ナンジャモと大筒木の居るセラフ部隊   作:たかしクランベリー   

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22話・勃発! 買い物王決定戦!

 

━━▶︎ DAY4 16:30

 

「よっし! 夕飯まであっそぼうぜ、

すももーー!!」

 

「今日はナンジャモ達と

演技練習するから、

また今度にしようにゃ……」

 

「お!? すももお前……もしかして

やる気になったのか!

いやー、どんなのが出来るか楽しみだな!

なあ、あたしも少し見学していいか?」

 

「恥ずかしいけど……

姉さん視点で何かアドバイス

貰えたら、助かるにゃ。」

「おうよ!」 

 

「あのー、みなさん。」

 

カフェテリア前で会話を交わす

水瀬姉妹を前に、えりか氏が

何か言いたげに声をかける。

 

が、その声も虚しく。スルーされる。

 

「蒼井さん。置いてかれてしまったわ。」

「蒼井の仲間。あんな身勝手な

連中だったのかよ……。」

 

「おいおい、

今のどこに身勝手を感じたんだよ。

すももの奴、映画撮影の為に

頑張ってるじゃねーか。」

 

「言われてみれば、そんな気が……」

 

「そんな事より、

蒼井さんの事はいいの?」

 

「あ! そうだった!

部隊長なのに

あんなに蔑ろにされて、

放っておけってかよ!」

 

「おお! 燃えてますね!」

「月歌さんが心配なら、

何とかしてあげるべきよ。

今までだってそうだったじゃない。」

 

「そうだよな……

それがあたしらしいよな。」

「そんな今まで、いつあった?」

 

「じゃ、みんなで映画撮影の見学会に

行くとするか。」

 

「ウチの部隊でも、

約3名は見学会に参加できねーからな。」

 

「あ、ごめん月歌さん。

あたしも山脇さんに

呼び出されちゃった……」

「かれりんの方も、

あたしは期待してんぜ!」

 

「ワシに演れぬ芝居はなぁぁイッ!

ひゃーっはっはっはァア!!」

 

言ってカレン氏は、

高らかに笑い走り去って行った。

 

「カレンちゃんの奴、

一番映画撮影楽しんでねーか?」

「まあ、そういうこともあるさ。

……行こうぜ、ユッキー。」

 

「ナンジャモさん。

私たちの鍛錬の成果、

見せたりましょう……!!」

「そうだね。」

 

 

 

――ナービィ広場。

 

「おい、待つんだお前ら。」

 

広場に向かった水瀬姉妹に、

ルカ氏が喝を入れた。

 

「は? あれ?

さっきの31Aの奴じゃん。」

 

「ナンジャモや國見はともかく、

お前らも見学しに来たのかにゃ。」

「そうなのか?」

 

「それもそうだが……

見学前に、お前らに

言っておきたい事がある。」

「何だよ。」

 

「蒼井の命令を聞け。」

 

「お説教かにゃぁ?」

「うちらに対していい度胸だなアンタ。

何様のつもりだい。」

 

「ただのロッカーだが?」

 

「あー、うちの部隊長が

情けない所為で出世の先

越されちゃったんだったー!」

「そうだったにゃぁ。」

 

「ふざけんなよ!

とにかく、あたしは蒼井の命令を

無視するお前らにカンカンだ。」

「……あっそ。」

 

「ちょっと、何事ですの。」

 

「お、菅やん。」

 

「――菅やん言うなッ!

あとお前らなぜ此処に来たッ!

野次馬多すぎて

気が散るでしょうがッ!!」

 

「すげーなナンジャモ。

ここまで迫真のキレ芸を

菅やんに仕込むなんて……

何百万GPくれてやったんだよ。」

 

「誰がキレ芸だコラぁッ!!

きぃぃいいいっっ!!」

 

「はぁ……マジ白けた。

すまん、すもも。

見学はまた今度にするわ。」

「分かったにゃ。」

 

呆れたような顔と態度で、

いちご氏はナービィ広場から

離れて行った。

 

「おい月歌、お説教失敗してんぞ。」

 

「あたしは言うべきことを

言ってやっただけだ。

後は当人達の問題だし、

余程のことがなければ

しばらくは

口出ししないつもりだよ。」

 

「月歌にしては、

えらくマトモじゃねえーか。」

「そうでもないよ。

ユッキーが居なきゃあたしも、

ここまで踏み込めなかった。」

 

「クソ……照れるな。」

 

「てな訳で菅やん。

あたしら31Aで見学していいかい?」

 

「残念ながら、それについては

あたくしが決める事柄では

ありませんわ。」

 

言って。

ちえ氏はボクの方に目を向ける。

ルカ氏も、こっちを向いた。

 

「……だよな。

映画撮影の主導者は他でもない、

ナンジャモだもんな。」

 

「勿論、皆なら大歓迎だよ。

寧ろ、何か可笑しな所があったら

どんどんアドバイス

してくれると助かる。」

 

「ああ! あたしら31Aが

しっかり見届けてやるぜ!」

 

………………。

 

…………。

 

━━▶︎ DAY4 19:00

 

演技練習も一通り終え、

日もすっかり沈んでしまった。

 

様々な意見が31Aから

寄せられ、より作品の質が

上がっていきそうだ。

 

今はと言うと。みんなして、

31Aの寮部屋でゆったりとしている。 

 

そんな感じの中、

可憐氏が些細な疑問を口にした。

 

「夜って外に出ていいのかな?」

「特に違反ではないわよね?」

 

「じゃ、みんなで徘徊してみるか。」

「あんまりいい意味じゃないから、

素直に出歩くと言えよな。」

 

「眠らない町へと繰り出すか!」

「町でもないからな。」

 

ルカ氏の提案に乗り、

一同は文字通り

夜のセラフ基地へ歩きはじめた。

 

いつも通りの景色からは

少し外れた、

フレーバー通りという場所を練り歩く。

 

様々な施設に寄って、

他愛のない話や感想を

それぞれで広げていく。

 

サウナ、雑貨屋、ブティック、

シネマ館、噴水広場…………

 

およそ人類の危機とは思えない

歓楽街のような場所だった。

 

そして奥には……

 

「あのデカい建物ってもしかして……」

「ナンジャモさん!

私たちで行ったりましょう……!!」

「うん。」

 

一同で走り、建物の中へ入る。

逸早くその建物の

用途に気がついたのは、可憐氏だった。

 

「ここはスーパー?」

「すごく大きそう……。」

「昼間は気づかなかったなあ。

ちょっと彷徨いてみるか。」

 

「……うん。」

 

彷徨くこと数分。

目に入る想像以上の品揃えに、

ルカ氏が感嘆する。

 

「おー! すごい!」

「どこに何があるかも

分からないぐらい広い……。」

 

「でしょう……!!」

「ボクも、こんなにモノが

多い場所が在るなんて

思いもしなかったよ。」

 

「よーし!

じゃあみんながすげーって思うもの

買ってくる選手権しようぜ!

名付けて『買い物王決定戦』ッ!」

 

「なんでそんな判断基準が

曖昧な勝負しなくちゃ

ならないんだよ……。」

 

「その考えはなかったー!

ってなる奴ね。」

「伝わるのかよ……。」

 

「いいですね! やったりましょう!」

「ノリノリかよ。」

 

「よーい……どん!」

 

…………………。

 

…………。

 

それぞれの買い物が終わり、

選手たちが購入物を抱え集う。

 

ユキ氏は、ある2つの購入物を

見るなり、驚愕の表情を浮かべた。

 

「待て……明らかにヤバいのが

2人ほど居るが……。」

 

「そんじゃ、此処に戻ってきた順番に

発表していこうぜ。

さぁさぁ、スタートを切るのは

一体誰だい?」

 

「あたしだ。」

「ユッキーか……不気味な存在だ。

見せてくれ。」

「これだよ。」

 

「なんの紙切れ?」

「旅行ギフト券だ。」

 

「このご時世に旅行!?」

「どこへ行けるというの!?」

「知らねーよ。売ってたから

買ってきただけだよ。」

 

「さすがユッキーと

いったところだな。次は?」

 

旅行……か。

だったら、流れ的にボクの出番かも!

 

「次はボクでいいか!」

「おーナンジャモ!

あたしの目玉をエレキネットして

くれるような逸品を見せておくれ!」

 

「急にハードル上げてくんなよ……」

 

「じゃーん! ピクニックSET一式!

……凄いでしょ!!

旅行のお供にこれ以上の最適解は

ないと思うよね!」

 

「そもそも旅行は行けねーんだぞ。

よくそんな

夢物語染みたモン買えるな。」

「旅行券買ってきたユッキーが

それ言う?」

「……クソ、あたしとした事が

月歌に一本取られちまった……」

 

「さぁ、お次は誰だい?」

 

「わたし。」

「おー、つかさっちか。

エリート諜報員の腕前、

見せて貰おうか。」

 

「これ。」

 

自信満々で、つかさ氏は

謎の手帳を見せてくる。

 

「ただの手帳でしょうか……?」

「違うわよ國見さん。

これはね……『イルゼの手帳』よ。」

 

「何でそんなモン売ってんだよ!?

売ってたとしても絶対買わねーーよ!」

「エリート諜報員たるもの、

貴重な証拠品は

持っとくべきだと思うの。」

 

「今持ってたとしても

セラフ部隊に対しての情報源としては

利用価値ゼロだからな!!」

 

「ここまでやるとはな……つかさっち!

さぁ、お次は誰だ!」

 

「あたし。」

「かれりん……

一体何を見せてくれるんだい。」

 

「あたし、スナック菓子大好きだから

みんなにもその良さを色んな形で

知って欲しいの。」

 

言って可憐氏は、

買い物袋から

ガサゴソと購入物を取り出す。

 

中から現れたのは、人の腕を模した

赤いプラスチック製品。

一目では、全く用途が分からない。

 

しかし、ユキ氏は瞬時にそれが

『何であるか』理解し、驚愕した。

 

「1103兆3543億円んんんん!!」

「え? どうしたのユッキー?」

「和泉さん。これ2200GPだったよ。」

 

「だよな! その値段じゃなきゃ

購入しないもんなぁ!!」

 

「……それは何なのかしら。」

 

「菓子粉砕機・グルメスパイザー。

スナック菓子を粉砕して、

いつもの食卓を

更に豊かにしてくれるの。」

「煎餅入れたら本体がClash

するけどな……」

 

「んじゃ、次はあたしだな。」

「ルカ氏?」

「ああ、そうだぜ。これだ。」

 

ルカ氏は掌の上に乗った

小さい人形をみんなに見せた。

またもや逸早く反応したのは、

ユキ氏だった。

 

「大したハッピーセットじゃねぇか!

つーか月歌、

どんだけナルトス好きなんだよ!

もう後半からネットのオモチャ

お披露目大会になってるじゃねーか!!」

 

「え、ユッキー。もしかして

チャクラ宙返り嫌いなの?」

「好き嫌いの話じゃねーわ!!」

 

「頼む。國見だけはマトモな

買い物をしていてくれ……」

「ユッキー、そしたらこの企画の

意味無くなっちゃうよ?」

「……分かってるよ。」

 

「これです!」

 

意気揚々とタマ氏が

見せてきたのは、一枚のカード。

ん? このカードに映ってるのって……

 

「ナンジャモさんの

激レアポ●モンカードです!

30万GPで売ってました!!」

 

「何それあたしも欲しい!!

おタマさん! それ優勝だよ!!

なぁなぁ、それどこで売ってんのさ?」

 

「ストーーーップ!!」

「「「「「……???」」」」」

 

「……何だよナンジャモ。」

 

「お、お願いだから買わないでぇ……

ボ、ボク恥ずかし過ぎて……

死んじゃうよぅ……」

 

「……色んな意味で、優勝。」

 

 





どうも、たかしクランベリーです。

昨日の生放送、最高でした。
現在、運営さんのアップした
公式ヘブバンMAD(4章後編)に
どハマりしてます。

ちなみに、
ネットのオモチャ大好き民です。
よろしくお願いします。
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