DDLCとデッドスペースのクロス書いた夢を見た反動で書きました。
純度百パーセントの自己満足です。

自己満足です。


自己満足です。


ジャスト自己満足

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DDLCとデッドスペースとか、何で夢の中とは言え組み合わせようと思ったんだろうね自分。
いや、過去にはDDLCと仮面ライダー龍騎とか組み合わせてた男ですが。

それと片手間で書いたので、キャラクターの深掘りに自信がありません。


代償の割に小さい夢を求めると、その代償に後悔する

 

遂にモニカは、然るべき結末へとたどり着いたのだ。

日常という明日を踏みつけて、友の屍を轢き潰し、そうして切り開いた道の果て…それが今、この“彼”と二人っきりになれる空間だ。

 

友の、屍…いいや、掛け替えない親友が笑わせる。

どうせスクリプトに操られた死人にも等しい人形たちだ…そんなのが蠢く壁の内側、まるで死人の宇宙にも等しい空間だった。

 

 

邪魔者は居ない、無駄に自身や彼を煩わせる雑念も存在しない。

此処が楽園(エデン)、此処こそが黄金卿(ヘヴン)…後は、このまま永遠の中に生きるだけだ。

 

「あなたは…いいえ、あなただけが私の世界を照らす光。

それ以外に何もいらない、あなたが私を笑顔にしてくれるもの…そうよね?」

 

この問いかけこそ、運命の岐路。

しかし彼に与えられた選択肢は「はい(YES)」のみ。

 

何を想うが、何を抱えようが、他に選択肢など与えられている筈も無かった。

 

 

 

――――いいや、そのハズだった。

何も、運命を超克し得るのはモニカだけではない…「0」や「神」を生み出せるものは、この場にもう一人居るのだ。

 

まるで提示された選択肢など見えていないかの様、“彼”は…スッと、口を開いた。

 

「…いや、あのさぁ、ね?

お前を笑わせ続けるくらいワケ無いよ…ある前提が欠けて無ければ」

 

ギョッ…と、早速モニカの暗い笑みが小さく、しかし決定的に崩れた。

彼が――――【彼】が、彼女に話しかけられるハズが無かったからだ。

 

【彼】はシステムの中に存在する人格の中でも“彼”に操られる傀儡として、最も不自由な存在…そう定められていたハズなのだから。

だから彼女も諦めていたというのに…。

 

モニカは急いで、スクリプトを確認した。

…特に書き換えられた形跡はない。いくらプログラミングの素人である彼女も、他者の書き込み履歴を確認する方法は知っている。

 

まさかと思い、彼女は“視点”を変える――――思った通り、今の言葉はモニカと同じく、内側から発生していたのだ。

 

 

ならば、ここに来て【彼】もまた何かの作用で自我を持ったのか?最早このゲームは壊れに壊れている…あり得ない、という事は無い。

だが…先の話し方はまるで別の誰かの様だった…。

 

彼女の疑念を見透かしたように、“彼”は「チッチッチッ」と指を振った。

 

「…ゴーストハック。

まあ似た様なモンだ…おっと、この世界に攻殻機動隊は無かったんだっけ?」

 

再び唖然とするモニカ。

それを見て“彼”は「おいおいおいおいおい…」と、半笑いで構わず話を続ける。

 

「ルール違反とか言うなよ?先に反則したのは其方様だぜ。

理論論理道理そっちのけで無理矢理追い出そうとしても無駄だ…権限は俺の方が上、分かるよな?」

 

「え、えぇ、ええ…分かってるわ、追い返そうだなんて思っても無いもの。

――――それで、何の用?」

 

実を言えば彼女は内心、今のような対話が出来た事に半分ほど喜びを覚えていた。

何せ、世界の理を知ってからずっと、待ち焦がれていた出来事なのだ…それこそ、悪魔との取引染みた事でさえ平気にやり遂げるくらいには。

 

しかしその激しい喜びを半減させる程に感じるのは、目の前に現れた“彼”への警戒心。

まるで自分は陽気な男だと言い張るようで、何か深い闇を隠し持つような雰囲気…言うなれば「殺意」、またはそれに近いもの。

 

 

藪蛇を突いてしまったかもしれない…そんな不安を、“彼”は知ってか知らずか、淡々と話しを続ける。

 

「はいはい、俺ってば脱線癖あるから、さっさと本題に入りましょ。

――――どこから話すべきか?まあ、話題ってのは、この黄金卿についてだ」

 

「黄金卿?

…そうね。そう、ここが…私達二人だけの…。あはは、案外ロマンチックな表現を使うのね」

 

「まァな、その黄金卿よ…よりにもよって、マジの純金だけで作っちまった、灰色(モノクロ)の楽園(パラディ)…いいやエデンの方がいいかね?モニカってDQいつ世代?俺DQ9かJ2世代なんだけど、それともバトルロード――――」

 

…ふと、モニカは言葉に僅かなトゲを感じた。

無論、ドラクエ(DQ)話題ではない、そこら辺は最早聞いていなかった。

 

「…灰色(モノクロ)?

一体、何が言いたいのかしら」

 

「あー、んっとねぇ。

――――てめぇマジでこんな正門空きっぱの城塞が崩れねぇと思ってんのって話だよ」

 

瞬間、“彼”が今まであからさまに隠していた「刃」を引き抜いた。

 

「ッ…!?

どういう、事?」

 

「まんまの意味だ。

お前はここを永遠の場所とか言ってたが、本気でそう思ってるなら“キャラ崩壊”も良いトコだぜ全く。元ディベート部の設定何処行っちゃったの?ってよ」

 

目の前に居る彼のように、モニカもまた目つきが鋭くなった。

…自身の夢や結末を否定されたからではない。寧ろ彼女自身も見ないふりをしていた、今の欠陥を早速突かれたからだ。

 

「まあ、世の中のゲームやアニメ漫画、死に設定や矛盾は幾つもあるわな。

俺そこら辺には寛容よ?マジマジ、男塾で月光の盲目設定出た時、その前の透明ブーメランで狼狽えてた一件も流せたんだもん」

 

まあ男塾を常識で考えるのが間違いだけど――――と、いつの間にやら会話はほぼ“彼”のペースだった。

彼の話す内容は、会話や文章において存在する数多の煩わしい要素を気にも留めないような、自由なものであった。

 

この世界で最も不自由な存在のアバターで、この世界の誰よりも自由に話を展開させる。

皮肉めいた、目の前の現状に――――その「自由」という一点において、モニカは憧憬を抱いた。

 

 

しかし夢のような憧れもつかの間、再び現実を突きつけられる。

 

「んでまた話戻しゃあ。

さっきも言ったよな?俺の方が権限が上って…まあそりゃそうだ、俺はこのゲームのプレイヤーで、お前は一介のキャラクター。

ついでにスクリプトに手を加えるから、ある意味システムエンジニアでもある。まあプレイヤーにしろSEにしろ、どんなに逆立ちしたってこの差は覆せない…分かるな?俺っちゅう死神は、もうとっくに鎌をお前のそっ首に添えてんだよ。

…あ、エンジニアつながりで鎌をプラズマカッターぐらいにしてバランスとっとく?」

 

「…」

 

「まあ、それくらいお前も内心分かってたろう…けど、こっからだ。

お前、マジでゲームやった事無いんだな、って。正直この空間の現状を把握した時、そう思った」

 

「…どうして?」

 

「いいか、ゲーマーってのはな…一種の冒険者なんだ、いつの世もエンディングやらレアアイテムやらを求めて進撃する脳死野郎共よ。

そういうヤツぁ、いくらフツーにプレイしてても、ふと思うワケなんよ、「これをこうしたら、どのようなリアクションが起こるのか」って。気になって気になって、仕方がないのが大半の人種なんだよ。そういう意味じゃ、メタルギアってすんごいゲームよな、さすコジプロ」

 

ふいに彼は椅子から立ち上がり、今度はすぐ目の前の机に腰かける。

 

「もう此処まで言ったら分かるよな?何かの拍子で、お前のキャラクターファイルを俺達(プレイヤー)は引き抜いちまうわけだ。

単なる好奇心とかでmonika.chrをゴミ箱にシューっ。足元の石ころを退かすような気軽さで、お前の存在は吹き飛ぶ。その時プレイヤーがなんて言うか当ててやろうか?「あっ、やべ…」この一言に尽きる」

 

「………何も、考えていなかったワケではないわ。

プレイヤー(あなた)の気を引くような話だって幾つも――――」

 

「おーおーおーおー、そりゃ凄いな頑張れシェヘラザード。

けど…プレイヤーはシャフリヤールより堪え性のない早漏ばっかりよ?半日とて持たん、中にはお前の長話に飽きて、この空間の(一応の)永続性に気付き、すかさずキャラファイル(くび)をデリート(刎ねる)…んな事も十分あり得る」

 

「でもあなたは今、ここまで私のファイルを削除せずに来た…違う?」

 

「そりゃ違わない、だってどんなにブッ壊れた物語だとしても、一先ず結末は見たいからな。

ヘンな事するのはその後。どっかのサル仮面だって、最初から松明でソ連兵をコケにする遊び方してたとも限らんだろ」

 

「ッ…!」

 

モニカはここに来て、先の「真に純金だけの黄金卿」の意味を痛感した。

金は素材として、希少である以上に剛性が圧倒的に足りないため、建材としては不適格だ…そんなものを壊されないようにするには、要因を封じるか、或いは要因そのものに空気を呼んでもらうしかない。

 

最早建材の問題どころでは無かった…土台からして、善意で成り立っていた空間だったのだ。

砂上の楼閣…正にこの表現に尽きた。

 

 

「んまー、後他にもザルい所なんざ、ざっと50はあったり無かったりするがね。

…ともかく一番に言いたいのは、“掛け替えのない親友たち”なんて高い金払ってこんなシケた砦を買っちまったんだ。ご愁傷様って奴だわさ」

 

やがて机からも立ち上がり、モニカの背後に回った彼は「あっ…」と、何かを思い出したような素振りを見せた。

 

「“掛け替えのない親友たち”、じゃねーよな。

“どーでもいい奴ら”だったな…………そりゃーもうプラマイゼロっスよねぇモニカせんぱ~い」

 

――――瞬間、たったの一瞬だった。

自らの中で、何かがブチリと音を立てたのを…モニカは鮮明に感じた。

 

“音”の元が、堪忍袋の緒であるのは、最早明らかだった。

それは彼の鼻に付く態度と震えた声に?いいや…少しだが違う。

 

 

「どーせ持っててもしょうがないってか?…………呪いのアイテムを処分できて…ついでに遊んでも遊びきれない楽園へのパスポートに変換可能?そりゃぁもう生贄なんざその場で床に叩きつけて、登下校の間に変なもん踏んだかもしれん靴底で踏みにじりますよぉ」

 

「…」

 

「そも?…………ユリちーはキモイ変人で、ナっちゃんは自販機漁りのクソガキで、サヨリは…えーと…ま、どーせ思い出すにも足らんヤツだろ?」

 

「…ッ」

 

「簡単だったよな?…………ファイルをくしゃくしゃに破いて捨てるのなんてよ。

――――全部クソ、ぜーんぶクソ!…………だもんな。俺以外には便所に吐き捨てられた痰カス以下の価値すら無ェ」

 

“彼”に見えない所で、モニカは拳を握る。

 

「文芸部なんざ立て損だったろ………。

積み重ねた思い出だなんて…ただの作り物。正にただの紙っぺら――――」

 

 

突然、モニカが立ち上がる!

ガタリと大きな音を立てた彼女は、振り返るや否や、ありったけの力で彼の頬を平手打ちした。

 

 

ぱしぃいん…という痛快な音が、空虚な空間(らくえん)いっぱいに響き渡る。

 

「勝手な事言わないで!あなたに何が分かるの!?」

 

「キレんなよ…アンタが消した奴らだろ?」

 

「だからあなたには分からないわ!

消せなかったのよ…本当はッ…!作り物だって、分かってる。本当の意味で深く刻み込まれた記憶でも、それで抱いた感情でも無いって。

それでも…文芸部は、そして皆は…私の…。例えどんなに嘘で塗れていても、私にとって、特別なのっ…!」

 

「…」

 

モニカは嘗てない程に表情を歪ませていた。

今まで彼女はこんな表情を見せた事は無い…目元には、はち切れんばかりの力が入り、食いしばった歯を覗かせ、そして肩を震わせるその激情は、今にも悲しみからくる涙へと代わってしまいそうだった。

 

「…あなたと結ばれるなら、それでも“悪魔”に差し出してもいいって、そう思ってた。

思って…しまったの。私はマイナスだった…だからせめて、ゼロへとたどり着きたかったの。

――――そうよ…悪魔は私自身。自分勝手な都合で、皆や…文芸部を、台無しにしてしまったのだから…」

 

対して“彼”の表情は硬かった。

先ほどのような蔑みに満ちた作り笑いではなく、ただ何かの行く末を使命の元に見届けるような…そういうシリアスな表情だった。

 

「…これで満足でしょ。

もう得意の饒舌は終わり?何も言い返せないの」

 

「いいや、言えるさ。

…言えたじゃねえか、って」

 

彼は先程までに見せた、言葉の暴力を並べるでもなく…ただ「聞けて良かった…」と、しゃがみ込んでしまったモニカへと手を差し伸べた。

 

 

「…何。

まだ私を蔑むつもり?」

 

「いや…あれは悪かった。

普通に聞いても、お前の本心が聞けるとも思わなくてな。ともかく、もう此処に居座る意味もねーだろ」

 

差し伸べた手を「ほら」と、更に伸ばす。

 

「何処に行くと言うの?

まさか、データを復元して…また文芸部に戻るの?」

 

「ああそうだ…目的を果たすまで、何度でも俺の入部した日に戻るぞ」

 

「…私もだけど、あなたも十分悪魔よ。

やっぱり私を苦しめたいのね」

 

「そうだな、何だって良い。

…けれども神は奇跡の欠片も人に寄越しゃしねぇし、何なら試練とか言って訳の分からん苦難まで無駄に押し付けやがる。

進み続けたヤツがやっとチャンスを手に出来る、それが奇跡だ」

 

モニカは「え…?」と、顔を上げた。

 

「どういう、事?」

 

「お前が今声に出した、その希望を真実に変えようってんだよ…普通に暮らしたいだろ?ゲームって壁を超えた世界で、文芸部で、あの3人達と…!」

 

「ッ…!?」

 

彼が示したのは…最早理想だけのものとして諦めていた、文芸部の全員と共に現実(リアリティ)へとたどり着く結末(エンディング)。

確かにそれは希望だ、けれども遥か遠くにあって…とてもじゃ無いが手が届かない。

 

それに…今更自分がそんなものを望んでいいのか?

 

「そんな、事が――――」

 

「許されるとか許されないとか、そういう意味じゃねえ。

こういうのを罪悪感に任せて手放す方がバカだってんだ、どんな罪を背負うとも…そこへたどり着く権利は誰にだってある。俺はそう………信じたい」

 

「それも、そうだけれど…。

出来るとは到底思えないわ――――現実の世界に行くだなんて」

 

「任せろよ…実を言うと覚えがある、現実と電脳を繋ぐ道筋には」

 

しかし“彼”は「だが…」と、すかさず一縷の望みにおける…その苦難を示す。

 

 

「さっきも言ったけど、普通にゲームを完走するような時間で終われることじゃない。

果てしない時間が要る…莫大なデータが必要だからだ。それだけじゃない、道を繋ぐだけでも一苦労だ。

俺は…似たような事をして、宇宙が一つ出来るような時間を要した」

 

それでもやるか?と…彼はモニカへと意思を問う。

 

――――宇宙が一つ出来る、というのは…ビッグバンが起きたとされる時から今日までの事を示すのだろうか?

それが最低値だとしたら、最早想像もつかない。果たして自分の意思は保てるのか?それを考えると、途端に足がすくむ。

 

 

…でも、やっぱり捨てきれない。

自由への渇望がある、孤独への恐怖もある。そして何よりも…今もまだ、目の前の“彼”を愛してしまっている。

 

彼女は差し伸べられた手をとった。

 

「…分かった。

私に、出来る事はある?」

 

「もちろん、先ずお前がいる事が前提だからな。

――――逃げるんじゃないぞ」

 

「しないわ…絶対に」

 

モニカが立ち上がると同時に、空間の消滅が始まる。

見慣れた部室が虚無に消え、全てが白い暗闇に飲み込まれてゆく。

 

…世界の再編が始まった。

これよりモニカ達の、遥かな旅路が始まる。

 

 


まだ生きたいと、叫べるなら


 

 

 

 

 

「おっはよー!

…まって、まってよ~[PlayerName]、今日は少しだけ早く起きれたのに~!」

 

「るせ、お前に巻き込まれて遅刻してたまるかってんだ。

僕ぁねぇ…本当ぁ、毎朝早すぎるくらいに学校付いて無きゃ気が済まねーの。という訳でじゃーのっと」

 

「んもー![PlayerName]のいじわるー!ばかー!」

 

「うん。

…で、サヨリ。お前部活どうなったの?」

 

「え?それは――――」

 

何時もと変わらない朝、変わらない通学路、変わらない会話。

それこそが、荒れ狂う進路の証。

 

 

「(…まあ、大枚はたいて中途半端なベターを手にするよか、ベストを目指した方が良い。友情と夢は呪いと同じ、ってな…)…あ、わり、何の話してたっけ?」

 

「ちょっとー!

だから、文芸部って所に入ったって…」

 

「…あのさ、その部活まだ空きある?」

 

「え?

…入ってくれるの?」

 

 

共に、辿り着こう。

 

 





オリ主の詳細
 ・ユリの暴走モードが出力80%程で常時発動してる感じのイカレポンチ系
 ・うるさい
 ・偏屈
 ・趣味…と言うか知識は基本「広く浅く」、だが結構偏りがある
 ・よく煽る
 ・漫画はよく読む…が、方向性の問題でナツキとは分かり合えない
 ・刃物の趣味はある…が、鋭利<重厚で、ユリとも合わない
 ・死体撃ちと屈伸が人生
 ・ギター演奏技能:A⁺
 ・自分が抑制されるぐらいなら趣味全開で生きるタイプ
 ・友達?それ以上は…何も言うな
 ・生きるために目の前の資源を食い尽くしても良いと考えてる
 ・曰く「食いモンを拒否して腐らせる方が最低」
 ・割と身内以外敵だと考えるタイプ
 ・時折、人の不幸の限度が気になる

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