

「一緒に頑張ろうな!」

「はい!」

 

 

 

 

━━▶︎ DAY1 14:10

 

ジムで解散したボクら31A。

 

その後はタマ氏とランチをし、

デンタルケアののち、

映画メンバーと

ナービィ広場で待ち合わせた。

 

「ハーイMs.ナンジャモ!

Good after noon!」

 

元気溌剌で、

キャロル氏が迎えてくれた。

 

その横には、なぜか新しい人が

増えていた。

 

「ま、待ってキャロル氏。

横にいるマフラーした人はだれ?」

 

「oh! 紹介が遅れたわね!

……自己紹介頼めるかしら。」

 

「了解だよ!」

 

自己紹介を促されたマフラー少女は、

戦隊モノのヒーローのような

構えを取り、口を開いた。

 

「ボクは松岡チロル!

プロのスタントウーマンさ!」

 

「なぜ、そんな人が……」

 

「31CにWinしたいなら、

現場の経験者から話を聞いた方が

有利だと思わない?」

 

「確かに有利っちゃ有利だけど……

それじゃフェアじゃないよ。」

 

「安心して、ボクはどちらともの

味方だよ。みんなを輝かせるのが

大好きだからね!」

 

「じゃあ、話してくれるって事?」

 

「いいや、ボクは話さない。

自分の主観で完成させた

作品にこそ価値があるからね。」

 

「Oh! NO!」

 

「キャロル、作戦大失敗してるにゃ。」

「ま、そう都合よく事が進むなんて

拙者らも思ってないでゴザル。」

 

「では、どうして来たんですの?」

 

「良い質問だね。菅原さん。

ボクは両チームの動画編集を

手伝うことにしたんだ。

君たちの映画がより映えるモノに

なるよう、尽力するよ!」

 

「Thank you Ms.マツオカ!」

 

「此方こそだよ。

いい画が撮れたら

ボクにどんどん提供してくれ。

それじゃ!!」

 

チロル氏は高く飛び上がり

去っていった。

 

「拙者よりニンジャしてるでゴザル。」

「ヴァウゥゥ……。」

「ビャッコがそれなって言ってるにゃ。」

 

「それではナンジャモさん!

今日はどんな事をしましょう……!!」

 

▶︎演技練習

▶︎撮影場所選び

▶︎小道具作り

 

「小道具作りしよう。」

 

「いいですね!

ディスイズ小道具作り!!」

 

「小道具作り……

確かに、ナンジャモさんの仰る通り。

ポケモンという生き物の

再現性を向上させる為には、

必要不可欠かもしれませんわね。」

 

「そもそも、拙者らは

どんなポケモンを演じるので

ゴザろうか?」

 

「確かに!?」

 

タマ氏がハッと驚いた。

 

まぁ、その辺伝えるのを蔑ろに

していたボクにも責任はある。

 

「ですわね。

ナンジャモさん、改めて

あたくし達がどんなポケモンを

演じるのか教えてくれないかしら。」

 

「じゃあ、時計回りで伝えるよ。

まずはすもも氏から。

……すもも氏はニャオハって

ポケモンを演じてほしい。」

 

「ニャオハ……?

なんだか猫っぽい響きだにゃ。」

「うん。ネコ科のポケモンだからね。」

「すもも、イメージで

安易に決められてないかにゃ?」

 

「そっ、そんな事ないよ!?

次はビャッコ!」

「ヴァウゥゥウ!」

 

「ビャッコはザングース役だよ。」

「ヴァウゥゥウウ!」

「ビャッコ、ノリノリだにゃ。

というか、ザングースって何にゃ?」

 

「白くてモフモフしたポケモンだよ。」

「なら……OKだにゃ。」

 

「次は神崎氏。

神崎氏はゲッコウガって

ポケモンを演じて欲しい。」

 

「ゲッコウガ……でゴザルか?」

「うん。手裏剣を投げたり、

分身したりする忍者みたいな

ポケモンなんだ。

神崎氏のイメージにピッタリでしょ。」

 

「いいでゴザルな……ゲッコウガ。

拙者の手裏剣術でとことん

目立ってやるでごじゃるぅ……ひひ。」

 

「これで勝つる……!」

「やってやるにゃ。」

「ヴァウッ!」

 

「参るでゴザルか!」

「Here we go!!」

 

「何であたくしは

スルーされてますのッ!!」

 

「ごめんちえ氏。

ちょっと配役を考えてて……

でも、今決まったよ。」

 

「さて……あたくしは

どんなポケモンかしらね。」

「サーナイトというポケモンを

演じて欲しい。」

 

「サーナイト……

リッチな響きですわね。

きっとあたくしのように

華麗でお淑やかなポケモンに

違いありませんわ……。」

 

本人の気質は真逆の格闘タイプな

気がするけど、言うと

また不機嫌になりそうなので

黙っておこう。

 

「OK! じゃあアタシは

正義のトレーナー役。

ナンジャモは

ライバルトレーナーって訳ね!」

 

「その通り。

で、小道具作りの話なんだけど、

ボクもどこから手をつけて

いいか分からないんだよね。

ポケモンは

それぞれの特徴が多いから……」

 

「あのー、ナンジャモさん。

ポケモンというのは、

人間と同じ顔を

してるのでしょうか……?」

 

「人間と同じ顔をしてる

ポケモンは、ボク自身聞いた事ないね。

いい質問ありがとう。タマ氏。」

 

「成る程……では、

お面で再現出来そうでゴザルな!」

「でも、そのクオリティのお面を

作れる人がこの中に居るのかにゃ?」

 

「居ませんね!!」

 

「ちょっ、タマ氏!

諦めが早いって!?」

 

何か心当たりがあるのか、

ちえ氏が挙手をした。

 

「ええ。このメンバーの中には

居ませんが、質の高いお面作りを

する人には、心当たりがありますわ。

ただ、善意で乗ってくれるか

どうかが課題点ですわね……。」

 

「……ちえ氏、それは一体。」

 

「――桐生・美也。

あたくしと同じ

セラフ部隊30G所属の仲間ですわ。

彼女は何より日本文化を愛している。

よく定期的に

お面を作り直す姿も見ますわ。」

 

「居るならさっさと言ってくれにゃ!」

「ヴァウゥッ!」

「………………。」

 

ちえ氏が、渋々とした表情になる。

 

「居るには居るけど、

訳ありって事でゴザルか?」

 

「ええ。神崎さんの推測通り、

彼女は一筋縄でいけるような

相手じゃありませんの。

最悪、あたくし達全員が

『入会』させられますわ。」

 

「入会……?」

 

「彼女は日本文化をこよなく愛する

愛国心の権化。

そして彼女は、その愛を共有する

仲間を求めている。

あたくし達が少しでも

ミスをしたら、即仲間入りですわ。」

 

「Oh! もしそうなったら

どうなるのかしら!」

 

「日本文化が嫌いになるレベルで

振り回されますわ。

そうですね。あたくしの隊員で

剣術に優れた方が居たのですけど、

訳あって約1週間入会したんです。

そして退会した後、

1週間くらいキャロルさんの

ような人になりましたわ。」

 

「どういう事にゃ?」

 

「まず、服装が

キャロルさんのようになり、

次に、英語しか話さなくなる。

そして、麺類とパン類しか

食せない身体になりますわ。」

 

「ぎぃぇぇええっ!

そんなの怖すぎますぅぅうう!!」

 

「ナンジャモさん。

そのリスクを承知の上で、

桐生さんを呼びますか。」

 

正に、

ハイリスクハイリターンの大博打。

 

しかし、あそこまで奮闘してる

31Cに対し、生半可な映画で

挑むのは失礼だ。

 

ボクらも、その全力に応えて、

全力で勝負に臨むべきだ。

 

「頼む。ちえ氏。」

 

 





どうも、たかしクランベリーです。

なんか筆のはやさ的に、
月曜、金曜更新がちょうど良さそうです。
その日に出せなかったら、
多分体調崩してます。

よろしくお願いします。
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