『それでは姉妹校交流会、スタァートォ!!』
『先輩を敬え!!ピーガガ』
ついに始まった姉妹校交流会。庵センセは強く生きて……。
それはさておき初動、俺たちは伏黒の出した玉犬を先頭にひとまとまりになって走っていた。
「例のタイミングで索敵に長けた恵班とパンダ班に分かれる、あとは頼んだぞ悠仁」
「オッス!」
いいなあ虎杖、俺も真希パイセンに頼られたい。
と、そこで玉犬に反応があった。前方を見てみると、そこには蜘蛛型の呪霊が木からぶら下がっていた。きっしょ。
「雑魚だな」
先頭に近い位置にいた真希パイセンが呪具を構え、まずは一体目、といくところだったのだが。
「先輩ストップ!!」
索敵担当の伏黒が声を上げて制止する。その直後だった。
バキバキバキバキィ!!
「いよぉーし全員いるな!!まとめてかかってこい!!」
まあ総力戦を望んでる東堂パイセンにじゃ悪いけど……
バキィッ!
「散れ!」
虎杖の飛び膝蹴りが東堂パイセンの顔面に突き刺さったのを視認してから、真希パイセンの号令と共に散開する。痛そー……
「東堂一人でしたね」
「やっぱ悠仁に変えて正解だったな」
「俺がやっても良かったんですけどねえ」
真希パイセンと伏黒と共に走りつつ、俺は開始前にやった作戦会議を思い出していた。
◆◆◆
「東堂は確実に直で私たちを潰しにくる。真依も私狙いで便乗してくるかもな」
「禪院パイセンはともかく東堂パイセン。ありゃバケモンですよ。全員で相手しても苦戦するどころの話じゃなさそうです。元々は俺かパンダパイセンが相手する予定だったんですけど……」
そう言って俺と真希パイセンは虎杖の方を見る。
「虎杖、お前に任せる。索敵できるやつ減らしたくねえし」
俺?と言う顔をして自分を指差す虎杖。そうお前だよクソサプライズ野郎。どうせ五条センセの差し金だろうけど。
「勝たなくてもいい、できるだけ時間を稼げ」
「でも大胆に行けよ、じゃないと無視されかねん。というかお前は元々戦力カウントしてねえからな、やってくれるんなら火葬はチャラだ」
「ひっでぇ……えっガチでやる気だったのお前」
まあ軽く燃やしたくらいじゃ死ななそうだしなお前。服は犠牲になるだろうけど。
「悪いな恵に刃。お前らも東堂とやりたかったろ」
「いや別にどっちでも」
「いえ真希パイセンのお願いなら喜んで!」
「お前らぶれねえな」
いやいやそれほどでも……
「でも先輩、やるからには勝つよ、俺」
へえ?頼もしくて何よりじゃん。
◆◆◆
「変です」
東堂パイセンを虎杖に任せて離脱した俺は、その後真希パイセンと伏黒と共に呪霊探しを行なっていた。伏黒お前単独行動しない?ダメ?そう……
「どうした恵」
「京都校がまとまって移動してます、位置は虎杖と別れたあたり。京都校全員いますねこれ」
「呪霊もそっちいるのか、強襲でもかけるか?」
東堂パイセンは厄介そうだけど逆にいえばそれ以外の奴らはなんとかならんこともないからな、どうにか分断すればいけるだろう。
「いや二級程度ならよほど狡猾でもない限り玉犬が気づくはずだ」
「それもそうか。まあそれにそういうタイプなら京都校の奴らが見つけてるのも不自然だ。うーむ……」
なんだ?何がある?各個撃破でもするつもりか?いや可能性なら一つ考えつくが、しかし……
「あいつら、虎杖殺す気じゃないか?」
マジか、やっぱそうか……まあそうだよなあ、普通にありえるよなあ……多分楽巌寺センセの指示かなあ、庵センセはんなことするタイプじゃないし、そんな度胸もなさそうだし。
「ありえるな……よし、戻るぞ恵、刃」
「はい!」
「……すみません」
別に謝ることじゃねえと思うんだがなあ……
「何謝ってんだバカ。仲間が死んだら交流会も勝ち負けもないだろ」
キャー真希パイセンイッケメーン!一生ついていきます!
「いやお前は残れ、呪霊狩りする人員も残しときたいからな」
「ええーっ!?今の流れで!?」
そんなあ……いいとこ見せられないじゃん……
「お前にしか頼めない。頼んだぞ、私の刃」
「はい!了解しました!」
よーし頑張っちゃうぞー!
「こういうとき刃は私の言うことなんでも聞いてくれるから助かる」
「……人の心とかないんですか?」
「いやいやあいつも遊んでるだけだろ、ノリいいからなあいつ」
(哀れ茜屋……)
今回は短めな上いつもより拙いです、申し訳ない
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