混沌世界のプロローグ―好き勝手準備後自滅した神様転生者のせいで全方位魔改造されるけど、おっぱいドラゴンが新たな仲間と共に頑張る話・第二部 作:グレン×グレン
さぁ、戦闘も佳境に差し掛かっておりますよー!
和地Side
結構前から考えていたことがある。
カズヒのように、俺も固有結界を使いたい。
好きな女とお揃いになりたいという、まぁシンプルと言えばシンプルな考えだ。
だが困難だ。ほぼ不可能と言ってもいい。
固有結界はほぼ先天的異能といってもいい。似た様な結界を構築するだけなら可能だが、瞬間的に発動して世界を塗りつぶすとなると、才能の世界だ。
だから悩みに悩んで諦めようとはしていたが、状況が変わった。
これを応用すれば、疑似的に固有結界と同等の異能を発動することはできるのでは。俺はそれを思いついた。
更に残神という手段を俺は使えるということを思い至り、割と数か月考え続けていた。
問題はただ一点。自力で至るのは困難に極大が付くレベルだという点。
だがそこで、俺は発想を転換した。
自力で至れないのなら、人工的に至ればいい。
神の子を見張る者的には、やはり天然の心の覚醒を尊びたいだろう。その方が可能性があるとは思う。
だが人工的な方法は、メソッドが確立されているがゆえにやり方さえ再現すれば至れる。そしてそれは、考えようによっては狙って禁手を選ぶ余地だってある。
ゆえに、これでもずっと考えてきた。
資料を探り、調べ続け、一生懸命頑張って、メソッドを確立。
……さぁ、お披露目だ!
イッセーSide
す、すげえええええええええっ!?
「ファァアアアアアアアッ!?」
あ、南空さんが面食らってめっちゃ大声を上げてる。
「え、ちょ、固有結界!? なんで!?」
「落ち着いて、鶴羽。うん……私も驚いてるけど」
慌てまくっている南空さんをオトメさんが宥めてる中、俺もちょっと困惑しているので後ろを振り返る。
「できるの、そんなこと!?」
固有結界って、基本的に先天的才覚オンリーの技なはずだけど。
そもそも固有結界を出せる魔術回路じゃないとできないし、魔術回路がほぼ先天的な要素。だからできない奴は一生できない。そういう才能重視の世界だったはずだ。
九成って、固有結界ができる魔術回路じゃなかったはずだけど。
「……なるほど、そういう事ねぇ」
「分かったの、リーネス?」
リーネスがしたり顔になっているのにリアスが気づいてくれた。
流石は天才的研究者のリーネス。元々名門魔術回路保有者だったしな。むしろ専門家だった。
「おそらくは、
鮮血の聖別洗礼か。
ヴィールが倒した褒美と成田さんを任せる為に押し付けたと言っていい、神滅具の一角。
九成は無理やり移植されたからちょっと手古摺っているけど、神滅具だからかなりやばいよなぁ。
で、それが何なんだ?
「いきなり固有結界なんてできんの?」
俺はちょっと分かんないで首を傾げるけど、リーネスも考えながら頷いていた。
「おそらくは、魔術回路の強化にリソースを振った禁手ねぇ。残神も併用して使ってるとみていいわよぉ」
なるほど。
禁手を魔術回路に割り振った禁手にしたのか。それならまぁ、出来るのか。
神滅具の禁手ってやっぱりすげえよなぁ。九成もやるじゃん。
そしてそんな九成は、リュシオンさん相手に激戦を繰り広げていた。
というより、九成のポテンシャルがなんか強化されてないか?
なんていうか、打撃力とか機動力とか防御力が数段上に跳ね上がっている。
更にリュシオンさんが素粒子砲撃を放つけど、九成は障壁でそれを防いでいる。
……結構デカい威力な気がするけど、抜き打ちの二枚で捌いたぞ。
「あの固有結界、カズヒを参考にしているのかしら?」
リアスがそう言うと、リーネスも頷いている。
あと、なんか苦笑してるし
「ありえるわねぇ。たぶんだけどぉ、あの禁手か残神は、
『『『『『『『『『『あぁ~』』』』』』』』』』
みんなで納得したよ。
「カズ君ったら、こういう所は素直に可愛いんだから~」
「和っちって、こういうところ……その、凄いわよね」
ニッコリ笑顔のリヴァさんも、ちょっとむっつりしている成田さんも、顔が結構赤くなってる。
これが、モテる上にヤレる男の強みというのか……っ
思わず戦慄を覚える中、俺の視界の中でリュシオンさんと九成の戦いは更に激しくなっている。
『ならこれでいこうかっ!』
そう吠えるリュシオンさんは、九成が展開した障壁を断ち切って突貫する。
それを九成は星魔剣で受け流すけど、少し星魔剣が削れている。
素早く取り換えながら対応するけど、リュシオンさんは素粒子の放出をスラスターにしている。あれでは今の九成でも突破は難しいか。
というより、さっきのような大出力を発揮してないな。
「そういや、固有結界は魔力消費が激しすぎるんだっけか?」
俺はふと思い出したことを呟いた。
燃費が滅茶苦茶悪いのが欠点だったよな。なんでも、結界の維持だけで魔力消費が尋常じゃないとか。
九成は魔力量が絶大だけど、固有結界の維持には限度があるってことなんだろうな。流石にそんなに無体なことはできないか。
カズヒの固有結界も、魔力量だって大きくするけどそんなに全力戦闘はできないしな。
「固有結界。確かに強大な力だけど、限界はあるという事か」
ゼノヴィアも納得しているのか頷いているけど、なんか首を傾げている人もいる。
南空さんやリーネス、ロスヴァイセさんだな。
三人ともそういうのに詳しい側だけど、もしかして間違ってたのか?
俺が首を傾げた時、更に戦線は大きく動いていた。
あ、なんか凄いことになってる!?
祐斗Side
九成君とリュシオンさんの戦いに気を取られていたけれど、他の戦いも大きく動いている。
最強戦力が隔離されたことで、双方のチームが戦術の変更を強いられている。そしてそういう状況において、即座に対応できるのはそれを想定しているチームだ。
結果として涙換の救済者チームは一時的に若人の挑戦チームの足止めを突破。GFを巡っての争奪戦に近い様相を示していた。
『なめんじゃねえってね! こうなりゃ俺が切り捨てる!』
『させないよ! 君の足止めは必須だからね!』
アニル君が援護を受けながらGFに切りかかろうとするけれど、割って入った枉法さんに妨害を受ける。
おそらく、火力的にGF撃破の可能性が最も高いのは、隔離された二人を除けばアニル君だ。
ヘキサカリバーの持ち主である彼は、単純攻撃力ならあのチームで三番手。更にヘキサカリバーの性質上、対応量は凄まじいと言っていい。
だからこそ、当然だけど妨害を受ける。
枉法さんは星辰光の性質上、機動力において非常に優れている。だからこそ、その俊敏な機動性能でアニル君を足止めしている。
足止めしているけど、何かが妙だ。
振われる二刀流の刺突攻撃だが、当たると共にアニル君を大きく弾き飛ばしている。ヘキサカリバーで受けることはできているにも関わらずだ。
枉法さんは確かに腕は立つけれど、攻撃力は決して高い方ではない。あそこまでアニル君を弾き飛ばせるノックバックを生み出せるのだろうか?
……これは、他にも多数の隠し玉がありそうだね。妙な違和感もあるし。
『気を付けて、砲撃くるよ!』
『分かった、ヴィーナお姉ちゃん!』
そしてGFも両チームを狙い、大火力の攻撃を逐一入れている。
両チームが警戒担当を用意するなどして対応しているが、当たれば一撃でリタイアするような攻撃が飛んでいる。
ザンブレイブ姉妹がそれに気づいて動いているが、これは厄介になりそうだ。
……個の質の平均なら涙換の救済者チームが上だ。だが数で若人の挑戦チームが上だし、連携で十分カバーができている。
どちらのチームも決定打を与えきれず、GFにも意識を割かないといけないので決定打を入れられていない。
この戦い、やはり長引きそうだね。
「……そういえば、なんでリスタートは使わないですか?」
その時、ギャスパー君が首を傾げてそう言った。
そういえばそうだね。
仮面ライダーリスタート。九成君とカズヒが到達した、新たなる仮面ライダー。
間違いなく強大な力を秘めており、二人の最強形態と言っても過言ではない。
それをいまだに使っていない。言われてみると、確かに違和感が大きいな。
開発者のリーネスにしても、少しは使って欲しいと思ってもおかしくないだろう。
そう思って振り返ってみれば―
「え? 使えないわよぉ?」
―リーネスはそうきょとんとして返していた。
え?
僕達が首を傾げていると、リーネスが逆に首を傾げ直す。
「どういうことですか、リーネスさん」
「いえ、だからリスタートバックルが使える状況じゃないわよぉ?」
レイヴェルさんにそう答えるリーネスに、南空さんがふと気づいてその肩に手を置いた。
「あの、リーネス。もしかして言ってないんじゃない?」
「……あ~。そういえば状況が状況だったから、説明が足りなかったわねぇ」
南空さんの言葉で気づいたのか、リーネスはポンと手を打った。
「リスタートバックルはクリムゾンユニットと同じで、相互連携必須の追加ユニットなのよぉ」
「あ~、そりゃ無理じゃん」
と、リーネスの説明でヒツギさんが納得の表情を浮かべていた。
「ゲームのフィールドが違うレベルで離れてたら、クリムゾンユニット使えないし。まして今、カズヒは全然別の場所にいるもんね」
ちょっと苦笑い気味で、ヒツギはクリムゾンユニットを取り出しながらそう言った。
なるほど。相互に同期させることで、初めて機能するユニットだったのか。それは使えない。
あのユニット、そんな弱点があったとは。
「……また不便な制限だね」
ゼノヴィアは少し同情の表情を浮かべているけど、リアス姉さんやレイヴェルさん、リヴァさんは違った表情だった。
「なるほど、コンセプトがそもそも今回の状況に合致してないのね」
「根本的に対ミザリ。カズヒさんがミザリと決着をつける為の切り札であり、攻撃特化の彼女に防御に長ける和地さんを組ませての戦闘が基本だと」
「まさかアザゼル杯で、二人揃って別のチームの王になるなんて前提を立ててるわけがないわね~」
なるほど確かに。
九成君とカズヒは、ポテンシャルが上手くかみ合っているからね。
安定性と防御性能の九成君。爆発力と殲滅性能のカズヒ。二人は方向性が正反対ながらも、相思相愛の関係であり、連携させる時のかみ合いが凄まじい。
そのタッグで、カズヒにとって最大レベルの目的ともいえるミザリ打倒を踏まえた決戦兵装を用意する。それが仮面ライダーリスタートの本質か。
つまり、アザゼル杯でリスタートは使えない。
連携で使用するのなら、アザゼル杯で使われることはまずないだろう。これはちょっと残念かな?
そう思った時、更に戦場は大きく動く。
イッセーSide
気づいた時、九成は大きく弾き飛ばされていた。
星魔剣は断ち切られ、仮面ライダーの装甲も浅くだが切り裂かれている。
それを成したのは、リュシオンさんが持つ二振りの剣。
二人は揃って着地して睨み合うけど、状況が大きく動いているのは間違いない。
っていうか、ちょっと待て。
あれは、あの剣は……っ!?
『な、な、なんとぉおおおおおっ!? あれは、デュランダルだぁああああああああああっ!?』
なんでデュランダルが、二本も!?
意思の覚醒で至れないなら、人工的に至ればいいじゃない!
そんな発想で、和地、ついに固有結界の疑似再現!
それはそれとして、長らく指摘されていた「試合でリスタート使えば?」案件についての説明も。
リスタートバックルは基本的に「和地とカズヒが連携で敵に相対する」状況を大前提にしているので、まったく別の戦場で戦っている場合は使えないという欠点があるのです。
なので、基本的に二人が別々の試合で頑張っているときにリスタートは出てこないです。
……というか、リスタートが完全上互換なので、リスタートばっかりにならないようにするにはこういう細工が必要不可欠なのです。二人が別々のチームで参加する、メタ的な理由の一つでもあったり。
そしてリュシオンもただではやられない!
悪夢のデュランダル二刀流!